けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

白の人々

2010-03-31 23:55:13 | football
抑え気味に再開
マドリーの皆さんは、火曜日のお休みを経て、水曜日よりトレーニング再開。なんですが、負傷者がなかなか戻ってこられない状態が続いています。。
まず、ベンゼマ、ラス、ドレンテは、ランニング中心のメニューで、まだ全体トレーニングに加わることはできていないようです。また今日は、アルビオルがこのグループに加わっての別メ調整となりました。一方で、カカとガライは、室内での調整。
ラシン戦は日曜19時からで、試合日までは3日トレーニングできるわけですから、まだ焦る必要はないとは思います。でもセントラル2名が別メ、ガライは未だ室内調整、とか言われるとドキドキするなあ……。

AS記事からの補足:
アルビオルは軽い違和感がある程度で、ラシン戦への出場を妨げるようなものではないとのこと。ベンゼマ、ラスは、室内調整からランニングに出てきて、10分間ほど走った後、また室内に戻った模様。また、カカ、ガライ、ドレンテは、冒頭の訓話に顔を出した後は、終始室内調整だったとのことで、微妙に公式と違う点もあります。
ちなみにトレーニング開始時には、24歳になったばかりのセルヒオ・ラモス、2人目の子供が生まれたシャビ・アロンソの、奇しくもサスペンションコンビが、チームの皆から祝福されたそうです。


慎重に
本日のAS辺りでは、マドリーの来期の最優先ターゲットはシルバだ、ペジェグリーニもとっても気に入ってるし、という感じの記事が出ておりました。本日のマドリーのプレスカンファレンスで、このことについて質問されたらしい担当者アルビオルは、盛大にシルバを褒め称えたようです。

「彼は違いを作れる選手で、本当に素晴らしい。それに僕は、皆が知らない、1人の人間としての彼にもハイライトを当てたい。彼は最高に優れた人間で、素晴らしいチームメイトだ。トップレベルにあるどんなチームでも、彼が戦力として入ることは大きなものになるだろう。」

これでも、いろいろ気を遣ってるんだと思います、アルビオル。



主役はセルヒオ・ラモス
で、トレーニング終了後ですが、選手たちは「エル・テレグラフォ」というレストランに集合しまして、クラシコを控えた決起集会みたいな、セルヒオ・ラモスの24回目の誕生祝みたいな、とにかくそんな感じの食事会を開催したそうです。フロント関係者やコーチ陣などは呼ばない、選手だけの会。 すみません、思い切り訳し間違い。フロント関係者はいないが、コーチ陣は一緒だった、が正解。
MARCAによれば、欠席したのは、マルセロとラス、シャビ・アロンソ(2回目の父親になったばかりだそう)、アダン。


ちゃんとペジェグリーニもいますね(おみや持ってるし)。ペペかっこいいな。


2人のマドリー産監督
El Confidencialに、カマーチョとミチェルが参加しているインタビューがありました。内容は真面目そうなんですが、わりとどちらも本音が出ていてちょっと面白そうな感じがするので、ぼちぼち読み勧めてみようかと思います。けっこう長くて、まだこれでも2/5くらい。ですので、とにかくまあぼちぼちと。
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カマーチョからミチェルへ:「歴史は、君がマドリーの監督になるべきだと言っている」

ただ純粋にフットボール。これが、マドリーのトロサにあるレストラン、フリアンで開かれた「ラ・リーガBBVAの秘密」の第3回から、我々が得たことだ。そしてこれは、古くからの知己であるカマーチョとミチェルが顔を合わせ、2時間に渡って楽しく話をしたものだ。友人であり、マドリディスタであり、何よりもフットボールの人間。2人はロッカールームを分け合い、それぞれの人生に何かが印された。レアル・マドリーのユニフォームとエンブレムだ。「もちろん、我々はレアル・マドリーにリーガを獲ってほしいと願っているよ。」 彼らはそう話す。

Q:時々顔を合わせたり、90分間の敵になったりすることを、どう受け止めていますか?
カマーチョ:友人はイエス、ライバルというのはノーだ。状況によっては、彼は自分の、私は私のチームを守らねばらない。でもそれ以上のものはない。
ミチェル:結局最後には、フットボール選手というのはそのチームカラーによらず、選手として友人になれるのだから、良いことだよ。試合が終わると、友人たちの結果がいつも気になる。この場合はホセ(カマーチョ)のことだね。そして彼が勝っていれば嬉しいものだ。とてもシンプルなことだよ。

Q:なるほど、仲の良い友人ですね。しかしカマーチョは、あなた方が顔を合わせる2試合は、もっと大きなものに値すると言っていました。
ミチェル:そのとおりだよ。我々のカーサでは、勝つか負けるかだ。だけどパンプローナではもっとイーブンになりやすい。
カマーチョ:それがフットボールだ。もっと多く対戦して、もっとバランスの取れた結果になると良いと思うよ。
ミチェル:このままにしておくのが一番(笑)。ホセはもう、ある試合で私にそう言ったんだよ。「皆が我々をもっと批判したり、我々についてもっと話したりしてほしいものだ」ってね。

Q:今シーズンも残り9試合まできましたが、今シーズンの目標は達成できたでしょうか?
カマーチョ:私はノーだ。目標は34ポイント、それを早くクリアしたい。今シーズンは、両極の流れがある。まずは責任を果たさなければならない。その後で何が起こるか見てみよう。
ミチェル:私たちの第一の目標は、まずは残留だったが、これはもう達成した。なぜなら、昨シーズンの困難な状態を乗り越えられたのだから。そのシーズンを通じて、他の期待が開かれてきた。だから、我々は何にもギブアップしないよ。

Q:ヘタフェのアンヘル・トーレス会長は、チャンピオンズについても話をしていますが・・・
ミチェル:それは良いことだし、私もそう言っている。私たち皆が、ポジティブなこと、できるだけ高い目標について考えるのは当然だ。チームのメンタリティが小さく控えめであれば、自分たちを低いものとして見て、甘えてしまう。残りのスケジュールは、対戦相手よりも我々にとって好ましいものになっているしね。ただ、シンプルな試合を心がけること、失敗すればすぐに逆の展開になることを頭においておかなければ。これは獲らぬ狸の皮算用というのではなくて、そういうものなんだ。
カマーチョ:こういうことは、会長が新しい監督を雇って、我々はチャンピオンズを、UEFA杯を、あるいは残留を目指すと宣言するように、シーズン当初に大いにあることだ。そこから始まって、自分たちの望むものを手に入れたり、目標を達成できないこともある。多くの要因に影響を受けるのが試合というものだからね。経営が許せば多くのことができるし、選手獲得があるかないかは異なる状況を生み出すだろう。ヘタフェは何試合かの勝利でプラスになるものを手にした。もし我々が勝てなかった7試合のうち2試合でも勝てていれば、我々もヘタフェと同じようになっているだろう。何についてもあきらめるべきではない、しかしオサスナの第一の目標は残留だ。
ミチェル:忘れてはいけないのは、オサスナもヘタフェも最後の瞬間まで、降格を避けるために戦っているということだ。

Q:リーガが、レアル・マドリーとバルセロナの2つの上位クラブで決まっていることは良いと思いますか?
カマーチョ:これはサイクルだ。多かれ少なかれ、どこにでもこういうことはある。いつでも顔を出すのはバレンシアやアトレチコ、時にはラ・レアルやアスレチックだった・・・今では、3ポイントとエコノミックパワーがすべてを変えてしまった。私がレアル・マドリーでプレイしていた間中、今のように、世界中の最高の選手たちすべてを獲得できるようなチャンスはなかったね。リーガでは、相手の領域を疑うのはとても難しい。試合ごとに、注意しろ!どこでも彼らを破る可能性はあるんだから、って。でも今は、その差は広がってしまった。
ミチェル:私は、その影響でヨーロッパの大会に出るのが簡単になったとも思っている。今は、各チームが、よりシンプルなやり方で、それぞれの目標により到達しやすくなっている。以前は、チャンピオンズリーグを戦えるのは優勝チームだけだったが、今は4位まで。UEFAは7位まで可能だ。

Q:今は、マドリーとバルサ、それ以外との差が広がってしまっていると思っていないですか?
ミチェル:そのとおりだよ。今彼らは、1試合でも負けたり引き分けたりということは考えてないようだ。大きな差があるよ。そう、そして3位から16位まではほとんどどこも同じレベルで、気を抜くと落ちてしまう。
カマーチョ:その証拠が、レアル・マドリーが、すべてのチームを束にしたよりも多くの金を、1人の選手の獲得に使ってしまうところにあるね。

Q:この2チームと対戦する際には、あなた方の選手たちにどんな準備をさせますか?
カマーチョ:簡単だよ。このレベルの選手たちは、インパクトの大きな試合でするべきことはすべて理解している。我々のころにはそんな大きな差はなかったけどね。
ミチェル:場合によっては、何かそれ以上のことができるように、選手を説得する必要もある。その試合に向けて1週間、どうやってダメージを与えるか準備する。でも、最後には、越えがたい距離がもっと広がっていると信じる選手が出てくる。

Q:では、あなた方が選手だった頃は?
カマーチョ:そんなに大きな差はなかったと思うが、でも私はリーガを9回取ったんだよ。レアル・マドリーは、常にすべてで勝利しようとしていた。今は、例えばパンプローナやマラガでプレイするのはより楽になっているだろうな。
ミチェル:一番わかりやすい例があるよ。当時は、フエラでエンパテというのは悪くなかった。でも今だったら、完全な失敗になるだろう。(意味わかんない一文カット)。

後半はこちら
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ストライキ?

2010-03-31 04:28:39 | football
ストライキ
スペインの、フットボール選手協会がストライキを起こす可能性がある、という報道が出ています。ABC.esを中心に、すごく雑な訳。また単語とか難しかったので自信ないですが、話の大筋は外してないと思う。
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スペインのフットボール選手協会(AFE)は、月曜日、プリメーラ、セグンダ、セグンダB、テルセーラの各クラブを代表した80人以上にもなるキャプテンたちが集まって会合を開いた。これは、AFEがペンディングにしている、緊急性の高い、特に多くのスモールクラブの選手たちの問題についての解決方法を模索するため。各クラブ代表者たちは、無視されてきた問題を解決し、一体感を高めるため、AFEの新会長であるルイス・ルビアレスとの会合に臨んだ。
ルイス・ルビアレスとそのチーム(AFEの役員たち?)は、ここまで合意が得られていない理由、破産法適用の状況(破産法が問題になっている理由についてはこちらのブログさんの記事にとてもわかりやすく説明されています)、総額1000万ユーロ以上(12億円くらい?)に及ぶ選手への借金(給料支払いが滞っている、という意味か)、さらにはこの先の方向性についての説明を試みた。
各クラブへのしかるべきプレッシャーを与える意味で、ストライキが行われる可能性がある(試合をしない、ということ)。プリメーラでは31節が予定され、これはクラシコに当たる。最終決定は、当日にロッカールームで、各クラブを代表した選手たちとそのチームメイトの選択次第となる。
この日の会合には、レアル・マドリーおよびバルセロナの代表者はそれぞれ欠席。しかしAFEによれば、あらかじめ(ストライキの可能性を示すことについて)電話で合意を得た模様。
ルビアレスによれば、合意に至る時間はあり、ストライキを実行する必要はないはずだ、とのこと。
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何人戻れるか
30日のAS記事によると、ベンゼマ、ガライ、ラスの3人は、ラシン戦に間に合う可能性が高いとのこと。一方でカカは、ラシン戦は諦めて、クラシコに照準を合わせていく見込み。
月曜日はリカバリを目的とした自主参加トレーニング、火曜日はお休み。水曜からまた練習はが再開されますが、上記負傷者たちがどれくらいのペースとコンディションで戻ってこられるか、ですね。


ガゴ:僕は、フットボール選手だと感じるのを止めたことはない
追放からスタメンへ
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ガゴのケースは、フットボールにおいて決定的なことは何もないということを証明している。3ヶ月前、ガゴはペジェグリーニに戦力とされず、シャビ、ラス、ディアラに次ぐ4番目のメディオセントロだと考えられていた。2月1日には、必死に出場時間を求めて、シティへ移籍しようとしていた。しかしこの移籍は頓挫し、彼は追放された状態が続くことになった(3月14日にバジャドリ戦まで、1分たりともプレイしていなかった)。

しかしラスとディアラの負傷がガゴをスタメンに戻すことになり、そしてラシン戦とさらにはクラシコでも、ガゴが先発するだろうということに、疑問はほとんどない。
「プレイできないことは嫌だし、そしてそうだったから、悪い時期だった。でもこれが、僕を成長させている。僕は、フットボール選手であると感じるのを止めたことはない。」
アトレチコとのデルビーの後で、彼はそう話した。

チャンス。常に別の列車が通っていくもので(?)、ガゴは、静かにトレーニングをしながら、それを失わなかった。
「人は人生に目標を見つけなければならないし、僕はプレイしたいと思っていた。僕はトレーニングを続け、そうしたくないと思う時でもトレーニングをやめなかった。今現在、僕はフットボールに感謝している。」

ガゴは、リーガの最終段階でのキーになると考えられている。彼は、13試合しかプレイしていないためにフレッシュな状態で、ヘタフェ戦およびアトレチコ戦では、ガゴがいることでチームには循環性がもたらされるのだとシャビ・アロンソを納得させた。あなたは、リーガを手に入れ、先発を勝ち取れると思いますか?
「まだ多くの試合が残っていて、勝ち続けなければならない。バルサはポイントを落とさないだろうから。」
5番はそう述べた。

リーガでのお守り:彼がプレイするとチームは勝利
デルビーは、今シーズン2度目の、ガゴが2試合続けてプレイした試合となった(その前は、第3節シェレス戦、第4節ビジャレアル戦まで遡らねばならない)。そして、彼は先発11人になることを固めているようだ。統計的に見ても、彼はマドリーにとって好ましい存在である。先発した5試合では(その場合フル出場)、シェレス5-0、ビジャレアル0-2、マジョルカ2-0、ヘタフェ2-4、アトレチコ3-2、とすべて勝利。途中出場した試合、前半戦のヘタフェ2-0、アトレチコ2-3、後半戦のバジャドリ1-4、スポルティング・ヒホン3-1でも勝利している。
ガゴは、W杯でのプレイを望んでいる。「僕は望みを失わない。誰も僕に、お前はアウトだとは言っていない。」
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これもガゴの記事+ラシン戦に向けた守備の構築について
エル・ピンティータ(=ガゴ)が、サンタンデールでの中盤をリードするだろう
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アトレチコ戦でシャビ・アロンソが5枚目の警告を受けてサスペンションになることから、ガゴがサンタンデールで、中盤をコントロールすることが想定される。そうであれば3試合連続の先発、今シーズンここまでなかったことで、ガゴはディフェンスラインの前で、先発として中盤をリードする存在となるだろう。エル・ピンティータの埋めるものは、ラスとママドゥ・ディアラだ。ラスは、リーガでは21試合中19試合で先発、最新の2試合は左足首の負傷で出場していないが、ラシン戦には間に合う見込みだ。ディアラは、右足首の負傷から回復し、アトレチコ戦で交代で2分間のみプレイしている。グラネロとファン・デル・ファールトが中盤を埋める。
また、ペジェグリーニは、セルヒオ・ラモスも5枚目の警告を受けてサスペンションとなるため、ディフェンスの再構築をしなければならない。左のハムストリングを痛めてアトレチコ戦で召集外となっていたガライが、アルビオルとセントラルを組むことが想定される。そしてマルセロとアルベロアが両サイドを担うだろう。攻撃では、リーガで23ゴールを決めているイグアインと、17ゴールのクリスチアーノで間違いない。
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最近、ガゴ記事多目の当ブログ。

3-2

2010-03-29 06:12:24 | football

たまには1人でヒーローに。


ノルマ達成
セルヒオ・ラモス
シャビ・アロンソ

どちらも10枚目の警告ゲットで、次節ラシン戦はお休み。次々節クラシコへの準備は万端です。


09/10 Liga Espanola 1a divicion Jornada 29
Real Madrid C.F. 3-2 Atletico de Madrid

マドリーのゴール:シャビ・アロンソ、アルベロア、イグアイン
アトレチコのゴール:レジェス、フォルラン(PK)

GK:イケル
DF:アルベロア、アルビオル、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:シャビ・アロンソ、ガゴ、グラネロ(グティ)、ファン・デル・ファールト(ラウル)
FW:イグアイン(ディアラ)、クリスチアーノ・ロナウド


いろいろな方面で目だったシャビ・アロンソ
「色々な部分で、強烈な試合だった。前半、チームは難しい部分を抱えていた。僕たちは盛り返し、後半は良いプレイができた。」
(ペナルティについて) 「自分になにが起きたかわからないよ。」

・・・手が出るのは無意識なのか。


2人で1点。

Fuerza Pepe

2010-03-28 22:09:31 | football


27日、ペペはポルトガルのVila Real de Santo Antonioで開催された7人制フットボールのワールドカップ(子供たちの大会)のオープニングセレモニーに招待されました。しかし、ここで開催者側から思わぬサプライズが。この大会に集まった3000人以上の子供たちが、様々な言語で「がんばれ、ペペ」と書いたプラカード(横断幕)を掲げ、さらにはオーロラビジョンに、クリスチアーノやカカ、カシージャス、マルセロからのメッセージが流れたのだそうです。大会にはマドリーのベンハミンの子供たちも参加していて、彼らは「パシージョ(=花道)」を作ってペペを出迎えたとのこと。ペペは感動した様子で、このイベントでのサプライズについて「本当に驚いた」とコメントし、また負傷の回復具合についても短い説明をしたそうです。

「驚いたよ。僕の人生の中で、最高のサプライズだ。どんな気持ちになったかなんて、言う言葉が見つからない。心から感謝したいよ。」
「この大会へ出席するよう言われた時、こんなふうになるとは思わなかった。短い時間でも、小さい子達と時間を共にするのは嬉しい。彼らにとって、こういったことはとても重要なことなんだ。」
「すごくハードにトレーニングをしている。今は回復過程の、とても重要な時期にいるんだ。メディコたちが僕のために考えてくれている道筋をたどれているように、と願っている。メディコの皆、クラブ、それからチームメイトたちや僕の家族、友人たちに感謝している。もちろん、僕のためにサポートし応援してくれる皆にも。そういった皆の気持ちがなかったら、こんなに順調に回復はできなかっただろう。」
「最終的にW杯に間に合えたら、と強く願っている。どんなフットボール選手にとっても、本当に重要な大会だからね。でも、僕の一番の目標は、僕のクラブを助けるために回復すること、そして代表を助けるために、ということだ。」
(間近に迫ったアトレチコ戦について)「本当に難しい試合になるだろう。僕たちは、同じレベルで戦い続けていかなければならず、そして、十分に集中してそうし続けている。いつでも僕たちは勝利したいと願っている。でも、デルビーで僕たちのファンの前でというのであれば、その気持ちはもっと大きくなるものだよ。」




おまけ:お守りですから
昨夜、フランスの首都パリでは、リーグ杯の決勝が行われまして、マルセイユが3-1でボルドーに勝利。フランスにあってはトップクラスの名門ながら、長いことタイトルがなかったマルセイユに、実に17年ぶりに優勝杯がもたらされたのでした。
横着して後半からしか見なかったのですが、幸いなことにすべてのゴールが後半に入る展開。2-0にしたヴァルブエナのゴールは良かったし、展開からいっても重みのあるものになったように思います。来週にはCLを控えているボルドー、2失点目を食らったところで、グルキュフとかカベナギとか、下げちゃいましたから。
デシャンは就任1年目ですが、タイトル1つ。CLもELも敗退してしまいましたが、タイトルを渇望していたマルセイユで、重みのある結果を残したことになります。

いまマルセイユ公式(特集ページ)では、マルセイユ市内でのバスを使った優勝パレードの様子がライブで流されています。公式動画(毎日ニュースをやる)の大部分は有料、という渋ちんマルセイユではありますが、さすがにこれはフリーで流してくれてます。

で、残念ながらというか、昨今の調子ではもう当然ながらと言わざるを得ませんが、モリエンテスの出場はなし。ベンチ入りこそしてましたが、アップにすら出なかったかも。それでも、カップ授与後のピッチ上での記念撮影では、姿を確認しました。

ほとんど表立っての貢献はないとはいえ、行った先でまたタイトル獲得。マルセイユでも、お守り力を発揮。

デルビー戦前

2010-03-27 20:09:05 | football
21時30分、上に追加:召集リスト
GK:イケル、デュデク
DF:マルセロ、アルベロア、セルヒオ・ラモス、アルビオル、メツェルダー、マルコス・アロンソ
MF:ガゴ、ディアラ、グティ、シャビ・アロンソ、グラネロ、モスケラ、ファン・デル・ファールト
FW:ラウル、クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン

下↓のASのニュースでどうこう言われていたグティもリストに入りました。ラス、ガライは間に合わず。カンテラからは、モスケラと左ラテラルのマルコス・アロンソがリスト入り。
コンセントレーションは、日曜午前11時にサンチアゴ・ベルナベウ集合。試合は日曜21時より。ヨーロッパでは、日曜日から夏時間が始まります。夏時間は、現地時間+7時間、ですので、試合は日本時間で月曜の午前4時からとなります。


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アトレチコ戦の召集リストに関わりそうなニュース2題。

またやらかしたらしい
昨日のトレーニングで、本来なら控え組としてピッチでトレーニングするはずのグティが室内メニューだったので、どこか痛めたのかもしれない、というニュースがありました。
しかしASによると、グティはそもそもトレーニング開始のペジェグリーニの訓話に姿を見せなかった=遅刻した、模様。ということで、規律上、ペジェグリーニはグティをアトレチコ戦の召集に入れない可能性も出てきました。
でもそうすると、ただでさえ負傷者の多い中盤の構成に、ペジェグリーニは頭をひねらなければならない。とりあえずASの予測としては、シャビ・アロンソを底に、ヘタフェ戦で好プレイを見せたガゴが普段のラス的な位置、グラネロ、ダイヤモンドの頂点にラフィ、という感じだそうです。
プランBは、ラスを右ラテラルに、左にアルベロアを置いてその前にマルセロを配置して、レジェス対策とするだそうです。

確かに、昨日のトレーニングの映像見ると、グティはいない。
召集選手はまだ発表されていませんが、グティは入るのかどうか。そしてASはさらっと名前を出していますが……ラスもう治ったの? もしかしたら前回同様、当日まで召集リスト出さない、とかするかもしれません。


間に合わないけど
ヘタフェ戦で左脚ハムストリングを痛めたガライですが、金曜日の感触はわりと良かったようだ、とこれもASから。メディコによれば、さらに24時間の経過を観察し、筋肉の疲労が続くようであれば、さらにMRI検査を行う予定だそうです。
感触が良かったといっても、さすがにアトレチコ戦には間に合わないようですが、その次のラシン戦については、可能性を閉ざすものではないだろう、とのこと。


ご友人・ご親戚
デルビー前ということで、マドリーとアトレチコの両OBがインドアサッカーで対戦したりしてましたが、ちょっと面白いのが、こちら(これもASから)。
両チームの友人や親戚たちによる、前哨戦が行われたんだそうです。記事の中に名前が挙げられているのは、グティの友人、フロレンティーノ・ペレスの息子、フォルランの兄(もしくは弟)、ドレンテの従兄弟、イグアイン父親(ピパ・イグアイン)、フォルラン友人。

ペレス息子ってどんなんだろう…。

カンテラたち

2010-03-27 07:40:52 | football

モスケラ追加マドリー公式
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レアル・マドリー・カスティージャの若者たちにとって、トップチームでデビューすることは完璧な夢だが、しかしそれだけではない。毎週巡ってくる日曜日ごとに、トップチームでベストを尽くして戦うことが目標だ。デビューの翌日、ペドロ・モスケラはそう感じている。「夢がかなったんだ。」 「それが僕の夢だった、それが最後にかなったんだ。」

わずか12歳でこのクラブにやってきて9年、このガジェゴのMFは、最高の幸福を感じている。
「デビューできたことは、僕がこのクラブでトレーニングし戦ってきたすべてのことに、意味を与えてくれた。」とモスケラは語る。 「ここまで7回召集され、何度もデビューしたいと思っていた。」
そして彼は、世界でも最高のクラブのひとつであるレアル・マドリーのカンテラにいるということは、簡単なことではないと考えている。しかし、彼の大志はここにとどまることではない。その目標は、ヘタフェ戦でデビューしたことが、単なる出来事にしかならない、ということだ。
「僕の次の夢は、再びトップチームでプレイすることだ。」
それでも、彼はカスティージャの仲間たちのことを忘れず、こう願う。
「可能な限り上位まで行きたい。」

モスケラは、コリセウム・アルフォンソ・ペレスのピッチに、92分に入った。極わずかな時間しかプレイできなかったが、そうであっても彼の言葉には感謝の気持ちばかりだ。
「ペジェグリーニの信頼に、本当に感謝している。僕のプレイを見せる時間はほとんどなかったけれど、すべてを出そうとし、良いところを見せようとトライした。よくやったと思っているよ。」

それでも彼には、ペナルティエリアに入る辺りでグティのパスを受けるというチャンスも得た。しかし彼は、それ以上そのプレイを振り返るのは好まない。
「ゴールに向けてシュートも考えた。でも、ディフェンダーが近づいてくるようだったし、パスを出したらグティがフリーになっているんじゃないかと思ったんだ。重要なことは、最終的に結果が良いものだったということだ。あのプレイを振り返る必要はないよ。」

このガジェゴにとって、この日は忘れがたい日となった。カスティージャでのトレーニングでは、仲間たちが胴上げまでしてくれたのだ。
「カスティージャでもトップチームでも、皆が僕を祝ってくれて、それが僕には嬉しかった。僕におめでとうと言ってくれた皆にも、本当に感謝している。」

しかし今は、現実に戻る時だ。トップチームもカスティージャも、日曜日にはそれぞれ、アトレチコ・マドリーとヒムナスティカ・デ・トレラベガと対戦する。重要なことは、両者とも勝利を収めることだ。モスケラが、きっとそうするだろう。
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うわ、悪い顔。

パレホは悪くない
昨夜のヘタフェ戦で、ボールを追って飛び出してパレホと交錯し、痛んでいたらゴールまで決められてしまい、怒りのあまり、申し訳なさそうに声をかけてきたパレホを振り払うという、荒っぽい所業に出たイケル大先生ですが、試合には勝ったし一晩寝たし、ということで、翌日にはスッキリと「パレホは悪くないよ」とコメントしております。

こういうスポーツに関わっていると、熱くなることもある。昨日がそうだった。僕はパレホを何も批難したりしない(ペジェグリーニはしてたけど)。僕は彼に悪い態度を取ったけど、あのプレイをこれ以上振り返るつもりはないよ。あれは偶然の接触プレイだった。(イケルが倒れても)選手はボールを外に出す義務はないし、レフェリーは中盤辺りにいた。彼がしたことも彼も、批難されるいわれはないよ。」


王様情報追加

実にシュールですね……。
王様はいつもパルコにいるのではなく、今回はマーケティング目的の特別な行幸だったようです。テレビカメラにまでしっかり抜いてもらって、効果増大。

ライさんに質問いただいたので、おまけです。

回復の日

2010-03-26 22:48:06 | football
現地時間26日朝に出たニュース:ガライ負傷
バッドニュース。エセキエル・ガライは昨夜の試合で負傷した。ガライは試合終了時にメディコの診察を受け、筋肉の拘縮を負ったとされた。少なくとも10日間の離脱と見られており、したがって日曜日のアトレチコ戦への出場は不可能であり、続くラシン戦への出場も疑わしい。金曜日に、サニタス・ラ・モラレハ病院で改めて検査を受け、負傷について正確な診断が下されることになる。この結果、ペジェグリーニは、ディフェンス陣を組み直す必要に迫られる。アトレチコ戦では、アルベロアを右ラテラルに、左ラテラルはマルセロ、セントラルにセルヒオ・ラモスとアルビオルを置くことになるだろう。セルヒオ・ラモスは、あとカード1枚をもらうとサスペンションとなるが、4月10日のバルセロナとの試合を逃したくはないだろう。


12時間後
試合が終わったのが、現地時間で木曜夜10時。ですが、金曜はいつもどおり10時30分から、トレーニング再開です。
この日は昨夜の試合で先発だった選手たちは、筋肉の負荷を下げる目的で、室内調整となりました。マドリー公式によれば、シャビ・アロンソ、アryヴェリア、ファン・デル・ファールト、グラネロ、カシージャス、アルビオル、グティ、ガゴ、セルヒオ・ラモス、クリスチアーノ・ロナウド、ガライ、イグアイン。
その他の負傷者、ベンゼマ、カカ、ドレンテ、ラスも室内で、それぞれの回復メニューを実施。

ガライのことは、まだマドリー公式では出ていないようです。普通に先発だったから室内調整した、みたいに見える。
そして、実は先発でなかったグティも室内調整。ヘタフェ戦でプレイこそできましたが、グティのコンディションはまだ十分ではないのかもしれません。

その他、元気にピッチでのトレーニングをこなしたのは、GKのデュデクとアダン、フィールドプレイヤーでは、ラウル、マルセロ、メツェルダー、回復したディアラ、カンテラからロドリゴ、ファンフラン、マルコス・アロンソ、そしてモスケラ。


モスケラ:いつでもペジェグリーニに感謝していく
レアル・マドリーのMFペドロ・モスケラは、今日、白のクラブのトップチームでデビューを果たした。彼は、このマドリディスタのクラブで、出場時間を楽しめるようにしてくれたマヌエル・ペジェグリーニに、いつでも感謝していることだろう、と述べた。
「とても嬉しいよ。ペジェグリーニはとても良くしてくれたと思う。こうやって、試合で僕を使うのは簡単なことではないからね。彼は僕に、落ち着いて、トレーニングやカスティージャでやっているのと同じようにプレイするように、と言ってくれた。彼がこうしてくれたことに、いつでも感謝するよ。」
また彼は、この試合で着たユニフォームを父親にプレゼントしたことを明かした。彼の父親も家族も、彼がこの場所に到達できるまで、常に彼を包み込んでくれたからだという。
「ロッカールームでは、皆がおめでとうと言ってくれた。皆、僕がトレーニングに参加するたびに、とてもいいアドバイスをしてくれていた。召集に入ることはご褒美だね。もっと多くのカスティージャの選手も召集されるように、と願っているよ。」

レアル・マドリーでのデビュー
モスケラは、今日、レアル・マドリーのトップチームの選手としてデビューを果たした。彼のファーストタッチは、大きなものだった。それは、クリスチアーノ・ロナウドとのコンビネーションで、88分にシャビ・アロンソに代わって入った直後のパスだった。
デポルティーボ戦での辛い経験を経て、モスケラはついに夢をかなえた。リアソールでは、彼はピッチに入る直前までいったが、彼がレフェリーに試合終了のホイッスルを吹かないよう懇願して板のにもかかわらず、ピッチサイドから、彼の夢が消えていくのを見ているしかなかった。しかし今日、ヘタフェ戦で、モスケラは、レアル・マドリーにおいてデビューを果たした選手たちの歴史に名前を残すことになった。


手ぶら?
コンセントレーションをするホテルに到着したマドリーの選手たち。皆、何かしら荷物を持ってたりするのに、なぜグティは手ぶら。


モスケラデビュー

2010-03-26 06:50:32 | football

09/10 Liga Espanola 1a divicion Jornada 28
Getafe 2-4 Real Madrid C.F.

ヘタフェの得点:パレホは悪くない(38)、ペドロ・レオン(83)
マドリーの得点:クリスチアーノ・ロナウド(13、37)、ゴンサロ・イグアイン(20、23)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、アルビオル、ガライ、アルベロア
MF:ガゴ、シャビ・アロンソ(90+2、モスケラ)、グラネロ、ファン・デル・ファールト(70、ラウル)
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン(84、グティ)

派手に始まって前半のうちに試合を決め、またペジェグリーニ説教レベルかな、という感じで後半にがっくりペースが落ちたマドリーでした。でも、かなり雨が強く降っていて、ピッチもよくすべる悪コンディションで、しかも日曜にはアトレチコとダービーやらないといけない、とスケジュールがタイトだったりする中では、きっちり結果出せて良かったと思います。ていうか、後半がヨロヨロだったわりには、面白かったな。いろいろな意味で。

前半のマドリーのゴール4つは、どれもすごい。近めの距離ながら、GKが届かない位置をしっかり狙ったクリスチアーノのFK、4点目のなんて球が速すぎて、最初は「ええ?」と、見てるこっちの反応が遅れてしまった。あんなゴールって・・・クリスチアーノ、敵じゃなくて良かった。イグアインも前半は縦に抜ける、裏へ行こうとする動きが活発で、それがちゃんとゴールにつながってました。もう、ここまででお腹いっぱい。

別の意味での前半のハイライトシーンは、ヘタフェ、パレホのゴール・・・にまつわるイケルのゴタゴタ。あれはなー・・・。ずいぶん痛がったり怒ったりしてましたが、イケルのあの態度は、間の悪いプレーが恥ずかしかったからじゃないかと思って見ておりました。むしろパレホがこころ傷ついてそうなので、ちゃんとフォローしてやってほしいと思います。別にパレホは、なんにも悪くないよ。



直前にガゴの記事を読んだので、ガゴの出来を少し気にしながら見ていました。2失点だし、アマリージャももらったしで完璧ではないかもしれませんが、総じて良かったんじゃないかな。自主的に調整していただけあって、コンディションは良さそう。ちょっと行き過ぎるスライディングも、しつこく追いかけていくのも、ガゴらしいなあと。
あとは攻撃で良い仕事が2つ。イグアインの1点目、アシストはラフィですが、起点になったのはガゴのパス。あのつなぎはよかった。イグアイン2点目は、やや低い位置にいたガゴからの、長めのスルーパスがアシストに。前半はプレッシャーもそれほどなく、ヘタフェの攻撃も組織だって負担になるようなものではなかったから、というのもあるかもしれませんが、攻撃面での長所が出たなと思います。

後半は、低調になった時間が続きました。結果出してるから十分なのですが、厳しいことを言うなら、イグアインもうちょっと動け、がんばれ。ピチーチ狙ってるんだし。

途中出場のラウルの、動きの良さというか、停滞しているチームを活動させようとする動き、あれはさすが。クリスチアーノも後半はだいぶおとなしかったですが、ラウルが入ってからまた活気が出てきたように思います。願わくば、ラウルに結果がつけば良かったんだけど。
でも、ラウルが交代で出場した時の、ブーイング少々+拍手・歓声、というのは良いなあ。ヘタフェのファンからなのか、マドリディスタたちによるものか、ヘタフェンセ兼マドリディスタによるものなのか、わかりませんが。

そして遂にデビューしたモスケラ、おめでとう。でも、ボールにくっついていってもなかなか足が出せなかったり、まだまだ・・・。グティ先輩の、ためにためてからの「ラブリーパス」を無駄にしたのが残念。そこはダメでも良いからゴールへチャレンジしてほしかったなあ。ていうか、もう少し出場時間があると良かったのに。
やっぱりプリメーラデビューともなると、緊張しちゃうんでしょうか。昨シーズンとか一昨シーズン辺りに、誰だったかカンテラの選手がデビューしたときも、やっぱり同じような緊張感と物足りなさを感じたのを思い出しました。



ところでバーガーキングは、いっつもああやって試合見てるんですかね?

チャンスは巡る

2010-03-25 18:14:19 | football
追加:ヘタフェ戦召集選手
いま日本時間23時です。あと5時間ほどでキックオフです。

GK:イケル、デュデク
DF:アルベロア、セルヒオ・ラモス、マルセロ、ガライ、アルビオル、メツェルダー
MF:グティ、ガゴ、シャビ・アロンソ、ファン・デル・ファールト、グラネロ、モスケラ、ファンフラン
FW:ラウル、クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン

カカ、べンゼマ、ラス、ドレンテ、ディアラ、ペペは負傷出場。今週中、マルセロが家庭の事情でブラジルに帰国していた間に、トレーニングでのその穴を埋めていたマルコス・アロンソは招集されず。マルセロも復帰して特に問題ないようですし、最終ラインは組み替えれば問題なくメンバーが組めると考えたんでしょう。一方で、少し手薄感のある中盤には、モスケラとファン・フランが呼ばれています。


ガゴの自尊心 
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W杯出場への強迫観念にかられているガゴは、今日のヘタフェ戦でプレイする可能性があり、自宅では個人トレーナーのプランの下でハードにトレーニングしている

2月初め、マドリーは、シーズン終了までフェルナンド・ガゴはどんなインタビューも受け付けないだろう、ということを発表した。まったく奇怪な展開で、マンチェスター・シティへの移籍が頓挫したばかりの時期だった。イングランドのクラブは、この23歳のアルゼンチン人MFを連れて行こうとしていた。2週間に渡る価格交渉の後、シティはマドリーの求めに応じて1800万ユーロを支払うつもりでいた。しかし彼らが交渉を再開させたときには、既に移籍マーケットの締め切りまで1時間を切っていた。何をする時間もなかった。ガゴは、不本意ながら、マドリーに残ることになった。 
このようにして、彼の苦難は続くことになった。この8ヶ月間、彼のパフォーマンスは後戻りしていた。マヌエル・ペジェグリーニには戦力とされなくなった(今シーズンは370分しかプレイしていない)。ファンもメディアも、彼に容赦しなかった。さらにはマラドーナさえも、固定メンバーであったのに、彼を召集しなくなった。元々非常に内向的でもあり、こういったことは彼を閉じこもらせ、家族や代理人マルセロ・ロンビージャのサポートを求めるようになった。「両親やガゴの恋人を、代わる代わる連れて行っている。だからフェルナンドは、家で1人きりということはないだろう。」 ガゴの友人でありボカ時代のフィジカルコーチであるロベルト・ルッツィは、ガゴのためにマドリーに移り、ジムやランニングコースも含めた、特別なトレーニングプランをデザインした。第1の目的は、召集されないことが、6月に迫ったW杯に向けてのコンディション低下につながらないようにするためだった。第2の目的は、ガゴのための、より良い精神的なサポートのためだ。チームでの支えだったサビオラとエインセが移籍した後は、ガゴはさらに閉じこもりがちになり、避難場所を唯一ラウルに求めるようになった。ラウルはただ1人、ガゴとつながっている人物だ。 
「フェルナンドは、まだ道のりを半分残している。マドリーでは、プラスの特典があれば、プレイできる。例えばすべてのボールをリカバーできたら、ラスのように完璧な足でなくても(技術に長けてなくても)許される。でも、完全無欠で、(クラブの考えに)ぴったり一致することはできない。彼にはまた、別の問題もある。なぜなら、どのくらいよく、どのようにプレイするかということについて、彼は自尊心を計算するからだ。フットボール選手が自尊心に頼るようになると、あるサークル(領域)から抜け出すのに苦労する。」と、マドリーのある役員は説明する。ガゴがはまっているサークルは、W杯だ。彼は、南アフリカへ行くことにとりつかれている。この結果、2月後半のバルデベバスでは、ガゴは沈み込んでいるようだった。代表監督であるマラドーナは、冬のマーケットで移籍先を探すよう示唆し、もしガゴが継続して試合に出られないなら召集は難しいと公言していた。 
「彼の精神が最高という時ではない。しかし彼は優れたプロフェッショナルであり、彼自身でトレーニングしている。こうした彼の強い気持ちは、クラブ外から専門の人物を雇うにまで至ったのだ。」 こう言うのは、海の向こうにいるロベルト・ルッツィだ。ガゴの個人トレーナーであり親しい友人であるルッツィは、W杯へ行きたいという彼の思いが、どこにまで至ったかということを証明する。ルッツィは、ガゴの自宅にジムを取り付けた人物だ。12月ごろ、ルッツィは1ヵ月半マドリーに滞在し、ガゴのためのトレーニングプランを作った。「おかげで、彼は筋肉が3kg増えた。」とルッツィは言う。そして今は、ブエノアスアイレスから、2週間おきに彼のトレーニングを指導する。「フェルナンドはいつも、午前と午後のダブルセッションをしている。自宅に取り付けたジムは最新の技術を備えていて、筋肉強化、パワー強化、持久力、スピードのメニューが選択できるし、自宅からすぐのところに400mトラックがあってランニングができる。」とルッツィは説明する。 
「選手のフィジカルコンディションには、2つの側面がある。スポーツ面と、競争力の面だ。ガゴには、2つ目の点が欠けている。プレイしていなければ、何も手に入れられない。」と、このフィジカルコーチは嘆く。「彼は非の打ち所のないプロフェッショナルであり、裏切られたとも感じている。当初はペジェグリーニと共にあって、クラブ内の人物誰もが、クラブはガゴを必要としているのだから、彼を売ることはないと言っていた。そうではなかった。フェルナンドは、なぜ彼(ペジェグリーニ)が話をしたがらないかという理由を尊重してはいるが、もう誰を信頼すべきかを理解している。」と、ロンビージャは言う。マドリーはガゴに、シャビ・アロンソやラスがインフルエンザになったら、代えがいないために、彼を売らないのだと言ったという。事実ガゴは、他に解決法がない場合に、プレイさせてもらえる。今日、ヘタフェ戦に、足首の滑膜炎をわずらっているラスはいないだろう。グティとママドゥ・ディアラも負傷気味だ。ガゴに出場時間があればあるほど、マラドーナは彼を計算に入れるようになる。 
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不信

2010-03-25 02:11:38 | football

23日、火曜日のトレーニングより


非公開
水曜日のマドリーのトレーニングは、試合前日ということで非公開。公式からは、トレーニングの様子が出てきていないようなので、いくつかの周辺情報も含めてMARCAから。
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グティとマルセロ合流、しかしラスはいない

○ラスは3日続けてトレーニングできず
○公式には、左足首の滑膜炎
○ママドゥ・ディアラとドレンテは、共にコリセウムへの出場はない

マヌエル・ペジェグリーニは、今シーズンを通じて最も難しい時期のひとつに直面している。このためチリ人監督は、試合への召集選手を、通常のように前日ではなく、試合日である木曜日に発表することを決めた。
しかしながら水曜日には、グッドニュースもあった。火曜日のセッションで打撲を負っていたグティが、水曜日はトレーニング。ヘタフェ戦に起用できることが示された。同様に、クラブの許可を得てブラジルに帰国し2日間トレーニングを休んでいたマルセロも、既に他のチームメイトと共にトレーニングに復帰している。
バッドニュースは多い。この数日間胃腸炎であったラスは、今日トレーニングの後、レアル・マドリーが発表したところによると、左足首の滑膜炎に悩まされているとのこと。ラスは「回復は未定」とされ、その期限がっはっきり決められておらず、ヘタフェ戦への出場はないと考えられる。同様にディアラとドレンテも、ヘタフェ戦の出場はないだろう。
ヘタフェ戦、そしてさらに重要なことに、日曜日に予定されているアトレチコとのデルビーに出場できないのは、他にベンゼマとカカがいる。今シーズン契約したスター3人のうちの2人だ。ペジェグリーニは、彼らのフィットネスの状態について、簡潔に「来週には、彼らを戦力とできるよう願っている。」という言葉で表している。
チームは、木曜の10時30分からバルデベバスにて、水曜日と同様非公開でトレーニングを行う。その後ペジェグリーニは、ミチェルのチーム(=ヘタフェ)と対戦するための召集選手リストを発表する。
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ラスについて現地では、先日のスポルティング・ヒホン戦において、HTで交代とされたことについてペジェグリーニに対し不満があり、これがここ数日、正常にトレーニングできていない理由では、という記事が出ています。MARCAの記事をまとめると
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火曜日のトレーニングにラスが出てこなかったのは、医療部門によれば、2日間胃腸炎で苦しんでいたためだとのこと。しかし奇妙なことに、どちらの日も、トレーニング前の訓話にも姿を現さなかった。
ラスは不快(あるいは、体調が悪い)ようであり、ペジェグリーニはヘタフェ戦ではガゴを起用するだろう。ラスはペジェグリーニにとって、「先発に値する(titularismo)」を経て、「論争の元(discultidismo; 正しい訳かわかりませんが)」となってしまった。
ラスは、先日のスポルティング戦でHTで交代させられるという監督の判断に、まったく良い感触を持てなかったようだ。ラスはペジェグリーニにそれを指摘されたと感じている。
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で、こんなニュースを鎮めるためなのか、むしろ不信を増しているのかもしれないようなのが、水曜のトレーニング後に出た、Parte medico de Lass
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ラス・ディアラから報告されていた左足首の問題について、ラ・モラレハ病院にてMRI検査を行った結果、足首の滑膜炎との診断が確定した。臨床的回復期間は未定で、医療的処置および理学療法を行う。
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ラスのコンディションが落ちている感じはありましたし(働かせすぎだろうと思う)、胃腸炎や負傷の件も実際どうなのかわかりませんが、これは懲罰なんだろうか。アルコルコンの後にグティが干されていたのも、関係者誰もが否定しながらも、懲罰だろうという話で落ち着いていた様子がありましたが。
でも、グティとペジェグリーニは、別にそれほど悪い関係ではないように見える(最近は、かもしれないけど)。とすると、本物の負傷ではない懲罰的な負傷扱いというのは、監督より上の方から指示が出てるんだろうか。
最後に残った目標、リーガを狙っていくというのに、こんな問題が出てくるようでは……。


セビージャ
火曜日に行われたリーガ28節、セビージャはサンチェス・ピスファンにおいて、シェレス(ヘレス)と引き分け。ここしばらくの成績不振の責任により、マノロ・ヒメネス監督が解任されました。後任候補の筆頭にあったのは、ルイス・アラゴネス。現時点では、3時間余りの話し合いの後、合意には至っていないとのこと。

記念に

2010-03-24 07:06:12 | football
マヌエル・メフト・ゴンサレス
4月10日に行われるエル・クラシコ、レアル・マドリーvsバルセロナの主審が、メフト・ゴンサレスに決まった模様。
4月16日で45歳になるメフト・ゴンサレスは、今シーズン限りで引退となる。CTA(審判技術委員会)は、これまでのメフト・ゴンサレスの功績に報うことを望み、クラシコの主審、また国王杯ファイナルの主審に任じたもの。

メフゴン、引退になるのかー。名レフェリーだとは思いますが、迷レフェリーな場面もなくもないような・・・ま、個々を見ていけばいろいろありますが、やっぱり長年リーガで(欧州でも)見慣れていたレフェリーの引退は、寂しい気がします。

ASでは、メフト・ゴンサレスが裁いたビッグマッチがいくつか挙げられています。
2005年のチャンピオンズリーグファイナル、ACミランの3点リードからリバプールが取り返した試合。2002年、マドリーのセンテナリオを記念するはずだった国王杯ファイナル(デポルが優勝)。
2008年のEUROには行けたものの、2006年W杯では、グループを作っている副審の1人が体力テストをパスできず、不参加。
クラシコは、07/08シーズン、マドリーがバチスタのゴールで勝利したカンプノウでの試合、1試合だけ。

その他の知識として、
○先日のバジャドリーvsマドリーの試合を裁いたものの、クリスチアーノ・ロナウドが踏みつけられているのをファウルにしなかった
○インテルvsチェルシーのCL第1戦を裁いたが、明らかなペナルティを取らなかった(サムエル→カルー)
○これまでバルサの試合は26試合、12勝6分8敗。
○マドリーは、28試合、18勝8分2敗。
○でもバルサの選手を退場させたことはない。バルサと対戦したチームは、4人が退場させられている
○マドリーでは、03/04シーズンにパボンが退場に。対戦相手では、今シーズンのビジャレアル戦での、ゴンサロ

微妙な不安

2010-03-23 22:42:35 | football

グティ
MARCAによると、グティは本日のトレーニングを途中でリタイアし、少なくともヘタフェ戦は無理なのではないか、とのこと。
ASでは、筋肉の違和感を訴えたとのことで、こちらもヘタフェ戦への出場は無理なのでは、としています。

追加:公式に医療情報まで出てしまった。
Parte medico de Guti
レアル・マドリーの選手グティは、左脚大腿四頭筋の打撲および筋肉の拘縮を負った。今後24時間~48時間の経過観察。




左ラテラルは。
今週2日目のマドリーのトレーニングですが、負傷中の選手たちがまだ誰も戻ってこられません。長期離脱中のペペと、今日は胃腸炎のラス、他にそれぞれのフィジカルの問題を抱えているカカ(左脚外転筋の拘縮)、ベンゼマ(恥骨炎)、ドレンテ(左大腿部前直筋の拘縮およびグレードIの筋繊維損傷)、ディアラ(右足首打撲)は、ペジェグリーニの訓話の後で室内でのトレーニングへ。
そしてマルセロは、今日もまだクラブからの許可を得てブラジルにいるようです。明日のトレーニングまでに戻ってきたとすれば、ヘタフェ戦には間に合うかもしれませんが、帰国している理由もわかってませんし……。ということで、今日のトレーニングには、カンテラのマルコス・アロンソが召集されました。セントラルをアルビオルとガライで組んで、右セルヒオ・ラモス、左アルベロアで最終ラインは十分組めますが、マルセロがいない、ドレンテも負傷中なので、やはりラテラルのバックアップが必要になる、ということだと思います。
また、シャビ・アロンソと共に、セルヒオ・ラモスもこのヘタフェ戦でカードリーチがかかっている模様。ヘタフェ戦の次がアトレチコとのデルビーであることを考えると、もしかしたら10枚目が近い2人は温存も…となると、まさかのマルコス・アロンソのプリメーラでビューがあるか。
とはいえ、実はマドリーは、ヘタフェのカーサ、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでの対戦成績があまりよくないらしい(5シーズン中勝ったのは1回のみだそうです。そんなだったっけ・・・)。さて、ペジェグリーニはどうする。


5番目
木曜に行われるヘタフェ戦は、もし出場がかなうならば(きっとそうなるだろう)、イグアインにとって、レアル・マドリーのカミセタを着ての記念すべきリーガ100試合目となる、のだそうです。で、その出場試合数は、ラウル、イケル、グティ、セルヒオ・ラモスに次いで、5番目になるとのこと。
そんなに出てたのか……とびっくり。でも考えてみたら、あまり大きな怪我とかすごく長期離脱とかもないし、まだまだ荒っぽい出来上がりの時期からも少しずつ試合には出ていたし、ペジェグリーニにホされてみてもちゃんと結果出して無事にカムバックしてるし。リヨン戦の不発でずいぶん叩かれていますが、リーガでは75分に1得点という、素晴らしい成績を出しています。イグアインがもし、他リーグで今と同じような成績を出していたら、真っ先にフロレンティーノ・ペレスがコナかけにきてんだろーな、と思ったりします。


これかー
今日のマドリー公式やMARCAなどでは、「クラシコを前に、マドリーの選手が数人消えた!」とかいうBwinのキャンペーンを紹介しています(詳しい中身は、ご自分が18歳以上であるかどうかを確認したうえでこちらへ。ただし登録が必要みたい)。で、このキャンペーンに登場するのが、カカ、マルセロ、グラネロ、ラフィ。少し前に、getty imageでこの4人が他の選手たちとは別で何かしているらしい画像がありまして(ロッカールームは、バルデベバスのものらしい)、







何でこの面子で集まってるんだろう? と思っていたのですが、Bwinの撮影のためだったわけですね。


デラレは昨日、ベルナベウでバルダーノと会った
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彼らは、永久就労不能に対して「No」の判断が出たことで、デラレの将来について話し合った。

ルベン・デラレは、先週、100%フットボールを離れるべきだということを示す証拠がないことから、永久就労不能とは見なさないという判断を受けた。ASは、このカンテラ出身の選手が、ベルナベウでホルヘ・バルダーノや、CEOのホセ・アンヘル・サンチェスと会談したことを知った。この会談では、モストレーニョ(デラレ)の将来に向けた新たなステップについて検討が始められた。
デラレは、いつドクターが、1日24時間に渡って心臓の活動を完全に記録できるホルター心電図の装着を行うのかを、長く待っている(2~3ヶ月)。この目的は、デラレが危険なく、緩やかなペースのフィジカルトレーニングに耐えうるかを見定めるものである。

活動
永久就労不能の判断にならなかった(離脱は一時的なものであるだろうということ)は、デラレに楽観的な見方を与えた。「今は、抜け出る方法が見つからなかった以前よりは、少しだけドアが開いてるように思うよ。」 それだけではない。デラレは、FEFのスポーツ・ディレクターのコースを受けており、来月にはセカンドレベルのコーチのコースを開始することも考えている。
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8分間

2010-03-22 21:03:34 | football

訓話中。


木曜のヘタフェ戦に向け、マドリーの選手たちは、本日月曜からトレーニングを再開。メディアが真っ先に目をつけたのは、トレーニングの冒頭のペジェグリーニの訓話がいつもより長かったこと。土曜日のスポルティング戦の、特に前半の不出来ぶりにペジェグリーニは納得がいかないらしく、通常は1分か2分程度の訓話が、今日は8分間にも及んだ、と報道されています。ASではミスを正すように話していた、MARCAに言わせれば叱責した、と厳しい表現。

この日、別メニューだったのは、ラス、ベンゼマ、ドレンテ、ペペ、ママドゥ・ディアラ、カカ。ただしディアラとカカは、ピッチでランニングができたとのことで、復帰が近いのかもしれませんが・・・となると、先週ピッチに出てこられていたベンゼマが室内調整で終わってしまったらしい様子なのは、まだもう少し時間がかかるんだろうか。
一方マルセロは、クラブの許可を得てブラジルに帰国中。家族のいくつかの問題のため、とのことですが、次の試合はすぐですし、最終ラインの構成には少し修正があるかもしれません。





今日の公式のトレーニングの画像は、変な斜めが多くて気持ち悪い。

愛憎

2010-03-22 10:52:53 | football

ちょっと見下ろされてみる。


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シャビ・アロンソ:「レアル・マドリーは、愛と憎しみの感情を生み出す」
シャビ・アロンソは雑誌エスクワィア4月号の表紙を飾る。アロンソは、TVドラマシリーズとMac Bookへのマニアぶりをみせる。リバプール時際のキャリアを振り返り、レアル・マドリーでの経験について話し、スペイン代表として迎えるW杯南アフリカ大会への準備について語った。

17歳になるまで、シャビ・アロンソは地元のチームでプレイしていた。エル・アンティグオコ、ドノスティに昔からあるユース・クラブは、彼にフットボールを始めさせたものだが、12歳からプリメーラのカンテラチームでトレーニングをする、といったようなプロフェッショナル・フットボーラーとしてのノーマルなキャリアを、彼に歩ませなかった。彼は遅れてレアル・マドリーにやってきたが、今や、毎日カカやクリスチアーノ・ロナウドといった選手たちと共に過ごしている。
「何百万という人たちが彼らフットボール選手たちをアイドル視していることに気づいている。でも、ただそういうことは考えない。慣れるんだ。」
そう彼は、エスクワィアの中で説明している。

レアル・マドリーは、彼の人生に刻み込まれつつある。彼の父親がバルセロナで8シーズンを過ごしたとしても、フロレンティーノ・ペレスのクラブは、リバプールに所属していた後で加入するものとして、最高の時をオファーした。しかし、シャビは、ブランコスの1人であるということは、試合試合で矛盾を表すものだと確信している。

「エル・レアル・マドリーは、愛と憎しみを生み出す。遠征する場合、そのいく先では、1000や2000の人々が空港やホテルの前でいつも選手たちを待っていて、写真を撮ろうとしたり拍手を送ったりしてくれる。それで考えるんだ。なんてことだ、マドリディスタたちがこんなにもここにいるなんて、って。でも、いったんバスに乗って相手のスタジアムに向かおうとすると、あっという間に事態が変わる。窓から見える人たちの言ってること、ジェスチャー・・・もう彼らはマドリーの選手たちを愛してはいなくなる。これはノーマルなこと、だいたいどんな人でも、ビッグチームを負かしたいと思うものだからね。」

現在、W杯南アフリカ大会に向け、シャビはトレーニングすること、そして2010年W杯で最も有望なチームの1つであるスペイン代表で高いレベルにあることに集中している。

「トレーニングのロンド(ボール回し)では、ボールが本当にすごく速く回る。誰か新しい選手が代表にやってくると、すぐにその選手がそのレベルに到達できるかどうかがわかるよ。そしてその選手がそうなったら・・・! 驚くべきレベルの選手たちがそろう世代があるけれど、何よりも最高なのは、チームの中に身勝手さがほとんどないことだ。エゴは重要なものではない。僕たち全員が、十分に貢献し、チームを補い、成長していきたいと考えている。」

彼が恐れるのは、ブラジルだ。彼はスペイン代表の成功を信じてはいるが、最後の時までブラジルを避けられた方が良いと考えている。ブラジル代表には、成功と歴史があるからだという。

「僕たちは、地に足をつけて、南アフリカでの挑戦に向かい合わなければならない。僕たちが常に持ってきた謙虚さをもって。落ち着いていることと、敗戦は人生の一部だと理解することが必要だ。自分自身に固執してはいけない。早い段階でブラジルに当たらないほうがいいな。ブラジルは、僕が尊敬するチームだ。彼らは何もしていないように見えるかもしれないが、いつもとても長い道のりを経てW杯に到達しているんだ。歴史の重み、成功していること、それが彼らが戦うことを容易にしていると思う。」

シャビは、エリートのフットボール選手であることが、彼の普段の生活に影響を与えることを許さず、このため、多くのフットボール選手たちがそうしているように郊外にある一軒家ではなく、マドリーの中心部にあるピソに住むことを決めた。リバプール時代にも彼はそうしていて、そして今、レアル・マドリーでも同じようにしたのだ。「僕はまったくの都会派なんだ。」

シャビ・アロンソは、敗北を恐れない。むしろ、彼の最高の時期のいくつかは、リバプール時代にあったように、試合に負けた後にやって来たりするのだ。
「ファンと選手の間には、とても密接な関係がある。リバプールは、多くの悲劇に苦しみ、そして一体感を高めてきた。僕が思い出すのは、チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメントでのこと、欧州を制した翌シーズンのことだ。ベンフィカが僕たちを圧倒し、僕たちは自分たちのスタジアムで0-2で敗れた。レフェリーが終了のホイッスルを吹いたとき、ブーイングの口笛ではなくて、スタジアム中が立ち上がり、一体となってYou'll never walk aloneを歌い始めた。鳥肌がたったよ。」
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撮影風景。化粧されたり飛んでみたり、常らしからぬシャビ・アロンソ。