けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

ピッチの外で

2007-12-15 00:52:09 | football
昨日から今日にかけて、MARCAで一番読まれた記事


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マドリーvsラツィオ戦の終了のホイッスルが吹かれた後、ファン・ニステルローイはピッチサイドに向かい、ユニフォームを脱いである女性ファンに手渡した。そこまでは特に特別なことではない。しかしルートは、ユニフォームを渡してその場を去るだけではなかった。アンテナ3は、ルートがその女性とハグする様子を捉えていた。女性は涙を流し、ルートにキスを送っていた。
約2分間に渡って、涙を抑えられないその女性をルートは慰めていた。後になってアンテナ3は彼女と話しをして、その劇的な事情とルートが見せた深い心の価値を知る。
「私はジュディス、ルートの特別な友人です。マドリーにはとても特別な休暇を過ごすために来たのです。私にはもうそれほど多くの人生が残されていないから。最高のルートを見たかったんです。」
昨日になって、MARCAはその女性の事情と、ファン・ニステルローイの深い人間性を知った。ジュディスはGeffenという街で生まれた。ルートもこの町で生まれている。ルートの父親が彼女の事情をルートに話し、ルートは躊躇することなく彼女をラツィオ戦に招待することに決めた。彼女にとっては驚きだったが、マドリーでの時を最大限に楽しむことに決めたのだ。
医者たちは既に彼女に、余命はおよそ2ヶ月であると宣告している。最悪のときに大きな夢が、ベルナベウで彼女のアイドルによってかなえられた。わずか2日間であったが、ジュディスが人生を忘れ彼女に相応しい夢を享受していたのは確かだろう。サッカー選手の多くがピッチの中では偉大な存在だが、ピッチを出た彼はそれ以上だ。ルートのとった行動はスポーツマンとして最高のものだ。そしてルートは、友人となったジュディスとハグしたとき、彼も感情を抑えることが出来なかった。

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もうひとつ、ASから
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11月3日、マドリーがセビージャとサンチェス・ピスファンで戦う日の朝、カシージャスは監督の許可を得てコンセントレーション(試合前泊)を離れ、16歳の少女、ロレーナ・マルティンのもとを訪れた。ロレーナはマドリディスタで、一番のアイドルがイケルだ。カシージャスは突然ロレーナのもとを訪れ、しばらくの間会話をかわした。彼女はセルヒオ・ラモスにも会いたいと頼み、イケルはラモスを呼び出すことにした。5分して、ラモスも彼女の家を訪れた。ラモスもイケルも、とても人間味に溢れた行動を取った。ロレーナは3年間に渡って脳腫瘍と戦っていて、夢が現実にかなうとは思ってもいなかったのだ。
先週の日曜日(おそらく12月2日)、ロレーナは母親にマドリーはバルサを何ポイントリードしているのか尋ねた。「4ポイント、それからラウルがピチーチよ」。母親が娘に答えると、彼女は「すごい!まさにel que nunca hace nada ね(ASでよく出てくるラウルの形容。直訳すると“何もしないということがない”?)」と言った。その夜、彼女は眠ったまま二度と目を覚ますことはなかった。彼女が望んだように、別れの時にはイケルのユニフォームとチームのポスターが一緒だった。彼女はグラナダのアルメンドラルという街に眠っている。(これからは)どこかから彼女のマドリーを見ていくことだろう。

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