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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

嵯峨信之『小詩無辺』(1994)を読む(29)

2020-02-16 13:56:27 | 『嵯峨信之全詩集』を読む


箴言

なにかを疑うということは
泥沼の遠い道でゆき暮れることではないか

 という二行は、こう言い直される。

あるいは
大きな机の前でひどく思案に余ることではないか

 「言い直し」と書いたが似ているのか、「あるいは」ということばに導かれるように反対のこと(似ていないもの)が書かれているのか。
 いくつかの言い直しのなかで「遠い」と「ひどく」は「苦しさ」という共通項を持っている。客観的な「距離」が、肉体的な「実感」で言い直されていると思う。










*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
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私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)


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