第122回公開テスト(2006年5月28日実施)よりTOEIC(R)テストをリニューアルいたします。
ということらしいです。
問題文の長文化、発音のバラエティの増加(米国・英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド)、誤文訂正問題の削除、などが行われると言うことです。
私も受けた時は、「国際コミュニケーション英語能力テストといっておきながら、アメリカ英語ばかりというのはおかしい。(などと正論を述べているようで、実は『イギリス英語の問題が含まれていたら、僕の点数はもっと上がるのに』という了見の狭いコメントだったりする)」などと思っていましたが、最近はやや違います。
様々なアクセントの英語と接していると、当然最初のしばらくは聞き取りにくいです。
それが次第に慣れて行って聞き取れるようになります。
それは(アイリッシュ、スコティッシュ等)アクセントレベルだったり、個人個人の癖のレベルだったりします。
限られた時間のテストで、いきなり聞いたことのないアクセントの英語を聞かされてそれに慣れる時間も与えられずに回答させるのが正しいかどうかは疑問です。
また、英語を始めてからイギリスに行くまでの17年間はガチガチのアメリカ英語発音だった私が、イギリス滞在6年10ヶ月で、いとも簡単にイギリス英語になってしまったことを考えると、
・所詮日本で身につける英語の発音というのは表面的なもので、そのあとどうにでも変わりうる。
・重要なことは、アメリカ英語であれ、イギリス英語であれ、一つの発音体系をしっかり身につけておくことが、その後の発音の習得(英語にとどまらず他の外国語を習得する際にも)のベースになる。
ということだと思います。
アルファベット単位で考えるか、発音記号レベルで考えるか、その単位について自分の音をしっかり確立させることが重要であると考えます。
その意味で、(最近違うのかも知れませんが)日本の英語教育が(少なくとも発音・綴りについて)アメリカ英語一辺倒であったことは幸せなことでした。
駅前語学学校で、毎回先生が替わって、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語と自分の耳がさらされる英語の音がコロコロ変わるのは、音の体系を身につけようとしている初学者には害のあることです。というコメントは、
3月31日の日記で紹介した「英語 確実に身に付く技術(山田光顕著) KAWADE夢新書」にもありました。
自分の発音が確立していれば、惑わされることはないのですが。