サルバトール・だれ?  by 澁澤寅彦

笑いは地球を救う。
妻Rは足下をすくう

2000/1 Part 3

2000-01-31 14:33:34 | Weblog
福井県鯖江市
at 2000 01/19 09:16 編集

私の生まれ育った今立町の隣に、鯖江(さばえ)市がある。
日本の「メガネわく」の90%を生産している。
だからといって福井でメガネを買うと安いかというとそうでもないような気がするのだが、妻Rは、福井に行くたび、メガネを作る。

イタリアにいたときも、メガネは鯖江だとイタリア人に言われた。
それでも、どうにもこうにもメガネが合わなくなって(イタリア人は、部屋を暗くして仕事をするので目が悪くなった)、イタリアでメガネを作った。

イタリアだからとおしゃれに決めて、バレンチノのフレームなどを選んでみた。(これもひょっとすると鯖江の製造だったかもしれない)
きちんとめがねやで合わせたはずなのに、家に戻ってきてメガネをしていると、どうも下にずれてくる。
メガネのつるの曲げ方が足りないのかと、それまでしていたメガネと合わせてみると、普通である。
しばらく悩んだ後、メガネのフレームの形がそもそも違うことに気がついた。
日本製のものは正面が平らなのに対して、イタリアのものは、鼻に向かってとんがった形になっている。
これでは鼻ぺっちゃんこの日本人に合うわけがない。

高い買い物をしたショックからしばらく立ち直れなかった。
スポーツ用のメガネベルトをして、無理矢理そのメガネをかけていたが、やはりしっくりこないのでかけなくなってしまった。
いまでもメガネケースに入って、引き出しの奥に眠っている。
彫りの深い顔の方、お譲りします。

妻Rは、イタリア語の学校で「日本人の顔はSchiacciataだ」と言われたそうだ。押しつぶされたと言う意味。よけいな御世話だ。
洋物の映画では、キスをするときに顔を交差させるが、日本人は(鼻がじゃまにならないので)交差させずともキスができるのではないか。
試した人、結果ご報告下さい。



Miss Italia
at 2000 01/20 05:26 編集

イギリスに長くいると、イギリスの料理が美味しく感じられてくる。
これは、イギリス料理を発見したのではなく、おいしさの感覚が鈍ってくるのである。
たまにイタリアに帰ると、野菜・果物・コーヒーのおいしさを発見して、自分の舌が鈍っていたことを思い知らされる。

同じように、ふっと気を抜くとイギリスの女性がきれいに見えてくる。
こうなると危険信号で、あわててケーブルテレビのイタリア語放送にチャンネルを合わせる。
我が家で見ることができるのは、RAI Unoという、日本で言えばNHK総合テレビのようなチャンネルのみで、僕の好きだったちゃらちゃらした民放は映らない。それでもきれいな女性はいっぱい出てくる。

当然のことながら、Miss Italiaの中継は見逃せない。
温泉リゾートのSalsomaggioreからの放送は圧巻である。

97年のMiss Italia に参加したANNALISA MINETTIと言う女性がいる。
最終まで残り、Miss Italia には選ばれなかったのだが、優勝者の発表の後、「実はこの参加者が目が見えなかった」という種明かしが為された。
Miss Italiaはご存じの通り(ご存じ無いかもしれないが)、選考の過程で舞台の上を歩き回ったり、階段を上り下りしたり、他の参加者と一緒に踊ったりする。
彼女は、髪の毛の下に隠れたイヤホンで指示(そこから階段。そこで右にターン。等々)を受けながら、選考に参加していたのだ。
「目が見えない参加者」とアナウンスすることで、同情票が集まるのを避けようとしたものだった。
種明かしと同時に、舞台脇から指示を送っていた二人の男性も紹介された。

「このあと、どういうキャリアを積みたいか」という司会者の質問に、彼女は「歌の道を進みたい」と答え、Lucio Dallaの名曲「Caruso」を切々と歌い上げたのだった。
僕は思わず涙ぐんでしまった。


このCarusoという曲は、PavarottiもAndrea Bocelliも歌っている極めて有名な曲だが、やはりLucio Dalla自身による歌が一番。
彼のDallAmeriCarusoというアルバムは、この一曲のために買う価値がある。
聞きたい人は、我が家まで。

そして、このANNALISA MINETTIは、98年のサン・レモ音楽祭で、新人の部・総合の部双方でなんと優勝してしまった。
(彼女のバックグラウンド・目が見えないと言う障害が視聴者の同情票を集めたというコメントもあったらしい。僕はこの年は見ていないのでコメントできないが、Miss Italiaのコンテストの際の歌声は、十分に優勝に値すると思った。)



こっぺ
at 2000 01/21 06:33 編集

本当に妻Rの話し方は生意気だ。
人を子供扱いして、旦那様を何だと思っているんだ。
本当に「こっぺな奴」だ。(<>

「こっぺい  えらそうな口をきくこと。 岩波古語辞典」

コッペパンは、えらそうなパン。



こんころこん
at 2000 01/22 08:56 編集

寒い国の人は寒がりである。
僕の生まれた福井は、雪も多く、冬は結構寒い。
寒い国の人は、しっかり着込んで寒くないようにする。
子供の時は、ズボンの下には股引(ももひき)をはき、上半身は6枚も7枚も重ね着していた。
重ね着しすぎて、まあるくなったその状態は、「こんころこん」と表現されていた。

寒い国の人が寒さに強いというのは間違いであろう。寒い国の人は、しっかり着込むから、普段から薄着をしていてたまの寒さはそのまま我慢してしまう都会の人と比べると、同じ条件では寒さに弱いと思う。

ミラノの冬も、スイスアルプスからやってくる北風で寒いのだが(マイナス20度と言うときもあった。このときウインドショッピングをして死にそうになった。)、男性はモントーネと呼ばれるムートンのコート、女性は、モントーネか毛皮のコートでしっかり武装している。
イタリアは当時、毛皮反対運動はそれほど盛り上がっていなかった。(今はどうだろうか)。イギリスでは毛皮を着ている女性にペンキがかけられるなどと言う過激な行動が見られた時代だった。
ミンクなどの贅沢品は不要だが、牛皮や羊皮は(肉を食べることが許されると言う前提ならば、残った皮を使うというのは)許されていいだろう。
エスキモーに毛皮を着るなとは言えない。


中学に入って色気付いた僕は、股引をはくのをやめたし、長袖の肌着のシャツも着るのをやめた。体育の時間の着替えの時に恥ずかしかったから。
うちの母は「町の子の真似して」と言った。



競泳用ゴーグル
at 2000 01/23 06:57 編集

クロールの息継ぎのたびに水が入ってくるのだけど、こっちで売っているゴーグルは、外人さん(実際は我々が外人なのだが)の彫りの深い顔に合うように作ってあるのだろうか。



肌色チェ~ック
at 2000 01/23 08:18 編集

金曜の夜は、金融関係のシステム担当者の集まり。月に一度集まって情報交換している。
みんなシステムに詳しいから、僕は時々話に入れないこともある。

S社のUさん「最近のインターネット技術は進歩していて、子供に見せたくない画像などを事前にチェックできる。画像の肌色の部分を認識して、ブロックしてしまう。」
Q社のFさん「じゃー、お相撲さんの写真は、まわしだけが写っているんですね」
私「黒人は大丈夫なのですか?」

システム担当者だからと言って、難しい話ばかりしているわけではない。

家に戻って
私「肌色チェックという機能があるんだって」
妻R「じゃー、ヘアヌードはヘアの部分だけ写るって言うの? かつがれてるんじゃないの」

妻Rはいつも冷静です。



大阪弁変換サーバー
at 2000 01/23 19:21 編集

これはすごい。
レスポンスも早い。
無料で提供しているのも、すばらしい。
もとの文章と、変換後の文章を比較することで、わざとボケるという大阪弁の特徴を学ぶことができる。

原文「パソコンを」
変換後「ファミコン...おっとちゃうわ、パソコンを」

パソコンのマニュアルをこれで変換すると、このボケが何万回も繰り返されることだろう。

標準語/大阪弁/英語変換ができたら、

標準語「もっと勉強しなさい」
英語「Study more」
大阪弁「もちっと勉強して~な」
大阪弁英語「More discount」
標準語「もっと値引きしてください」

「これが昨年導入されていたら、2000年問題担当者の日記が大阪弁で読めたのに」と、大阪の2000年問題担当者からのお便りはまだ届いていません。



窓拭き
at 2000 01/24 06:41 編集

窓ガラスを拭くときは、「はー」と息を吹きかけて、その後、布でこする。
汚れのところをめがけて、「はー」と息を吹きかけて、布でこする。

去年の2月に家を引っ越すときに、古い方の家の窓拭きをした。(きれいにして出ないと、家主に掃除代を要求される)
庭に面した大きな窓ガラスを9枚、内側からと外側からと、「はー」と息を吹きかけては、磨いていった。
出来上がりは見事なものだ。曇り一つなく、まるでガラスが入っていないかのようだった。

しばらくして、突然気分が悪くなる。
あまりにも「はー」とやりすぎて、酸欠状態になったらしい。

私「死ぬかもしれない」
妻R「ばかね。濡れた布で拭いた後に、乾いた布で拭けばきれいになるでしょ」
私「学校ではそういうふうには習わなかった」
妻R「.....」

妻Rの目は冷たかった。
窓ガラスの掃除をするときは、酸欠に注意しましょう。



Scottish (スコテイッシュ = スコットランド人、スコットランド語)
at 2000 01/26 07:21 編集

「スコティッシュ」と「箱ティッシュ」は音が似ている。
ちなみに、我が家のティッシュは、スコット(Scott)だ。
スコットもクリネックスも、Kimberly-Clarkの製品。

今日はスコットランドの詩人、ロバート・バーンズの生誕241周年。
それを記念して立ち上げたホームページ(http://www.robertburns.org/works)では、彼の全作品を紹介し、スコットランド語は、クリックすると、英・仏・独・スペイン語の訳が出てくる。

ちなみに、unco と言う単語は(どう発音するのか知らないが)、すばらしい・珍しいという意味らしい。http://www.robertburns.org/works/glossary/1755.html

貧しい小作農だった彼は、お金を貯めて、国外に移住しようとして詩を書き始めたのだが、作品が成功したので、スコットランドに留まることにしたということだ。



うんち
at 2000 01/27 16:43 編集

妻Rは、Bloomberg TVを見ている。
画面の下をTicker Tape が流れ、東証の終値を表示している。

妻R「大変だ。XXXX(うちの会社)、うんちだって」
私「.....」(慌てて、テレビの前に走る)

XXXXの終値は、前日と同じで、前日比の欄には Unch と書かれていた。

Unch => unchanged (変わらず)

バブルの時に持株会を通して買った株は、当時の3分の1まで下がっている。「資産形成のために」とか言われて、借金までして買ったのに.....
その含み損を考えると、まさに「うんち」である。

アメリカのファイナンスの教授は、リスク分散について話をしたときに、「自分の会社の株はやめておきなさい。会社がつぶれたら、勤め先も、資産も両方失ってしまうから」と言っていた。
これは正しい。



AIUTO (アイユート、イタリア語で「助け。助けてくれ。」)
at 2000 01/28 05:41 編集

外国でまず覚えなければいけないのは、助けを求める言葉。
イタリア語では Aiuto !!

妻Rがイタリアに来た当初、耳慣らしもあってテレビを熱心に見ていた。
日本のアニメの吹き替えがいっぱいあって、結構楽しんでみていた。

そうやって妻Rは「Aiuto (アイユート)」という言葉を覚えた。
あまりにもその語感が気に入った彼女は、アニメの主人公の助けを求める声に、その都度返事をするのであった。

主人公「Aiuto !」
妻R「こう言う」
主人公「アイユート !」
妻R「こう言う」
主人公「ああ言うと!」
妻R「こう言う」



証券会社のトイレ
at 2000 01/29 07:54 編集

マーケットが大きく動く日は、ディーラー達はトイレに行かない。昼休みまで我慢する。
昼休みにトイレにたどり着いた彼らは、緊張感から解放されてか、ようやくトイレに来れた喜びにか、本当にリラックスした顔をしている。しかもトイレが長い。(膀胱炎になるよ)

どうしても途中我慢できなくてトイレに来てしまった人は、そそくさと、手も洗わずに出ていくことが多々ある。

儲けのチャンス、すなわち自分のボーナスを増やすチャンスを、トイレ休憩ごときで逃したくないのだ。

別の在ロンドン日系証券会社の話だが、我慢しすぎた男性社員(日本人)が、男子トイレの入り口にたどり着く前にファスナーを下げてしまい、女子社員に目撃されてしまったと言うことだ。

そのうわさは、女性トレーダー・セールスのネットワークを通じて、あっという間にロンドン市場を駆けめぐった。



カム・ヒア (Come here)
at 2000 01/30 03:52 編集

私「カム・ヒア」
妻R「........(無言で近寄ってくる)」
私「カム・ヒア」
妻R「........(無言で近寄ってきたかと思ったら、いきなり私の太ももに噛みついた)」
私「何するんだ」
妻R「ここ噛んでくれって言ったでしょ」
私「....... 」



パッシング
at 2000 01/31 06:11 編集

前置き
妻Rは、ハンドルを握ると性格が変わる。もとい、性格が出る。
私は助手席で震えている。

本題
(パッシングという言葉の使い方が間違っていたらごめんなさい。ヘッドライトで「パシパシ」合図をするという意味で使っています。パシパシだからパッシング?)

イタリアでは、例えば合流しようとしている車がいるときに、本線の車がパッシングしたら、「俺が通るのだから、出てくるな」と言う意味。
イギリスでは、「どうぞ、お先に」と言う意味。

よって、
イギリスからの旅行者が、イタリアの道で合流しようとしていて、パッシングされたら......

イギリス人は、安心して合流を開始し、イタリア人は安心してスピードを上げ、大惨事になります。

2000/1 Part 2

2000-01-18 14:33:04 | Weblog
MM
at 2000 01/08 07:07 編集

M副社長は調子がいい。
「2000はローマ数字でMMですよ。2000年はM副社長の年ですよ」などと、イニシャルがMMの副社長を盛り上げてしまったら、すっかりその気になってしまった。
昨日は、Mがいっぱい書いてあるネクタイをしてきて、僕のところまで見せに来た。
ご丁寧にネクタイの裏には「Millennium」(ミレニアム)と書いてある。
今日金曜日は、カジュアルデー。M副社長は「AD2000」(西暦2000年)と書かれたトレーナーを着てきた。
ここでコメントすると、ますます盛り上がってしまうと思って、気がつかない振りをしていたのだが、結局「ほら、これいいだろ」と向こうの方から言ってきた。

「2000年問題が一段落したら、Lクラブ(きれいなおねえちゃんがいっぱいいるカラオケクラブ)に連れていってやるよ」
というM副社長の言葉を心の支えにここまで頑張ってきたのだが、昨日O君に
「M副社長の「連れて行ってやる」というのは、「物理的にそこまで連れていってあげる」という意味で、支払いはちゃんと割り勘ですよ」
と言われて愕然としてしまった。
むくわれない仕事



Moreschi
at 2000 01/08 20:23 編集

イタリアにモレスキーという靴のメーカーがある。
ここの靴は柔らかく、日本人にも人気である。

僕がミラノ勤務だった頃、本社から二人出張でやって来た。
彼らは、なんと紙に書かれた足形を持っていた。
「M次長に頼まれたんだよ」
足の形はわかるけれど、厚みとかはわからないのに、大丈夫なのだろうか。

二人は足形を持ってミラノの町へ出ていって、無事靴を買った。
後で聞いたら、M次長も非常に満足していたそうだ。柔らかい靴だからこそのことだろう。

(妻Rの父Mは、ここ何年も自分では靴を買わず、妻Rの母Yが足形を持って買いに行っているらしい)




at 2000 01/09 07:41 編集

2000年の最初の1週間が無事にすみ、ほっと一息。
正月気分を出そうと言うことで、餅を食べることにした。

僕は雑煮があまり好きではないので、ぜんざいにした。

餅をのどに詰まらせるのは、老人と子供だけかと思っていたが、僕と同い年の人が餅をのどに詰まらせて昨年暮れに亡くなったことを知り、少し慎重になった。

慎重に小さく噛み切って喉に送る。

妻Rは、(矯正用の)ワイヤーに餅がひっかかって、のたうちまわっている。



懸賞
at 2000 01/09 20:45 編集

「Chance It!コミュニティー」は、インターネット上のプレゼント・懸賞を紹介するメーリングリストから見つけたものだ。
これまでにいろいろ応募したのだが、成績は惨めなものだ。(そもそも私はくじ運が悪い)

大物狙いが良くないのかと、途中から小物狙いに方針を変更したが、それでも当たったものは化粧石鹸の試供品と、ブラックカラントエキスの錠剤だけである。

イギリスでも、時々葉書で応募することがある。
そろそろ車が古くなってきたと言うことで、車の懸賞に応募したのだが、「車が当たりますように」とお祈りしていたら、99年8月24日に、妻Rの車が追突された。(車が当たった)

それ以来、我が家では、当たって怪我しそうなものには応募しないこととなった。



デジタルカメラ
at 2000 01/10 03:46 編集

思えば僕は今まで自分のカメラを持ったことがなかった。
この冬ついに、カメラを買った。しかも、デジタルカメラ。
お金がないので、買ったのは一番安い、「バービーデジタルカメラ(約1万2千円)」。バービーは日本で言うところのリカちゃん人形だ。
6歳以上向きと書いてあるから、カメラ初心者の僕でも大丈夫だろう。
写真を6枚しか取れないのもご愛敬。



まんまんちゃん、あん
at 2000 01/10 06:51 編集

子供の時、親に「まんまんちゃん、あん」をしつけられた。
「まんまんちゃん」と言いながら、両手を合わせ、「あん」と言いながらおじぎをした。
神社で、お地蔵様の前で、神棚で、仏壇で、「まんまんちゃん、あん」と、最初は意味も分からず御辞儀をしていた。

「まんまんちゃん」という言葉がどこから来たのかはわからない。いわゆる神様・仏様よりもっと広い意味があったような気がする。
神社の大きな杉の木にも、お月様にも、ごはん粒にもまんまんちゃんはいたような気がする。
僕のおい・めいが、「まんまんちゃん、あん」としつけられているのを見た時はうれしかった。



ホテルリバージュあけぼの
at 2000 01/10 16:30 編集

「お風呂がのぞけるかもしれない」と書きましたが、地元福井の方から、「覗かれることはない」とのご連絡を頂きました。
大浴場は思ったより狭いが、眺めは良し。料金も安いし、きれいだとのこと。
皆様、福井にお立ち寄りの際は、是非ご利用下さい。

(次回帰国の際は、双眼鏡持参で、自分の目で確認してまいります)



二進法
at 2000 01/10 22:02 編集

メーカーの人から聞いた話。
理系出身の人が多いこの会社では、二進法という隠し芸があるという。

10人くらいの人がステージにあがり、横一列に並び、観客から言われた数字を二進法で表すというものだ。
立ち上がると1、しゃがむと0を表す。
9と言われたら、1001となるように、右から1番目と4番目の人が立ち上がるのだそうだ。(合ってるかな?)

とっさに二進法に直せる舞台の人も、それが合っているかどうかすぐにわかる観客もすごい。
日本のメーカーさんはすごい。



はえとりがみ
at 2000 01/11 07:34 編集

潔癖性の方は読まない方がいいでしょう。

子供の頃は、食卓の上に天井から蠅取り紙が何本も下がっていた。
畑の真ん中に家があるようなところであるから、窓を開けておいて虫が入ってこない方が不思議である。
今も蠅取り紙は売られているのだろうか。
見たこと無い人は、両面テープを芯の方から引っ張り出したものを想像していただければ良いだろう。

食卓に向かってくる蠅は、匂いにつられて蠅取り紙にくっついてしまう。くっついてもしばらくはもがいている。
それを見ながらご飯を食べる。
気をつけないと、ご飯を終えて立ち上がるときに髪の毛が蠅取り紙にくっついてしまうことがある。

蠅はどんどんくっついていく。蠅取り紙の表面が見えなくなるくらい、どんどんくっついていって、真っ黒になるとゴミと一緒に畑で燃やした。

今年田舎に帰ったときは、蠅はほとんど見なかった。蠅取り紙も見なかった。
「どうしたの」と聞いたら、「今年はトイレの消毒をしっかりやったから」との答えが返ってきた。

我が家は肥料として人糞を利用していたと思ったが、蠅も死んでしまうものを野菜にかけているのだろうか。

イギリス牛肉の安全性をめぐる問題で、イギリスとフランスとの議論の中で、フランスの家畜の飼料に人の排泄物の成分が混じっているという非難があった。
畑の野菜に肥やしとして人糞を使うのはどういう風に考えればよいのだろうか。

蠅が飛び回っている方が、田舎は自然である。

M副社長、パソコンを買う!!!!
at 2000 01/11 22:23 編集

僕の日記にいろいろな話題を供給してくれてきたM副社長が、ついにパソコンを買った。
「ゴルフクラブを買いたい」と言ったら、奥さんに、「パソコンが先よ」と言われたそうだ。

これまで、M副社長は決してこのページにアクセスしないだろうという前提で、いろいろ書き込んできたが、(彼は人事担当副社長でもあることから)一部削除が必要になるかもしれない。



仮面ライダーと三輪車
at 2000 01/12 09:56 編集





毛抜き
at 2000 01/12 09:56 編集

先々週のあごひげに引き続き、先週は鼻の下のひげに挑戦。右の端から、毛抜きで一本ずつ抜き始める。

あごひげと異なり、根っこがしっかりしており、凄く痛い。
血が出ることもある。
ヒーヒーいいながら、右3分の2を終わらせる。
鼻に近づくほど、その痛みは鼻毛を抜く痛さに近くなる。
結局のところ、右半分を抜いたところでギブアップ。左半分は電気カミソリを使うこととなった。
一部に僕がマゾではないかという声もあったが、僕は痛いのは嫌いです。

「痛みを感じた人にしか、他人の痛みはわからない (ハンガリーの思想家、ピィーディ・シーエ)」


出来上がりがアンバランス。右半分はつるっとしているが、電気カミソリの方は、根元のそり残しの部分が短いながら、黒くつんつんしている。
今週末になみだしながら、残りの半分を抜く予定。



ねこぜ
at 2000 01/12 22:10 編集

僕は猫背だ。

先日、ちょっと高目の無国籍料理屋に行った。
ちょっと緊張して背筋を伸ばして食べていた。
「こうやって、高級レストランに通いつめれば、僕の猫背も直るね」

「あなた、下北沢のフランス料理屋でもそう言った」

結婚前に、その後妻Rとなる人をあちこち食事に連れまわっていた僕は、下北沢のフランス料理屋に行った。
田舎者の僕はフランス料理など食べなれていないから、その時も緊張して、背筋を伸ばして食べていたのだ。

こういうことは、女性は良く覚えている。

あれから12年。僕はやっぱり猫背だ。
結婚してからは外食の機会も減り、フランス料理などは、2年に一度行くか行かないかというところだ。

釣った魚に、えさはやらない。

どっちが本当に魚かは、良く分からないが。



時計回り・反時計回り
at 2000 01/13 17:41 編集

コンピューター部長はマラソンランナーである。
40歳の時にマラソンを走り始めたという彼は、今日が49歳の誕生日。
「49 years old」とは言わず、「49 years young」と言っていた。
3年前に彼の影響で僕も走り始めた。(その後、急激に練習の距離を伸ばしたことで膝を痛めて、5ヶ月後にやめたのだが)

部長「どこを走っているんだ」
私「家の周り」
部長「どっち回り」
私「いつもは、反時計回りだね」
部長「定期的に、回る方向を変えないとだめだよ」
私「...」
部長「身体の筋肉が右と左でアンバランスになる」

彼には色々教わった。
最近また走り始めた。



日本の中心
at 2000 01/14 06:04 編集

日本の中心は福井である。
これは、科学的にも証明されている。

日本地図を切り抜いて、福井のところを人差し指で押さえて、そこを中心に地図を360度回転させると、あら不思議。ぴったりと重なるのだ。
(これが福井でなくとも、札幌でも鹿児島でもぴったり重なることはあまり知られていない)



ハマジャヤ
at 2000 01/15 04:20 編集

マハラジャではなく、ハマジャヤ。
福井では「海の家」のことをハマジャヤ(浜茶屋)と呼ぶ。
高校の先輩で、かつて当社の副社長で私の上司だったMさんは、「福井は日本のウエストコースト」と呼んでいた。
ちなみに、Mさんは、福井のあんころもち屋の生まれである。



Uno Due Tre (ウノ、ドゥエ、トレ。イタリア語で1,2,3)
at 2000 01/15 09:38 編集

ミラノに住んでいた頃、コルポ・グロッソ(Colpo Grosso、強烈な一撃というような意味か)という番組があった。確か、Italia Sette という、ローカル局での放映だったと思う。
Umberto Smilerという怪しげな司会者の番組で、男性と女性の一般出場者が、クイズやゲームをするというもの。

それぞれのクイズやゲームに臨む前に、賭け金を払うのだが、その為に出場者は自分の着ているものを音楽に合わせて脱いでいって、それをお金に換えるのだ。
(よく一般の人がテレビでストリップをするものだと驚いて毎日のように見ていた。この番組で、女性の下着の構造や、男性の靴下吊りについて勉強した。)

勝って持ち金が増えればいいが、そうでなければストリップすることになり、やがてはすっぽんぽんになってしまう。

もう一つのポイントは、出場者がクイズに正解したり、ゲームに勝つと、後ろに並んでいるきれいな女性が都度ストリップをしていくというものだ。

この番組は非常に評判になり(特に日本人の駐在員の間で)、その後ドイツにも「Tutti Frutti」という名で輸出されたらしい。
その後、イタリアでは司会者が女性(?)に代わり(有名なおかま。名前を忘れた)、人気は急下降して、打ち切りとなったとのこと。Umberto Smilerの話術に頼っていた部分がかなりあったことを思い知らされた。

現在、イギリスで「Italian Stripping Housewives(ストリップするイタリアの主婦)」という訳の分からないタイトルで再放送しているが、英語での吹き替えがいい加減で、ちっともおもしろくない。もう一度イタリア語版で見てみたい。

さて、ようやく本題。
1990年の夏頃の「Colpo Grosso」の中で、クイズに使われた問題。

問題
「日本の首相で、芸者問題で辞めることになった人の名前は何でしょう。次の三つの中から選びなさい」
1. Sousuke Uno
2. Sousuke Due
3. Sousuke Tre

その日の男性回答者が元気よく「Sousuke Due」

間違いでした。



臭い(におい)
at 2000 01/16 10:12 編集

中華街に、飲茶の昼食に妻Rとでかける。
土曜日に街の中心に向かう地下鉄は大変混み合っていた。

ふと気がつくと、耐え難い臭いがしてきた。
気がつくと、どうも妻Rの後ろに立っている人からにおってくるようだ。
髪の毛はふけだらけで、服も汚れている。ホームレスの人らしい。

妻Rは気分が悪くなって、周りの人を押しのけて、その人から遠ざかる。
僕は臭いをかがないようにと、鼻でではなく、口で息を始める。(こうすると取り敢えず臭いは感じなくてすむのだが、身体の奥深くまで吸い込んでしまうような気がする)

妻Rがどうにも耐えられないと言うので、次の駅で途中下車。次の電車を待った。

僕は嗅覚も鈍感な方だが、感覚に個人差があるのはおもしろい。
デパートの化粧品売場とか、香り付きロウソク売場は、僕には耐えられない。

ホームレスについて言えば、イギリスに来た当初はその数の多さに驚いた。
ホームレスの人を助ける慈善団体「Shelter」によると、ロンドンだけでも最低2400人のホームレスの人がいるそうで、そのうち約4分の1が18歳から25歳の間なのだそうだ。

先月ホームレスについての記事が新聞に出た。その記事を読むまでは、「若いのだから、自分で働け」と思っていたのだが、見方が変わった。
その記事によると、ホームレスの人のうち、30-50%の人が、精神病にかかっており、50%が重度のアルコール中毒、また、20%の人が薬物中毒である。

アルコールや薬に頼るようになったのは本人が弱いからだと責めることは易しいが、今、ここにホームレスになってしまっている人のために、自分は何ができるか、今年は考えていきたい。



柔軟体操
at 2000 01/17 08:03 編集

明るい三日坊主は順調に続いている。
今週も何とか週3日のジム通いを達成することができた。

それにしても、身体がなかなかやわらかくならない。これも年を取ったせいだ。
昔は身体がやわらかかった。
中学の時はバレーボールをやっていたのだが、練習の際の準備体操で柔軟を極めてまじめにやったおかげだ。(僕はいつもまじめです)
高校の時は箏曲部に入ってお琴を弾いていたのだが、僕が練習していると女子の部員が警戒して入ってこないので、畳のしかれた部室でいつも柔軟体操をしていた。
(高校で琴を弾いていたのは、バレーボールで腰を痛めたからだ)
座って左右に開脚して胸が床についたし、脚を前後に開いて行って、ほぼ完全に前後180度に開いた。(男性は個人差はあるが180度になる前のある時点でじゃまするものがある)

それが今ではどうだ。悲しいほどに曲がらない。

妻Rは昔から体がかたかった。座って開脚するとそのまま後ろに倒れてしまうくらいかたい。
それでも若いときよりやわらかくなっているそうで、「私は進歩している。あなたは退化している」と手厳しい。
絶対的なレベルでは、僕の方が圧倒的にやわらかいのだが、昔に比べての変化という意味では、妻Rの言い分は正しい。

身体がかたいと、怪我をしやすくなる。今後ますます年を取ってくる。身体はやわらかくしておかないと。



そぞろ歩き
at 2000 01/18 06:06 編集

今週末の小さなニュースは、Ramblers' Association (そぞろ歩き協会とでもやくすべきか)が、裁判で勝ったこと。
英国では山歩きが盛んであり、それ用の地図もいっぱい出ている。そして、その歩く道の多くは、私有地の上を走っている。
これは、過去何年にもわたる地主とのねばり強い交渉の結果、私有地上にPublic Footpath (公共歩道) を設けて、山歩きを趣味とする人に提供してきたのだ。
我が家も一度だけ地図を片手にCotswold地区の山歩きに出かけたが、途中牧場の柵を越えて中に入り、牛とにらめっこしながら(赤いリュックを見せないようにして)歩いたことを、強烈に覚えている。

今回の裁判では、百万長者の大金持ちが、自分の土地の中を走っていた(公共)歩道を10年以上にもわたって通れなくしていたということに対するもの。
Ramblers' Association の勝利に終わった。

日本では、庭が狭いからこんな問題は起きないのかもしれないが、知らない人が庭を歩いていたら、気味が悪いだろう。

今後はRamblers' Association は、電力会社、防衛庁に対して、山歩き同好家の所有地立ち入りをさらに強く要求していく予定。
(防衛庁の立入禁止区域なんて、自然は残っているかもしれないが、地雷なんかもありそうなのだが....)

http://www.ramblers.org.uk/



2000/1 Part 1

2000-01-08 14:29:24 | Weblog
2000年問題担当者の悲劇 31
at 2000 01/01 06:59 編集

これは、悲劇だ。2000年問題ではない。
ホテルのテレビのチャンネルリストにJSTV(日本語の海外での衛星放送)が入っていたので、紅白歌合戦が見られると思っていたのに、何と、まだサービスが始まっていないとのこと。
これを期待してきた妻Rのショックは大きい。その上、レストランは予約でいっぱいだ。
先週問い合わせたときは、「夕方そそくさ食べて会社に2000年対応で行く人がほとんどなので、予約は不要です」と言われたのに。
妻Rの不満は大きい。

そうは言っても、この寒空に、レストランを求めてさまようのも耐えられない。ルームサービスで我慢する。
ルームサービスにも不満が残った妻は、そのままふて寝してしまった。

会社から持ち込んだラップトップは、英語版のNTで走っていて、日本語対応になっていない。
MS-IME等を、インターネット経由で入手して、ようやくこれが書けるようになった。
こんなにホテルでインターネットを使って、電話代いくらになっただろう。



2000年問題担当者の悲劇 クライマックス
at 2000 01/01 09:49 編集

ロンドンも無事に2000年を迎えたようです。
実は、その瞬間は私は妻Rと、2000年問題担当MM副社長とともに、テムズ川にかかる橋の一つの上で花火を見上げておりました。
すっかり酔っ払って出来上がった若いおにいちゃん、おねえちゃんに囲まれて、カウントダウンから花火へと、なかなか感動ものでした。

周りのみんなが、カウントダウンに合わせてシャンペンのボトルを振っていたのでいやな気がしていたのですが、時既に遅し。ぎっしりの人に身動きもとれず、シャンペンシャワーを浴びることとなりました。

これで風邪を引かなければいいのだが、これまで1年以上2000年問題で苦しんできたのだから、このくらいいい思いをしてもいいよね。



2000年問題担当者の悲劇
at 2000 01/01 20:21 編集

問題発生 !?
花火を見てから別れたM副社長から電話が入る。深夜の1時ころだ。

M「僕の携帯、使えなくなっちゃったよ。発信も、着信もできないよ。」

M副社長の携帯は、Vodafoneのネットワーク。僕のは、BT Cellnet。
Vodafone Airtouchは、ドイツのMannesmannに買収をかけている大手の携帯電話ネットワーク会社。

私「M副社長の携帯、つながらなくなっちゃったんだって」
妻R「携帯つながらないことにして、電話を受けないようにして、どこかの飲み屋のおねえちゃんと出かけるんじゃないの?」

女性の想像力の豊かさには驚くものがある。

(M副社長の名誉のために付け加えると、携帯電話はその1時間後に復旧したそうだ。)



2000年問題担当者の悲劇 1月1日午前
at 2000 01/01 21:45 編集

1月1日、深夜2時就寝。
イギリスはとりあえず問題無し。一部、ウエッブページが書き換えられる被害があったらしい。「日本の原発で問題発生」とレポートしていた。

6時半起床。アメリカの東側は無事終わっている。
7時半オープンのホテルのレストランは、8時まで準備が整わなかった。

9時 社長、二副社長がホテルに集合。引継ぎを行う。これ以後は、彼らが情報収集と電話番をすることになる。

昨夜一生懸命PCのセットアップを行ったのだが、3人のマネジメントのうち、2人はインターネット未経験。残る1人も初心者ということで、PCは使われないまま終わりそうだ。(とほほ)



2000年問題担当者の日記  1月1日午後
at 2000 01/02 03:37 編集

会社に移動。午後からは、システム、設備、器具のチェック。
電気・水道は大丈夫。コーヒーの自動販売機も大丈夫。トイレもきちんと流れるようだ。(女子トイレは見ていません。トイレが流れないと、職場の安全・衛生にかかる法律に基づき、オフィスを使えなくなるのです。)

ドアのセキュリティーパス、ファックス、テレックス、電話、コピー、問題なし。
とりあえず今日のところは大丈夫のようだ。
明日も出勤して、テストを継続。

コーラの自動販売機のテスト忘れた。



GAMBIA
at 2000 01/02 08:27 編集

Global 2000 という団体がある。先進国の金融機関の有志が集まって、2000年問題対策のガイドラインをいくつも出してきた団体だ。本当にここには御世話になった。
ここによると、現在のところ2000年問題が発生して、支障を来していると公に認めているのはGAMBIA政府だけらしい。(www.global2k.com)
他にも、情報を開示していない国もあるから、必ずしもここだけではないのかもしれないが、残念だ。

それによると、以下のような状況である。
財務省、税務署、税関で問題が発生。必ずしもすべてが2000年問題関連とは限らない。
問題発生の原因は、援助を約束していた人達からの資金が入ってくるのが遅れていて、システムの更新が遅れていることによる。
税収を上げる、重要な部門であることから、本件は重要な問題である。
作業は進んでいるものの、まだまだ資金が不足しているので、海外在住のガンビア人に援助を求めている。

今年初めの世界銀行のアフリカ地区担当者は、CNNのインタビューの中で「発展途上国はシステム化されている部分が少ないから、範囲は狭いのだが、政府、医療など数少ない重要な部門がシステム化されていて、2000年問題が発生するとその影響は大きい。また、使っているシステムが、先進国から輸入した中古品のケースも多く、抜本的な対応が必要となる。」と言っていたが、これが現実化してしまったと言うことだろうか。

先進国にしても、アメリカを除けば、2000年問題に真剣に取りかかったのは今年に入ってからで、とても他国の面倒を見るほどの体力は残っていなかった。(欧州は特に、98年末にユーロ対応があったので、2000年問題対応は99年に入ってからだった)

少しほっとしたのは、インドが問題無しと言っていることだ。
インドは優秀なプログラマーを多数抱え、先進国のソフト会社の下請けをやっているが、今回の2000年対応でも、海外からの受注が極めて多かったと言うことだ。しかしながら、そちらに体力を取られて、肝心の自国の対応が後回しになっているという話があったので、気になっていたのだ。

GAMBIA政府が一刻も早く、2000年問題を克服できることを祈りたい。



2000年大予測
at 2000 01/02 21:19 編集

ネッシーが現れるでしょう。

2000という字を、池に浮かべると、下半分が水の下に隠れてネッシーの出来上がり。
現れなかった時はどうするか。
「20000年の間違いでした。実物を見たことがないので、どのくらい長いのかわからなかったのです」



2000年問題担当者の日記 1月2日 終了
at 2000 01/02 22:22 編集

コーヒーマシンのコーヒーの味が昨日と若干違うような気がするが、気のせいか。中のミルクが古くなっているのかもしれない。
今日は、外部との接続テスト。すべて無事終了。

2000年問題でのシステムの対応は、自分の会社だけ対応すれば済む話ではない。外部と接続している場合は、その相手のシステムも対応している必要がある。
金融機関などは、取引所等とのシステム接続がいくつもあるが、最近では製造業でもEDIなどで、接続しているケースは増えてきていると思う。(先日書いた、Windowing/Pivotがまたここで問題になる)

システムがつながっていないにしても、取引先の2000年問題対応状況は要チェック。お金を貸している先や、売掛債権の相手が2000年問題が原因で倒産したら、自分の会社にも経済的なインパクトが大きい。

売掛債権が無いとしても、主要な仕入先、販売先が倒産してしまったら、すぐに自分の会社の仕入れ、販売に影響が出てくる。
2000年問題は、バリューチェーン・サプライチェーンの問題なのだが、日本では、「2000年問題はシステムの問題」との、狭い定義でここまで来てしまったような印象がある。
1月4日以降、2000年問題による操業停止・信用不安・連鎖倒産などということにならないといいのだが。

明日は当地は休日で、自宅待機。
アメリカが営業日なので、午後から、アメリカの状況をフォロー。



もういくつ寝るとお正月
at 2000 01/03 06:19 編集

正月気分になれないまま、1月2日が終わろうとしている。
やはり日本人は、紅白歌合戦と隠し芸大会を見ないと正月気分になれない。
妻Rは、レース編みのクリスマスツリーをまだ作っている。
お汁粉にしようとしたが、餅をどこにしまったかわからない。
先日届いたビデオテープで一年遅れの正月番組を見るが、何となくしっくりこない。
2000年問題がどこかで気になっていて、リラックスできないのかもしれない。
もういくつ寝るとお正月



2000年問題担当者の日記 1月3日 朝
at 2000 01/03 18:43 編集

8時起床。妻Rは昨夜2時までクリスマスツリーを作っていたと言うことで、また眠りにはいる。
テレビではポケモンをやっている。イギリスでも大人気だ。

香港、大陸、アメリカは今日から市場がオープン。香港も大陸も株価は上昇している。
2000年問題を気にして昨年買い控えた投資家が安心して買いに入っているのだろう。この後アメリカも上がるだろうし、明日の東京も上がるのだろう。
円も上昇して、私のドル預金はさらに含み損が増えたことになる。妻Rにますます頭が上がらなくなる。(ジャンケンに弱い私はギャンブルにも弱く、よって相場ものには弱い)

「さんざん煽っていたくせに、何も起こらなかったじゃないか。ハード・ソフト会社が儲けようとしていたんじゃないか」
との意見が聞こえてきている。
私はユーザー側なのでハード・ソフトの会社がどのように考えていたのかはわからない。

ソフト会社にしてみれば、2000年問題を理由にユーザーをみんな最新のバージョンにアップグレードできれば、サポート体力の軽減という意味からは非常に意味があるだろう。
Windows3.1、95、98についてそれぞれ対応バージョン或いはパッチを開発するよりは、「Windowsについては98しか2000年対応しておりません。それ以前のものについて問題が発生しても、一切責任は持ちません」と言い切ることができるのであれば、開発体力・コスト、その後のサポート体力、バージョンアップによる追加収入の点から非常に魅力的な戦略である。
体力のないソフト会社であれば、以前の複数のバージョンがそれぞれ2000年対応しているかどうか調べるよりは、新しいものを一つ作って「このバージョンのみが対応版です」と言い切れば、非常に楽である。
私が使っていたQuickenというソフト(Microsoft マネーみたいなもの)は、昨年の11月に「2000年対応版を発表。以前のものは対応していない」と手紙を送ってきた。
どういう背景でこうなったのかはわからないが、その後ユーザーがどうしたかも含めて、マーケティングの教材としても興味ある。


米国などの訴訟が頻繁かつ賠償金が巨額な国においては、何とか間に合わせるためには最新のバージョンへのアップグレードを促し(必要とあれば、無償アップグレードを提供し)、その上で万全の体制を敷こうとするのは合理的である。
他方、米国においては2000年問題についての開示の法律が出ていて、これはメーカーが「2000年問題対応済みです」と開示しておきながら、その後問題が発生した場合でも、対応済みと言ったことについて賠償責任を負わないことになるらしい。
金融その他の業界で、米国の機械・ハード・ソフトを使っている場合は、これについて事前に注意しておく必要があった。
また、この反対サイドとしては、米国に機械・ハード・ソフトを供給している日本の企業は、2000年対応状況を開示する際に、この法律のことをコメントしておかなければその後問題が発生したときに免責されないことになるという。
今後の展開が興味深い。



2000年問題担当者の日記 1月3日午後
at 2000 01/04 06:35 編集

自宅待機。あごひげを毛抜きで抜く。
そもそもひげの薄い僕は、2日ひげを剃らなくて会社に行っても問題ない。
電気カミソリで、根元を剃り残すよりは、毛抜きで根っこから抜いた方がきれいになるし、次にはえてくるまで時間がかかるだろうという狙いである。
あごひげだけにするのは、それ以外は痛いからだ。
1時間くらいできれいになった。

夕方はジムへ。2000年問題が非常にスムーズに行っているので、私がクビになるのも早いかもしれない。最後は身体が資本だ。
この4連休飲み食いしまくった人たちと、2000年問題で疲れた身体の気分転換に来た人と半々くらいか。

アメリカも無事開いたようだ。株価はあまり動いていない。
いよいよ明日は日本とイギリスだ。
日本で問題になっていた野村総研のシステムは復旧したのだろうか。
野村総研は銀行系の証券会社と、外資系証券会社の東京支店の大半にシステムを納入していると聞いている。問題なければよいが。

年末の備蓄でカセットコンロ用のガスボンベをたくさん買い込んだO君はどうしているだろうか。鍋パーティーを主催してもらおう。野菜持って行くから肉はよろしく。



2000年問題担当者の日記  1月4日朝
at 2000 01/04 17:11 編集

日本は無事開いたようだ。
いよいよイギリスの番。
こちらのニュースでも、「2000年問題に金を使いすぎたのではないか」とのコメントが出始めている。
当然お役人は否定する。
「世界の各国がそれぞれ必要な準備を一生懸命やったからうまく行ったのだ。例外はイタリアだ。」

イタリアではいつも何か故障しているので、2000年問題で多少故障が増えても国民に影響が出ず、問題が発生したかどうかわからないのだろう。
ほとんど金を使わず、ロシアンルーレット対応と言われていたイタリアだが、終わりよければすべて良しと言うところか。




2000年問題担当者の日記 1月4日お昼
at 2000 01/04 22:31 編集

今朝玄関で靴を履く時に、両方の靴下のかかとに穴があいていたが、これは2000年問題とは関係ないだろう。
(穴が二つだから、200問題か)

コーヒーマシンのミルクコーヒーの味も、元に戻っているようだ。やはり、ミルクが古かったらしい。

ロンドンも無事に第一営業日を迎えている。



2000年問題担当者の日記 1月4日 営業終了
at 2000 01/05 02:55 編集

無事終了
金庫のダイヤルを合わせて開けるのに5分かかったのは、K部長が年初飲みすぎたせいか。
男子トイレの小便器定時水洗装置(一定時間毎に水を流す装置)も、ちゃんと動いている。

ガンビアは2000年問題から復旧したことになっている(www.global2k.com)が、当初のシリアスな書き方からすると、こんなに早く復旧するのはかえって怪しい。



2000年問題担当者の日記 1月5日朝
at 2000 01/05 17:00 編集

97になっている。これは2000年問題ではない。
2000年までに胸囲を100センチにしようと頑張ったのだが、1年間で結局1センチしか増えていない。2000年問題担当者をクビになったら、カルバン・クラインの下着モデル(顔写さず)をやろうと思っていたのだが、まだ足りない。3日、4日と二日続けてジムに行った。

昨年、一部の2000年問題サポートデスクに、「まだ99年なのに日付が98年になってしまったんですけど」という相談が寄せられ、良く聞いたら、立ち上げ直後の「Windows 98」という表示のことを言っていたという話があった。

2000年問題に気を取られて、日本の休日の変更「ハッピーマンデー」をすっかり忘れていた。昨日あわてて再度システムへの登録状況を確認した。
幸い1月10日までは2000年問題の流動性リスク・決済リスクの観点から取引禁止としていたので、影響はなかった。
特段問題もなく新年を迎えたことから、同様の方針を出していた他の証券会社も、早めに撤回して取引を再開する可能性が高い。



2000年問題担当者の悲劇
at 2000 01/05 22:02 編集

BBCの報道によると、スロベニアの2000年問題担当の政府高官がクビになったそうだ。
2000年問題のリスクを必要以上に大袈裟に伝えたというのが理由だ。
あまり準備をしなかったといわれるイタリアや韓国でもそれほど問題が起きていないことから、多額の費用を投入したアメリカでもイギリスで、その妥当性を問う声が高まっている。
昨日のFTでは、「世界中で費やされた4億ドルというお金があれば、世界中の貧しい国の債務を返済できる。妥当であったかどうかは、今後の会計監査院の作業に期待する」とあった。
これを私企業に重ねあわせれば、使いすぎたことについて、株主代表訴訟を起こされる可能性もあるということか。(使わなさ過ぎて問題が発生した場合も、同様の訴訟リスクはあるのだが)
報われない仕事....



2000年問題担当者の悲劇 1月5日業務終了
at 2000 01/06 03:44 編集

本日も無事に終了。
4日付のビジネスワイヤーによると、アメリカでは、2000年問題対策用に食料の買いだめをした人々に対して、寄付を呼びかけているところがあるそうだ。
Greater Boston Food Bankは、「Y Go 2 Waste」(Why go to waste なぜごみ箱行きになっちゃうのという意味か)というキャンペーンを展開。缶詰やミネラルウォーターの寄付を呼びかけている。コーンフレークの会社ケロッグも同様のキャンペーンを始めているそうだ。



スプーン曲げ
at 2000 01/06 08:54 編集

アンビリーバボー超能力特集をビデオで見る。昔のスプーン曲げ少年清田君(僕と同い年で、今ではいいおっさん)が出演、小学生の子供達と一緒にスプーン曲げに挑戦。

テレビの前で、妻Rと僕も挑戦。

小学生は何人もの子が曲げるのに成功。妻Rのスプーンも曲がる。僕のは曲がらない。

清田君「子供は素直ですから」
妻R「あなたはひねくれ者なのよ」
清田君「子供は純粋ですから」
妻R「あなたは嘘つきよ」

スプーンが曲げられないだけで、どうしてここまで言われなければならないのだ。
明日はこっそり一人で練習しよう。



三日坊主のすすめ
at 2000 01/06 22:05 編集

スプーンは今日も曲がらない。
妻Rは、テープがからまったビデオデッキを、懐中電灯で照らしながら直してしまった。(ハンドパワー)
スプーン曲げに疲れて、今日はジムはさぼり。三日坊主にもなれなかった。明日は行くぞ。

三日坊主でも、毎週心を入れ替えて再度始めれば、仮に三日坊主で終わっても、年間では3日X52週=156日もジムに行くことになる。
今年は、三日坊主になることにしよう。

妻Rの発言「一年に52回も「ああ、今週も三日坊主だった」なんて自分の情けなさを思い知らされるなんていやよ。」



三日坊主のすすめ その2
at 2000 01/07 02:12 編集

妻R「それとも、あなた、明るい三日坊主になるって言うの?」
私「だめだよ。ちゃんと反省して落ち込まないと、もう一度始めないだろ」
妻R「そんなに自分を苦しめて楽しいなんて、あなたマゾ?」



2000年問題担当者の日記 1月6日
at 2000 01/07 03:47 編集

本日も無事営業終了。毎月6日振り込みの給料もちゃんと入金されていた。
ほしいだけの金額が入っていなかったのは、2000年問題とは何の関係も無い。

システム担当M副社長は、2000年問題対策でろうそくをいっぱい買ったようだ。

M「そんなにろうそくがたくさんあっても、使わないよね」
私「奥様と「むちが良いかい、ろうそくが良いかい」と、使ったらいかがですか」
M「.....」

問1
M副社長の沈黙の意味につき、ふさわしいものを選べ。
注 M副社長は人事担当でもある。

1.本当にどうしようもない奴だ。とっとと帰国させよう。
2.それは、いい考えだ。早速そうしよう。



本日のFTから
at 2000 01/07 06:15 編集

ヨーロッパ諸国での、人口に占める携帯電話保有者の割合 (単位%)

フィンランド 64.99
アイスランド 60.89
ノルウェー 60.11
スウェーデン 56.09
デンマーク 50.44
イタリア 49.74


イギリス(12位) 36.63

データは99年12月。イギリスは2000年1月1日時点では、41.40。

マーケティングの授業で、先生が質問する。
「どうしてNokiaとかEricssonとか、北欧のメーカーが携帯電話機に強いかわかるか」

「北欧は広大な土地に、人々があちこちに点々と住んでいるから、電話線を地上に張り巡らすより、携帯電話ネットワークを作った方が安上がりなんだよ。」

ごもっともです。



ウール100%
at 2000 01/07 21:57 編集

さわってごらん、ウールだよ。

さわってみたら、つかまった。
(小田急線で、痴漢で捕まった男性の証言)



たまご6個入りパック
at 2000 01/08 02:27 編集

鍛えぬかれた腹筋は、イギリスではSix Packと呼ばれている。たまごの6個入りパックに似ているから。
うちの母親は、Three Pack(三段腹)