台風一過、暑いながらも風があって空気が流れ湿度も低く、思いのほか快適だった味スタ。再び行ってまいりました。この日はメイン下層後段ややホーム寄りのお席。試合前はアウェイ側まで遠征し、マドリーの練習風景を見ることもできました。
通常試合前練習はキックオフの30分前程度に行われますが、選手の到着はだいたい1時間半前。到着するとピッチのチェックをしに出て来る選手がいます。月曜日のヴェルディ戦の時は何人かの選手がピッチに出てきたり、脚を痛めていたラウル・ブラボがランニングしたりしていたのですが、この日の早い時間に姿を見せたのはフィーゴただ一人。既に試合をしたピッチだからチェックの必要がないのか、敗戦の影響でピリピリしているのか…。
試合前の練習の時点でジダンの姿が見えず。風邪が悪化したかと思われましたが、脚を痛めていたと後で知りました。フィーゴやP・ガルシアの姿も見られませんでしたが、これは何故なのかは不明。
さて、肝心の試合ですが
親善試合
Jubilo IWATA 1-3 Real Madrid C.F.
磐田の得点:成岡翔(23)
マドリーの得点:ラウル(2)、ロナウド(27=PK, 91)
GK:イケル
DF:サルガド、エルゲラ(アルベロア, 45)、パボン(Rブラボ, 45)、ロベルト・カルロス
MF:グラベセン(P・ガルシア, 45)、ベッカム(フラド, 67)、グティ(デ・ラ・レ, 60)
FW:ラウル、オーウェン(45, フィーゴ)、ロナウド
いつかのアトランタでのブラジル戦(1996)のように、あるいはレバノンでのアジア杯決勝(2000)のように、能活が大当たりでシュート全部止めまくったりしたら(ちょっと嬉しいけど)どうしよう…なんて余計な心配をしながら臨んだこの試合。無事にマドリーは親善試合らしい勝利を収めました。
ヴェルディ戦を踏まえて、事前に「プレッシング禁止、ボディコンタクト禁止」の申し合わせでもあったんでしょうか?それともジュビロってあんなにプレッシングしないチームだった?(そんなことないよな……)
戸田と並んで「凶悪ボランチ」と私が勝手に認定している福西もいるわけで、秀人もいるわけで、ガツガツいってくれるのかな~なんて予想していたのですが、きれいなものでした。
まあそれはそれとして、ラウルが早い時間にゴールを決められたのが良かったです。あからさまにほっとしたような空気になりました。さすがにこの間のような試合ではまずいと思ったのか、みんなそれなりに足が動いていました。
この試合ベッカムがそれほど目立ちませんでした。もっとも月曜日の試合は最終ラインから最前線まで動きすぎな気もしましたが。自重したのかもしれません。
ドサ周りツアーこれまでの4試合すべてにフル出場していたパボンは、この日ようやく休みをもらえました。エルゲラも同時にHTで交代し、代わって入ったのは左SBが本職のR・ブラボとカンテラから上がったばかりのアルベロア。CBのバックアップがこんな状態なのに、ウッドゲートも果たして復帰できるかどうか微妙なのに、サムエルをインテルに出してしまうマドリーの神経がほんと、つくづくわかりません。
ちょっと心配なのはイケルの状態が良くないこと。何かイライラして集中できていないように見えます。契約交渉が進んでいないせいか、このツアーにうんざりしているからなのか…
一方ジュビロですが、
悔しいながら良かったです
(ちっ)。ジュビロはうち(=清水エスパルス)にとって「ライバルクラブ」です。
(と言っても、エスパはジュビロをライバル視しているのに、ジュビロはカシマをライバル視しています。片思いです。)。静岡ダービーでも
これでもかという程さんざんイヤ~な思いをさせられた思い出深い試合が多くあります。おかげで中心メンバーの名前も顔も
、好むと好まざるに関わらずだいぶ良く知っております。だからけっこう興味深く見れました。またホーム寄りの席だったこともあってか、後半は周囲も結構ジュビロの攻撃に拍手したり声援したりしてました。
返す返すも悔しいですが、良いものは良いとわかるんでしょう。個人的には服部(6)、好きだ。
マドリーはなんとかそれなりのプライドを取り戻し、日本を発ちました。アホらしいことに明日タイで試合だそうですが。(
AS紙によるとエルゲラ、パボン、グティは軽い故障のため不出場の可能性あり)
さて、今回の日本での2試合で一番輝いていたのは、なんと言ってもルイス・フィーゴその人でした。ドリブルを仕掛け、仕掛けると見せかけて焦らし、スルーパス。何のプレッシャーも感じさせず、力強くピッチ上を動く。声援も拍手も、一番大きかった。
そんなフィーゴの行き先に関して、最新の新聞ネタを。
MARCA:フィーゴがイタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」に語ったとして、次のようなコメントを載せています。
プレイするか出て行くかだ
私の現状は奇妙なものだ。私が望むのはフットボールをすること、可能ならばレアル・マドリーで。しかしもしそれができないのなら、ここに残ることはない。いくつかの大きなクラブが私に興味を持っていることを知っている。リバプールが興味を持ってくれているのは名誉だ。しかしインテルへの移籍に関しては、新しいことは何もない。いずれにしても現在は、アジアでのツアーに集中している。
Sky Sports:フィーゴがロイターに語ったとしてこんなコメントを載せています。
イングランドに関しては、すべては終わった。しかし多くのビッグクラブが私に注目してくれたことに満足している。インテルについては、新しいことは何もない。私の現状は奇妙なものだ。私が望むのはフットボールをすること、可能ならばレアル・マドリーで。しかしもしここでそれができないのなら、残ることはない。
…元の記事は同じようですが、いったい何が本当なんでしょうか?MARCAを見る限りではリバプールとの交渉の余地はあるように読め、スカイスポーツ版ではフィーゴがイングランドに来ることはないように読めますが……。
やはりすべてはアジアツアーが終了してからになりそうです。
おまけ:博論生としては少々遊びすぎたので、本日のボルトン戦は諦めました。カンポちゃん、がんばれ~。