ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Bigger Than The Devil/S.O.D

2008-12-13 15:12:07 | 音楽
今月号のB!にあった特集に触発され、S.O.D(正式にはStormtroopers Of Death)の“奇跡”の2ndアルバム『Bigger Than The Devil』を最近よく聴いている。

「歴史的傑作」であるデビュー・アルバム『Speak English Or Die』について、今更語るのは野暮なくらいの“名盤”であります。

デビュー作があまりに偉大過ぎて、このアルバムはあまり評価されないですが、本作も素晴らしい傑作だと個人的には思っています。

S.O.DはANTHRAXのスコット・イアン(G)とチャーリー・ベナンテ(Dr)が“仕掛け人”となり、ダン・ルリカ(B:BRUTAL TRUTH)とビリー・ミラノ(Vo:M.O.D)を巻き込んで結成されたバンド(って言うよりもプロジェクト)。



お遊び半分の確信犯的な「ハードコア・パンクとメタルの融合」という実験は、大成功してバンドはその名をシーンに轟かせた。

そして、各自が己のバンドに戻って順調な活動を続けていた。

この時の再結成(そして後の再解散:笑)も、単純にタイミング的な問題と、「また楽しもう」という実に単純明快な動機によるものだと思う。

それにしても、やはりスコット・イアンは今シーンを代表する素晴らしいリズム・ギタリストであるのが判る。
重たく鋭いリフの洪水には、聴いていて耳を奪われ圧倒されてしまう。

チャーリーのドラムにしても、曲のタイトルになる位にタイトで圧倒的な正確さとスピードを誇っている。

個人的には、ブリブリと唸るダンのベースがツボです。

賛否両論の的になるビリー・ミラノによる歌詞。
真面目なリスナーが歌詞を読んだら激怒しそうな、極端かつ過激にしてブラックな言葉の数々はハードコア・パンクらしさが現れている。

とは言え、コレは全てブラックなジョークであるのもポイントだろう。
某超有名バンドの傑作アルバムのパロディである本作のジャケットといい、人を茶化して怒らせるような歌詞といい、このバンドが一体何者であるかを雄弁に語ってくれます。

ビリーが何を言いたいかは、歌詞カードを読めばその真意は明白になる。

過小評価されている本作だが、ハードコアでかなりカッコ良いアルバムであるのは間違いない。

B!にあった「ハードコア・パンクとメタルの融合」は、本作を聴けば一発で判るかと思います。

カッコ良いよ!!



人類はあまりに無知で馬鹿だ
何故理解しようとしない?
俺たちは皆、赤い血が流れている
同じ人間なんだ
赤い血が流れる人間なのに

PS:巨漢のビリーによる、あの高さからステージ・ダイヴ(とその後マジで観客をドツきまくる:爆)の衝撃の瞬間をご覧あれ!!