けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

2007年のまとめ

2007-12-30 23:59:38 | football
MARCA辺りのトップページには連日バレンシアのカオスっぷりがこれでもかと晒し続けられているわけですが、本日はとりあえずそちらは放置。
本年も押し迫りましたということで、MARCAがまとめる2007年「Resumen 2007」から気になるものを抜書きです。おまけで、適当に過去記事へのリンクを貼ってみました。


Sevilla! Sevilla!! Sevilla!!! 2007年5月~6月

Lo Mejor、重大ニュースで一番最初に出てくるのはセビージャ、2冠達成です。5月16日、グラスゴーのハンプデンパークでのUEFA杯ファイナルは同国対決(エスパニョール)。試合内容は2度リードされるもエスパニョールがその都度追いつき(退場者も出してたのに)、最後はペナルティ戦で決まるという熱い好試合でした。セビージャはこれでUEFA杯連覇。さらに6月には国内でのコパ・デル・レイでヘタフェを破り、こちらも優勝。リーグ戦も3位で終わってCL出場権をゲットと、06/07シーズンは実に華々しい活躍をみせたセビージャでした。今シーズンは初CL挑戦で、グループリーグを首位で抜けるなど、なおもヨーロッパで力を発揮。ま、リーガがちょっと苦しそうなところが気にはなりますが…(現在1試合少ない状態で8位)。


Golazo de Messi!! ヘタフェ戦は4月
次は、メッシスペシャル。06/07のコパ・デル・レイでヘタフェの選手を5人ほどかわして決めたスーパードリブルゴールから、優勝争いが激化していたときのエスパニョール戦で決めた神の手(というか、手)ゴールまで、メッシが解剖されています。マドリーもクラシコでやられたなあ……。


El triunfo 2007年6月

大変良くできましたなのが、30回目のカンペオン・マドリー。グダグダなスタート、カペッロ批判、ベッカムはずし~復帰、おとぼけ会長の舌禍…などいろいろありましたが、終盤はいかにもマドリー的な勝負強さ、失点もすれば取り返す、ある意味スペクタクルな展開でリーガを奪還しました。カペッロは辞めさせられてしまいましたが、シュスターになって以降もそれなりに守備組織がある(ような気がする)のは、カペッロの遺産が実を結びかけている、のかもしれません。


2007年8月末 Hasta siempre, Antonio Puerta

そして決して忘れてはならない、忘れられないのが、Lo Mejorの方に記事が組まれ、Nos dejaron(我々を残して逝った人々)ではトップに出てくるアントニオ・プエルタ。心疾患で試合中に昏倒し、多くの人たちの必死の願いもむなしく、わずか22歳でこの世を去ったプエルタのことは、スペイン現地ではとりわけ印象深い出来事のひとつなのではないかと思います。個人的にも、このニュースは特に印象深く辛いものでした。
あれから4ヶ月。昨日、スコットランドでも試合中に選手が亡くなったそうです。これだけ医療も進歩し選手への健康も気遣われているだろうに悲劇がなくならない。残念です。



スペインサッカーの話題のみ抜き出してきました。サッカー絡みでは、他にACミランのCL制覇やカカの活躍、トーレスの移籍と笑顔なんて話題も出ていますし、もちろんフェルナンド・アロンソの話題は欠かせないし、一方でNos dejaronではノリック・アベの記事も。そんなスペインMARCA紙で振り返るスペイン周りのサッカーの話題でした。

1月にはいると移籍マーケットが開いて話題には事欠かなくなるでしょうし、目を覆いたくなるほどのバレンシアのゴタゴタっぷりは当分落ち着くわけもなさそうですし、この先もいろいろなことが……何が言いたいかまとめますと、当ブログをごらん頂いている皆様、今年もどうもありがとうございました。また来年もよろしくお願い申し上げます、ということです。よいお年を。

だまされている?

2007-12-28 23:34:04 | football
本日は12月28日です。皆さんご存知、イノセンテの日です。大嘘ついてもいい日です、スペインでは。

バレンシアでは、ここしばらく沈黙を続けていたソレールが会見を行いました。曰く、

「彼ら(アルベルダ、カニサレス、アングロ)は戦力外でもないしチームから分断されてもいない」
「願わくば彼らがチームと共にあって欲しい。監督は彼らをもう戦力外としたが、私は彼らを呼ばないことに重要性を感じない。私の夢は彼らが再びバレンシアと共にあることだ」
「私はアルベルダが会見で泣いているのを見て心を突き動かされた。彼はすべてをクラブに捧げてきた人間だ」

各紙で報道されてるのでこのインタビュー自体は実際に行われたようなのですが…どの口が言うかボケ。これがソレールの大嘘だったら最低以下の事態ですし、本気で言っているとしたら全部の罪をクーマンになすりつけてしまおうという魂胆か。MARCAの記事に寄せられているコメントも「イノセンテだろ?」がけっこう目立ちます。今日が終わらないことには真実がわかりません……。


本当のイノセンテ?
昨年は「FIFA最優秀選手はカンナバーロじゃなかった!」とかいうイノセンテネタで全世界を混乱に陥れたMARCAですが、今年は……たぶんこちらでしょうか?
「ラモン・カルデロン会長は、今期3冠(リーガ、CL、コパデルレイ)を達成した際には、1人辺り90万ユーロ(1億5千万円弱)のボーナスを出す」
ちょっとわかりづらい上に本文中に「イノセンテじゃないんです」と書いてありますが、1人辺り90万ユーロはやり過ぎということで、これがイノセンテ記事なのではないかと推測されます。昨年ほどの壮大さがあるわけでもなく少々微妙なネタでした。ま、あくまで本当の可能性もありますが。


バレンシア、トレーニングスタート
現地時間18時から行われたミニバカンス後のトレーニングは基本的に非公開、プレスには20分ほどだけ公開されたそうです。シルバはカナリア諸島代表のフレンドリーマッチがあるのでこの日は欠席。
クーマン戦力外発表の後チームはイルンとサラゴサの遠征がありそのままクリスマス休暇に入ったので、ほぼ全選手が揃うのは久しぶりのことになります。皆が注目するのは、もちろんアルベルダ、カニサレス、アングロの動向。それからソレールの発言後のクーマンの動向。スーペルにトレーニング時の様子を書いた記事がありました。適宜抜粋。

----------------------------
アングロ、アルベルダ、カニサレスは、他のチームメイトたちと共にグラウンドに入り、フィジコの指示の下でゆっくりしたウォーミングアップをスタート、一方でクーマンや他のコーチ陣はコーンやミニゴールの準備をしていた。その後、選手たちはグラウンドを変えてトレーニングセッションを続けた。アルベルダとアングロはトレーニング時間のすべてを他の仲間たちと共に過ごしたが、カニサレスは数分間1人でジョギングをしていた。
トレーニングの間、何人かのファンが3人の選手たち、そしてロナルト・クーマンとセカンドコーチのホセ・マリ・バケーロに向かって叫んでいた。「アニモ・アルベルダ、俺たちはお前と一緒にいる」「クーマン、俺たちはお前が嫌いだ」「アルベルダ、お前は俺たちのキャプテンだ」「クーマン、バケーロ、バルセロナに行け」。さらに選手たちがトレーニングに入る前、数名のファンが選手たちをサポートするバナー(横断幕)を出していた。
トレーニングセッションはコーチ陣の希望で非公開で行われ、ジャーナリストたちには最初の20分間の取材が許された。いつもと違うのは、プレスが私立警備員のコントロールを受けなければならず、入る前に手渡された通行パスの提示を求められていたこと。
クリスマス後のこのトレーニングで、エドゥ、ヒルデブラント、ビジャは全体練習に合流した。ダビド・シルバはカナリア諸島代表に召集されているためバレンシアには現れず、ミゲルは室内で物理療法士の治療を受けていた。同様にピッチに入れなかったのはラウル・アルビオル、フェルナンド・モリエンテス、アレクシス・ルアーノ。それぞれの負傷に応じたリハビリを行った。

----------------------------

戦力外通告をされた選手は全体トレーニングからも外される、という可能性もあるわけですが、トレーニングを通じて3人は全体と一緒だったようです。ただMARCAによれば、クーマンは3人に「自分が監督である以上は戦力としない」旨を再度伝えたそうで…何か状況が変わる可能性はあるのか、それともソレールの発言は本当にイノセンテ?

ちなみにモリエンテスですが、全体集合より1日早い27日にパテルナに姿を見せていました。ニュース映像をちょっと見ましたが、さすがにクリスマス直後。パテルナには他の選手が来ている気配はなく、本当にバカンス後の一番乗りだったようです。

カニサレス

2007-12-26 21:46:22 | football
読みきるのに少し時間がかかってしまいました。先週の木曜日、アルベルダのインタビューに先駆けて行われたサンティアゴ・カニサレスのインタビュー。MARCAから。

---------------------------------
バレンシアのGK、サンティアゴ・カニサレスは、ロナルド・クーマンによって今後一切召集しないことを伝えられ、フットボールからの引退を示唆した。カニサレスの代理人は、2009年6月まで残っているバレンシアとの契約を打ち切る方向で動き出している。

カニサレスは、自身がプロフェッショナルでいるかどうかわからないと表明した。「まだ決めていない。ある時、私は99%バレンシアで引退したいと言ったことがある。そして私が最後に着るユニフォームがバレンシアのものになる可能性は非常に高い。なぜならそれがクラブが決定したことだからだ。」

カニサレスは強調する。「チェルシーとのビッグマッチでプレイしたことには満足している。38歳でだ。簡単なことではない。たぶんそれは、神様が私に言ってくれた「さようなら」だったのだろう。」45分間続いたプレスカンファレンスで、カニサレスは目に見えて動揺した様子だった。

「なぜこんな状況になったのか、説明できる人に来ていただきたい。そして同時に、彼らが理由が説明できなくとも私のところへ来ていただきたい。その人間に、何も遠慮はいらないと言おう。私は誰も傷つけたことはない。私はこのクラブに対して、日々、たった今このときまで、私の絶対の献身を示してきた。だから私は落ち着いていられるし、損なわれぬ名誉を持ってこのクラブの誰であってもその顔を見ることができる」。

クーマンの決定
「火曜日、トレーニングの後で、監督が私をオフィスに呼んだ。私たちは座り、ホセ・マリ・バケーロがいるところでこの判断について話した。静かで簡潔な会話だった。彼はちょっと言い訳を言ったが、それはその日が私の誕生日だったからだ。しかし彼は私に、厳しく辛いニュースを伝えた。この先決して、彼は私をバレンシアの試合に招集しないのだと」。

「彼は、この決断は彼がしたことで、クラブも知っていることだと言った。つまり彼は、私の代理人と私の契約破棄で合意に至るよう話し合うことを考えていた。十分な説明を私に与えるつもりはなく、話し合いの余地もなかった。」

カニサレスは、クーマンが彼に言ったことは唯一「これからは他の人を戦力にするだろう。あとは何もない」ということだけだったと断言した。その時点でクーマンがそう言った以外、クラブ側からは誰もカニサレスにコンタクトをとっていない。「9年半の間ここで培った個人としての信頼があり、そしてこの先他のユニフォームを着たとしてもバレンシアの選手として思い出されていくとしたら、彼らはコンタクトできるだろうに。彼らは私と話ができるはずだ。私は見知らぬ他人ではなく、このクラブと街に魅せられている人間なのだから。将来ここに自分の家を建てる可能性はとても高いのだ」。

「ここは、私がいつもさよならを言うのを夢見ていたチームだ。私はいつ自分の契約を打ち切るかの決断をすることになるだろう。私が着る最後のユニフォームはバルセロナとの試合のものになる可能性が非常に高い。なぜなら、38歳のGKに賭けてくれる人がいるなど難しいと私は理解しているからだ」。

ソレールの説明はない
ファン・ソレールに説明を求めるつもりかと質問されたカニサレスは、日曜日(戦力外通告を受ける2日前)にソレールに電話を入れて彼の健康状態を尋ねようとしたこと、しかし答えが得られなかったことを説明した。「私は彼にメッセージを残しておいた。彼の健康状態が心配だったからだ。返事はなかったが、そのときは彼にメッセージを送ったのは自分だけではないしそのうち連絡が来るだろうと考えて、それでいいことにした。今となっては彼に会うことも話すこともなく、説明を求めることはできないだろう。もちろん私は彼と話し合いたいと思っている。しかしそれは難しいことなのだろうと思っている」。

「私はメスタージャでさようならを言いたかった。結局は、すばらしい4試合のあとでそれが訪れた。ロンドンでのすばらしい試合を戦ったことで私は満足して去る。非常に満足している。私のようなこの年齢で戦うのは大変なことだからだ」。カニサレスは、リーガで優勝して引退したジョセリン・アングロマのような別れ方にあこがれていたのだと語った。

歯車が戻る可能性はあるのかということに関して、カニサレスはその考えについては非常に純粋な考えを示した。「個性の強い監督にこの先もう召集に入らないと言われたら、そして副会長がその働きに対して感謝の意を示したら、プロフェッショナルキャリアの終わりについて話をするものだ。私には夢の中にいるように感じられる。このような状況の意味は測れないし、現実に逃避したい」。

プレイを続ける方向へ
カニサレスは、プレイを続けることも可能だと感じると述べた。そして、バレンシアとの契約が打ち切られるまでバレンシアでトレーニングを続けるつもりでいると説明した。「現在の良い状態で出て行くことには満足しているが、私の移籍金が高いことには腹が立つ」。

最後に、カニサレスはバレンシアに対して唯一抱いているのは、親愛と感謝の気持ちだけだとはっきり述べた。「私に訪れた最悪の出来事があるが、バレンシアに対して私が見るのは愛だけだ」。そしてカニサレスは、「クーマンはバレンシアにとって偉大な監督だ」と「心から」断言した。
---------------------------------

Felices Fiestas

2007-12-25 22:31:43 | football

デポルティボ・ラ・コルーニャからクリスマス&新年のご挨拶


モリエンテスから
モリエンテスのファン掲示板に、モリエンテス本人(だと思われる)からクリスマスの挨拶が書き込まれていました。律儀なひとだ。いつもながらの適当さでざっと読みました。カッコ内は補足。
「やあ、皆。長い間このページに書き込んでいなかった。でもだからこそ、皆が書いてくれた情報を読むのを止められないし、皆のメッセージや応援に勇気付けられているよ。
ここに来る皆に望むのは、良いクリスマスを、ということ。親しい人たちとクリスマス休暇を素晴らしく過ごしてほしい。僕は今日(23日)、小さな休暇をスタートした。ソンセカ(故郷)で24日と25日を家族と一緒に過ごして、26日には怪我の治療のためにバレンシアに戻る。
皆がとても良く過ごしているようで良かった。僕がするクリスマスの乾杯の1つを、皆全員にそして僕や僕の家族にまでメッセージを送ってくれた気持ちに対して捧げる」



あっという間の
12月22日と23日にリーガ第17節を終了し、各選手たちはクリスマス休暇に入りました。ほんの5日間ほどの。

バレンシアの集合は28日の夕方。国王杯のイルン戦vueltaが年明け2日にあるので、長々と休んでいられません。どこかへ遊びに行く余裕なんてなさそうです。たった5日間、それぞれの故郷に帰って一息つくくらいでしょうか。もっともスーペルによると、シルバは28日にカナリア諸島代表としてアンゴラとの親善試合があるとのこと。出場するとしたらバレンシアでの休暇明けトレーニングに間に合いませんが、地元の人たちが楽しみにしているでしょうから断れないかもしれません。身体を休めるという本来の目的からは外れそうですが、バレンシア自体が鬱々としているので気分転換には良いかもしれない。
さらに休暇が短いのが負傷組。あの「クーマンの決定」ニュース以降、バレンシアのクラブ内もゴタついているのか負傷者情報がほとんど更新されず、誰がどこまで治っているのかさっぱりわからない状況にあります。もしかしたら健康な選手たちよりも数日早く休暇に入れたのかもしれませんが、上に訳したようにモリエンテスは23日から休暇で26日にはバレンシアで治療だそうですから、たった3日間……。


マドリーも2日に国王杯があるので休暇が短いことに変わりなし。でも楽しい休暇だろうな~

Feliz Navidad!!

2007-12-24 05:06:56 | football
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 17
F.C. Barcelona 0-1 Real Madrid C.F.

マドリーの得点:フリオ・バチスタ(36)

たいへんよくできました。


感想追加
「カンプノウで勝利!」のひとことに尽きます。試合開始時はどちらに転ぶかわからない緊張感があり、ちょっとリーガらしくないくらいの厳しいぶつかり合いも見られました。それでも、こんなことを書くとバルサファンの方には申し訳ないのですが、次第に現時点でチームの完成度はマドリーがバルサを上回っていた、と感じるようになっていきました。それぐらい、マドリー皆が良かった。
特に良かったのが守備で、全体に堅く前線からよくボールを追い掛け回し、ピボーテから後ろが局面できっちり相手と対峙できていた。移籍当初は「ずいぶん高い買い物だったけど大丈夫?」という感じだったペペですが、ここ最近のフィット具合は十分なものですし、この試合では危険なボールをがんがん跳ね返す素晴らしいできでした。相方のカンナバーロも、たまに脚滑らせたりしてましたけど集中した迫力ある守備で、簡単に転ぶロナウジーニョを怒鳴り倒していたのはさすがアズーリのカピターノ。マルセロ以上の守備の安定さを求められたエインセも期待通りだし、右ラテラルのセルヒオ・ラモスは途中脚を負傷しながらもロナウジーニョにくらいつき、攻撃参加も(いつもほどではないとしても)きちんとこなす。こちらも素晴らしかった。ピボーテのディアラとバチスタも、守備に集中し攻撃にも関わり、よく動いていました。もちろんいつも以上のサン・イケルも。途中でファウルになってはいましたが、バルサの3連続シュートをすべてはじき返したのとか、もう本当にさすがです最高。
守備に力を裂き、バルサの守備が堅いこともあり、攻撃に関してはじりじりする印象。ロビーニョが左サイドで仕掛けたりするものの、スネイデルやラウル、ファンニステルローイは少し影が薄い感じでした。それでも前半36分、中盤でラウルからバチスタ→ファンニステルローイ→バチスタとつなげてゴール!バチスタの好調さは続いていますね。奇妙な静けさに陥るカンプノウが印象的でした。
後半はしだいにバルサの中盤も緩み、マドリーがよくボールをつなげるようになっていました。惜しいところまでは持っていけるものの、2点目とはならず。個人的には途中から出てきたガゴの「ここにボールが通るといいなあ、えい!」という感じのスルーパスが怖くて楽しかったです。



おまけ:オサスナ
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 17
Osasuna 3-1 Mallorca

オサスナの得点:エクトル・フォント(8)、ヤロスラフ・プラシル(46)、ウーゴ・ヴィアナ(92)

マジョルカに勝利したオサスナは勝ち点20で12位まで順位を上げてきました。そしてプラシル今期3点目。右サイドを上がったファンフランからのボールを受けて、エリアのやや外から右脚でグラウンダーのゴール。ひっそりご興味のある方は、短くて音声のないハイライト、またはたっぷり10分近いハイライトのいずれかでお楽しみください。
(さらに追加。ASによるとこの試合トップ評価の“El crack”はプラシル。
「プラシル:2点目を決め、ゲームの流れを作っていた。全体として非常に美しい支配を見せた」)


プレビア・クラシコ

2007-12-23 23:56:03 | football
デルビー・ミラノを見ています。面白いなあ。特にどちらに思い入れがということもありませんが、マドリーから選手が何人か行ってますんで、インテルがんばれ~。


クラシコまであと3時間

クラシコです。バレンシアの一件にずいぶん神経を使ってしまい、クラシコ前1週間のマドリーのニュースはほとんど終えていないのですが…とりあえず予想スタメンをMARCAから。


マドリー、今週問題になっていたのは「グティを先発させるかベンチに置くか」でした。もちろんグティは使いたいが、好調をキープしているバチスタやスネイデルの方がいいかもしれない……。ともあれ、まずは前節オサスナ戦の先発メンバーをほぼそのままに行くようです。グティは金曜日のトレーニングで足首の靭帯を負傷。一時はデルビーへの出場が危ぶまれ、結局はそれほど重いものではなくプレイすることは可能とされたようですが、まずはベンチからということになりそうです。前節と違う点は、左ラテラルがマルセロではなくエインセの可能性が高いこと。守備はちょっと安定するはずです、たぶん。ベンチメンバーにサビオラの名前があるのも、この場合は楽しみなところ。
バルサは、やはり大きいのは前節負傷したメッシがいないこと。ロナウジーニョが代わりに…というのが大方の予想のようです。

マドリーは、かなり良いチーム状態でこのクラシコを迎えます。負傷者もほとんどいない、ほぼベストの布陣。今期コンビネーションの質を上げて好調のラウル&ルートに期待しています。いい気分でクリスマス休暇に突入できるといいなあ。

全員集合

2007-12-22 18:11:25 | football
この数日
火曜日の衝撃の発表以降、毎日入ってくるバレンシアのニュースは絶望感を感じさせられるような暗いものばかりに感じます。かなりいい加減ながら選手2人分のインタビューを訳し読んで選手たちの衝撃と怒りの気持ちを思い、やはりどんな理由があろうと、これだけクラブに尽くした選手にこのような仕打ちはしてはいけないと感じます。例えばもし、クラシコに備えてトレーニングをしているある日、「明日から来なくていいよ」なんてラウルが言われてしまうことがありうるのか。例えばプジョルとチャビとイニエスタが、新しい監督からある日突然戦力外通告を受けるようなことがはたしてありうるのか。ローマでトッティが、ミランでマルディーニが、リバプールでジェラードとキャラガーが、マンチェスターユナイテッドでスコールズとギグスが、シーズン途中でいきなり「もう君たちは戦力ではない、移籍先を探せ」なんて言われることがありうるんだろうか。

これまでの長い歴史、この先積み重ねていかれるであろう歴史を考えれば、クラブが続いていくことが重要であって、選手はその中を一瞬通り過ぎていくだけ。人ではなく重要なのはクラブだ。そういう考え方があるとしても、クラブに愛情を注ぎ歴史を作ってきたのは人間であり、その人間を蔑ろにするクラブがどんな歴史をこの先積んでいけるのか。今回切った選手たちの代わりにやってくるであろう新しい選手たちは、バレンシアというクラブに我が身を捧げようとしてくれるのだろうか。今回、おそらくクラブの中の人間同士の問題であったものが、クラブ対雇われている選手という圧倒的な上下構造によってえげつない結末がつけられてしまった。そんな風に感じています。


チャリティ

そんな暗い気分が少し癒される、こんなニュース。実施されたのはおそらく12月20日だと思われます。マドリードにて、マラリアに対抗するチャリティイベントが開催されました。約10分間と長めの映像つきの記事画像は20 minutosから。ASからも画像集関連記事

イベントの代表となっているのは、我らが神様イケル・カシージャスとテニスボールを蹴らせたら世界1のラファ・ナダル。あちこちから仲間が集まり、テニスやフットサルなどのイベントを行いました。約7500人の観衆が集まり、募金は最終的に10万ユーロに上りました。いいなあ…こんなイベント、できることなら行って見てみたかった。集まったメンバーはこんな感じです。

赤組カシージャスチーム:セルヒオ・ラモス&ディアラ(マドリー)、フェルナンド・イエロ(おじさん)、ダビド・フェレール(テニス)、フェルナンド・アロンソ(ルノーに復帰おめでとう)、フェリシアーノ・ロペス(テニス)、エクトール・バルベラ(250cc)、オスカル・ペレイロ(自転車)
白組ラファ・ナダルチーム:カルロス・モヤ(テニス)、セルヒオ・ガルシア(ゴルフ)、フレドリク・カヌーテ&ヘスス・ナバス(セビージャ)、パト・アボンダンシエリ(ヘタフェ)、ファビオ・カンナバーロ&ラウル(マドリー)、アルベルト・コンタドール(自転車)、ペドロ・マルティネス・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス?)、ミゲル・アンヘル・ナダル(おじさん)


マドリーの新旧「4番」が揃った

スペインを代表するスポーツヒーローばかりです。すごい。イエロおじさんとかナダルおじさんが入ってたりするのがまたいいですね。
イベントは大きく分けて2つ。まずはテニスのダブルス対決です。ラファ・ナダルとフェレールが主導して代わる代わる選手たちがダブルスで対戦。ラウルのクオリティはかなりすばらしいとASは褒めております。マドリードで行われるマスターズは毎年観戦に行っていますが、プレイするほうも好きなんでしょう。一方イケルは、思いっきり空振りするシーンが印象的でした。イケルはサッカーボールを空振りさえしなければそれでいいです。最後は両チームに2人ずつ入っているテニスタたちがダブルスで対戦し、イケル側が勝利したようです。


一番喝采が大きかったというF・アロンソの、実に華麗なテニス姿

もう1つはインドアサッカー。GKがディアラとカヌーテとかお茶目な演出もあり、一番のゴレアドールになったのは、さすがというかラファ・ナダル。ひとりで6ゴール決めたそうです。ラファのおかげもあって、サッカー対決は10-7でラファ・ナダルチームの勝利。このスコアに、テニスの結果を適当に加えると、なんと両チームの対戦は同点となってしまいます。そこで最後は(お約束のように)ペナルティ対決が行われ、ラファチームの勝利で幕となりました。


ラファは脚もレフティらしい

クラシコ前だというのに実に楽しそうな風景をお届けいたしました。

深い傷

2007-12-22 01:34:57 | football
CLの決勝トーナメント抽選会がありました。アーセナルにリバプールとちょっといやげなイングランド勢が残っているのが気になっていましたが、ふたを開けてみるとミラノのご両人がこちら担当。マドリーからいえば苦手感のあるリヨンもイングランドの赤い悪魔さんが担当。一方でスペイン勢は恵まれた、というのがMARCA評であります。
マドリーはローマとです。2、3シーズン前に対戦したような…勝ったような…。マドリーはイタリア方面は、ユヴェントスの記憶があるのが少し嫌ですが、それでも勝ってもらわなければ困ります。少し気になるのが、ローマの治安。先日ManUとやった時も確か傷害事件を起こしていましたし、その前も何度も事件が起きていますよね。何かUEFA側から処置はあるのでしょうか。

グラスゴウ・セルティック vs FCバルセロナ
オリンピック・リヨネ vs マンチェスター・ユナイテッド
シャルケ04 vs FCポルト
リバプールFC vs インテル・ナツィオナーレ
ASローマ vs レアル・マドリーCF
アーセナル vs ACミラン
オリンピアコス vs チェルシー
フェネルバフチェ vs セビージャ



日曜日はクラシコで、そちらのニュースもとても気になってはいます。今日のトレーニングでグティが負傷してしまい、クラシコへの出場が厳しくなっていることとか、各種選手のコメントとか。でもやはりバレンシアの悪夢が気になる。
アングロのコメントが出ました。こちらもきっとよそできれいに訳している方がいらっしゃるかとは思いますが、自分なりに。las provincias

-----------------------------------
ミゲル・アンヘル・アングロ、彼もクラブから戦力外とする通告を受け、本日会見を行った。火曜日にSDのミゲル・アンヘル・ルイスがアングロの代理人にコンタクトを取り、クラブはアングロに対して、ダビド・アルベルダ、サンティアゴ・カニサレスと同様に戦力としないことを伝えた。
「ハートにとても強い痛みを感じている。彼らは私を短剣で深く突き刺した。それを取り除いても、傷が治るのには時間がかかるだろう。それだけの時間がたったとしても。」
アングロは、今回の決定がテクニカルな動機によるものではないと考えている。クーマンはバレンシアに来てから、アングロを2試合でしか見ていなく、それ以降は負傷で欠場しているからだ。
「私の判断の基になったのは2試合だけだ。だから私を売りたいというテクニカルな決断は、私にとって価値がない。私から見れば、クラブから出て行かされることは正当な判定ではない。」
「私が思うのは、これはクーマン、SDのミゲル・アンヘル・ルイス、ソレールの私に対する個人的な感情だ。この問題は、もしあるならば、私にはまったく見当がつかない。私がはっきりさせておきたいのは、私ミゲル・アンヘル・アングロは、クーマンともルイスとも、ソレールとも、誰との間にも問題はない。」
「可能性のあるやり方の中で、選手にさようならを言うのに電話でとは、これは間違いなく最悪のやり方だ。おそらく彼らは私に面と向かって言えないのだろう。彼は病気だったから。でも会長や監督は電話でなら十分だ。しかし彼らは私自身に直接知らせる価値すら持たず、私の代理人に告げただけだった。」
アングロをさらに落胆させたのは会長と監督の態度で、アングロが言うにはどちらも同じということだ。「一方が何かをして一方が提供する。彼ら2人は同じ人間だ」。
今回の決定は「有罪者を探す」ということで疑問がないと言われているが、監督、SD、会長の間で一致を見ていることだとアングロは考えている。「会長が今回の決定を許可したか、承認したのだろう。だから彼は今回の件で直接の責任がある人間なんだ。」
「なにより腹立たしいのは、彼が私をここで引退させるという考えを持っていたことだ。彼が私のキャリアをここで終わらせようとしていること、ファンにお別れを言わせようとしていることだ。彼らは私の持っているあらゆるプランを変更させた。実にバカげたことだ。しかしメンタリティを変える必要がある。」そう言ったアングロは、在籍した10年間について「ここは家のようだった」とファンに感謝の言葉を述べた。
昨日ダビド・アルベルダがしたのと同じようにアングロも、クラブには自分に屈辱を与えることはないと断言した。「どんな方法であっても、彼らが私に屈辱を与えられるようなことはない。彼らはそうしようとしているようだが。」そう言ったアングロは、何人かのバレンシア元会長たちが連絡をくれ、彼を元気付けてくれたことも認めた。
「嘘や中傷が私に屈辱を与えようとするだろう。しかし彼らに私を辱めることはできない。バレンシアでの10年間に渡る課程があり、謙遜の気持ちがあり、努力があり、成し遂げた仕事が私にはある。」
アングロは、カニサレスを最近の試合ではチームで「最高の存在」だったと擁護し、アルベルダについては「多くのフットボールをもたらしてきた」と述べた。
「私の内部には、彼らが間違ったことをしているのだということを示すエネルギーと力がある。」アングロは、自身の将来をまだ決めていないことを示した。
「長いスパンで将来を考えていなかった。今はこのニュースを消化しているところだ。この日々をできる限り穏やかに過ごし、そしてすぐに将来を決めたい。しかしEUROがあり、そこでプレイしたいしプレイを続けたい。もしバレンシアを離れるとしたら、国外に行かなければならないだろう」とし、多くのクラブからオファーを受けたことを認めた。
アングロはまだ他のユニフォームを着るという考えを持てないでいる。「ここで長年を過ごし、このユニフォーム、このクラブにとても大きな愛情を持っている。」そう言ったアングロではあったが、クラブが考えを翻すという可能性については考えないとコメントした。
-----------------------------------

アルベルダ

2007-12-21 22:29:13 | football
どこかよそで真っ当な訳が出ているかもしれませんが、自分で読んでおきたかったので、少々雑ですが載せます。12月20日、アルベルダのインタビュー。一生懸命笑顔を作りながら、しかし涙を止めることができなかったアルベルダの悔しさ無念さは、察するに余りある。なんともしてあげられない見ているこちら側も、悔しく無念で非常につらいものです。MARCAから。

--------------------------------------
ダビド・アルベルダは、クーマンからの戦力外通告の後、初めてのプレスカンファレンスを行った。アルベルダはクラブの首脳陣に対して非常に批判的であった。アルベルダは「クラブの首脳陣たちに私に屈辱を与える権利はない」と述べ、クーマンからの戦力外通告を受けた後「会長側、経営側の誰からも」説明を受けていないと述べた。

アルベルダは、「ここで勝利をおさめクラブを成長させた後で、静かに終わっていくつもりだった」「私は最高のものを与えてきたこと、常にクラブを助けてきたこと、だから落ち着いた良心とともに出て行く」と示した。「私は非常に腹立たしい思いでいる。なぜならこれは、私がここで過ごしてきたことの後では、皆が望んだことではないから。しかし私はそれを背負って進んでいく」と付け加えた。

アルベルダは「彼らには私に屈辱を与える権利はない。サイクルの変化を私は信じていたのに。このようなやり方に私は賛成しない」と説明した。「彼らに私を辱める権利はない。なぜなら常に皆は、私がバレンシアに愛情を抱くつつましい男としてチームを助けてきたことを思い出してくれるだろうから」と強調した。アルベルダはEUROについて、6月に代表に加わっていたいのならスペインの外でプレイしなければならないだろうということを理解している。「私にはまだ3年間の良いフットボールが残されている。私のキャリアは終わりはしない。まだまだだ。」

厳しい時
アルベルダがプレスカンファレンスに現われ話し始めたとき、彼は泣かないようにとしていた。しかし最後には、プレスからの拍手を受け涙を止めることができなかった。「私のキャリアの中でも最も厳しいプレスカンファレンスに臨む。泣かないつもりだ。他の誰にも辛い思いをさせたくないから。だとしても厳しい時だ。この難題を乗り越え、私とともにあるすべての人たちに支えられ強くあるつもりだ。私は立ち上がり前に進まないといけない。優しい気持ちの積み重ねを受けてきたのだ。」

このやり方には賛成できない
「私は非常に腹立たしい思いで出て行く。なぜならこれは私がここまでやってきたすべてのものを考えれば誰も望まないことだからだ。しかし私はそれを受け入れて進んでいく。私はサイクルの変化を信じている。しかしこのようなやり方に私は賛成しない。彼らには私を辱めることはできない。なぜなら、常に皆が私のバレンシアに対する愛情を覚えているだろうから。私はつつましく、クラブを助けすべてをクラブに捧げてきた。」

ソレールを非難
アルベルダは、カニサレスの場合と同様に、クーマンが戦力外の決定を通告したことについて説明した。クーマンの通告は非常に簡潔なもので、具体的な理由は言いたがらなかったという。そしてこれは会長のソレールが今回の決定に責任を持つメインパーソンであるとの考えを示した。「これがスポーツ上の問題だとは考えにくい。なぜなら彼らは私に説明をしていないからだ。クーマンは私に、ピッチの内外での私のリーダーシップを信頼していないと言ったが、私はあなたはここへ来てまだ20日ほどでわたしのことを良く知らないだろうと答えた。彼は私がここまで積み重ねてきたものの価値を知らないのだ。」
「監督に賭けるのもいい、彼がこの事態を払拭してくれるだろうと考えている人もいるだろう。しかし私はこのやり方には賛成しない。敬意を欠いている。この2ヶ月で、監督は私がどんな人間であるか判断できていない。会長にとって彼が不都合なものにならないように、そしてバレンシアの悪い流れを払拭して前へ進めるよう変化させていけるよう願っている。なぜならクラブがすべてだから。」

クラブから何の説明もない
「会長からも誰からもこの戦力外について何の説明も受けていない。どんな短い言葉もメッセージもないと言える」とアルベルダは付け加え、一方これに関して元会長たち全員がアルベルダに連絡を取り、共にあることを伝えてきたことも認めた。

「誤りであってほしい…」
「私がここで勝ち取ってきたものの後で、私は穏やかに終わっていける。最高のものを与えてきたということで落ち着いた良心を持って私は去る。」そう述べたアルベルダは、サンティアゴ・カニサレス、ミゲル・アンヘル・アングロとともに、不協和を作り出したとしてチームの現状の責任を負わされた。「私たち3人がチームの現状に罪があるのだと考えるほど、人々が間抜けだとは思っていない。誤りであってほしいと思う。それでこそバレンシアは新たなスタートを切れるだろうし、私のチームメイトたちがロッカールームで苦しむことになるだろうとわかっているから、なおさらそう願っている。」

代表での未来
彼の近い未来として、アルベルダはEUROへの出場を望んでいる。「頭を高く上げてそれに立ち向かうつもりだ。私は30歳になったところで、インターナショナルマッチ50試合に出場している。協会の人たちは私に連絡を取ってくれて、私をサポートすること、私がすることになるだろう決断が良いものであり、かつこのクラブがどのような行動に出るかを見る必要があると言ってくれた。もし私に手段が与えられなければ事態は厳しくなるだろう。おそらく次の大会が私の最後のEUROになるだろうが、私がスペインでプレイすることはできないのだから。

残された3年間について
アルベルダは、このクラブの決断の歯車が元に戻ることは考えていないとコメントした。「監督や会長がいなくなるかどうか、それに(時間を?)それに費やすことはできない。つまり、彼は最大の株主だ。クラブのオーナーなどではなく、私から見れば彼らはファンなのだが。私は、自分にフットボールの良い時間がまだ残されていると信じている。」「私には解決しなければらないデリケートな問題がある。私はクラブにとって経費がかかる。昨日の公式声明にあったように、私のプロフェッショナルのキャリアは終わってなどいない。まだ3年は非常に良い状態でできると感じている。私がどうしていくのかはわからない。イングランドやイタリアのクラブから強く求められているし、それならば私は私のチームと、私のファンたちと敵対しなくて済むだろう。そこには光がある。
アルベルダは、なぜクラブが数ヶ月前に彼の契約を延長し、そして今それを取り消そうとしているのか説明するのは難しいだろうと理解している。「私のクビを切るために契約を延長した理由を、会長は説明しなければならないだろう」。
アルベルダはさらにその誠実さをもって、こう言わせる。「ひざまずいて死ぬよりも、立って死ぬことを選ぶ。それこそがあるべき正当な疑問であり、真実を語っているからだ。」
--------------------------------------

最初の余波

2007-12-19 22:24:04 | football
遅かれ早かれこんなニュースが出てくるだろうとは思っていましたが、昨日の今日でさっそくel mundoから。
--------------------------------------
モリエンテス、フェネルバフチェのオファーを考慮
カニサレスとアルベルダを戦力外とするロナルド・クーマンの決定はチームに不安をもたらしている。どの選手も、監督とSD、会長の手にあるそのリストにそれ以上だれが載ることになるのかと問いかけている。
その中の一人、フェルナンド・モリエンテスは、昨日興味をそそるオファーをフェネルバフチェから受け取った。トルコのクラブの代理人は、昨日モリエンテスの代理人であるヒネス・カルバハル氏に会い、経済面で最高のオファーを示した。彼らは、トルコおよびヨーロッパで戦うことのできるプロジェクトを望んでいるのだ。彼らのプロジェクトにはまた、ロナウドも含まれている。
モリエンテスは、第一には、バレンシアとの契約がある間はトルコサッカーに向くことはない。しかしクーマンという点から判断すれば、彼はオファーを考慮しているだろう。
今日、モリエンテスはこの不安な状態をSDのミゲル・アンヘル・ルイスに持ち込み、ロナルド・クーマンがモリエンテスを戦力に考慮しないならば、その場合にはこの1月中に自身の将来をバレンシアを離れるという考えの下で決定することができるため、できるだけ早く監督の判断を知ろうとしている。
フェネルバフチェはモリエンテスの代理人に、バレンシアとの交渉の場をアレンジすると伝えている。フェネルバフチェはモリエンテスのすべてを頼りにしているからである。
--------------------------------------

昨日のことのようですから、元々はクーマンの今回の決断とは無関係に届いたオファーかもしれません。普段ならたいしたニュースにはならなかったかもしれませんが、今回の件があって報道されることになったのでしょう。フェネルといえばズィッコさんがいてロベカルがいて、そして今回のニュースや0-0さんを参照するとロナウドにもオファーを出していると。昨日の事がなければ、聞き流されていたニュースかもしれません。
ただこうなった今、モリエンテスが仮に今回のフェネルのオファーを真剣に検討しているとしても、それは致し方ないだろうと思います。いつ同じような切られ方をするかわかりませんから。例えばジギッチが安定して活躍できるようになったら。若い手頃なFWが移籍してきたら。そうなった時にモリエンテスが簡単に放り出されても、驚くほどのことではないでしょう。
少し前のインタビューで「金は問題ではない。いまここで幸せだから」と言っていたモリエンテスですが、バレンシアで幸せでなくなったときは、キャリアの残りを過ごす場所を別のところに求めることになるのかもしれません。でもそれでいいのだと思います。


手当たり次第に読んでます。MARCAからアルベルダについて
--------------------------------------
アルベルダは協会からのサポートを受ける
ダビド・アルベルダは昨日、スペインサッカー協会のスタッフからサポートを提供するという主旨の電話を受けた。ソレールとクーマンの決定は、この夏にEUROを戦うスペイン代表にダイレクトに影響を及ぼしている。協会は、アルベルダを落ち着かせ、リーグ戦に出場していることが欠かせないと伝えようとした。実際、もしアルベルダがルイス・アラゴネスの戦力に入ることを望むなら、シーズン終了まで海外でプレイしなければならないだろう。
事実、アルベルダとその周囲は既に、メスタージャからはるか遠く離れた場所でのサッカーキャリアを続けられるチーム探しを始めた。いくつかのプレミアリーグのクラブが既にアルベルダにオファーを出してきた。しかしアルベルダの将来はカルチョに結びついているようだ。ユヴェントスがアルベルダを選択肢に入れている。これはベンチにアルベルダのことを良く知るなじみの人物、常にアルベルダのことを好んでいたクラウディオ・ラニエリがいるためだろう。
--------------------------------------
カニサレスもアルベルダも、もちろん今シーズンのリーガで5試合以上出場していますから国内移籍はできません。国外かセグンダか、ビジャレアル時代のリケルメのように飼い殺されるか。EUROを考えてプレイが続けられる場所へ行くように、との忠告が協会側からアルベルダに与えられました。アルベルダなら引く手数多、これまで国外経験がないとはいえ、どこでも最高の働きができるでしょう。元監督のラニエリが声をかけてくれているのは、こんな事態の中でもちょっとほっとします。ただ気になるのは、カニサレス……

カオス

2007-12-18 21:55:27 | football
バレンシアのオフィシャルサイトで、国王杯対レアル・ウニオン・デ・イルン戦の召集選手が発表されました。

GK:モラ、グアイタ
DF:ミゲル、カネイラ、エルゲラ、アルトゥーロ、ロンバン、マルチェナ、モレッティ
MF:Mフェルナンデス、モントーロ、ビセンテ、バラハ、サニー、ホアキン
FW:アリスメンディ、シルバ、マタ、ジギッチ

土曜日にはラ・ロマレダでサラゴサ戦があるため、国王杯終了後はサン・セバスチャンのラ・レアルの練習場を借りて調整し、そのままサラゴサ入りして試合をこなして帰ってくるようです。

しかし。この召集リストのままですと、カニサレスとアルベルダは国王杯のみならず週末の試合も外れるということになってしまうのですが……これはさすがにどうかと。ベテラン選手には早めにバカンスに入って英気を養ってもらいます、なんて悠長なこと言っていられる状況でもなし。ショック療法にしては少々いき過ぎている気がします。2人はミッドウィークは休んでサンセバスチャンで合流、ならまだいいのですが、どうなんでしょう。クーマンの真意は。ますますカオスが深まっていくなあ……。
とりあえずモラ、せっかくのチャンスだがんばれ。それからカネイラとバラハ、復帰できてよかった。

クーマンの言い分
カニサレスとアルベルダの件について説明しよう。彼らは若くない。私たちは彼らをリストに含めないという決断を下した。彼らはこの2試合を休み、将来のことをよく考える時間ができる。バレンシアにとって良いことをという強い決断であり、それこそが一番重要だ。私は他の若い選手たちの方がより事態を変化させることができると考えている。



ここで止めます。要するに、アルベルダとカニサレスには、よそのチームを探せということですか?なんだそれは……。


追加:整理がつかないまま所感
現地のニュースを見たり、記事を読んだり、バレサカさんを読んだりしていました。アングロもカニサレス、アルベルダの名前と共に戦力外としてあげられているようでした。まさに先の見えない暗闇に自ら突っ込んでいこうとしているようにしか見えません。
確かに今シーズンのカニサレスは、最近は調子を取り戻しているとはいえ酷いできだった。アルベルダも低調な試合が見られるようになった。であればベンチを指し示せば済むことで、即チームから追い出そうというのは、純粋にテクニカル上の問題ではないのだということを大声で知らしめているようなものです。ピッチ上でもロッカールームでも存在の大きな人間、耳に痛い意見を述べることができる人間、そういう存在にいてほしくないのだろうと、嫌でも推測がついてしまいます。
仮に出て行かなければならないとしても、最大限の敬意を払われるべき貢献をしてきた選手にこの仕打ち。今回残ることができる他の選手たちにしても、将来自分がどのような扱いを受けるかわかったものではありません。この改革が成功したところで、それが正しい手段だったとは到底考えにくい。いくら金で物事が決まる世界とはいえ、尊重すべき手段や関係というものがあるはずなのに。
今回の件、表向きは「クーマン監督が戦力外を言い渡した」ですが、どう考えてもソレール会長の意図が大いに働いている。背筋がうそ寒くなるようなクラブです。この先の想像がつきません。

1週間先

2007-12-18 00:38:36 | football
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 16
Real Madrid C.F. 2-0 C.A.Osasuna

マドリーの得点:ルート・ファン・ニステルローイ(15)、ウェズリー・スネイデル(75)

選手の気持ちの大半は1週間後にすっ飛んでいるのか?と思わせられるようなやや低調な出来上がりでしたが、それでも勝てる強いマドリー。某Vチームからしたらうらやましいことこの上ない……。

試合の特に立ち上がりはオサスナがペースを握り、何度もマドリーゴールに攻め込んできました。オサスナ、あまり勝ち点は積めていませんが、攻撃面では少々荒削りでも面白い選手がいる。好調の時間帯にチャンスを結果につなげられず、いいペースの時間が長く保てなかったのは残念ですが、確かバルサやセビージャとも引き分けているわけで、怪我人が戻ってくればオサスナはもっと上がってくる…かもしれません。
ようやくまともに見ることができたプラシルはそれほど違和感なくリーガに馴染んでいるように感じました。本格的にプレースキッカーを任されているのも、チームにフィットして戦力となっている印象。ミドルレンジのキック、FKはやはり良いボール蹴りますね。04/05シーズンのカーン戦で決めたきれいなFKを思い出しました。シーズン終了後にはEUROもありますから、いい調子を続けていってほしいです。

一方マドリー。先制するまでは前目の選手があまり良い状態でボールを持つことができず、中盤から後ろが目立つ感じ。攻められている中でもワンチャンスでゴールを決めてしまうマドリー、ファン・ニステルローイはさすがだとも思うのですが、ややもたついたりバタバタしたりした印象もありました。ま、勝ったことですし酷いわけでもなし、いいんですが。
セルヒオ・ラモスが、すごく悪いというわけではないのですが、いつもなら「豪快」と評せるのに「雑な守備」が目立ってしまった印象。それからラウルが、試合前半の接触プレイでどこか痛めてしまったのか、途中からずっとコンディションが変な感じでした。できれば早い時間に交代させてほしかったところ。
それでもバチスタとかロビーニョは相変わらず好調ですし、シーズン開幕当初ほどの力が出せていなかったスネイデルも結果を出しましたし、エインセの試運転もできたしで、週末に向けて重要な試合を無難に終えることができた、とも思います。
ミッドウィークにコパ・デル・レイがあったような気がします。コンディションの微妙な選手は休ませて、フラストレーションがたまっている選手たちを使って、きちんと勝ちにいって頂きたい。


1週間プラス
今日になって検査が終わったようで、モリエンテスの負傷は「左脚双子筋の損傷1cm、全治1ヶ月の見込み」とのこと。昨日聞いたニュースから、さらに1週間増えてしまいました。「通常全治1ヶ月」だそうですが、比較的負傷を長引かせてしまうことが多いモリエンテス、本当に1ヶ月で戻ってこられるか心配です。
バレンシアは他にも負傷選手が相次ぎ、MARCAによればミッドウィークのコパ・デル・レイには8名の選手を召集できないとのこと。チーム状態が最低最悪、さらに負傷者の山、という状態で迎えるコパ・デル・レイ。相手は格下とはいえ、現状のバレンシアには容易な試合などありません。真剣に向かっていって、なんとかきっかけをつかんでほしい。

目も当てたくない

2007-12-16 23:48:59 | football
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 16
V 0-3 FC Barcelona


覚えていること
○エトオが元気だ
○カニサレスがんばってる
○モリエンテス、守備に走る。プレミア仕込みのタックル。
○モリエンテス怪我、メッシ怪我…
○なんかもー、だめだ…

夢も希望もない、底だと思っていたらさらに底があったという状態。クリスマス休みが待ち遠しいし、クリスマス休みがあったところでどうなるわけでもないような、絶望的な雰囲気です。チームとして機能するまでには、シーズンいっぱいかかるか……。


負傷
ほとんど時間を置かずして負傷したメッシが翌週がクラシコなので注目を浴びている中で、モリエンテスの負傷の程度が記事になっていなくてよくわかりません。30分ほど前にやっていたTVViのニュースでは、トレス・セマナスと聞こえたので、全治3週間という可能性が。正確な負傷箇所もわからないのですが、負傷時の様子だと左脚の脹脛部位の筋肉でしょうか。いつもやってしまうハムではないと思いますが、とにかく報道が見つけられなくてわかりませんでした。
11月8日に、その時点までのリーガ、CL全試合にモリエンテスが出場しているという記事を書きました。それから1ヶ月と1週間が過ぎて、出場試合はリーガ16試合、CL6試合の全試合。試合によって短時間出場もありましたが、ここまで動き続けていて遂に壊したか…思ってしまいます。昨夜の試合では前線では何も出来ず、ボールを取りにバルサの選手の後を追いかけて走ったりタックルしたりているシーンがいくつかあって、無理がそのまま負傷につながってしまったのかもしれません。一足早いクリスマス休暇入りになってしまいました。


今夜は初めての
オサスナの試合が見られます@サンチアゴ・ベルナベウ。

ピッチの外で

2007-12-15 00:52:09 | football
昨日から今日にかけて、MARCAで一番読まれた記事


-----------------------
マドリーvsラツィオ戦の終了のホイッスルが吹かれた後、ファン・ニステルローイはピッチサイドに向かい、ユニフォームを脱いである女性ファンに手渡した。そこまでは特に特別なことではない。しかしルートは、ユニフォームを渡してその場を去るだけではなかった。アンテナ3は、ルートがその女性とハグする様子を捉えていた。女性は涙を流し、ルートにキスを送っていた。
約2分間に渡って、涙を抑えられないその女性をルートは慰めていた。後になってアンテナ3は彼女と話しをして、その劇的な事情とルートが見せた深い心の価値を知る。
「私はジュディス、ルートの特別な友人です。マドリーにはとても特別な休暇を過ごすために来たのです。私にはもうそれほど多くの人生が残されていないから。最高のルートを見たかったんです。」
昨日になって、MARCAはその女性の事情と、ファン・ニステルローイの深い人間性を知った。ジュディスはGeffenという街で生まれた。ルートもこの町で生まれている。ルートの父親が彼女の事情をルートに話し、ルートは躊躇することなく彼女をラツィオ戦に招待することに決めた。彼女にとっては驚きだったが、マドリーでの時を最大限に楽しむことに決めたのだ。
医者たちは既に彼女に、余命はおよそ2ヶ月であると宣告している。最悪のときに大きな夢が、ベルナベウで彼女のアイドルによってかなえられた。わずか2日間であったが、ジュディスが人生を忘れ彼女に相応しい夢を享受していたのは確かだろう。サッカー選手の多くがピッチの中では偉大な存在だが、ピッチを出た彼はそれ以上だ。ルートのとった行動はスポーツマンとして最高のものだ。そしてルートは、友人となったジュディスとハグしたとき、彼も感情を抑えることが出来なかった。

-----------------------


もうひとつ、ASから
-----------------------
11月3日、マドリーがセビージャとサンチェス・ピスファンで戦う日の朝、カシージャスは監督の許可を得てコンセントレーション(試合前泊)を離れ、16歳の少女、ロレーナ・マルティンのもとを訪れた。ロレーナはマドリディスタで、一番のアイドルがイケルだ。カシージャスは突然ロレーナのもとを訪れ、しばらくの間会話をかわした。彼女はセルヒオ・ラモスにも会いたいと頼み、イケルはラモスを呼び出すことにした。5分して、ラモスも彼女の家を訪れた。ラモスもイケルも、とても人間味に溢れた行動を取った。ロレーナは3年間に渡って脳腫瘍と戦っていて、夢が現実にかなうとは思ってもいなかったのだ。
先週の日曜日(おそらく12月2日)、ロレーナは母親にマドリーはバルサを何ポイントリードしているのか尋ねた。「4ポイント、それからラウルがピチーチよ」。母親が娘に答えると、彼女は「すごい!まさにel que nunca hace nada ね(ASでよく出てくるラウルの形容。直訳すると“何もしないということがない”?)」と言った。その夜、彼女は眠ったまま二度と目を覚ますことはなかった。彼女が望んだように、別れの時にはイケルのユニフォームとチームのポスターが一緒だった。彼女はグラナダのアルメンドラルという街に眠っている。(これからは)どこかから彼女のマドリーを見ていくことだろう。

-----------------------

GK受難

2007-12-13 23:01:40 | football
先週末のリーガを終わって、セビージャGKパロップが負傷で2~3ヶ月離脱、アトレチコのレオ・フランコも負傷で…という報道がありました。立て続けに現在上位のクラブの正GKが長期離脱。しかしこの2人だけではないようです。「負傷のウィルスがプリメーラのGKを襲う」とMARCAのレポルタヘ

一番大変な事態に陥っているのがベティスで、正GKのトニ・ドブラスは11月中旬に行われたアルカラとの親善試合で左足首を負傷。手術を受けたもののピッチに戻るまで5ヶ月と診断され、今シーズンにほぼアディオスになってしまいました。その後を引き継いだリカルドも、前節で右脚外転筋を損傷し1ヵ月半ほどの離脱。カストという25歳の選手が今後しばらくはベティスのゴールを守ることになるそうですが、1st、2ndとGKがいなくなってしまうのはさすがにきついでしょう。
セビージャの正GKパロップは前節のムルシア戦で右手小指を骨折。現時点では2~3ヶ月の離脱とされています。フィールドプレイヤーなら、バレンシアのアルビオルのようにギプスをはめてしまえばなんとかなるのかもかもしれませんが、商売道具の手の負傷はGKには致命的。完治するまでどうしようもありません。
アトレチコのレオ・フランコは今月初めのベティス戦で大腿四頭筋を痛めたようで、2日ほど前に手術を行いました。少なくとも来月までは戻ってこられないようで、現在はアッビアーティに出番が回ってきているようです。
ようやく回復へ、というのはビルバオのゴルカ・イライソスとビジャレアルのアルベルト。どちらも少しずつトレーニングを開始して、できるだけ早い復帰を狙っている、とのことです。
そして記事の最後には、さまざまな困難を乗り越えてチームの先発に復帰しバレンシアのゴールを守るカニサレス、で締められております。

昨シーズンは膝の靭帯を損傷する選手が多かったことが思い出されますが、このGKの負傷は負傷箇所で言えばそれぞれ違いますから、ちょっと意味合いが違う気もします。それでもやはりGKは特殊なポジションで、例えばいくらアングロがFWに中盤にサイドバックにとポリバレントであったとしても、「ちょっとGKやってくれ」というわけにはいきません(アングロならできそうな気もしますが)。フィールドプレイヤーとはトレーニングの形態も使う筋肉の質も違うGK。たいていトップチームには3人しかいませんし、1stGKが出場し続けるケースもよくあるだけに、1人欠けることがチームには大きな意味を持つのではないかと思われます。


ところで記事の最後に付け足されたようなカニサレス。一時期は目も当てられないくらい酷いプレーがつづいていたサンティではありますが、ここ数試合は良い出来です。フィールドがだらしないだけに、カニサレスが耐えてチームを救っている、という見方すらできそう。1週間ほど前の記事によれば「フィジカルの問題を抱えていた」そうで、その問題が解決されたからプレイの安定さが増してきたという見方も出来るかもしれません。が、個人的にはそれだけではなくて、シャルケ戦の前のクーマン監督の「GKはコロコロ代えるものではない。次もカニサレスでいく」という意の発言が、カニサレスに安心感を与えているのではないかと考えています。ベテランだろうと何だろうと、やはりメンタル面は重要。監督の信頼を得ているという意識がカニサレスの安定パフォーマンスを引き出す一番のクスリなのではないかと思います。だからといって競争ナシでいいわけじゃないんですけどね。