シャバ駄馬男「シャバでひとつ…」

秋田のタレント、シャバ駄馬男のたわいない日常ダイヤリー

よっ!天下一の傾奇者!

2008年04月10日 | 趣味
いや~、ようやく読み終わった…。まさに一気読み!ここ一年でコンビニで発売されていた花の慶次の廉価版コミックス。

 正直、ジャンプ掲載中は読んでなかった。っつうか、ジャンプ自体卒業していたのでお目にかかることは無かったのだが、崇拝する漫画「北斗の拳」と、敬愛する漫画「蒼天の拳」の間に、これほどまでに男心を奮い立たせてくれる漫画が存在していたことに、なぜ今まで気がつかなかったのか!?いや、気づいてはいた。いたが、手に取るまでに至らなかった。



 もちろん、描かれている原哲夫氏の他の作品も知ってはいる。ふかわりょうが原哲夫氏のいとこだということも知っている。が、実際しっかり読んだことがあったのは「公権力横領捜査官中坊林太郎」くらいか!

 こうみえても歴史好きの俺にとって、過剰な脚色で本来の歴史の重みを失ってしまうような漫画は受け付けなかった。
であるなら、全うに偉人伝などを読んでいた方がまだまし、的な考え。

が!

が!

俺!間違ってた~~~っ!!

ぶっちゃけパチンコから入りました!
北斗の拳でスロットにおぼれ、溺死しかけた頃4号機が撤廃。
その頃、低確率ながら、一度当たれば大量出玉が期待できることで密かに人気のあったパチンコ台「花の慶次」が、5号機の貧弱さでパチスロ離れした人たちをパチンコに引き戻す切り札となり、じわりじわりと設置台数を伸ばし、今や全国的に大人気となったこのパチンコ台で、天下一の傾奇者、前田慶次(郎)を知った人は少なくないはず!

 パチンコの演出を見る内に、当然実在した人だったことを知り、時の天下人は太閤豊臣秀吉だったことを知り、そういえば昔、NHKの大河ドラマで「利家とまつ」というのをやっていたことを思いだし、前田慶次が恋いこがれた「まつ」という女性がこの人だったんだと思いだし、その役は大好きな松嶋菜々子サンだったことを思い出し、前田利家役の唐沢寿明と、この漫画の利家とは似てもにつかない人物像だと思い、そして、前田慶次郎役を及川光博さんがやってたことを確認した。

 この漫画によって前田慶次郎利益という人物がいたと言うことを知った人はたくさんいるだろう!
 いや、その前に、パチンコで彼の存在を知り、あわてて漫画を読んだという人はこれまたたくさんいるだろう!

それでいい!

 前述で、過剰な脚色で本来の歴史の重みを失ってしまうような漫画は受け付けなかったといったが、やはりなんでも触れてみなければならないもんだと改めて実感!

 戦国の世にあのほど傾いた漢が実在したと言うこと、そしてその漢の魅力にとりつかれない男はいますまい。

 実在したにもかかわらず、彼についての資料がほとんど残ってないというところが歴史のミステリーであり、それを語り継いだのはその後の人たちの、数少ない史実に基づいた、なかば妄想であるのかもしれない。

 でもそれでいい!

 当時の記録を寸分違わずこの世に再現することは、タイムマシーンでも無い限り不可能であり、そうなれば、歴史そのものが事実に基づいたフィクションであることになる。それがロマンなのだ!!

 史料不足のため、数十年、数百年後に語られた歴史上の偉人といえば、この前田慶次を筆頭に、あのジャンヌダルクも同じたぐいにあげられるのかも!

歴史って、本当にロマンですねえ!

 いずれにせよ、この前田慶次という男!あまりにもかっこよすぎで、びびります。彼に敬服するのであれば、もう、パチンコとかやってる場合じゃないですよマジで!

………え?