サルバトール・だれ?  by 澁澤寅彦

笑いは地球を救う。
妻Rは足下をすくう

La Bisboccia

2005-06-14 00:38:46 | Weblog
Bocconi の卒業生の会が、La Bisbocciaで開催された。
22人も集まった。イタリア人3人、アメリカ人1人、ドイツ人1人。他は日本人。

左隣に座ったのは日本人の若い女性

女性「お仕事は何をされているんですか?」
私「証券会社で経理をやっています」
女性「証券会社で警備ですか?」

そりゃあみんなイタリア風で騒がしかったけれど、警備員に間違えられたのは初めてだよ。

右隣に座ったのはイタリア人の Marco。背が低いから、ちびマルコちゃん。
慶応も出ているので日本語もかなりいけるのだが、イタリア語で会話。

1.
マルコ「(日本語で)出身はどちらですか?」
私「ミラネーゼ」
マルコ「えっ?」
私「Milanesi non si nasce, si diventa. (ミラノ人として生まれつくのではない。ミラノ人になるのだ)」

2.
マルコ「(日本語で)お子さんはいらっしゃいますか?」
私「Gli orfani non si fanno. (孤児をつくるものではない)」

1は、Indro Montanelli の"La storia di Milano"だったかの序文にあった言葉。
2は、マフィアと戦っていたが、後にマフィアに暗殺される Givanni Falcone 判事がインタビューで「子供は作らないのですか」と聞かれたときの返事だったと思う。自分が殺されるであろうことを覚悟してのこの言葉を初めて見たときは泣けました。

気の利いた返事で相手に印象づけるというのは大事です。