渋団扇展が終わってから、次の茶がけ展に向けて作品を創っていた。
昨日それを仕上げたのだが、
今回の茶掛けは・・・・。
今は、文字に触れる時間は多くてもそれを「書き遺すとか次世代まで伝えたい」ということはあまり考えていないような気がする。
時間の経過とともに、文字も言葉も流されていってしまう。
自分が言ったことすら忘れてしまう。
聞いたときには確かに心に響いたかもしれないのに、知らず知らず、次の言葉に上書きされて結局は忘れてしまう。
私が今まで縁あって漢文などを目にする機会に恵まれてきたので、そのいい言葉を少しずつ紹介して、しっかり残していきたいと思ったのだった。
今回の言葉は
この思いの通り
「勒碑刻銘」(ろくひこくめい)
「勒」 書きしるすこと。写し取ること。書きもの。文書。
「碑」 後世に伝えるため、石に刻んで建てたもの。いしぶみ。たていし。
「刻」 刻むこと、彫りつけること。
「銘」 (金属に)しるすこと。書きつけること。
転じて心に刻んで忘れないこと。
作品は18日より22日まで、県立美術館分館4階に展示される。