ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

PREDATORS

2010-07-10 23:28:53 | 映画
『プレデターズ』を観ました。

このブログでもずっと追い続けていた本作、個人的にもかなり期待していた作品でもあります。
もう、あまりに期待し過ぎてしまっていて、本作を冷静に観れるか正直心配だったのですが…。



結論から言いますと、コレが滅茶苦茶面白かったです!(笑)
80年代テイスト満載、そして何とも言えないB級な雰囲気。
最近のハリウッド大作には珍しく、しっかりと硬質な手触りのあるハードコアなSFアクション映画に仕上がっていた。



ただ、文句無しで“傑作”とは言い切れない、何とも言えない歯痒さもあったの残念ながら事実。
あと少しで近年希にみる、ハードコアなSFアクション映画の傑作に成り得る可能性もあったのに…。








(注意!:以下ネタバレ炸裂!!)







今回のストーリーは以前から取り上げた通り、傭兵や狙撃手からヤクザまでありとあらゆる殺しのエリート達が、プレデターに謎の惑星に拉致されて強制的にハンティング・ゲームの「標的」にされてしまう。



いきなり未知の惑星に放り込まれた事により、何故自分達がこんな状況に置かれたのかを戦闘のプロフェッショナルらしく分析しようとする。
そして所詮は「殺し屋」、冷徹でチームとして連携も取れない。

それが作品序盤のリズムを悪くしている。

まずは先に惑星に拉致された特殊部隊隊員の仕掛けた罠(オリジナルでシュワちゃんの仕掛けたトラップに酷似している:笑)に遭い、自分達を追いつめているのが巨大な「何か」であるかが判る。
そしてハウンドの急襲により、遂にプレデター達と遭遇して血塗れの激闘がスタートする。



観ている側は敵がプレデターであるのは百も承知なのだから、中盤近くまでプレデターの登場をひっぱる必要は無かったかと思う。
この辺りは『AVP』に通じるテンポの悪さだ、コレでは作品の掴みが非常に弱くなってしまう。
各キラー・エリート達の背景を描くわけでもなく、この序盤の弱さが作品の勢いを完全に悪くしてしまっている。

だが、スーパー・プレデター達が登場してからは、作品は一気にテンポ・アップしてデス・メタルばりの疾風怒涛の勢いで突き進む。
C.I.Aの狙撃手だったイザベルによってオリジナルに関連する情報を口にする時、ファンとしてニヤってなります。
キラー・エリート達は自らが生き残る事を最優先にする為、途中で平気で他のメンバーを見殺しにする描写は、他のメジャー作品には無いダークで硬質な感じで非常に良い。

「プレデターズ」のタイトル通り、本作に登場するプレデターは全部で4体。

まず、猟犬ハウンド達を使うドッグ・ハンドラー。



プレデター・ファルコンを使う、追跡のプロフェッショナルであるファルコナー。



今回のハンター・チームの首領であり、最凶最悪のプレデター・ブラック(素顔は強烈に醜悪!)。



そして、何故かスーパー・プレデター達に差別されている、クラシック・プレデター(下層階級だと推測される)。



スーパー・プレデター達はセオリー通り、1人ずつキラー・エリート達を狩り立ていく。
しかし、そこはさすがのキラー・エリート。
単にプレデターに虐殺されるのではなく、高いスキルで反撃に出る。




そんな中、キラー・エリート達が出会うのが、謎の惑星に拉致され10年以上もプレデターと戦い続けるノーラン。



てっきり新たな勇者キャラだと思ったら、長年の恐怖と独り生き延びたせいですっかり発狂していた(笑)。
この爆裂キチガイ・ノーランのせいで、事態は更に悪化してしまう。

しかし、序盤の掴みの弱さが嘘のように、中盤からは怒涛の面白さで観ていて胸が踊ってくる。

噂通り、本作のハイライトとも言えるのはヤクザ・ハンゾーとファルコナーの一騎打ちだろう。



日本刀を持ち、果敢にプレデターに立ち向かうハンゾーは滅茶苦茶カッコ良い!!
それに真っ向から受けて立つファルコナー、そこにオリジナルに通じる妙な侍魂と言うか騎士道精神も良い。

クライマックス、ブラックと傭兵ロイスとの肉弾戦。
殺人鬼として本性を現したエドウィンを使い、ブラックを罠に仕掛ける頭脳プレイ。
どんな事態に対しても、冷静沈着で時には非情に徹する傭兵ロイスのキャラは秀逸。
アクション俳優としてのエイドリアン・ブロディの、おそらくはスタント・ダブルを起用しない熱演が素晴らしい。



その後に訪れる、静かながらも皮肉たっぷりな結末。
実にある意味では死ぬまで戦い続ける、プレデターらしいエンディングだと言える。



ラストまで観て思ったが、コレ実はかなりカットされているのでは?…って事。
手堅く90分にまとまっているが、ドラマや残酷・グロ描写(“お約束”のプレデター自身が傷を治療するシーンも無かった)を含めてカットされていると予想される。
ソフト化された時には、完全版がリリースされそうな予感がします。



序盤は70点くらいだが、中盤からラストの怒涛の展開は90点って感じです。
文句を色々言いましたが、個人的には本当に楽しめました!
『AVP』シリーズで満足出来なかったファンは、本来の姿を取り戻した『プレデター』の真の姿を観て堪能してください!!


「私たちこそ、地球では“補食者”なのよ…。」



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1 コメント

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サイコー (まくろん)
2010-07-11 20:30:08
今日、プレデターズ見てきました!
このブログを見て、大体プレデターたちの関係などが分かりました!
ホントにサイコーの映画でした。
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