先日、テレビで「小さいおうち」を
放送していました。
前に何度か観たので、
それほど熱心ではなかったのですが、
映画の冒頭のシーンに
見入ってしまいました。
映画は戦中の一家に起きる
奥さまの恋愛(今なら不倫というかな)を
女中のタキさんの視点から描いた作品です。
前に観たときには、ひたすら奥様役の
松たか子さんのアンティークの着物や帯に
目が釘付けになっていましたね。
ところが今回は、
なんということでしょう。
冒頭、タキさんが亡くなったあとの
遺品整理!
遺族や業者さんがあれこれ
捨てまくっている!
う~~ん、これは。
もちろん、こういうことは頭では
わかっていたんですがね。
ようやく実感が~~。
映画のなかの家族と私の家族が
重なって見えた。
迷惑かけます(汗)
もう一つ気になったのは、
タキさんの最後の住まい。
二部屋の木造アパート住まいですね。
お茶の間の奥にベッドを置いています。
こんな感じ。
向こうがお茶の間ですね。
タキさんは、最後、一人暮らしなんですね。
孫がいるということは結婚したんだっけ?
そのあたり、記憶が曖昧。
それはともかく。
最後はこういう場所に
一人で暮らしていたのか。
「小さいおうち」が
戦争でなくなったあと、
どんな暮らしをしていたのでしょうね。
本あったかな、書いてあるかな。
映画のなかでは、着物の洗い張りを。
伸子張りですね。
私も見様見真似でやってみたことあるのよ。
映画や小説では、ある特定の人物に
感情移入して、作品が続くあいだ、
あたかもその人になり切っていろんな感情を
経験していきます。
恋愛映画では、まあ、愛されヒロインに
なって至福の感情を味わうとか~~。
そういえば、恋愛モノ、いつの間にか
観なくなったなあ。
もう関係ないことなのか?
それも寂しいなあ。
そうしながら、人は無意識に(出た!)
こういう場合はこうするのかと、
学習していく。
だからこそ、流行りの作品は多くの人の
感情や運命を変えていくのですね。
窓辺に座る孫。
そうか、部屋が狭くても、窓枠に座ってもらえば
いいのか(笑)
で、ワタクシは、今は
タキさんの一人暮らしに感情移入。
そうか、もう「奥様」ではないのか(笑)、
ずっと奥さまに感情移入するのも
素敵です。
でも、それができるのは安心、
無意識のうちにでも、最期に向けての
心の準備をしているのかも、ね。
タキさんの簡素な暮らし、
いいなあ
と思えるようになっていました
というわけで、
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