ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

バブル「崩壊」の後はドゼウモンでも救えない!?

2006-04-09 16:59:32 | テレビ
昨日放映された、めちゃイケの特番『お笑いバブル涙の崩壊 春の大決算スペシャル』を観た。
今回のメインとなるのはお笑いコンビ“よゐこ”濱口まさるに仕掛けられる、あまりに壮大なスケールで仕込まれて展開する「ドッキリ」である。
回を増す度にエスカレートしていく、めちゃイケの「ドッキリ」…もう完全に“お笑い”のレベルを超越してしまった様に感じる。
毎回エゲつない「ドッキリ」のターゲットになるのは濱口さんだが、まぁ~ある程度のTV的な仕込み・演出が無いとは言わないが、こんな風に騙されて良く人間不信に陥らないと逆に感心してしまう(苦笑)。
回を増す度にスケールもデカくなり、彼に対する仕掛けもエスカレートする一方である。
今回のテーマはよりによって『株』。
一連のホリエもんとライブドア騒動によって、株式絡みで散々な目に遭った筈のフジTVがやる事に、更にブラックで自嘲的かつ社会風刺を兼ねた独特の歪んだ笑いを感じる。
だからめちゃイケが大好きな訳だが、今回は最初は笑えたが終盤は笑えなくなってしまった。
今回お金に執着しない、常識知らずの「バカ」として濱口さんを追い詰めていく。
「株」と言う実体の掴み難いモノによって、何にも知らなくても儲かると言う悪魔の誘惑に、濱口さんは何の疑いを持たず意図も容易く墜ちてしまう(笑)。
でもコレって、一昔前にバブル経済に熱狂した人々の姿ではないだろうか?!
そんな人々の多くは「簡単に儲かる」と言う悪魔の言葉に魅力され、株を買い漁り気が付くと、二度と抜け出る事の出来ない泥沼にズッポリ浸かっていた。
当時も経済評論家や銀行等が、普通の市民から株や投資の話を持ち掛けていた。
バブルが弾けた後はさっきまでの甘い言葉は嘘の様に、冷淡な態度で人々を突き放し、そこに残ったのは何億円と言う負債と言う借金だけだった。
コレは企業単位の話ではない、本当に普通のおっちゃん・おばちゃんがお小遣い感覚で手を出し、地獄の底に簡単に墜ちていったのだ。
先日ニュースで今の日本はあのバブル以来の好景気だと言う。
今や小学生までネットで株トレイダーと名乗り、ゲーム感覚で何千・何億円と言うカネを動かしている現実がある。
別に株や投資に金儲けを否定する気は全く無い。
僕も出来れば楽して稼げれば、どんなに良いだろうかと何度も考えてしまう(笑)。
だが、そんなに甘い良く出来た話は世の中そんなに転がってはいない。
結局は「ハイリスク・ハイリターン」だ。
誰も自分の背負うリスクをあまり考えていないのだ。
誰も濱口さんの事を笑えないんだよ、今の世の中って…。
いくら何でも気付くだろう? あんなバカな事にはならないだろう!?
誰も自分の事を「バカ」とは思ってはいない。
誰でも甘い言葉と悪魔の誘惑を前にすると、理性や常識等簡単に溶けて無くなり、物事を見極める目は容易く潰されちゃうもんである。
かく言う僕は自分が「バカ」だと言う自覚がある(自嘲)。
あんな恐ろしい事が目の前で繰り広げられたら、真っ先に腰が引けて逃げ出しますね。
ある意味本当に“怖い”番組でしたね、自分が金の亡者のくせに世直しと説教をカマす雌豚占い師よりも、ずっと説得力がありましたわ( ̄口 ̄;)。
唯一の救いは濱口さんが天真爛漫な人柄だった事、普通こんな目に遭った人は立ち直る事が出来ないイメージを受ける筈だから…。
P・S:でも、やっぱり中川家の礼二によるデタラメ中国語は絶品でしたね(笑)