百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

第12回 テイスティング会

2009年01月19日 | テイスティング会

 ここんところ所用で参加出来なかった、andrewsさんのテイスティング会が土曜日に行われ、私も1部に参加。今回のテーマは、~アイラ、アイランドモルトと生牡蠣編~。冬のテイスティング会定番ともなっている牡蠣とのマリアージュ。今回も楽しみです。

 今回のラインナップは左より、
 シックスアイルズ、
 カリラ24年・1984・KBケルティック・バーボンホッグスヘッド・53.2%
 ラフロイグ8年・2000・アベイヒル・バーボンリフィルホッグヘッド・59.4%
 そして完全ブラインドの1本

 シックスアイルズは、以前にも飲んでますし、また、多分うちのアーカイブにもあると思います。で、香りは熟したバナナとほんのかすかに潮、味わいはなめらかなミルキーさと同時に、マスタードの刺激。フィニッシュは幾分トガり気味。

 カリラはよく練れたモルトで、独特の辛さは影をひそめ、香りはピーティーだが桃のフレッシュなフルーツ香を持ち、加水するとチョコレートの香ばしさが立ち上がってくる。スパイシーで暖かい味わいは、完熟をやや過ぎた果実の熟れ具合を連想。フィニッシュは春の雨のように静かで長い。

 一転ラフロイグはピートとヨードの爆弾。そのくせ奥の方に花の香りが潜んでいる、意外にデリケートな部分も。時間が経つとトーストの香味。度数由来の甘さがあるが、年数若い割りに舌に絡みつく感じがやや重たい。フィニッシュは非常に長く、一本調子。


 テイスティングの合間合間に牡蠣もいただきました。今回は三重県産。大きさが丁度良く、濃厚にして滋味溢れる味。個人的にはラフロイグをかけて食べるパターンか、シックスアイルズを飲みながら別に食べるパターンが良かったかと。


 そして、問題のブラインド。今回のティスティングの趣旨から考えれば、当然アイラ&アイランズのはず。実際に味わって消去法で行くしかないでしょう。

 とてもスイートなモルトで、淡いピート、柑橘、かすかにヨード、スパイシー。加水すると広がる、割りに伸びしろの大きいモルト。全体に柔らかくまったり。
 これで考えると、ダブってくるラフロイグ、カリラは除外、アードベッグ、ラガヴーリンとはキャラクター違い。ポートエレンは価格面で除外。ピートの感じ方からブナハーブン、ブルイックラディも却下。ボウモアの花、コスメ香も感じず除外。ここで思考はアイラから諸島へ。ジュラやスキャパのような軽快さはなく、かといってハイランドパークの重厚さも無し。レダイグやトバモリーのようなマイナー(失礼)な銘柄をブラインドでぶつける事も考えにくい。となると、タリスカーかアランではないかと選択肢が残る。ここで味わいに感じるスパイシーさに着目。よってタリスカーの8~12年くらいのものを想像。

…そして回答。








…クーパーズチョイスの13年・ボウモアでした。偉そうに書いてもこんなもんです。シクシク



 オマケ。MasqueradeさんでいただいたJ&B。スッキリ爽やか・ドライの印象だったはずなのに、モルトフレーバーが効いて飲み応えがありました。オールドボトルゆえ現行との違いは顕著。非常に美味しかったのですが、昔自分で持っていた特級ボトルの印象と全く変わってる…。舌までバカになってしまったのか…