けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

Trick or Treat!

2007-10-31 20:51:36 | football
勝ち点くれないと泣いちゃうぞ。何が起こるかわからないハロウィンの夜(願望込みで)、バレンシアvsマドリーのプレビューです。

圧倒的戦力差
バレンシアvsマドリー、一応リーガを代表するビッグマッチのひとつ。といっても、率直に言って現時点での両チームの差、戦力差は、通常の状態の時よりも大きくなってしまっているように思います。バレンシアは、トレーニングでは笑顔も見られたりしているようですが、キケがいなくなった最初の試合でどこまで平常心で力が出せるか。だいたい今まで力が出せてなかったのが、1試合で劇的に代わるものだろうか。メスタージャの雰囲気も優しいものではないだろうと思います。それでも、マドリー戦という特別な舞台にかける選手の気持ちに期待したい。

ただ、さらに悪いことに怪我人がいっきに増えてしまいました。マヌエル・フェルナンデス、エドゥはまだ戻ってこれず、ビジャも当然ながら無理、おまけにマルチェナ、カニサレス、バラハも負傷リスト入り。ちなみに昨シーズンのバレンシアvsマドリーの医療リストには、モリエンテスビジャビセンテアルベルダエドゥモレッティデルオルノマルチェナガビランモラ……FWの数がいる分、今年のほうがはるかにマシですね。ただ、バラハとマヌエル・フェルナンデス、エドゥ、マルチェナと負傷のため、アルベルダの相棒がいなくなってしまいました。サニーになるのか、スポナビの記事ではシルバ、なんて予想もあったりしますが……。CBをアルビオル&アレクシスにして、ピボーテにエルゲラをアルベルダと組ませる、なんてどうだろうと個人的には思っております。中盤の守備が強化されることでボール保持も上がりそうだし、エルゲラからは両サイドに精度のいいパスが出るだろうし…ないかな。それか、アルベルダのひとりピボーテ。アルベルダにはひとりで守り倒してもらって、あとはもう、両サイドにホアキン&ビセンテ、トップをモリエンテス&ジギッチ、トップ下にシルバ、ただひたすらサイド攻撃&クロスを上げまくり、モリエンテスとジギッチがポストに入って、落としたところをシルバがずどーんと……妄想でも楽しいな、これは。アルベルダが45分持たないだろうけど。


マドリーは、この大切な試合を前に良いニュースばかり。負傷でここ数試合離脱していたカンナバーロ、エインセ、ディアラが戦力に入りました。予想では3人ともスタメンの可能性があるようです。ここ数試合、ガゴのプレイぶりが良くて楽しんでいたのですが、この試合はディアラの方が優先される様子。元気で好調のロビーニョ、グティ、ラウル、ファンニステルローイももちろんスタートから出てくるでしょう。デポル戦も、その前のCLオリンピアコス戦も、少々微妙な試合をしつつも最後は結果をものにしているマドリー。チームに勢いがあります。


…怖いなあ。例によってどちらも好きなクラブなので勝敗がつくのは複雑なのですが、今回に限ってはぜひバレンシアに勝ち点を…という気持ちが少なからずあります。とはいってもバレンシアにとってはかなり厳しい試合。ある程度覚悟はしておいて見ようと思います。ということで某Wサマが得意げに「生中継スペシャル!」とあるとおり、現地時間21時、日本では明朝4時50分よりライブ放送の予定です。一応「予定」と言っておきます。

消してしまいたい

2007-10-29 21:05:29 | football
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 9
Sevilla F.C. 3-0 どっか柑橘系っぽい色のとこ

セビージャ様の得点:カヌーテ(10)、ポウルセン(73)、ルイス・ファビアーノ(86)

どっか柑橘
GK:ヒルデブラント
DF:カネイラ、アルビオル、マルチェナ(61、アレクシス)、モレッティ
MF:ホアキン、アルベルダ、バラハ、アングロ
FW:アリスメンディ(46、ビセンテ)、ジギッチ(46、モリエンテス)

黄色いのもらった柑橘の人:カネイラアルベルダホアキンマルチェナモリエンテスビセンテ

放送はこれからですが、見れた範囲で雑感。
○前半はなかったものと思いたい
○アリスメンディ、今までわりと広い心で見てたけどちょっともう…
○守備酷い。アルビオルが不安定、サイドがやられてる
○後半頭からモリエンテスとビセンテがIN
○ちょっとだけサッカーらしくなった気がする。むしろ一瞬押している感じすらした
○……勘違いだったのかもしれません。終了。
○よかったこと:ビセンテ、お帰り

これを受けまして、深夜にキケの解任が決まりました。正直、ずいぶん早い決断だと思います。内容がずっと悪かったのは確かでしたが、リーガではまがりなりにも3位につけていたのに。代えれば事態が好転するとは限らないのに素早く決めてしまったのは、こっそり後釜が決定しかけていたんじゃないか…と邪推したのですが、そうでもない様子。交渉ベタのバレンシアのことですから、決まらないままずるずる行くのではという危惧が無きにしも非ず。当面は、テルセーラでバレンシアBを率いていたオスカル・フェルナンデス氏が監督代行。

キケの更迭は、残念ですが仕方ない、と思うしかない。ダメな選手を総取替えすることはしたくても不可能なわけで、となると手っ取り早く責任を押し付けられるのは監督ということになってしまう、そういう世界だからです。キケvsカルボーニの中でキケを選んだソレール会長の責任はどうなんだというのもありますが、今回キケを更迭することでファンの気持ちをつないだというかうまく立ち回った、ということになってしまうのか。
試合の放送はこの後深夜だそうで、きちんと見ないとわからないところもありますが、昨夜の試合でバレンシアの選手は、この試合にキケの首がかかっていたということを自覚していたんだろうか、と。それだけの緊張感と責任感をどの選手も持っていただろうか。これで目を覚まして奮起してもらわないと、キケの立つ瀬がございません。


現地29日午前、キケの公式会見をMARCAから
(日本語訳はそのうちライブドアあたりで)

「ファンに感謝する。彼らの求めるレベルのおかげで、我々は常により偉大であろうとした。私に賭けてくれていたフロント陣にも感謝する。彼らは最高のチームを作れるように、大きな信念を理想の中に抱いている。選手たちには、プロフェッショナリズム、正直さ、強さ、それからチームメイト同士、新しいコーチ陣との助け合いの気持ちを強く求めたい。将来彼らがファンとクラブの歴史が求める高みをもたらすことができるように。それからプレスの皆さんに、他の誰も持てないような、誰とでも同じように敬意を払うこの上ない関係をもてたことが嬉しい」
「私は、我々が目標を得るために準備をしてきた、その信念とともに去る。しかし、これがバレンシアのための解決法だというのなら、我々はそれを喜んで受け入れる。私は頭を高く上げ、良きバレンシアニスタとして、バレンシアの将来に最高のものが訪れることを望みながら去る」
「小さな痛みも感じている。でも光もある。非常に厳しい年月だった。ある意味では孤独だった。私は自分の地位を失うが、人生を取り戻す。過去2年で我々はある種の目標を手にした。そして我々は、手に入れたものよりもより高い位置に目標を残してきた。できるだけ早くタイトルが手に入るよう望んでいる。素晴らしくもあり、厳しくもあり、そして幸せだった時に感謝している……。



空白の後

2007-10-27 11:17:58 | football
言い訳と振り返り
実は今月から真っ当な仕事に就きました。これまでの気楽な超フレキシブル生活から定時生活へ。しかも今週はちょっとバタバタしてまして、幸か不幸か(たぶん幸せ)ミッドウィークがぽっかり抜け落ちてしまいました。
マドリーの試合は、眠くなりながらも見ました。おぼろげですが、ラウルが先制したのと、守備が恐ろしく酷かったのと、ロビーニョが罪滅ぼしをしたのと、やっぱり神様仏様イケル様だったのと、ドレンテがゴールしたと思ったらバルボアだった、というのを覚えています。マルセロのディフェンスが緩くて、ガゴが中盤から左サイドまで広大な領域をカバーしなければならなくなっていて(それでもひとりピボーテで良い働きをしますね)、サルガドはラウル・ブラボを蹴りつけているし、イケルに同情する試合でした。カンナバーロがいればまだ違ったかなあ。怪我、治ったでしょうか。


バレンシアの試合はまだ見てないのですが…見たほうが良いんでしょうか、それとも忘れたほうが? CL3試合を終わってまだモリエンテスにゴールがないのが、少し気になります。「CL男」のはずなんですが。


試合前から荒れ模様

バレンシア→マドリー→デンマーク→マドリー→フィンランド→(マドリー?)→バレンシア→コルーニャ→バレンシア→ノルウェイ→バレンシア(今ここ)→セビージャ→バレンシア

ということで、今週末のバレンシアはサンチェス・ピスファンにてセビージャとの試合です。

何よりもいま一番注目を集めているのは、ファンデ・ラモス監督の辞任。再三にわたってスパーズから監督就任のオファーを受けていたのを、遂に引き受けることにしたようです。スパーズは木曜日のUEFA杯で、ホワイトハートレーンでヘタフェに敗戦。マルティン・ヨル監督が解任され、ファンデ・ラモスはここで決断せざるをえなくなりました。ファンデ・ラモスは自身の公式サイトでチームやファンへの感謝とお別れの文章を載せています。
昨シーズンまでの怖さはまだないものの、シーズン開始当初の悲劇と苦境を切り抜け、CLでも結果を出せるようになりリーガでも調子を上げてきたセビージャ。そのチームをシーズン半ばで放り出すような今回の事態には、心情的に簡単には賛同しかねます。
が、スパーズのオファーは破格。ASによると4シーズンで2100万ユーロということですから、だいたい年俸8億円ですか。いまそれぞれのチームがいる位置から言ってステップアップと言えるかどうかわかりませんが、待遇的には確かに破格のステップアップ。これを引き受けるのは、ある意味当然といっても良いかもしれません。

このタイミングでバレンシアが試合をするわけです。セビージャはチームが動揺しているでしょうから、バレンシアにとってはこの上ないチャンスですね。

…なんて、言えるわけありません。むしろセビージャはチームとして一体感を増していそうな気がします。ここ数年のセビージャの好調さは、どの選手が良かったとかどの監督が素晴らしかったというのではなく、強いチームを作ることに成功したから。選手が1人欠けても、監督が代わっても、体勢が大きく崩れることはないように思います。少し負傷者も増えてはいるようですが、サンチェス・ピスファンの後押しを受けて一丸となるセビージャ、今のバレンシアのチーム力でどうにかなるものだろうか、と不安です。

バレンシアは、私の知らない空白のミッドウィークに何かがあったようで、かなりチームが不安定な印象です。ビジャはCL前日に負傷を再発させてしまい、セビージャ戦はもちろんのこと、ミッドウィーク開催のマドリー戦への出場も微妙。ビセンテやマヌエル・フェルナンデスの復帰可能性、というポジティブなニュースもありますが、エースの離脱が続くのは痛い。
そしてやはり出てくる監督解任問題。これは今シーズンのチーム状況では致し方ないかもしれません。リーガで3位につけてはいるものの、皆を納得させられるような試合はなかなかできず、CLのGL勝ち抜けが微妙な状況になってきた。キケが選手の信頼を得ているのはよくわかりますが、それがかえって緊張感をなくし、チームのブレイクスルーの可能性を減らしている気もします。モウリーニョなんてサプライズな名前も上がってきました。以前にも書いたとおり、監督を代えれば結果が好転する保証なんてないので安易にそういう手段をとるのは疑問ですが、とにかく監督解任の可能性があるという危機感を忘れないでほしい、と思います。

試合は日曜日の最後。土曜日の試合まではサマータイムですが、日曜日から1時間ずつ遅くなるので要注意です。セビージャvsバレンシアは21時開始なので、+8時間で日本時間では月曜日午前5時スタート。(追加:と、自信満々に書いてしまいましたが合ってますよね?)
放送の可能性は限りなく絶望的に近い模様。帯同選手が発表になるのは今夜です。

マドリーのプレビューはまた後で…するかもしれないししないかもしれませんが。

CL第3戦間近

2007-10-23 01:15:13 | football
今週のミッドウィークはチャンピオンズリーグ第3戦。今回はバルサ&セビージャが先発(火曜日)、マドリー&バレンシアが後から(水曜日)ですね。では現時点でのマドリーとバレンシアの様子を。

バレンシアはローゼンボリとフエラで

1.召集選手
GK:カニサレス、ヒルデブラント、グアイタ
DF:カネイラ、ミゲル、エルゲラ、マルチェナ、アレクシス、アルビオル、モレッティ
MF:サニー、アルベルダ、バラハ、ガビラン、ホアキン、シルバ
FW:ビジャ、モリエンテス、アングロ、ジギッチ、アリスメンディ

第3GKのモラが負傷で見慣れない名前がリストに載りました。ミゲルも負傷気味のようですが、こちらは召集リスト入り。ローゼンボリ戦で復帰するのではないかといわれていたビセンテでしたが、今回は見送りになりました。ちょっと残念。しかし頼もしいことにビジャが復帰。頭からフルにいけるのか様子見かはわかりませんが、エースがチーム復帰です。

2.遠いよ
マドリーとバレンシアはどちらも土曜日にリーガの試合をこなし、水曜日にCL。ですが、マドリーはベルナベウで試合なのにバレンシアはノルウェイまで飛んで行かなければいけないのです。この後の日程も含めるとバレンシアは大変。特にスペイン代表選手は、

バレンシア→マドリー→デンマーク→マドリー→フィンランド→(マドリー?)→バレンシア→コルーニャ→バレンシア(今ここ)→ノルウェイ→バレンシア→セビージャ→バレンシア

ちなみにバレンシアに戻ってきた後は、マドリーとメスタージャで対戦することになります。そういえば、飛行機移動が多いとエルゲラのメンタルが心配になります。さすがにもうマドリー時代のように操縦席には入れてもらえないだろうし…どうしているんだろう?

3.寒いよ
ノルウェイの10月末ということで気になるのは気候。MARCAの記事にもなっています。試合時間のころは摂氏7度ほどになっている見込み…それほどでもないか。今現在のバレンシアが最低気温13度最高気温22度ほど(関東あたりと同じくらいですね)。ノルウェイの7度はもちろん温かくはないですが、小雪ちらつく…とかそんなことにはならずに済みそうです。試合日の明け方は降雨があるかもしれないが、試合時間は曇りの予定。しかも湿度が80%程度と高いため、体感温度は和らぐのだそうです。ということで天気予報は少しバレンシアに有利。

4.お約束
デポル戦でゴールしたせいもあると思いますがASにモリエンテスのインタビュー。これは後で読めたら…一応希望的に。


マドリーはカーサでオリンピアコスと
遊んじゃった疑惑のロビーニョとバチスタは復帰できるのか、負傷が伝えられているカンナバーロとディアラの召集はあるのか。カンナバーロが仮にダメだとするとCBは…セルヒオ・ラモスしかいないかな。エインセも負傷ですし、シュスターはミゲル・トーレスを使いたがらないし。と、あれこれ考えはしますが、まだマドリーは召集リストを出していません。ベルナベウ開催ということもあり、ぎりぎりまで様子を見るつもりなのかも。
ちなみにオリンピアコスからはラウル・ブラボがお里帰りです。


小さな
1ヶ月が過ぎ、間もなく2ヶ月。悲しみの中で皆に待たれていた小さな命がこの世にやってきました。故アントニオ・プエルタの息子さんが誕生したようです。MARCAに小さな速報が出ただけで記事にもなっていないのは、厳密にスポーツのニュースではないからという配慮でしょうか。おめでとう、アントニオ坊やとご家族に久しい幸せがありますように。
(後刻追加、MARCAの記事。坊やはアイトール君と呼ばれるようです)

唖然

2007-10-22 06:13:35 | football
酷すぎる
某W様の説明によると、今節の放送で国際配信されたのはエスパニョールvsマドリー、ビジャレアルvsバルサの2試合のみだそうです。他は一切なし。昨夜の試合が行われている時点では、デポルvsバレンシアの試合は国際配信されている様子があったので大丈夫だろうと思っていたのですが…なぜ今になってダメになるんだろう。期待していたのに残念です。
悔しいので、デポルvsバレンシアの動画へのリンクを追加しておきます。4点目だけちょっと変ですが…。
ハイライト
1点目
2点目
3点目
4点目?


ということは、今週の残りの放送枠すべてでバルサとマドリーの負けっぷりが繰り返し見られるわけですかね…。

脱帽敬礼

2007-10-21 13:04:47 | football
ドブレーテ!

07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 8
Deportivo de la Coruna 2-4 Valencia C.F.

デポルの得点:シスコ(29)、ボディポ(88)
バレンシアの得点:ホアキン(10=PK)、バラハ(16)、モリエンテス(38、73)

いつものカナル9のラジオで聞き始めたところ、なんとこの日はバレンシアの3クラブ、バレンシア、ビジャレアル、レバンテが同時刻開催。しかも前半早い時間からあちこちでゴールが入ったので、ラジオはカオスでした。ガリシアのラジオを探してそちらを聞いてみたところ、フットサルか何かとデポルの試合に他の試合の途中経過が混ざるというこちらも混沌状態でした。もっとも前半途中からネットで見られることに気づきそちらをチェック。残念ながらバルサの試合の国際配信がなくなったようで、逆にデポルvsバレンシアのカードは国際配信されている様子。おそらく某W様の残り3放送枠のうちの1つはいただけるのではないかと思います。


ラジオとテキスト情報、ハイライト(掲示板へのリンク)等を参照するに、1点目は右サイドからエリア内に切れ込んできたホアキンをコロッチーニが倒したことによるペナルティ。ホアキン本人が決めました。2点目は左サイドから…誰だろう、ガビランかシルバのクロスに真ん中でバラハがあわせてゴール。
そして、です。3点目と4点目がモリエンテス! 右サイドのあまり深くない位置からのホアキンのクロスに、中央から飛び込んでカベッサ。ゴールは久しぶりでしたね。4点目は、今度は逆に左サイドのシルバがディフェンダーを見事に交わして上げたクロスに、デポルのDF2人とかぶりながらも再びカベッサ! インターナショナルウウィーク明け、ビジャが離脱中のチームできっちり責任を果たせました。ああ良かった。
やはり両サイドからのクロス+モリエンテス、というのは良いですね。こういうところを見ると「本領発揮」と安心できます。ローゼンボリ戦からはビセンテが復帰できるようです。個人的には最高の相性だろうと思っているビセンテのクロス+モリエンテス、が久しぶりに結果を出せるか。昨シーズンのお気に入りの試合、バレンシアvsアトレチコでのビセンテ→モリエンテス×2をイメージして期待してしまいます。

チームとしては、得点だけ見れば快勝ではありましたが、あまり喜んでばかりもいられないような…。久しぶりに出場したカニサレスは、カンが戻らないのか調子が悪いままなのか、とても不安定。ローゼンボリ戦からは再びヒルデブラントになるかもしれません。2点差をつけたことに安心したのか、前半に比べ後半は全体的に低調な印象。省エネで試合を終わらそうとしたといえばそれまでかもしれませんが。なかなか無失点試合もできないし、エルゲラは退場してしまうし(何をしたのかちゃんと見てなかった…)。それに比較的良い試合ができているのはフエラばかり。チームとしての安定感にはまだまだ時間がかかりそうです。


スーペル・ペリコ様
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 8
Real Club Deportivo Espanyol de Barcelona 2-1 Real Madrid Club de Futbol

スーペル・ペリコ様の得点:リエラ(1)、ラウル・タムード(52)
マドリーの得点:セルヒオ・ラモス(90)

参りました。

さて、リーガ

2007-10-21 01:01:39 | football
短めにプレビューです。

これまでは、火曜日にCLの予定が入っているクラブは土曜日にリーガの試合を、水曜日にCLの予定が入っているクラブは日曜日にリーガを、というふうにカレンダーが組まれていることがほとんどでした。が、どういう風の吹き回しかクラブ側からの圧力か、今度のCLを戦う4クラブはすべて今日、土曜日に試合です。レバンテvsセビージャ、ビジャレアルvsバルセロナ、デポルvsバレンシア、エスパニョールvsマドリー。等しくフエラで、しかもクセのありそうな相手ばかり。もっともリーガにクセのないクラブなど存在しないような気もしますが。


デポルvsバレンシア:アリスメンディのお里帰り
里帰りといってもアリスメンディの出身はマドリーだそうですが、昨シーズンいたコルーニャに帰還を果たします。ブーイングなんて事態にはならないと思います。たぶん。
代表戦明けということで留守番組ががんばる試合と思っていましたが、カネイラ復帰の煽りを食らってか召集リストからアレクシスが漏れてますね。とりあえずMARCAのプレビアを見てきました。

お……遂にツインタワーが実現する、かもしれない。おまけ以下的扱いを受けたフィンランド戦でフル出場してしまったアルベルダの代わりに、ピボーテはマルチェナ&バラハの予測です。もっとも予測は予測で、たとえばバレンシア地方紙las provinciasでは、バラハ&アルベルダのピボーテと左サイドにガビランを置いて、トップにシルバ&モリエンテスという予測だったりします。それからGKもチェコ戦で傷心のヒルデブラントと、カニサレス復帰の可能性と、両方あるようです。
試合は20時から、なのであと2時間ほど。放送は…一応期待しないでおきます。


エスパニョールvsマドリー:ぺりここわい
マドリーの対戦相手は好調のエスパニョール。リエラにルイス・ガルシアにタムード、とプレビアの予想先発にしっかりスペイン代表選手が並んでるのを見ると、改めて怖い…。長く負傷で離脱していたデ・ラ・ペニャもメンバー入りしているそうで、厳しい試合になりそうです。
マドリーの方は、代表戦を終わってみたらエインセとロッベンがケガを抱えて帰ってくるし、ブラジル人は帰ってくるのを忘れるし。それでもさして問題なくチームが組めるわけですからさすがです。サスペンションでカンナバーロが今回のアッズーリを休めたのは良かった。相棒のメツェルダーがチェコ戦で傷心になってないといいと思います。トーゴ代表の試合で怖い思いをしてきたディアラ、週半ばごろには脚の負傷が伝えられていたグティも出場は大丈夫の様子。
しかもこの試合は実に久しぶりかつ貴重なライブ放送。の、予定。好調のファンニステルローイ、代表に呼ばれないラウル、2人の攻撃も楽しみです。

小径

2007-10-19 00:39:10 | football
EURO2008予選 グループD
ドイチラント 0-3 チェスコ

チェコの得点:シオンコ(2)、マテヨフスキ(23)、プラシル(63)

いつもチェコの試合を見ているわけではないのであれこれ言うことはできませんが、チェコは良い試合をしましたね。華麗によく回るウルチカ・パスを楽しむことができました。先日のスペイン代表でもよくパスが回っていましたが、あれとはまた違う。スペインは緩急の「緩」が主体の印象で、チェコのウルチカパスは誰もがよく動きよく働きパスが回るという感じ。似て非なるものとは思いますが、見て楽しいことに変わりはありません。今週末はリヨン戦(モナコが)なのにコレルが脚を痛そうにしていたのが非常に心配ですが、これにてチェコ代表、無事にEURO2008の出場権を手にしました。

そして当ブログにてひっそりご贔屓のプラシルがとても良いできだったと思います。中盤の攻撃のキーになって、中でパスをつなぎ、サイドにも出るし、前線にも飛び出す。チェコの1点目はモナコ・ホットライン、プラシルからコレルにボールが出て、オフサイドラインギリギリで飛び出したコレルがゴールを背にしてボールを折り返し、シオンコがシュート。3点目はプラシル自ら決めてしまいました。ドイツ最終ラインにスペースが開いたところに飛び出してボールを受け、きれいな切り返しでディフェンダーを交わし、ゴール。これが225万ユーロとは、オサスナは本当に良い買い物をしました。モナコが商売下手というか…まあいいや。
プラシルは動きが良かったためか中盤の重要なポジションにいたためか、何回かキツいタックルで倒されていました。痛がりすぎるわりには怪我をしにくいタイプだと思っているのですが、それにしても身体も強くしっかりしてきたなと改めて思いました。最初に見たのが03/04で当時はまだ21~22歳。今はもう中堅選手ですからね。まだまだこれからが楽しみです。そして、早くリーガでのプラシルも見てみたいです。



グティのひとこと
ラウルと代表のことになると厳しい一言を口にせずにはいられなくなっているらしいグティ。昨日も触れましたが、まだ現役でまだ記録が伸びるかもしれないのに、RFEFが代表でのラウルの功績を讃えるトリビュートのイベントをしようとか言っていることについて。

「オマージュということばはちょっと醜いね。ラウルは選手として活動し続けているし、レアル・マドリーでの長い時間を残し代表にも復帰するだろうに。
間違いなく一番良いトリビュートは、監督が彼を呼び戻すことだろう。監督やその周囲にいる人たちのせいでラウルにとって事態は複雑になっているのに、彼は代表復帰を勝ち得ようとトレーニングしている。彼はEUROに出場するためにトレーニングを続け良いプレイをすることだろう」


ひとりごと
チェコのブリュックナー監督を見て思う。世の中には良い爺ちゃんと、いけすかない爺ちゃんが存在するのだと。

お帰り、ビセンテ

2007-10-17 22:51:16 | football
土曜と日曜はバレンシアのトレーニングはお休みで、月曜日から再開となりました。この日、ビセンテが遂に本格的に全体練習に合流。煮え切らないメディカルスタッフにキレて爆発し、マドリーのクリニカで約1ヶ月治療とリハビリを行い、バレンシアに戻っても黙々とリカバリー・トレーニングを続けてきたビセンテのゴールは間近に迫っています。うまくすればデポル戦に帯同、あるいはミッドウィークのローゼンボリ戦でビセンテが見られるかもしれません。スーペルの記事には、ビセンテの復帰を祝福するチームメイトからのコメント。


カネイラはデポル戦で召集リストに入る見込みが高くなってきた

アレクシス
トレーニンググラウンドに入って、そしてビセンテも僕たちのトレーニングに加わったのを見て、それは本当に大きな幸せだよ。できるだけ早く完璧な状態に戻るように願っている。それがバレンシアにとって贅沢なことになるんだから。

モレッティ
ビセンテが再び僕たちと一緒にボールを蹴っているのを見てすごく満足している。僕たちにとって彼は本当に重要な選手だから。それが長い時間続くよう望んでいるよ。

アリスメンディ
チームにとって本当に重要な強化につながるだろう。エドゥとカネイラもね。僕たち全員が彼の可能性を分かっている。彼は長年にわたってそれを示してきたし、確実にすぐにまたそれを見せることができるだろう。

エルゲラ
ビセンテの復帰について何て言えばいいんだろう。スピードはまだ健在で、もうプレイに戻っている(この一文自信なし…)。僕は長年彼のプレイに悩まされていたけど、今度はそれを他の誰かにやってほしいね。

ガビラン
彼が加わって、このチームはますます競争力が上がり強くなるだろう。怪我をしていた選手たちが復帰してくるのはいつでも良いものだということを去年見ていて思ったけれど、彼ほどの重要な選手ならそれはなおさらだ。



ではおまけに本日のバレンシアのインタビュー当番、モリエンテス。公式サイトの記事は日本語になるかもしれないし、できればQ&A形式で読みたいので、とりあえずMARCAから。MARCA的に最も興味のある部分を抜き出したようです。

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バレンシアのデランテーロ、フェルナンド・モリエンテスは、ラウルが代表に必要か否かという論争は「ラウルのために、そして代表チームと監督のためにも良いことではない」と考えている。モリエンテスにとって「先日監督が発言したのは良い時期ではなかった」としたのは、監督がラウルは代表で何も勝ち取っていない、と言ったことを思い出してである。
「ルイス・アラゴネスは決定する人間であり、ミスを犯すこともあり正しいこともある。ただ僕たちは皆が同じ船に乗っているのだから応援しなければならない」とモリエンテスは求めた。さらにモリエンテスは代表へ戻る望みを捨てていない。「今の僕の最大限の望みがバレンシアであるとしても。うまくいくようにここでトレーニングをしプレイすること、そして代表というご褒美がいつかやってくるかもしれないしそうでないかもしれない」。
「一番良いのは幻想を抱き過ぎないということ。実現しなければとてもがっかりするものだから」とはっきり語るモリエンテスは、RFEFが現在彼に何らかのトリビュートをすることを望まないとしている。「もっと後が良いよ。サッカーを離れてから」と結論付けた。
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最後のところは何の話と思われるかもしれませんが、確か昨日あたりMARCAに載っていた「ラウルの代表での功績を讃えたイベントが必要なのでは、いやまだ現役なのだから」…とかいった感じの記事のせいだと思います。
残りの部分、というかインタビューの全容はもしかしたら明日以降に読めれば良いなあ…。

渦中の人

2007-10-17 00:37:11 | football
本日、ラウルは国連食糧農業機構(FAO)の親善大使として、飢餓に対するフットボールキャンペーンのプレゼンテーションに出席しました。ちなみにこのキャンペーンはLFPの協賛で、10月21日~28日に…何かアピールがあると思います、試合前とかに。
ラウルは3年間に渡ってFAOの大使を務めているそうです。昨年はセネガルを訪れたりもしていました。ラウルは当時のことを思い出して「適切な食糧供給を受けていない子供たちの生き続けたいという希望」に印象を受けたこと、「代表に行くとか行かないとかそんなことではない、真の問題は他に存在する。今この瞬間に、僕にとってそれは小さな問題であり重要なことではない」とコメント。

が、もちろん今の周囲の興味は、代表について何かネタになりそうなラウルのコメントを取ることです。Q&A形式になっていないごく短いものですが(AS辺りなら後で長い記事に修正することもあるかも)、とりあえず記事ご紹介。

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僕が手にしてきたものすべてはピッチの上にあったものだし、それに僕のフォームがそれを手にすることを許してきた。30歳になって、僕は僕にとってのプロフェッショナルを楽しみ続けたいという願いを持っている。全スペイン人の願いは、代表チームがタイトルを取るところを見たいというものだろう。それは道の先にある。次のEURO(出場権)は間近で、僕たち皆は力をあわせて代表がそれを手にできるようサポートしなければならない。
自信を持つことは僕にとって重要なことだ。僕の願いは僕のクラブで、そして代表でプレイすること。でもそうできない時期もある。今は、団結してサポートに勤め、何も生み出さないような議論は忘れることが必要だ。

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やっぱり良い子なコメントですしか出さないラウルでした。アラゴネスに何を言われようと言い争わない。いつ終わるのかわかりませんが、ただ我慢の時です。

ペリコの力

2007-10-14 12:56:35 | football
Clasificación Eurocopa 2008 GRUPO F (Jornada 10)
Dinamarca 1-3 Espana

デンマークの得点:ヨン・ダール・トマソン(87)
スペインの得点:ラウル・タムード(14)、セルヒオ・ラモス(40)、リエラ(89)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、アルビオル、マルチェナ、カプデビラ
MF:アルベルダ(64、パブロ)、チャビ、セスク(78、ルイス・ガルシア)、ホアキン(68、リエラ)、イニエスタ
FW:タムード


久しぶりにスペイン代表で面白い試合を見た気がします。タムード、良かったですね。昨日の記事で代表のタムードにあまり良い印象がないという主旨のことを書きましたが、申し訳ありませんでした。チャンスをもらって結果を出す、それができる選手です。
試合開始からしばらくは、フエラということもあってか慎重な印象で、デンマークのディフェンスが中を中心にしっかり固めている。という印象の中で、イニエスタの柔らかいクロスにぴったり合わせたタムードのゴールで先制。時間がたつにつれて、攻撃的中盤がボールを支配できるようになっていきます。ボールをつながせればさすがスペインというところでしょうか、厳しい体勢でボールを受けても失わず次につなぐ、という見事なパス回しが2点目につながります。MARCAの記事にもなっていますが、セルヒオ・ラモスのゴールに至るまでの一連のプレイは、カシージャスとアルベルダを除く9名の選手が74秒間に渡って65タッチ27回パスをつないだもの。最後はタムードが右サイドを上がってきたセルヒオ・ラモスにパスを出し、ラモスが落ち着いて決めました。
…と、ここまで書いていると最高の試合をしたように見えますが、守備がもう。ひどいひどい。両サイド、特にセルヒオ・ラモスの側が簡単に破られるし、奥寺さんが指摘していたようにアルベルダが下がりすぎたのが良くないのか、守るとなると中盤を簡単に突破されすぐに最終ラインでの勝負になってしまう。ファウルひとつで危険な位置でのFK、ペナルティエリア内ではPKの危険性が高まるわけで、もう少し高い位置で食い止められなかったものか。ポストに当たったりイケルが守り抜いて、デンマークのゴールは1点で済んだわけですが、でも危なかったなあ。代表デビューのアルビオルは良くやっていたと思います。守備中心の国ではないとしても、個々の守備に対する能力はそれなりにあるわけで、きっちり組織を作ってやらないとたとえ勝ちぬけても高いところは難しい気がします。2006W杯でも、守備組織が物を言っていたように思うので。
とはいえ、今日のスペインは勝負強かったというか良い点の取り方をしました。いつもなら先制してもずるずる残りの時間を過ごして危険な状態になることが多いのに、この試合では前半終了近くに追加点。終盤1点返されて危険な雰囲気になったところに、こちらも代表デビューのリエラがゴラッソ!余談ですが、リエラがまだ25歳と聞いてびっくりしました。ずいぶん前からいる気がしていたし、ジロンダン・ボルドーやマンチェスター・シティでもプレイしたり、かなり経験を積んでいた印象があったのです。まだまだいけますね。


そんなわけで、リーガで好調のエスパニョール陣が目立った試合でした。基幹選手+その時に好調の選手、という組み方は良いかもしれませんね(そういう意味では、やはり今のラウルが呼ばれないことはファンとしては腑に落ちないのです)。安定したチーム作りにはつながらないかもしれない、このセットが次の試合で同じように機能しないかもしれない、というスペイン代表らしい不安感はありますが、立場が苦しくなっているアラゴネスにとっては一服の清涼剤たり得る試合でした。

順位表は以下の通り。気になるのは北アイルランドですが、1試合多く消化して勝ち点差6ですから少し余裕が出てきました。11月にカーサでスウェーデン戦と北アイルランド戦があります。負けることなく終われれば、出場権が手にできそうです。

逆境

2007-10-13 09:54:07 | football
離脱
デンマークとの試合はオーフスという首都からはだいぶ離れた場所で行われます。そんなスペイン代表にまたも問題発生。
前夜の最終調整で、フェルナンド・トーレスが内転筋を痛めて離脱。今のところの報道では全治10日となっていますので、デンマーク戦の出場は絶望的です。

先発1トップ予定だったトーレスに代わって出場するのは、エスパニョールのタムードの見込み。MARCAの予想では、先発はGKいける、DF右からセルヒオ・ラモス、アルビオル、マルチェナ、カプデビラ、MFがアルベルダ、セスク、チャビ、イニエスタ、ホアキン、1トップタムード、となります。

ビジャが離脱した中で、アラゴネスの頼みの綱は愛弟子のトーレスだっただろうと思うのですが、この直前のタイミングで離脱。もっともバレンシア戦でタムードの調子は確かに良さそうだったし、トーレスファンには申し訳ありませんが、スペイン代表のトーレスには個人的にはかなり懐疑心がありますので、誰が出場してもまあそれなりだろう、という感じなのでそれほどショックではないかも。スペイン国内でどうなのかはわかりませんが。
心配なのは、バレンシア戦でタムードがちょっと疲れやすいように見えたこと。90分持つかな、という心配があります。あと代表でとりわけ良かった、という記憶がないのも少し心配…ですが、ずっとスペイン代表自体が良かったことなんてないのでこれは仕方ないか。チームメイトのルイス・ガルシアを傍に置いてやればもっと期待できるかなとも思いますが、アラゴネスがそんな大胆な方針転換をするとも思えないので、途中出場での可能性ありというところでしょうか。クロスを高く上げるのではなく、足元中心でパスを速めに回すようにすれば、試合がよく動きそうな気がします。中盤はテクニックの高い選手ばかりですし、代表の救世主になっているイニエスタが攻撃にどう絡んでくるか、それなりに楽しみは楽しみです。

放送は、某W様がLIVE!でやってくださいます。
10月13日(土) 深夜2:50
10月15日(月) 午後6:00

…土曜日のこの時間に放送できるなら、普段のリーガの土曜20時も放送できるんじゃないか。なぜやらない。


アラゴネス監督:「ラウールはW杯もユーロも勝ってない!」
馬脚を現す。この記事を読んで、真っ先に思いついた言葉です。遂に本音が出たな、というか、ああやっぱりね、というか。記事内でも指摘されていますが、矛盾していてまるで論理的でない批判で、子供でも反論できるようなばかばかしい発言です。じゃあ今のスペイン代表に誰も召集できないじゃないですか。誰もW杯もユーロも取ってませんからね。ところでアラゴネスさんご自身はスペイン代表の監督をやって、もしくは選手時代にでもW杯かEUROを取ったんでしょうか? 結論としては、ラウルを召集しないことにアラゴネスは何ら論理的な理由をもっていない、ということになります。

語る、後編

2007-10-13 02:58:27 | football
日付が2回変わりましたので、新しい記事にしました。ASの記事の続き、最後までです。
だんだん話が飛んだり脱線したりですが、アトレチコ未遂事件は知りませんでしたし、ユニ収集マニアなところとか、ちょっと面白い裏話も出てきました。イリエとか懐かしい。

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フェルナンドはアンフィールドからメスタージャに移り、「多くの金を失った」。そこで“チェ”のトップサラリーについて話してもらうことにしよう。
「これが理由でバレンシアに来ないという選手もいるかもしれない。僕にとっては、他の人が自分以上にもらっていようと、それは問題ではなかった。ビッグクラブには飛びぬけたクオリティを持つ選手がいるもので、だから彼らはより多くの給料を受け取る。僕はそれを完全に理解している。これまで所属したクラブがそうだったからね。給料に制限があることは、そういう理由で偉大な選手が来ることを妨げる」
常に高度に統制された組織に関して、モリエンテスは次のように認めた。
「僕の注意を引くのは、バレンシアが外からも中からも同じように見えること。他のクラブにいたときは、ここではいつもスポーツ上のもしくはスポーツ外の問題があるように見えた。今僕は内側にいて、同じような見方をしている」

モリエンテスは、ピッチ上での自分の理想的なポジションは、
「ビジャの前でプレイしたい。一番前だ。でもダビドがシュートをするときに、より疲れていない状態にあるように皆が望んでいることもわかっている。だから僕は自分を犠牲にする。何も問題はないよ」
今シーズンは前線の競争が激しくなった。問題のひとつは、モロがジギッチの隣でプレイするかどうかということだ。
「それはイエスだと思うよ。以前リバプールでは、同じような特徴を持ったクラウチの隣でプレイしたからね」
実際、彼のイングランド時代は2人のハードなセンターバックとの戦いを思い出させたようだ。
「テリーとリオ・ファーディナンド、2人の野獣だね。それがすべてだよ」
そして我々のリーグでは、彼は別の偉大な選手を挙げる。
「アジャラ。目覚しいCBだよ」
フットボール選手の話になると、彼は間違いなくこの選手にハイライトを当てる。
「ジダン。誰よりもインパクトがあった。彼がプレイしたりトレーニングしたりするのを見るのは楽しかった。彼のユニフォームを保存しているほどだよ」
そしてモリエンテスの秘密の趣味は他の選手のユニフォームを集めることだ。
「リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、リーグ・アン、そしてスペイン代表で200枚以上持っているよ。ビジャレアル時代のアルベルダのもあるし、バレンシアのイリエのも。一番たくさんあるのがクライフェルト。いつも交換していたんだ」

会話は、チームメイトのペジェグリーノの隣で過ごしたイングランドでの経験に及んだ。
「どの道も左側を走るんだよ」
モリエンテスはさらに秘密だとして次のようなことを語った。
「僕は足指の痛みを避けるため、穴の開いたスパイクでプレイし続けていた。でもアディダスが内側に薄い布を付けてくれて、穴が見えないようになったんだ」
モリエンテスの将来のプランは、
「バレンシアとの間に残っている契約を全うして、その後更新がなければ、ヨーロッパの外での経験を試してみることも。アメリカやカタール…」
将来のことが確かならば、過去のことを思い出す。
「アルバセテのフベニールの時にパテルナに試合をしに来て3ゴール決めたよ」
モリエンテスがカルロス・ベルモンテ(アルバセテのスタジアム)を離れてサラゴサに来たのだが、これを知っている人はほとんどいないだろう。
「僕はアトレチコに行くことになりそうだった。モリーナやサンティに続いてね。でも最終的に問題があって、サラゴサに行くことに決めた」


ルイIIで、DDと

それからレアル・マドリーに移り、フロレンティーノ・ペレスおよびバルダーノとの不一致により彼のような選手には不適切な去り方をする。
「彼らはもう、僕がどんな気持ちを持っているか分かっているだろう。僕はモナコに行き、そこであらゆる意味で僕のキャリアにおいてベストなシーズンを過ごした。理想的な運命だったし、デシャンのような偉大な監督に会えた。僕たちがマドリーに勝った時、僕はベルナベウでゴールを決めた(4-2の2点目)。僕はチームメイトに、このゴールは勝ち抜けにつながると言ったんだ。チームメイトたちは、まるで僕がおかしくなったというように見ていたよ。でも2nd legでそれが実現した。皆が僕を祝ってくれたよ」
その後モリエンテスはマドリーに戻り、リバプールへの移籍の道を勝ち取った。
「彼らは僕をリヨンに移籍させたがっていた。でもリヨンなら僕は行かない、唯一行くとしたらアンフィールドだと言ったんだ」
そしてアンフィールドに行った。最後まで順応しきれなかったが。
「気候や街にはね…でもファンやスタジアム、クラブとしては素晴らしかった。順応するのは難しかったけれど」
そして彼はバレンシアに現れたのだ。

ここで彼に笑顔が戻った。彼は4番目の子供の誕生を待って幸せなのだ。すべてにおいて謙虚さと少年の頃の夢を失わないモリエンテスは、子供の頃済んでいた家のことを話した。
「ウエルバに試合に行った時、僕たちと一緒に住んでいたグアルディア・シビルの家族が僕のいるホテルに会いに来てくれた。僕にとって彼らは家族のようなものだよ」
最後に、モリエンテスはバルサ寄りだった理由を教えてくれた。
「小さい頃は本当にレアル・マドリーだった。兄と同じようにね。でも僕たちが店にユニフォームを買いに行くと、マドリーのが1枚、バルサのが1枚しか残ってなかった。兄は僕より大きかったからマドリーを取って、僕はバルサを選ぶしかなかった。それを着るようになって、僕はバルサに興味をもつようになったんだよ」
今はカタランのクラブを最高のパノラマのひとつと見ている。
「誰もが彼らのようにプレイするとは思わない。バレンシアもバルサのようにプレイすることはできないだろう。僕たち自身のスタイルを見ることだよ」

フェルナンド・モリエンテス、誠実さと純粋なフットボール。
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4人目のお子さんができると…ラウルのところと競争でもしているんでしょうか。


バレンシアのこと
週末はお休みになるらしいバレンシア留守番組ですが、本日(金曜日)、エドゥ、カネイラ、ビセンテの負傷&リハビリ組が一気に全体練習に合流。といってもまだフィジカルトレーニングを一緒にやる程度のようですが、やっぱり別メの時より表情もぐっと明るくなった気がします。Tvviのニュース映像では、軽くボールを回す様子も流れていました。


おまけでスーペルのこちらの記事。見出しが「Villa y Silva, pulso por el trono de Japón」となってまして。さて、ビジャとシルバが日本と何なのか?
ものすごくざっとしか見ていませんが、ビジャとシルバへの日本からのインタビューの申し込みが増えていて、これは「ちびっ子で速くてテクニックに優れた」というビジャ&シルバの特徴が、日本人の好みにぴったりフィット…というような内容のようです。何度かアイマールの名前も出てきたり、女性ファン層の好奇心を引いている…というような記述もありまして、まあそんな感じで日本人ファンは受け止められているということのようです。

モリエンテス語る

2007-10-11 23:53:17 | football
ASに載っていた、Cadena Serバレンシア版(?)に語ったらしいモリエンテス。まずは前半部分から、ますます遠のいている気がする代表への思い、フランスW杯の話、2002年の話、バレンシアの現状など。

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彼はラス・ロサスに行くことを望んでいただろうがアラゴネスの目はフェルナンド・モリエンテスに向かず、モリエンテスは本紙とバレンシア-カデナ・セルとの時間を過ごした。バレンシアニスタとして7人目の代表になるかもしれなかったモリエンテスは、日曜日には希望を持っていた。
「ビジャみたいに負傷した仲間の代わりに代表に行くのは好きじゃない。でも、いつでも代表に行くのは僕にとって夢のようなものだし、こういう試合の場合ならなおさらだ。ルイスが選ぶ人間であり自分が選ばれるのは難しいことは分かっていたけど、僕は代表50キャップに到達したかった。今47キャップなんだ。2006年のW杯にいけなかったように今回も期待は裏切られたけれど、それでもまだ到達したいと思っている」

“エル・モロ”はゴールとタイトルに飾られた、さらには特別な親友のラウルとレイナがいる自身の軌跡を振り返る。代表に関して思い出すのは、
「僕にとってはフランスW杯が特別だった。僕たちはマドリー史上7回目のCLチャンピオンを獲得してそのまま代表に行った。ラウルはASに載った優勝のポスターを僕たちの部屋に架けていたよ。でもすぐに事態はうまくいかなくなった。僕は若くてあの経験を最大限に楽しもうとしてはいたけどね。周囲は緊張して、ピリピリしていた。グループリーグ敗退は痛手だった。ブルガリア戦ではゴールを上げたのにそれは何もならなかったから(補足:ナイジェリアに2-3、パラグアイに0-0、ブルガリアに6-1)。覚えているよ。僕はゴールを上げて、ゴールを喜んで走ったけれど、自分がひとりだということに気づいた。仲間たちは、もうゴールが何にもならないということを知っていたんだ」
4年後、日韓W杯で事態はもっと悪くなった。
「無力感、あの偏ったレフェリングで試合から追いやられたんだ。最悪だよ。もう少しでいけたのに、僕たちのW杯になったのに、でもAl Ghandur(審判)に邪魔をされたんだ」


98W杯当時、背番号は7

フェルナンドは“赤”の話を止めて、白と黒に話を移しチームの悪い状態を分析する。
「僕が思う一番の問題は、チャンスを作れていないこと。ゴールにならなかったゴールを僕は覚えていないよ。そこまで到達できるのはほとんどなかったんだから。たぶんそういう問題の背後には他の問題があるんだろう。でも昨シーズンは、僕たちはボールを奪い、スピードを上げてすぐに相手のエリアに突入できていた。今は違う。そこまで到達するのがとても大変になっている。(一文割愛)」
バレンシアはメスタージャでプレイするのがプレッシャーになっている。モリエンテスも観衆の要因に触れないわけにはいかない。
「1-0で勝ってこいなんて言われたら注意をひかれるけど、それはまず聞こえない。でも事態が悪くなると、ずっと多く不満が聞こえてくる。それは明らかに選手たちに緊張を与えるし、最終的に他の人に速くボールを回そうとしたらそれは良いことではなくなる」

スタンドではキケへの不満が口にされているが、モリエンテスは責任は選手たちにあるのだと言う。
「キケとはとてもうまくやっている。これまで多くの監督と一緒にやってきたが、僕は彼のことを良く理解している。皆は監督の重要性を知らなければならない。試合中のこともだし、重要なのはトレーニングでの重要性だ。トレーニングは監督の仕事の95%、試合中はその影響はごくわずかになる。残りの5%だ」
この点においては、リバプールでの経験から、モリエンテスはプレミアリーグのトレーニングのやり方を好んでいる。
「2年や3年の猶予がないのはイングランドでは奇妙なことだろう。ここでは毎日が査定で、すべてを複雑にしている」
キケの試みの1つはローテーションである。
「僕にとっては、ローテーションはとても良いことになっている。50試合全部を戦うことが自分にはできないことは理解している。僕の身体が無理だと言うんだ。もう24歳の頃と同じではないんだ。でもローテーションが他のチームメイトには負担になっていることもわかっている」
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とにかくだいぶ量があるので途中まで。残りはいつ読めるのかな…。
後半には、さらにバレンシアのこと、他の選手たちのこと、将来のこと、マドリーとモナコのこと、バレンシアにはバレンシアなりのスタイルがあること、などが語られています。ざっとみただけですが、バレンシアとの契約更新がなければヨーロッパを出る(米国、カタール)ことも考えている、なんていう驚きの発言があったり、アルバセテの後にアトレチコに行く話もあったが結局サラゴサに移籍することになった、という裏話も。何度か繰り返しになりますが、どうも現役にあまり執着していない印象がみて取れることや、素直にフィジカル面の衰えを口にしてしまう辺りが、モリエンテスらしいような寂しいような気がします。ファンの勝手な思い過ごしなら良いんですが。

実験台

2007-10-10 22:23:38 | football
大事な試合ではあるもののどうもスペイン代表のニュースにはモチベーションが沸かないし、バレンシアも酷い形でインターナショナルウィークに入ってしまったのであまりぱっとしたニュースもないし、マドリーがビジャを取りに行くなんてお茶目なMARCAのニュースも大した事ないだろうし、ラポルタ&カタルーニャの問題はややこしいことになりそうなので首を突っ込みたくないし、アウディオビスアルとかソヘカブレとか文字見るだけで腹が立つし、そんな今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。


MARCAのニュースなのでにほんごになるかもしれませんが、こんなニュース。ざっとまとめました。

FIFAクラブ世界選手権の試合では2つのアシスタントが付くだろう
FIFAが12月7日~16日に行われる次のクラブ世界選手権で、2つの実験を行う予定であることをアナウンスした。1つはアシスタントレフェリーを2人増やすこと。このアシスタントレフェリーはペナルティエリアの監視を行うことがお仕事になる。
もう1つは「インテリジェント・ボール」と呼ばれるアディダス社謹製マイクロチップ内蔵ボールを使用すること。完全にゴールラインを超えたかどうかの判断に使われる。このシステムは既に2005年のU-17世界選手権でテストされている。

ということです。既に出場が決まっているのが、ACミラン、ボカ・ジュニオルス、パチュウカ、ワイタケレ。ワイタケレはニホンのリーグ優勝クラブとプレーオフを行い、他にアジア代表とアフリカ代表が出てくる…あれ、そんなレギュレーションだったんですか。

ともあれ、そんなテストケースになるんだそうであります。アシスタントレフェリーを増やすのは有りだなあと思いますが、主審との権限のバランスはどうなるんでしょうね。2つ目の、ゴールラインをまたいだかどうかをコンピュータ管理するのはまだ賛否両論ある点でしょう。運・不運も含めてフットボールだという見方もあるでしょうし、どのタイミングでどういう基準で適用するのか(つまり常にこのシステムが稼動するのか、怪しい場合にのみ参照するのか)というのも決まっていないでしょうし、そんなところに力を注ぐよりもタイトに詰め込んだスケジュールを何とかすることを考えろとか、いろいろあるとは思いますが、まずは実験、テストです。


おまけ

デルビー・マドリー、デルビー・クラシコの「元恋人」が意味深です。でも一番気になるのはマドリーとバレンシアの「コスプレ仲間」です。

…やってみただけです。