百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

Kumamoto Bartender Choice

2008年03月15日 | 外飲み

 諸事一段落し、打ち上げ後、Colonへ。久しぶりにマスターと再開。積もる話もそこそこに、熊本のBARTENDERさんによるファースト・セレクションをいただきました。自分たちが良いと思うものを、熊本の呑んべえ、じゃなかった高い意識のアルコール・ラヴァーズに紹介しようとの、高邁かつ意欲あふれる逸品を賞味。
 1991年蒸留、2007年ボトリング。キングズ・バリーの限定ボトル。46%で個人的には一番好ましい度数。色合いは麦わら色。あくまで澄んだ印象ながら、実際はオイリー。ボディはミドル。
 (香り) 最初に強いアルコール感。ペパーミント。夏草が踏み潰された後。草いきれ。パリパリのキャベツ。若いスペイサイドによくある草っぽさ。 加水→新しい木工家具。 さらに加水→バニラアイス。青っぽさを払拭して魅惑的な甘さ。極めて上質なスペイサイド。
 (味わい) 甘味があるが、ざらりとした舌触り。46%にしては飲み応えあり。端正で折り目正しいモルト。ややタニック。非常にゆっくりとバニラ。→加水後は急激に甘味のバランスが強まる。→さらに加水するとマンゴーチャツネ。酸味、苦味ほどよく伸びて飲み飽きせず。
 (フィニッシュ) アルコール感を強く感じさせ、頭頂部に立ち昇るような酔い。心地良さはありながら、未熟性感も感じる。→加水すると、頭に昇る酔いが、ドスンと腹に落ち着く様子。徐々に穏やかに感じる。

 非常に緻密に出来たモルトながら、時間・度数により表情を変えるモルト。王道にして狡猾。飲みなれた巧者にはストレートから加水。特に冷やさない加水は、このモルトのポテンシャルを高める気がする。ある程度まで水割りしても、バランスが崩れない、伸びのある味を楽しめる気がした。しかし、冷やしすぎは苦味が増して逆効果。

 印象は、西国の小藩のお家代々の御徒歩組、次男。才気煥発ゆえ、江戸詰め抜擢されるが、江戸の酒色に慣れ、徐々に身を持ち崩しつつある。そんな、ぎりぎりの色気を感じました。←(極めて個人的な意見ゆえ、参考に値せず)



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