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プロレスとは~矢口壹琅かく語りき

2008年03月10日 | プロレス
ほとんどの人は知らないと思うが矢口壹琅(やぐちいちろう)というレスラーがいる。

プロレスラーでありながら、ミュージャンという顔を持ち、俳優という顔も持つ。
更に専門学校の講師までしているという変り種だ。

詳しくは本人ブログ「矢口壹琅のONE LOVE」を。
こちら


僕が矢口壹琅を知ったのはリキプロの興行に行ったときだ。
最近は出なくなったが、以前は興行のある時には必ず出ていた。
リキプロ所属だったからだ。


その矢口壹琅がブログでプロレスについて熱く語っていたことがあったので拝借
させて頂いた。
かなり前の文章になるが、真実をついていると思うのでここに載せたいと思う。


以下。


話は変わるが、
世は格闘技ブーム?
子供の頃から格闘技やってきた俺にはブームってのがよくわからんが、この前ある人が、
プロレスは昔ゴールデンでやってたけど最近やらないねーと。
血を流したり凶器攻撃したりするからきっと子供の教育上良くないからだろーねー、などと
言ってた。

年末、PRIDE、K-1、テレビで高視聴率。街には総合格闘技ジム、柔術ジムが溢れている。
確かに空前の格闘技ブームと言っていいだろう。
だがしかし、今の日本には、騎士道、武士道精神がなくなりつつある!これも事実。
格闘技ブームなのに武士道精神がないという、なんか不思議な話だ。

古代ローマ帝国で発展した騎士道、しかしローマ帝国滅亡前には格闘家とライオンとを死闘
させたりそれを熱狂した国民がいたりと残酷な戦いがパンクラテオンで行われてたらしい。
そこには騎士道はなかった。ただの殺し合いを楽しむオーディエンスがいただけ。

『道』とは何なのか?

今の日本人が忘れてしまった大事なもの。

格闘技はすばらしい!アスリートとして、仕留めるテクニックがすばらしい。
でも総合にはただひとつ欠けているものがある。

それは『道』

前田光世がブラジルで伝えたものは技術だけだったのかもしれない。
いやきっと『道』を伝えなかったからこそ、『柔道』ではなく『柔術』と前田自身言ってたのかも
しれない。
なんでも有りの格闘技。が『総合』?総合は勝ち負けだけだ。
ならば、それよりも、人生って勝ち負けだけじゃない。そんな人生のすべてがあり、また、なんと
いってもロマンがある『プロレス』の持つその世界観こそ、未来の子供達に観せたいし残したい
ものなんじゃないかな。

日本でも第二次大戦後、爆発的に日本人が熱狂した、力道山先生のプロレス。
戦争で人を殺し殺され、すべての日本人がそういった残酷な戦いは観たくなかったと思う。
だからこそ、ファンタジーのあるプロレスがあれほど流行ったのだ。

相手が失神してもさらに顔面腫れるまでマウントパンチで相手の顔面殴り続ける総合と、凶器
攻撃があっても、パイプ椅子でブン殴っても、大技連発でくらっても、カウント2で必死で立ち上が
って闘おうとするその姿勢と、いったいどっちがテレビのゴールデンで流していいものなのか?
今一度考えた方がいいんじゃないかな。
だから世の中薄っぺらな価値観の人間が増えてくるんじゃないかな。

『道』ほど崇高じゃないかもしれないけど、プロレスには総合よりも『愛』がある。
だから本当にゴールデンタイムで子供達に観せたいのはプロレスの方なんだよな。
はやくみんなそのことに気付いてほしいものだ。

俺はガキの頃からいろんな格闘技やってきた。
柔道、アマレス、合気道、サンボ、カンフー、マーシャルアーツ、そのどれもが素晴らしい。
でもプロレスはもっと素晴らしい。
これが俺のやってることへのプライドだ。

こないだのホール、長州さん、石井ちゃん、宇和野、大作、どれも素晴らしかった。
越中選手、保永レフリー、タイガー服部さん、ジェントル高久。リキプロ関係者全員動きがよく
素晴らしかった。和田も一生懸命グッズ売ったりセコンドしたり。
俺を除くすべてのリキプロ関係者が素晴らしかった。
こんなくだらない俺みたいな人間のまわりには、ひとりもくだらない人間なんかいない。
それが俺が幸せたる所以だ。くだらないイサカイはたくさんだ。
だから俺は、自分自身これ以上くだらない人間にはならないようにもっと頑張ろうと思える。
そう思える俺はやっぱり幸せものなんだよな。