けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

夏の始まり

2008-03-30 23:48:06 | football
眠い頭で「ああバルサ強いよな~」と思っているうちに目が覚めたので、ハーフタイムに何の気なしにスペイン系ニュースサイトを見てしまい、某W様のOn Air!にお付き合いしている皆様より1時間ほど早く事の顛末を知ったのでした。ベティスはマドリーに勝ったくらいですから、バルサにも勝っていただかないと公平ではないですからね。ともあれビバ・ベティコ、スーペル・ベティコ、マラビジョーソ・ベティコと喜んでいたわけですが(バルセロニスタの皆様すみません)、その流れでエル・マドリガルの経過も知ってしまい(この後放送)、喜んでいる場合ではないとしみじみ感じ入った日曜日の朝でありました。

さてマドリー、本日はベティコの地域的ライバル、セビージャをベルナベウに迎えます。カーサで連戦なんですね、マドリー。ベルナベウで対戦できるのは心強いと言ってやりたいところですが、前節のバレンシア戦もそうですが今節はカーサでの負けがちらほらと…。

召集リストから、目立ったところではペペが外れています。また、怪我だと。そんなにたおやかな壊れ物だとは思ってませんでした。予想先発では、バックラインはセルヒオ・ラモス、カンナバーロ、エインセ、ミゲル・トーレスになりそうです。カンナバーロが真ん中なのは良いとして、相棒がセルヒオ・ラモスになるのかエインセになるのかはまだわかりません。ミゲル・トーレスはそれによって右か左のラテラルで出場機会を得るかも。
召集リストのもうひとつ目新しいところといえば、サビオラが入ったことでしょうか。ひっくり返すと、ソルダードが外れたということになります。
シュスターがどうもマドリーのカンテラを信用していないというのはシーズン当初から見えていたことではありましたが、それでもソルダードは残りました。昨シーズン、オサスナで十分な働きを示し代表にまで召集されて自信をつけていただろうし、何よりも育ったクラブでやりたいという気持ちがあったのだろうと思います。背番号は9。今は背番号の意味なんてあまり重要ではなくなっているかもしれませんが、マドリーの9番をもらった選手ということは、それだけの価値もしくは可能性があったはずなのに。せめて、たとえばイグアインと同じだけのチャンスをソルダードがもらっていたらどうだっただろうか。ここまでイグアインは17試合に出場し、532分プレイ、3ゴール。ソルダードの出場機会は、5試合、126分、ゴールなし。
チャンスもたいしてもらえずに戦力外扱いになるのは、特に珍しい話ではないかもしれません。でもソルダードが白のユニフォームに9番を背負っているのを見るにつけ、5年ほど前に同じユニフォームを着ていた選手を思い出してしまいます。召集リストにはいるかどうかすら毎試合わからなかったり、ベンチ入りしたはいいが前半途中から試合終了まで指示のとおりアップしてそのまま出場機会が与えられなかったりなんてこともありました。リーグ戦でのシーズン初ゴールが出たのは、ちょうど今頃ですね。4月5日。もっとチャンスをもらえれば、残り15分とかではなく試合開始から使ってもらえればもっとリズムも掴めて結果につなげられるはずなのに、と理不尽な思いをしたことを思い出しました。選手それぞれで事情が違うとはいえ、今のソルダードの状況も同じようなこと。
インターナショナル・マッチデイ近辺のことで多少インパクトは弱かったかもしれませんが、先週ソルダードは監督批判めいたコメントを報道されました。シュスターとの間には会話がない、といった趣旨だったと思います。ファン・ニステルローイが長期欠場となれば、似たような役どころができるのはソルダード。出番を心待ちにしていただろうに、バレンシア戦では召集されたものの出場機会なし。ラウルの相棒的なポジションに代わりに出ていたのはバチスタやイグアインでした。でも、苦しいし腹に据えかねるのはわかりますが、監督は批判したらだめなのです。自分のために。当時のモリエンテスもデル・ボスケに暴言吐いて、その後何試合かベンチ外を食らったりしてますので、悔しいけれど自分の身に戻ってきてしまうんですよね。もう、がんばれソルダードとしか言えません。

話がだいぶそれてとりとめなくなってきました。レアル・マドリーvsセビージャ、試合は21時キックオフ、本日よりサマータイムに入りますので時差は7時間、日本では明朝4時スタートとなります。

聖なる肉

2008-03-28 01:29:19 | football
下の記事でバチスタの「マドリーの選手の別の顔」シリーズに触れたと思ったら、エインセ版が出ていました。ざっくりと読みました。


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Q:ピッチを離れたエインセは?
A:ノーマルな人間だ。自宅で過ごし友人や家族と会うことを好む。テーブルに着いて美味しい食事と良いワインを楽しむんだ。

Q:プロフットボーラーでなければ何になっていたか?
A:体育の先生になって子供たちに教えていただろう。

Q:子供の頃のことではっきりイメージを覚えているのは?
A:フットボール選手になるために13歳で家を出て家族と離れなければならなくなったときのこと

Q:自分に影響を与えた人物は?
A:誰にでも同じことを言うが、父親。人生の意味を教えてくれた。

Q:「悪い子ガビ」と呼ばれていたようですが?
A:僕は落ち着いた少年だった、そうは見えなかったかもしれないけど。いつでもみんなが思い出させてくれるのは、日曜日に教会に行きたくなかったときに5リットルの油入りボトルに突っ込んだことだ。

Q:少年時代から釣りが好きだそうですが?
A:家の近くにあったパラナ川で、家族や友人と釣りを楽しんでいた。

Q:タンゴで情熱がかきたてられるか?
A:タンゴは人生の道であり、ブエノスアイレス人の哲学だ。良く知らないから話せないが、タンゴを見たり聞いたりするのはすばらしいことだ。

Q:アサード(アルゼンチンのバーベキュー)について。
A:それは聖なるものだ。アルゼンチン人であるなら、家で少なくとも週に1回はアサードをするべきだ。準備の仕方はもちろん知っているし大好きだよ。アサードは会話を弾ませ、友人関係を作り出す。

Q:馬も好きだそうですが?
A:馬は友情と力を意味する。馬は、犬に続いて忠実な友人だ。エキスパートな乗り手ではないが、馬に乗るのは大好きだ。

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アルゼンチン人です、エインセ。なぜアルゼンチン人はアサードに情熱を燃やすのか。端折った部分に書いてあったのか、それとも永遠の謎か…。

チェックメイト

2008-03-25 22:52:46 | football
雑感だけではなく試合のことをもう少し書こうかとも思っていましたが、日がたってしまったのでいいことにします。とりあえずスコアだけ前の記事にくっつけておきました。今週は、というかミッドウィークはインターナショナルマッチデイ。リーガ関連のニュースが少な目なので(アンダルシア方面のキナくさいニュースとか、思い悩むカルデロン会長とかあるのですが)、例によってとりとめもない感じでいきます。


「笑顔が戻った」
これは月曜日のバレンシアのリカバリ・トレーニングを評したMARCAの記事の見出し。セビージャ→バルサ→マドリーの3連戦を、結果だけ見れば2勝1敗で終わることができた、しかも連勝。選手たち、ファンの何よりもメンタル面にこの結果は効いたのではないかと思います。マドゥロ、たぶんこれ、笑ってるんですよね?

なのですが、「結果だけ見れば」と書いたのは、やはりこんなでいいの?とすっきりしないからです。どん底の下にはまだどん底がありました、という頃から見たら確かに良くなっているのかもしれませんし、それがクーマンの戦術が浸透してきたことを意味するのかもしれない。ですが、就任からもうすぐ対戦チームが一巡するのに、「勝てただけ良かった」「マタはがんばっていた」「後半はまあまあだった」と、一生懸命「良かった探し」をしなければならないような試合。クーペルやキケの試合のやりようが気に食わないと大騒ぎしていた現地のファンは、今のクーマンの試合で満足しているんだろうか。
若手監督なのに柔軟さがなく(むしろ若いから自分の考えにしがみついているのかもしれませんが)、選手の特質をできるだけ生かす方向というよりも自分の戦術の中の役割ができればいい、という印象をクーマンから受けます。どのクラブにも「この監督でなければもっと輝けるかもしれない」という選手はいるだろうし、逆にどんな選手であっても監督の求める仕事はするべきで、自分の得意なことしかできないと凝り固まるよりはポリヴァレントな柔軟さの方が重要視されるかもしれない。でもたとえばシルバやビジャ、今のままではどこまでいっても彼らが100%の力を出せるような状況にはならないのでは、というフラストレーションを感じることがあります。どちらも器用だから仕事はこなしているしビジャも結果は出しているけれど、キレて手がつけられないような(良い意味で)、そんな試合がまた見られることはあるんだろうか。

ゆるゆるの記事にするつもりなのに、硬くなってしまいました。上の記事に絡んで1つ、モリエンテスは月曜日のリカバリトレーニングをチームの許可を得て欠席しました。4人目のお子さんが産まれる(まれた)からだそうです。女の子で、名前はマルチェナ。ではなくマルティナ(Martina)。おめでとうございます。



もっとバチスタのことを知りたい方のために
ちょっと古い1月ごろの記事ですが、マドリー公式サイトの「マドリーの選手の別の顔」シリーズからです。海の男サルガドに続くのは、チェックメイト・バチスタ
バチスタが現在フットボール意外にしていることは、ゴルフ、チェス、音楽を聴くこと、家族や友人と家で過ごすこと、水泳、英語の勉強だそうです。記事内では特に音楽とチェスについて語っております。チェスはたくさん考えるから面白い。好きなコマはキング、理由は一番注意しなければいけないから(?)。動きが好きなコマはナイト、全角度をカバーするから。
ちなみに最後は「もし魔法の杖があったらこの世から何を消したいか?」と聞かれて「あらゆる不公平と悪を消したい」と答えております。その後は、家に引っ込んでゲームやコンピューターにはまり、ストリートに出てこなくなった子供たちを心配しています。


そんなバチスタをどうぞよろしく。

けなされて。

2008-03-24 07:38:29 | football
とりあえず雑感を箇条書き的に。

○ゲストうるさい。
○エインセはどこにいった。
○ASの予想はかなり外れた。
○ゆるゆるのてろてろ。
○マルチェナ脳震盪により早い段階でエルゲラ登場。ベルナベウは拍手で迎えてくれる。
○ゴール前がぽかっと空いているマドリー。ビジャがゴール。
○すかさずカピタンラウルがやり返す。競り負けたのがエルゲラというのが少々切ない。
○ぐだぐだのぐずぐず。
○試合開始はゆるかったグティ、1本良いパスが通った後はぐっと調子があがる。おもしろいひとだ。
○ラウル2点目はそのグティのパスから。「らしい」ゴール。
○モリエンテス登場。今年も大拍手をいただく。ベルナベウの皆さんは優しい。
○シルバがペナルティをゲット。ビジャが決める。エンパテ・ァ・ドス、こんな展開になるとは思わなかったよ。
○ペペの攻め上がりを堪能する。最高。
○アリスメンディ、まさかのシュート。決勝点。こんな展開になるとは・・・
○イグアインのイメージチェンジには触れない。

とりあえずはこんなところで。


07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 29
Real madrid 2-3 Valencia C.F.
マドリーの得点:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(34, 56)
バレンシアの得点:ダビド・ビジャ(33, 67)、ハビエル・アリスメンディ(89)

プレビア:マドリーvsバレンシア

2008-03-23 23:52:56 | football
この人の言葉
バレンシアはベルナベウへ。ということでいつもならモリエンテス関連記事のご紹介…となる流れの当ブログですが、本日はこの人、イバン・エルゲラのなが~いインタビューからごくごく一部を抜粋。

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Q:チャマルティンでの8年間はどんな思い出になっている?
A:僕にとっては良いものだった。今日は、僕は家に帰るような気持ちになるだろう。マドリーは、個人的な面でもスポーツ面でも、ヨーロッパ制覇2回をはじめとして僕にあらゆるものを与えてくれた。

Q:なぜマドリーは停滞したのだと思いますか?
A:デル・ボスケがいなくなったことが厳しい時期を示しているけれど、さらにイエロ、シーズン途中でのモリエンテス、マクマナマン、マケレレなど、チームを作っていた人たちがいなくなったこと。それ以来、別のもの、別のマドリーになった。クラブ首脳ははゼロからスタートしたがっていたけれど、そんな理由はないだろう。デル・ボスケはチャンピオンズリーグ優勝2回、リーガ優勝2回、インターコンチネンタル1回、スーペルコパ1回、これがすべて5シーズンでだ。それにチャンピオンズで、セミファイナル以下に落ちたことはないだろう?僕たちはヨーロッパで強いチームだったんだ。クラブ首脳はより良い変化を行えると考えていたんだろうけれど、彼らの考えは正しくなかった。

Q:あなたにとってギャラクティコとは?
A:信じられないような時期だった。ベルナベウはすばらしい試合を楽しんでいた。しかし時がたつにつれてチームはバランスを失い、よりタレントの少ないチームと戦うのが不可能だということがわかるようになっていった。その頃のユヴェントスのことを考えると、彼らは僕たちに迫り僕たちを不可能にした。ロナウド、ジダン、フィーゴ、ラウル、そういった人たちは幸福の絶頂だったけれど、ビッグチームの均衡はビセンテやマケレレ、イエロ、マクマナマンのような人たちにある。彼らはほとんど注目を浴びないが、彼らはチームに多大な貢献をしていた。クラックはクラックだ。でもチームにとって重要なのはそういう選手たちで、10ポイントを得るのに7ポイントを失ったりしない。誰もが大きなタイトルを目指してたくさんの練習をしなければならない、そうだろう?トレーニングをせずに責任を負わない選手、チームの助けにはほとんどならない。

Q:ロナウドやロナウジーニョのことを考えている?
A:たとえばね。力が混ざり合わなければ、チームは高いレベルで戦うことができない。セビージャがすばらしいのは、結局のところカヌーテやルイス・ファビアーノがチームのために動くからだ。ゴールが入るとき、まず頭にあるのはフォワードだ。でも同時に、ゴールは決める人だけではなく、その後方から始まっている。もはや試合を決めるのはマラドーナではない。メッシはコパ・デル・レイでヘタフェ相手に決めたようなことができるけどね。

Q:これまで見てきた中で印象に残っている選手は?
A:後ろの選手なら、イエロとアウダイール。完璧なフットボーラーなら、ジダン。決定力では、ロナウドとモリエンテス。でももし1人選ばなければならないとしたらラウル、僕にとっては彼が全てだ。リーガ、チャンピオンズ、インターコンチネンタル、すべてでね。9個目のCLを思い出して。誰もがジダンのゴールとカシージャスのセーブのことを話す。でもその前にマドリーは1点目のゴールを決めていた。それがラウルだよ。

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エルゲラのインタビュー、どうにも難しいのでごくごく一部となりました。言い回しが難しい人なのかな…。

何年も背負ってきた背番号6を取り上げられたり、戦力外扱いで若手としか練習ができなかったり、一定試合数以上の出場を渋られたり、そして最後はマドリーを出ることになった。非ギャラクティコとしていろいろすっきりしない思いもあったでしょうが、それでもマドリー時代は「良いものだった」とまとめるエルゲラでした。


モリエンテスは?
今シーズンは特にマドリー戦事前のコメントなどはなさそうです。召集には入りましたが先発ということはないでしょうし、途中出場もあるかどうか。19名召集されているので、運が悪ければ(あるいはクーマンに気に入られてなければ)ベンチ外の可能性も……。マドリーを出て以来、ベルナベウでの得点率(モナコ、スペイン代表、バレンシア)はかなり良い方だと思うので、バレンシア的にはお勧めしたいところです。


見所紹介
もちろんまだスタメンはわかりませんがASから見所紹介。
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●ホアキンとマタ:バルサとのコパの試合で好調だったホアキンとマタ。彼らがピッチでスペースを作り、オーバーラップし、ゴールラインまで迫る。特にマタに注目。マドリディスタの彼は堅実なディフェンスを引きずり出す。セルヒオ・ラモスとエインセには多くの仕事が待っているだろう。

○グティとガゴとスネイデル:グティには大きな責任となる。グティはガゴとドブレ・ピボーテを組み、下がらなければならなくなるだろう。そしてスネイデルとラウルにボールを運ぶ。決定的な選手となるはずだ。

●マルチェナとバラハ:間違いなく、バレンシアはこの2選手のサポートに助けられることになるだろう。マルチェナは非常に厳しく、そしてバラハは対抗してくる他に、ボールをフィニッシュまで持っていく。バラハのダイナミクスはシルバやチームの流れを形成することだろう。

○シルバを止めるガゴ、ディアラはプレイしないかもしれない:ガゴはバレンシアのプレイを調整するための栓の役割をする。シルバにボールが渡らないようにし、バラハがシュートコースを見つけないように注意する。ガゴはポジションを失うことはできず、グティのサポートを受けるだろう。

●ビジャvsペペ-カンナバーロ:あらゆる場所でのスピード、シュート、決定的なプレイ。ペペとカンナバーロ、シュスターの中では最高のセンターバックは、そうであることを示さなければならない。スペースを埋め、ラインをケアしなければならなくなるだろう。

○ボールを保持するための回路:マドリーは、もしバレンシアがせめてきた場合にはリスクを犯すことになる。ガゴ-グティ-スネイデル-ラウルがボールを回し、ロビーニョとバチスタがアルビオル、エルゲラの穴を探す。この回路は安全で素早くなければならない。

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ということで、この文章からAS的な予想スタメンがわかりますね。マドリーの最終ラインはシュスター的ヨーロッパNo.1のセルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ、ピボーテがガゴとグティ、右気味にスネイデル左気味にロビーニョ、トップ下的にバチスタ、ラウル。バレンシアは、右からミゲル、アルビオル、エルゲラ、カネイラ(モレッティは負傷欠場)、ピボーテにマルチェナとバラハ、バネガかシルバ、マタとホアキンとビジャと。

あと3時間ほどですね。


切り替え

2008-03-22 07:22:39 | football
当ブログの1149個の記事の中で歴代最も短い記事(確認してませんが)だと思われる下の記事は、いつもより早い通勤時に携帯から書いたものでした。ということで改めて、

07/08 Copa del Rey Semi-Final Vuelta
Valencia C.F. 3-2 Barcelona (agg. 4-3)



ネットで見られたのはほんの少しの時間だったのですが、マタのゴールと前半ハイライトを見ることができました。バラハはミドルレンジからのゴラッソ。マタのゴールは、エリア内でバルサのDFたちがもたついてボールを見失ったところを、ビジャがマタにはたいてマタが左からゴール。他の得点シーンも確認しました。マタはすごい。クーマンの4-3-3になってから、たとえばシルバやホアキンはかなり慣れにくそうな印象がありましたが、マタはこれが合っているんでしょうか。スピードとキレのある動き、良くゴールも決めてますね。すごいなあ。
試合自体はごく一部しか見ていないのでなんとも言えませんが、バレンシアの動きの印象は良かった。やはり奪ったら即攻めるというやり方は有効で、バレンシアの武器なのだと感じました。しっかり失点している辺りがまだまだ心配ですが。

あちこちで試合の画像や短い動画を見ました。ゴール後の歓喜、勝利が決まった瞬間にピッチの上で重なる選手たち、メスタージャのバルコニーから外を埋め尽くしたファンに向かって手を振り、タオルを投げ入れ、喜び合う様子()。火祭り中のバレンシアで、メスタージャ周辺もフィエスタとなりました。
カーサで勝利、しかもファイナル出場を決めた。試合内容もまだまだだしリーガでは勝てないしセグンダ圏も間近だしチーム事情はドロドロだし…とチームの雰囲気がどんよりと下向きだったのに、1つの勝利がそれを払拭し、チームに一体感と笑顔を取り戻させる。勝利があればチーム内のゴタゴタがなくなるわけではありませんが、メンタル的に疲弊しきっている今シーズンのバレンシアにとっては、大きな1勝になったことと思います

ファイナルの対戦相手は、2年連続ファイナル出場のウマイフェことヘタフェ。相性の良さとかまったく感じないヘタフェ。ファイナルは例年通りであればリーガ終了と前後した時期にあるはずなので5月末くらいでしょうか。優勝できれば来期のUEFA杯出場権を手に入れることができます。とりあえずセグンダからUEFA杯出場とかならないように、この試合の勢いをリーガの残りに持ち越してほしいところです。


モリエンテスは
ところで国王杯ファイナルについて。日付もそうですが、たぶんまだ試合会場も決まっていないはずです。そしてファイナルは基本的にファイナリスタのクラブのカーサではないスタジアムが選ばれるようです。基本的にというのは、マドリーが100周年のシーズンに国王杯ファイナルに進んでベルナベウでファイナルを開催したことがあるためです(そしてデポルに…)。
そこでフェルナンド・モリエンテスさんの記事をバレンシア公式から。

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バレンシアCFのFWフェルナンド・モリエンテスは、金曜日にパテルナで国王杯のファイナルへ進出した幸福感に浸るのはいったん置いて、再びリーガに集中するようにと主張した。
「国王杯ファイナルには、全力を尽くして勝ちに行く。僕たちはこの醜いシーズンにとても苦しんでいる。チームとファンはメスタージャで昨夜僕たちが経験したような歓喜とフィエスタを受けるに値する。ヘタフェとの戦いはフィフティフィフティだろう。ファイナルで戦って敗れるようなことがあればまた醜いことになってしまう。だから今は勝つことを考えるんだ。」
国王杯はモリエンテスの分厚い勝利リストに欠けているものであり、彼はベルナベウでファイナルを戦うことを望んでいる。
「そうすればよりたくさんのバレンシアニスタが試合を見られるだろうから。」

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モリエンテスの希望はベルナベウでのファイナルのようです。でも昨シーズンのセビージャvsヘタフェのファイナルはベルナベウだったんですよね。2年連続ということはないのでは…どうだろう。
続いてモリエンテスの記事の残りの部分を。
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モリエンテスは最近の自身のフィジカルについて「完璧だ」と断言している。そして「ハンディキャップがある」が、日曜日にベルナベウで行われるレアル・マドリー戦での勝利を目指して、この「士気の注入」を利用しなければならないと確信している。
「僕たちがコパに全てを注ぎ込んでいる間に、彼らは休んでいた。厳しく、とてもエキサイティングな試合になるだろう。」

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本人の口から「完璧」なら、もう大丈夫なんでしょう。日曜日、ベルナベウに帰還です。


さて、マドリー
シーズンを通してのチーム状態で言えば圧倒的にバレンシアが悪すぎるわけですが、マドリー戦を前に士気が高まりチームは一体感を増してきています(たぶん)。エースFWの1ヶ月超の離脱が判明したばかりのマドリーの方が、ここは苦しいかそれとも乗り越えるか?

まずはディフェンス面について。おそらく一番大きいのは、赤紙召集で長いことお休みを取っていた暴れん坊ラテラル・デレーチョが帰ってくることでしょうか。他に怪我人もないので、現時点でのマドリーのディフェンスラインは右からセルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセとなる予想。なんでも「mejor defensa del mundo:世界1のディフェンス」ってまあこれは何かの冗談でしょうけれど、とりあえずマドリーの中でのベストのラインが揃いました。よりによってバレンシア戦で。
次に攻撃。「グティが接触プレイで!」とか「ラウル別メ!」とかそういった不安要素もとりあえずクリアできるようです。金曜日にはグティもラウルも問題なく全体トレーニングを実施できたそうです。さらにロッベンの復帰も見込めるとのこと。負傷欠場はルートと長期離脱中のメツェのみに。ラウルはもうだいぶ長い間フル出場が続いているように思いますが、CLもコパもないので1週間しっかりケアをして試合に戻ってこられるのが良いですね。他に気になるのはラウルの相棒、右サイドの高い位置に入るFW的な存在が誰になるか。今夜辺りには各紙の予想も揃うとは思いますが、結局は試合直前までわからないでしょう。

初めて

2008-03-20 21:13:03 | football

ルート手術、1ヵ月半の離脱。このためか昨日のインタビュー当番にはソルダードが駆り出されていました。
当ブログに「ソルダード」の名前が始めて登場するのは、2005年1月。モリエンテスがリバプールに移籍したばかり、ポルティはマドリーに復帰したばかりの状況で国王杯にオーウェンとソルダードが2トップで先発、という内容でした。それ以来3年がたっているわけですから、これまで何回も名前が登場し昨シーズンはオサスナで活躍&フル代表初召集なんてことも書きました。しかし彼のインタビューは、今回が初めてであります(たぶん)。レアル・マドリー公式より。

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Q:ファン・ニステルローイが負傷したことで、あなたに先発の道が開けるのでは?
A:ルートがいないことがみんなにとって打撃だというのは明らかだ。でも僕たちは25人の選手で誰もが先発として出る準備ができている。僕に先発の道が開けている、それは確かだろう。前節、ミステルは僕に先発のチャンスをくれた。そして僕はまたそれが得られるようにと一生懸命トレーニングしている。そしてチャンスがやってきた。

Q:いつファン・ニステルローイが手術を受けたことを知ったのですか?
A:たった今だよ。ロッカールームでトレーニングが終わったときに。彼のリハビリが厳しいものだということは僕たちは理解している。彼にとってベストのことを、早く回復してリーガのファイナル・ストレートラインで復帰しチームの助けになるようにと、ロッカールームから僕たちは願っている。

Q:これでレアル・マドリーの真の「9番」になるチャンスが訪れたということでしょうか。
A:レアル・マドリーの9番になるということは、これまでの僕の中で何よりも大きいことだ。これまで僕が望むほどには、僕はピッチの中で輝いてこられなかった。でも今はもっと出場時間をもらいたいと思っている。背中に「9番」を背負うことは、9番を持つすべての人々にとってとても特別なことだからだ。

Q:あなたは監督がいろいろな心配事を抱えていることに気づいていましたか?
A:僕たちみなが心配している。ルートはとても重要な選手だから。でも繰り返すけど、僕たちは25人で、誰もがルートに代わる準備ができているんだ。

Q:長い時間がたってからあなたに先発が回ってきたことに驚きましたか?
A:他の時と同様に、それは監督の意向だ。僕は落ち着いていたけれど、いつかは自分の番がやってくるだろうとわかっていた。それがこの日曜日になるとは思っていなかった。でもそういう可能性もあったわけだ。今、日曜日の試合の後でも、僕は再びチャンスをつかめるように力を入れて同じようにトレーニングを続けていくだけだ。

Q:バルセロナではメッシが負傷、レアル・マドリーではファン・ニステルローイ。どちらの負傷が(双方のチームにとって)より決定的なものとなるでしょうか?
A:メッシの方と願っているよ。バルセロナも前節は苦しんだ。それに最近のシーズンでは、どのチームも僕たちを苦しめる。ルートは抜けるけれど、僕たちは試合をこなし今あるアドバンテージを維持しなければならない。

Q:人々はビジャレアルの存在を忘れているようですね。
A:もちろん僕たちがお互いにやりあってるときに、ビジャレアルも彼らの仕事をしているんだ。ビジャレアルはすばらしいチームで、重要な位置につけている。彼らの試合を見るだけで偉大なチームだということがわかるし、それが心に残るだろう。

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ルートの代わりとなってラウルと組み、マドリーのカンテラ出身選手としての力を見せてほしい。がんばれソルダード。

と思っているところなのに、ASのトップ記事には「シュスターはルートの代わりにはバチスタかイグアインを考えている」という切ない記事が載ったりしています。確かにシュスターはカンテラの選手たちに信頼を置いているという感じはしませんよね。シーズン当初もミゲル・トーレスがはずされることがよくあったり、最近はバルボアも使われなくなってきたり。もちろん誰が出てもマドリーが勝てばいいわけですが、それでもラウル、グティ、イケルの後で途切れているカンテラ出身でマドリディスモを継承していく選手は残していただければいいなあと思うのですが。

さらにMARCAに至っては「ルートの代替選手の補強が、次のマーケットのハイ・プライオリティだ」という記事を出しています。この記事によると、バレンシアのビジャ、セビージャのルイス・ファビアーノ、アヤックスのフンテラール、チェルシーのドログバ、インテルのズラ、なんて名前がマドリーの補強リストにあがっているんだとか。
なるほど……。ビジャが候補に挙がっているようですが、同じバレンシアならポストプレイができてしかもマドリーのフットボールへの順応がとても良さそうなFWが他にもおります。ちょっと年はいってるんですが。モリエンテス、っていう名前なんですけどね。



冗談です。




おどかすな
ブログの記事を登録してから再度MARCAをチェックしたら、痛がるグティの画像が堂々と一番目立つ記事になっておりました。曰く、

「レアル・マドリーには悪いニュース。グティがルートの仲間入りをするところだった。トレーニング中にグティはガゴと衝突(物理的に)し、トレーニングを途中で切り上げることになった。それでも、チームに恐怖を与えた事態ではあったが、日曜日のバレンシア戦へのグティの出場に危険はないようだ」

と、見出しと画像でいきなり人を驚かすMARCAでした。冷や冷やさせられるのは本当に勘弁していただきたい。
ちなみに上記記事内には「グッドニュース」として、昨日別メだったラウルが紅白戦の前半には参加できたこと、後半にはロッベンも出場できたこととしています。もしこの先急に問題が起きたりしなければ、どちらもバレンシア戦への出場は可能だそうです。

内密に

2008-03-19 23:06:04 | football

Rutgerus Johannes Martinius "Ruud" van Nistelrooij
大変なことになりました。もうあちこちに出てますが、ニステルロイが足首の手術をしたということです。全治1ヵ月半の見込み。マドリーの公式サイトでは、

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ルート・ファン・ニステルローイは、右足首の滑膜炎のため、本日内視鏡手術を受ける予定。手術は足首の内視鏡治療のスペシャリストであるアムステルダムのVan Dijk医師によって行われ、処置後はレアル・マドリーのメディカルチームと共同で対処する。
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現地紙では既に手術は行われたとの報道がされています。MARCAより
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ルート・ファン・ニステルローイは、右足首の問題であった滑膜炎治療のため、オランダのクリニックで今朝方内視鏡手術を受けた。最初は、ファン・ニステルローイはマドリーのルベル・インテルナシオナル病院で治療を受けると考えられていたが、レアル・マドリーはすべてを内密に進め、最終的にルートはオランダでオランダ代表のドクターによる手術を受けることになった。メディカルチームは彼がピッチに戻るまでどれくらいかかるのかまだ明らかにしていないが、1ヵ月半といわれている。このためルートはシーズンの最終フェイズを欠場することになるか、または最後の4試合に間に合うかくらいになるだろう。いずれにしても、EURO2008での「ファン・ゴル」の登場に危険はないと見られている。
ファン・ニステルローイは、2月2日に行われたアルメリア戦で右足首の打撲と関節炎を負い、このためその翌節のバジャドリ戦は欠場することになった。その後復帰し、ベティス戦、ローマ戦、ヘタフェ戦でプレイした。この最後のヘタフェ戦(2月24日)で右足首に滑膜炎を負い、最終的に手術を受けるに至った。
これにより、ファン・ニステルローイはリーガのファイナル・ストレートライン、終盤の重要な試合に欠場することになる。うまくいって最後の4試合、オサスナ戦、バルセロナ戦、サラゴサ戦、レバンテ戦に間に合うくらいである。すべては彼の回復期に注意が集まるが、彼のEUROへの出場に危険はないと見られている。
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……です。ルートは当分の間戻ってきません。前節でシュステルがソルダードを先発に使い始めたのは、こういう理由があったからなのか…。リーガ終盤、逃げ切りに向けて、ルートの代わりができる選手が必要になってきます。ラウルとルートの組み合わせが一番とか、暢気なことは言ってられません。数試合はコンビネーション等ぎこちなくて不安も不満も出てくるでしょうが、仕方ない。がんばれソルダード、イグアイン、サビオラ。
となると別の心配事は出場しっぱなしのラウル。今日のトレーニングでラウルは「左脚腓骨筋のオーバーロードにより別メニュー、ジムで調整」だったそうです。重大なものではないそうですが、こうなった以上ラウルを欠くことはできない。おそらく月末の代表戦もまた召集漏れになるでしょうが、ラウルの心情は察しつつも、今はそれが幸いに思えるかもしれません。

7シーズン前

2008-03-18 00:25:08 | football
皆様おなじみのMARCAに、MARCA ARCHIVOというものがあります。いつまで遡れるのかは不明ですが、MARCAの過去記事が検索できるのです。検索した記事からのリンクがうまく貼れないので、次の機会に同じ記事を探しだすのは非常に難しいのですが。
そこで見つけた、少々古めのインタビューです。さて、いつの誰の話でしょうか。詳しい方は、1つ目のQ&Aでわかってしまうかもしれません。固有名詞は適宜代名詞、一般名詞に置き換えてあります。最後に回答つき。

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Q:リーガで13ゴール、チャンピオンズで4ゴールですが…
A:デランテーロ(フォワード)というポジションが僕にとって初めてだということを考えると、悪くない数字だね。

Q:成熟の域に達したシーズンと見て良いでしょうか?
A:そうかもしれない。ミステル(監督)(A)は僕に多くのチャンスをくれた。そして僕は、ゴールと良いパフォーマンスで彼を助けていると思う。悪い試合が続いた後で、彼が新しいデランテーロ・セントロ(センターフォワード)の補強を必要だと考えていたりしたときに、どのくらいミステルが僕に賭けてくれていたかが、彼が僕に多くの信頼を寄せてくれていたということなんだ。

Q:スタジアム(B)ではもう誰もあなたにブーイングしません・・・
A:嬉しいね。僕のキャリアのすべてをここ(B)で過ごしてきたし、この先長い年月もここにいたいから。ここは僕にとって厳しいスタジアムだ。このスタジアムは僕を成熟させ、フットボール選手としての厳しさを教えてくれている。

Q:あなたなら、このクラブ(C)のためにどんなデランテーロを獲得しますか?
A:モリエンテスと僕(D)だよ(笑)。僕たちにはもうデランテーロがいるよ。でも、ヨーロッパレベルには「偉大な新しい選手」がいるのも確かだ。それを決めるのはクラブだね。

Q:あなたがこのクラブのチーフ・ディレクターなら、デランテーロは誰も取らないと思っていました…
A:クラブにとって良いことは選手のクオリティであって、ポジションの問題とは別だ。ここは世界のベスト1でいなければならないんだ。

Q:ロナウドとロマーリオだったら?
A:ロナウドだ。彼のバルサ時代はすばらしかった。

Q:もしジダンがこのクラブに来るとなれば、あなたが犠牲者になるのでは?
A:僕は毎年そう言われ、毎年移籍可能な選手と言われ、そして最後にはクラブに残ってきた。それが強化になるなら歓迎するよ。逆に僕がこのクラブにいるべきだと彼らが決めるなら、それも同じだ。

Q:あなたは最近契約を更新したばかりですが…
A:現代のフットボールの世界では、数字の桁に操作され自分でも良くわからないような数字が動く。クラブに1年いようと9年間いようと同じだ。

Q:でもこのクラブでフットボールを終えるつもりでしょう?
A:このクラブは離れがたい場所だ。スペインにもヨーロッパにも、楽しんでプレイのできる偉大なクラブはあるけれど。

Q:手にしたい夢は何でしょうか?
A:このクラブで多くのタイトルを手にすること、そして僕のスポーツキャリアをマノロ・サンチスのようにして終わること。

Q:女神の傍に行くのはどんな気分でしょうか?
A:何かすごく特別な感覚だろう。

Q:シベーレスに上るのは熱狂的になるでしょうね?
A:僕はトップチームに上がって、シベーレスを訪れることができている。でも今年は特別なものになるだろう。僕は多くの試合に出場し、リーガで重要なゴールもあげてきた。タイトルは僕に特別なことを教えてくれるだろう。

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では回答です。
A:ミステル=ビセンテ・デル・ボスケ
B:スタジアム=サンチアゴ・ベルナベウ
C:このクラブ=レアル・マドリー
D:僕=ホセ・マリア・グティエレス“グティ”

ラウルやらモリエンテスやらの故障で、00/01シーズンにはデランテーロとして活躍しましたグティのインタビューでした。まだジダンがレアル・マドリーの選手になる前ですね。記事の日付は2001年5月24日ということで、間もなくリーガの優勝が決まる頃。だから「女神」とか「シベーレス」といった単語が出てきているのだと思います。「デランテーロを取るならモリエンテスとグティだ」というのは、よそから取らなくてもいいんだというグティなりの必死のアピール。01/02シーズンもフォワード的存在だったグティですが、その後、幸か不幸かグティの望みどおりロナウドがやって来ることになります。いろいろなところに伏線があるものですね。しかし改めて、グティはよく生き残ってきた…。


と、たいして脈絡のない回顧記事でした。首位にいるはずなのに首位らしからぬヨロヨロのマドリーとか、セグンダ・ラインまで4ポイントというところまで落下しているのに立て直されている気がしないバレンシアとか、現実から目をそむけているのかといわれれば、ええまあそうかも。





現代の記事も。las provinciasから、良いニュースと言うには空しすぎる、エルゲラのニュース。
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セビージャ戦でエルゲラがベンチだったのは驚きの1つであった。エルゲラは、デポル戦での1失点目の責任があると見なされていた。監督が言うところでは、戦術的判断だった。クーマンはエルゲラの反応を賞賛した。自身で直接その罪を指摘しエルゲラをベンチ送りにしたにもかかわらず。エルゲラのようなプロフェッショナルを戦力としないでいるなど、ここ最近のバレンシアには過ぎた贅沢だ。元マドリディスタのエルゲラは、ポジショニング、予測、ボールを止めるための攻撃的なつなぎに貢献し、味方エリアからボールをはじき出す。カヌーテとルイス・ファビアーノの前で、クーマンが指摘したように、エルゲラはプレイすべきだった。
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PP

2008-03-16 21:57:20 | football

ガリシアの風に吹き飛ばされて
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 28
Deportivo de la Coruna 1-0 Real Madrid C.F.

デポルの得点:ペペ(56=p.p.)

当ブログをひっくり返しまして、過去数シーズン分のリアソールでの試合関連記事を読み直してみました。04/05シーズンのプレビュー05/06シーズンの結果昨シーズンの結果。十分に記事が書けていない部分は、記事内のリンク先ニュースなどでご確認を。
そういった巡り合わせなのか、戦力が揃わないとか「惜しかった」というよりも「惨憺たる」という言葉のほうがふさわしい試合とか……。02/03にリーガを取ってから昨シーズン優勝するまで、マドリーのチーム状態は低空飛行だっただけに仕方ないのかもしれませんが、そして今年も。

マドリーの先発は、中盤がディアラ、グティ、スネイデル、前目にドレンテ、ソルダード、ラウルとやや意外な組み合わせ。ソルダードは今季初先発。
新しい組み合わせだからなのか、とにかく連携が乏しかった。攻撃の選手を前3枚と考えると、左からドレンテ、ラウル、ソルダードという並びがベースだったのですが、ソルダードとラウルの位置は入れ替えても良かったのでは…もしくは放送内でも指摘されていたように2トップにするとか。右サイド寄りのソルダードでしたが、サイドを生かすような動きはほとんどなかったのでは。右ラテラルに入ったミゲル・トーレスも有効な攻撃の基点とは言いがたい感じでした。

前節のバレンシアvsデポルでは、バレンシアはデポルから2点取っているわけですが、確かどちらともエンドラインぎりぎりまでサイドがえぐってクロスを折り返し、中に入ってきた選手が合わせて……という形だったと思います。5バック、つまり真ん中3枚+サイド2枚に対抗するには、中の守備体系が整う前にサイドをえぐってクロス、が有効なのではないかと。しかし今朝のマドリーは、どうしても中にボールを集めてしまう。サイドに出ても深くえぐるより前に中に折り返し、デポルの真ん中3枚の大きいのに跳ね返されて終了。左のドレンテのところだけは何度かえぐる動きがあり、ここはまだ可能性があったのかなあと思います。
もうひとつの可能性は、グティ。グティがいなければ、この試合はもっと手も足も出ない状況になっていたのではないかと思います。何度か見られたグティからソルダードやラウルへのスルーパスには、多少の希望が感じられました。とはいえいつもほどのキレはなかった。余談ですが、グティがあれだけリアソールの観客からブーイングを受けていたのはどの因縁だったんでしょうか。思い出せません。

長いこと虐げられていたソルダードが先発。連携が劣るのは仕方ないことで、一生懸命リズムをつかもうとしているのは伝わってきましたが、有効な結果には結びつきませんでした。今朝のような厳しい状況よりも前に、もっと実際の試合に慣れる時間がソルダードにあれば。この試合だけで、ソルダードに「失敗」の烙印が押されてしまうとしたら、やり切れません。

失点は、またも運のないペペのプロピア・プエルタ。ミゲル・トーレスが簡単に交わされ、ディアラが詰めにいくも止められず、速いボール(クロス?シュート?)にペペが足を出して、それがネットに……。ペペ贔屓になってしまうかもしれませんが、これも仕方ないと。というか、それ以外の守備、相手のボールを跳ね返すこと、攻撃にも参加すること、ペペは決して悪い出来ではなくむしろよくやっていたと思うので。でも結果として残るのはペペがOGしたことなんですよね……。


アンダルシアの炎に燃やされる
試合放送はこの後なので、詳しいことは書きません。当ブログ的に真っ先に書いておくべきことは、モリエンテスがメスタージャに戻ってこれたこと。ぴったり3ヶ月ぶりに。後半13分から途中出場しました。特に問題もなさそうでしたが、なかなかボールに触ることができないでいる印象もありました。次節はベルナベウです。


またやったのか
土曜日開催のベティスvsアスレチック・ビルバオ戦で、ベティコの1人が試合中にビンをピッチ内に投げ込みました。いえ、ビルバオのGKアルマンドめがけてビンを投げつけました。アルマンドは右目の辺りを切って出血。アクシンデントが起きたのは後半25分頃だったそうですが、試合はそのままサスペンデッドとなりました。一般的な処置で言えば、0-3でビルバオの勝利になると思いますが、判断はLFP次第でしょうか。
昨シーズンもありましたね、ベティコは。アンダルシア・ダービーで、当時セビージャの監督だったファンデ・ラモスにビンをぶつけたあの事件です。確かそのときは0-3の裁定ではなく無観客での再試合(途中再開)だったように思います。ですが、まじめに応援しているベティスファンや選手たちには申し訳ないけれど、もっと厳しくしなければ同じことが繰り返されるのでは、という心配は消えません。選手、監督、審判が身の危険を感じながら試合をするなんてこと、あってはいけない。
今回の犯人は、周囲のファンたちによって特定されすぐに逮捕になったそうです。大多数の真剣なファンはこの行為を許せないでいるはず。でも何らかの形で責任を引き受けるのはクラブであり、その皺寄せはファンに返ってきてしまう。

バレロンの携帯電話

2008-03-15 15:42:01 | football
チキチキ
昨日辺りに、MARCAにバレロンの記事がありました。記事というか、ファンとのチャットで長いのでここに訳して載せたりはしませんが、最後の方に「携帯の着メロは何?」という質問がありまして、これに対しバレロンは「El Chiki-chikiだよ、へへへ」と回答しております。どんな曲なのか調べてみました。Youtubeへのリンクですが、たぶんこれだと思います。中身についてあれこれコメントは差し控えますが、私は1分20秒の間、表情が固まったまま凍りついたかのように画面を見つめてしまいました。
ともあれ、Youtubeの「Honors」のリンクからわかるとおり、スペインでは非常に流行っているようです。バレロンもちゃんと流行に乗っているんだなとしみじみ感じた次第です。


ガリシアの風吹くリアソールへ
今節のマドリーはガリシア出張です。ご存知のとおり、マドリーは1991/1992シーズンに0-3で勝って以来、リアソールで勝利したことがありません。現役選手の誰も、マドリーの選手としてリアソールで勝ったことがないわけです。よくよく考えるとすごい記録です。
マドリーの選手ですが、結局ルートは召集に入りませんでした。ほとんど回復はしているようですが、大事をとってということのようです。ガリシアの男、サルガドとカンナバーロは復帰。セルヒオ・ラモスは相変わらず連休中。
最終ラインの予想は、右からミゲル・トーレス、カンナバーロ、ペペ、エインセとなるようです。ミゲル・トーレスは左右どちらでもいけますが、右だと守備が少しぎこちない感じですが攻撃は左よりは良さそうな気がしました。気がするだけかも。カンナバーロ、ペペと真ん中に揃うのは心強い。
中盤はディアラ、バチスタ、グティにスネイデルの先発復帰が見込まれています。トップはロビーニョとラウルでデポルの5バックに突っ込みます。
ただロビーニョは、腹筋の負傷が実は十分に完治していないという報道もあります。ラウルもここ何試合か出場しっぱなし。結局は試合の展開次第なのでしょうが、ソルダードやイグアインにもう少し時間をやって、攻撃のバリエーションを増やしてほしい。ルートとラウルがいなくなったらおしまい、ではシーズン終盤が不安です。
試合は20時キックオフ、なので日本時間だと朝4時キックオフ、なのでとーぜんながら朝6時からのON AIR!でお楽しみください、って某Wさまが言ってます。


火祭りにようこそ
バレンシアも試合は土曜日。メスタージャにセビージャをお迎えします。例のゴタゴタ等々もあり、最近しっかり試合を見ていないので特に誰がどうということは言いません。とりあえずモリエンテスが召集リストに入りました。1月にビジャレアル戦で復帰見込みになったときは、召集リストまで入ったものの前日トレーニングで再発。今回は、いまのところ大丈夫です。
モリエンテスが最後に試合に出場したのが12月15日のバルサ戦。クーマンがアルベルダ、カニサレス、アングロに戦力外通告を出したのが、2日後の17日。それからのバレンシアは混沌と疑惑と喪失と変革と再生と失望と希望とまた混沌と……。いろいろなことが起き様変わりしたチームに、モリエンテスは戻ってきたわけです。予想スタメンには入っていませんが、場合によって試合展開によっては出場機会があるかもしれません。3ヶ月間の浦島太郎の後で入るメスタージャのピッチを、モリエンテスはどのように感じるのでしょうか。

こちらの試合は22時キックオフ、なので日本時間だと朝6時キックオフ、だけどマドリーの試合をON AIR!するから、バレンシア対セビージャは月曜日の朝5時にON AIR!してやるぜありがたく思え、って某Wさまが言っています

ソレール辞任

2008-03-13 02:12:18 | football
これも記事を分けます。最近短い記事がぶつ切りですいません。

ということで、ソレールがバレンシアの会長職を辞任したようです。遅いよ遅い、遅すぎる。
ソレールがバレンシアというクラブの中の最高権力にあって何をしていたのか、私は詳細には知りませんが、バレンシアというクラブの中で何年にもわたって不明確で納得のいかない人事が繰り返されていたこと、人間関係の軋轢が耐えなかったこと、元を糾せばこの人に行き着くということであったと思います。
クラブのトップが動く、交代するということになるわけですから、またしばらくは人事関係、場合によっては選手も含めてごたごたすることだろうと思います。良い方向への変換、転換であればいいのですが。

後任は現副会長のアグスティン・モレラかラファエル・サロムと目されているようです。とはいえ、ソレールはそれでもなおバレンシアの最大の株主のままだそうですから、場合によっては「院政」というもっとややこしく陰湿な事態になる可能性も…?

後から追加
どんな人なのか知りませんが、新会長はアグスティン・モレラ氏になったそうです。

ここから

2008-03-12 22:20:32 | football
同日に書いたもので、しかも下のニュースと系統が同じなのですが新しい記事にします。私がルーティン的にチェックするスペイン現地紙サイトのいくつか(マルカアスとスーペルとラス・プロビンシアスレバンテEMVと…)に、それからもちろんバレンシア公式に、だいたい同じ内容で載っていたニュース、「モリエンテス、トレーニングに復帰」。

まずはMARCAから。
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クーマンはモリエンテスを取り戻し、全選手が起用可能に
バレンシアのFWフェルナンド・モリエンテスはチームメイトとともにトレーニングに復帰し、足裏の外傷でトレーニングを離脱した先月以来、ロナルド・クーマンの指揮下に着いた。モリエンテスは12月15日の、バレンシアが0-3でバルセロナに破れた試合以来、チームメイトと一緒の通常どおりのトレーニングができないでいた。そのとき以来、モリエンテスは最初は筋肉の負傷、この数週間は足裏の外傷に悩まされていた。
モリエンテスが復帰したことで、クーマンはバレンシアの全選手を起用することが可能な状態になった。保健室はプレシーズン以来始めて空となった。
トレーニングはダッシュ、ストレッチ、フィジカルサーキットで始まり、11対11の紅白戦が行われ、クーマンはミスを修正していった。ビセンテ、バネガ、アレクシスは紅白戦の最初の部分のみ参加した。

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せっかくなのでバレンシア公式からも。
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火曜日の休養の後、チームはトレーニングに戻り、ロナルト・クーマンの指揮下について非公開でトレーニングを行った。このトレーニングでは、ハッピーなニュースがあった。フェルナンド・モリエンテスのグループ復帰によって、チームには笑顔が見られた。モロは、復帰しクーマン監督の召集にはいれるようにという気持ちのすべてを示しているかのようにトレーニングをしていた。少しずつだが、バレンシアニスタの医療リストは減っている。リーガでもコパでも重要な局面を向かえ事実非常にポジティブなことだ。このように、ブランキネグロ(白黒)のチームは、セビージャとのリーガでの試合、コパのセミファイナル、ファイナリストを決めるバルサとの重大な試合を前に、戦力を取り戻している。

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何度目かの「やっと」です。数日前までのランニングシューズではなく、いつもの三本線のスパイクを履いてランニング。フィジコと2人きりではなく、チームメイトと一緒のランニング、フィジカルトレーニング。とりあえずここまで来られて良かったです。いつ戦線に復帰できるのか、できたとしても試合勘がいつ取り戻せるのか……。バレンシア公式の記事のとおり、週末にはセビージャ戦、ミッドウィークにバルサとのコパ・デル・レイ。そしてその次はベルナベウに出張となります。どこでチームのために働けるか。不安と期待があります。


後任人事

2008-03-12 06:43:09 | football
昨日のMARCAでトップを飾っていた記事はビセンテ・デル・ボスケが次の代表監督にというものでした。次のEURO終了後に退任を決めているアラゴネスの後任がデル・ボスケだろうというのは以前から言われていたことなので今更…とも思いましたが、どうやら2シーズンの契約にまもなくサインするだろうというだいぶ具体的な話のようです。
MARCAは「独占情報!」としています。以前からずっとそうですが代表関連のニュースは、例えば代表選手の発表、誰が外れて誰が初召集、というニュースは、公式発表前にMARCAやASに漏れ出ているんですよね。それでいいのか。
フェルナンド・イエロがRFEFのスポーツ・ダイレクターに就任して、おそらく最初にして最大の仕事がデル・ボスケを後任に据える事だったようですし、実際イエロや現RFEF会長のビジャールと親しいデル・ボスケは彼らにとって理想の人事ではないかと思います。そして皆がひっそり期待するのは、レアル・マドリーで長い間ギャラクティコをまとめて結果を出してきたデル・ボスケの下で、もしかしたら再びラウルが……。
ちなみにU-21代表監督(現イニャキ・サエス)の後任は、現在セルタで監督をしているロペス・カロになるとのこと。完全にマドリー派閥ですね。


地道に
バレンシアのトレーニングの記事が出ないと思っていたら、火曜日は休養だったようです。ただし回復トレーニングを続けているマルチェナとモリエンテスは、パテルナにてリハビリトレーニングを実施したとのこと。
モリエンテスは、月曜のニュースにも出ていましたが、トレーナーとともにランニングをすることはできているようです。ただしまだスパイクは履けないけれど。少しずつ復帰に向かっているんだと、ポジティブに捉えたいと思います。


月曜日、ランニング


火曜日、トレーニング場でファンにサインをする