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日本の英語教育(山田雄一郎著)岩波新書

2005-06-13 20:32:27 | 読むべし 外国語学習
日本の英語教育

岩波書店

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日本の英語教育(山田雄一郎著)岩波新書を読みました。
先日珍しく書店で買い求めた本ですが、まあ、ブックオフまで待っても良かったかも知れません。

特に目新しい部分は無かったのですが、
1.平泉渉・渡部昇一「英語教育大論争」(文春文庫 1995)に興味を持った。
Amazon で古本で買うか、杉並区図書館で借りるか検討中。

2.「英語教育大論争」の中で渡部昇一が主張しているとされる「母国語との格闘の重要性」というものが、荒木博之「日本語が見えると英語も見える」(中公新書)や、齋藤兆史・野崎歓「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」(東京大学出版会)の主張と同じものであるならば、私は同意見であり、筆者が賛成していないのは残念。

3.ヨーロッパの語学共通基準について97ページから書かれている。

私の英仏伊の語学試験の目標レベルは、
・国内での検定(実用英語検定、仏検、イタリア語検定)の最高級 (日本語を介さない試験の評価は日本人としては意味がない。他方特殊語学については評価が定まっていない)
・ガイド試験の各国語(とりあえず国家試験なので説明が楽)
・EU 基準のC2レベル (ネイティブレベル。語学教師が出来る)
ということでこの3年考えており、EUのC2となると、英語ならケンブリッジのCPE、フランス語はDALF4科目(秋から試験内容が変更になり、C2に対応する試験が出来る)、イタリア語ならシエナ検定のレベル4である。
私の英仏伊について言うと、残っているのは
英語(CPE)、仏語(ガイド試験、DALF B1)、イタリア語(終了)
です。

4.ALTプログラム(206ページ)
Assistant Language Teacher と呼ばれる外国人指導助手招致プログラムにおいて、最近は英米のみならず、南ア、ジャマイカ、北欧、ギリシャなどから呼んでいるらしい。
イギリス英語・アメリカ英語だけが英語ではないということでは良い傾向でしょう。