けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

11人

2008-11-30 06:07:58 | football
新しい怪我人のお知らせ
○ヴェスレイ・スナイデル:左大腿部の筋肉を痛めた模様。前半15分、担架で運び出される。
○ミゲル・トーレス:同様に筋肉を痛めた模様。前半35分、交代。
○ペペ:試合終了後に左大腿部の拘縮が発覚。セビージャ戦は微妙。






08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 13
Getafe 3-1 Real Madrid C.F.

ヘタフェの得点:アルビン(3、47)、ウチェ(81)
マドリーの得点:サビオラ(55)

GK:イケル
DF:ミゲル・トーレス(35、サルガド)、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ(74、ブエノ)
MF:ガゴ、グティ、スナイデル(17、ファンデルファールト)、ドレンテ
FW:サビオラ、ラウル

当然といえば当然ですが、1点目の失点、怪我人、メンタル等、敗因がいろいろ。

予想通り、左ラテラルがエインセからマルセロになった以外は、BATE戦と変わらない布陣。確かにこの最終ラインで2試合続けて完封しているけど…と思ったのも束の間、あっという間の失点。右ラテラルのミゲル・トーレスが戻り遅れ、カバーにはいったセルヒオ・ラモスも実に簡単に交わされてガビランに軽くクロスを入れられ、中は人手が足りず、簡単にアルビンにカベッサを許す結果となりました。この2試合何とかなっていたからって、気が緩んでたんじゃなかろうか。
失点の後も、やたらと危険な場面ばかり。いきなりのビハインドに、たちまち悲壮な表情になるマドリーの面々。その中で、一番悲壮な表情をしていたスナイデルが負傷。どういう状況でというのはちょっと言葉にしづらいのですが、腿の後ろだろうと思います。しかも担架でしか動けなかったということは、1週間ほどで済むとは思えない。先週のリーガで既に危険な兆候はあったのを、寒いミンスクでフルタイム使い、そのまま今節も使い…で、最悪の結果になってしまった。スナイデルに代わったのはファン・デル・ファールト。

と、もうここまでで運のせいもあり自分たちのせいもあり、逆転するにはかなり難しい状況を作り出してしまいました。スナイデルがたった15分ほどでいなくなったため、チームのバランスが崩れてしまいました。アップもほとんどできずいきなり投入されたVDVは、どういう位置づけで入ったのかよくわからなかった。中盤の真ん中辺りの半端な位置で…やっぱりよくわからない。なかなか身体もフィットしなかったのか、入ってしばらくはFKがおおきく浮き外れたり、ボールが足に付かなかったり。
失点してしまったことで、とにかく早く取り返そうという意識が強かったのか、全体的に前がかり。のこりの2失点は、攻めている途中でボールを奪われて一気にカウンターを食らって、そのまま得点を奪われたもの。2失点目は、CKのこぼれ球から一気に攻められていたと思いますが、後ろに残っていたのは、CKから攻めるときにエリア内には入らないガゴとマルセロのみ。ガゴが必死で脚をのばした先を抜かれてしまい、最後多少シュートコースは狭めたものの、ゴールは決められてしまいました。3失点目も、マルセロがブエノに代わった後でしたし、守備に戻ってきたのがセルヒオラモスとドレンテとか、もうどうしようもない。

後はメンタル的にだいぶ弱っているところがあるなあと。一番気になるのはイケル。今シーズンあまり調子が良くないのは、昨シーズンが素晴らしすぎたせいだろうかとも思っていましたが、やはりちょっと変。今日の2失点目、確かにどうしようもない攻められ方でもあったのですが、イケル、動くのが早すぎる。ピンチのシーンであってもギリギリまで相手の動きを見て、最後の瞬間に動くのがイケルの良いところなのに、横に寝るというかヤマを張ったように倒れこむタイミングが早い。3失点目を食らった後は、遠い目をしてしまい……。思い切ってしばらく休ませた方が良い気もしますが、さすがにそれはしないか。
あと、グティが笑いすぎてて気持ち悪かった。

攻撃も決して良かったとは言えませんが、ボールは回せたしチャンスも何度かあった。ドレンテ、サルガドと、サイドからの崩しはやはり有効な手段のひとつ。冬に戦力補強をどうこうという話が出てきていますが、何が何でもサイドできる人をお願いしたいところです。
唯一の得点は、中盤でボールを奪ったグティが縦にパスをいれ、サビオラがそのままのタイミングでシュートしたもの。そろそろやってくれるだろう、というところでちゃんと結果を出してくれました。もっともこの試合は他に何度かチャンスがあったので、そちらも決めていただけているとなお良かった……。

今日のレフェリー、ペレス・ブリュイは、はっきりいってマドリー寄りもいいところでした。セルヒオ・ラモスがソルダードを倒したのはどうみてもペナルティだったし、組織も統一意識もなにもなくなってしまったディフェンスを補うべく、無理をしてファウルを犯すマドリーのDF陣は、誰が退場になっていてもおかしくなかったのですが、無事に11人で終了のホイッスルを聞くことができた。あえて、ありがたいことだ、と言わせていただきます。ただでさえ怪我人だらけなのに、タルヘタロハで次出場停止とか出てきたらどうしようもない。

ミッドウィークは何もないですよね? 来週までにどれくらい戦力が戻るだろうか。スナイデルとミゲルトーレス、どちらもできる限り軽症でありますように。これでセビージャ戦だのクラシコだのバレンシア戦だのって……考えるだけで恐ろしい。

総力あげて

2008-11-29 23:34:57 | football
17人
土曜日のメインイベントはセビージャvsバルサがあるんだから、日曜日にまわしてくれたっていいのに、なぜかまた今節の先陣を切って試合をするマドリーです。で、当然のことながらマドリーが嫌いらしい某Wは、ほぼ24時間遅れのON AIR!ときたもんだ。

召集選手です。
GK:イケル、デュデク
DF:サルガド、ペペ、セルヒオラモス、ぴんくのスパイクのマルセロ、メツェルダー、ミゲル・トーレス
MF:スナイデル、グティ、ドレンテ、ガゴ、ハビ・ガルシア、ファンデルファールト
FW:ラウル、サビオラ、ブエノ

全部で17人です。18人までベンチに入れるのに、17人です。エインセが抜けて、カンナバーロもまだ戻ってこれなくて、ロッベンも全体練習には復帰しているけどまだだめで、イグアインも間に合わなくて、そんなこんなで……もう召集できる人がいないの。シュスターなのでカスティージャから召集して埋め合わせることもなく、あるものだけで行くヘタフェ戦です。一応フエラですが、近場なのは良かったかも。

先発をどう組むのかは、予想しても仕方ない部分かもしれませんが、BATEボリゾフ戦とほとんど変わらないメンバーでいくんじゃないかと思っています。スナイデル辺りは休ませるかせめて途中投入にするとかしてほしいし、ラウルも使われすぎているし……。とはいえ、バジャドリに敗れてチームは崩壊状態、シュスター解任か?となったのが11月中旬。その後、レクレ戦、BATE戦と1-0で勝利する試合を2つ続けたわけですが、よくよく考えてみれば、本当に盛り返せているのかどうかは非常に怪しいところ。今節も、チームとして成り立っているかが試されるし、となると、ローテーションを考えるよりは現在最善のスタメンを組むしかないかもしれません。
だとしたら、個人的にはラウルとブエノの2トップを見てみたい。でもサビオラも見たい。どうせ4-3-3だというのなら、ブエノを左に、サビオラを右に、中にラウル、というのはどうでしょう。捨て身の布陣のような気もしますが。


500
本日の試合に出場しますと、ホセ・マリア・グティエレス“グティ”・エルナンデス選手は、レアル・マドリーのユニフォームを着ての公式戦500試合目となります。名だたるレジェンドの仲間入りでもあるし、9歳から始まって生き残りに生き残りを重ねてきたグティの歴史に、また新たな栄誉が加わるということにもなります。

【500試合の内訳】
リーガ:351試合
チャンピオンズリーグ:92試合
国王杯:40試合
スペイン スーペル・コパ:9試合
ヨーロッパ スーパーカップ:2試合
インターコンチネンタルカップ:3試合


レアル・マドリー・ラジオのお披露目(?)式典に出席した3人のカピタンたち、爆笑中。BATE戦で負ったグティの傷は、まだこんな感じ。トレーニング中は、ニットキャップを深くかぶってカバーしていました。


FOOT!
既に皆さんご覧になったかもしれませんが、今週のFOOT!は「亘さんのアミーゴを訪ねて@レアル・マドリー」ということで、ガゴとサビオラがインタビューされていました。どちらのインタビューも面白かった。
ガゴは、自分らしい「5番」に拘っていること、単に守備の専門、ボールを相手から刈り取る役割だけではなく、チームの中心としてバランスを取り、攻撃の選手にできるだけ良い形でボールを供給するにはどうしたら良いかとか、本人の口から聞いて、改めてガゴってそういう選手だなあ、と思わされました。ガゴ家に入り浸るバネガの話も面白かった。
サビオラは、もっとプレイ時間欲しいんだけどね、シュスターって選手とあまり話さないんだよね…なんて話も。ま、これはインタビューが微妙な時期だったということもあるだろうし、サビオラの扱われ方を考えれば当然か。続けて使われれば調子が出てくると言ってますし、そろそろやってくれるかな、と期待。

他に気になったサッカーとあまり関係ないこと。

1:姿勢
インタビューの間、終始胸の前で腕組みをし、椅子にきっちり背中をつけて…となぜか警戒感を醸し出していたガゴと、やや前かがみの姿勢で亘さんの方に身体を向けた、リラックス感のあるサビオラとの対比。

2:肉、肉、肉
アサードなしでは生きていけないらしいサビオラ。牛を食らう猫背の兎。やっぱりアルゼンチン人から肉を取り上げることはできない。

3:日本撤退
インタビュー開始時にサビオラの携帯が鳴っていました。私の携帯も同じメロディが流れます。日本撤退って、次どうしよう。

FOOT!ブログには補足も。


ロマン派
がんばってください。ずっと。


バレンシア
試合は日曜日ですが、既に召集メンバーも発表されているので、こまごましたニュースも合わせて。

GK:レナン、グアイタ
DF:ミゲル、アルビオル、アレクシス、モレッティ、マルチェナ、デル・オルノ
MF:アルベルダ、マドゥロ、マヌエル・フェルナンデス、バラハ、ホアキン、エドゥ、パブロ
FW:マタ、モリエンテス、ビジャ

セビージャ戦で負傷しUEFA杯に出場できなかったモレッティですが、召集されました。ローゼンボリ戦ではデルオルノも良かったし、これで左ラテラルは少し余裕が持てそうです。ローゼンボリ戦で違和感があり、用心のために前半のみで交代したマタも召集んに入りました。
今節も4-3-3になるだろうという見方が強く、となると真ん中はビジャだから、モリエンテスの出番の可能性はまた低くなりそうです。ただ次のミッドウィークにはまたUEFA杯があり、その48時間後はバルサ戦なので、こっちのお仕事は任されそうです。

その他いろいろ。
○トロンハイムでの試合日の朝、絵葉書のように雪が降り積もる中、モリエンテスはエドゥとお魚市場に出かけ、クジラの切り身とサーモンを買って帰ってきたらしい。それは何のニュースなんでしょうか、las provincias

○一面雪景色の外に出かけるなんてとんでもないことだったらしく、ほとんどの選手は部屋でぬくぬくしていたようです。しかしウナイ・エメリは、スタジアムのピッチが気になって、様子を見に出かけて行ったらしい。

○皆さんが寒いところに出かけている間に、シルバは再びバルセロナのクガット医師を訪ね、再診断を受けました。回復具合は驚くほど良好で、クリスマス休暇前に出場できる可能性も高くなっているようです。


モリエンテス、クジラをどう料理するつもりなんだろうか。

ノルウェイで勝ち

2008-11-28 07:10:00 | football
08/09 UEFA Cup Group Stage
Rosenborg 0-4 Valenci C.F.

バレンシアの得点:マタ(21)、パブロ(76)、バラハ(88)、ホアキン(90)

GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、マルチェナ、デルオルノ
MF:アルベルダ(78、マドゥロ)、マヌエルフェルナンデス(58、バラハ)、エドゥ、パブロ、マタ(46、ホアキン)
FW:モリエンテス

ヨシヨシ。フエラで完勝です。先日のマドリーの試合にも負けないほど、とんでもなく寒そうでしたが、勝ち点3を積み上げました。2点目が入るまで時間がかかって、少々落ち着かない気分もしましたが、押し込まれた時間帯はあるにせよ試合全体をみればバレンシアの方が相手を上回り、試合を支配できていたと思います。ビジャも休ませられたし。ちなみにベンチにいて、後半にアップをすることもなかったビジャは、風邪を引いた過保護の小学生のようにモッコモコに着ぶくれておりました。何かの置き物にできそうだった。

マタは良い時間に取ったし、パブロのゴールはゴラッソでしたし、3点目や4点目も実に見事でした。チーム全体としては、よくパスをつなぎ、守備ではマルチェナを初めとしてよく身体を張って決定機を作らせないようにしていた、良い試合だったと思います。モリエンテスは終始1トップで、いくつかあったチャンスは決めておいて欲しかった部分もありましたが、サイドに流れてマタやパブロが中に入ってくる場面もあったり、ホアキンにアシストもしたり、彼なりの「役割」は果たせたのではないでしょうか。



さて、普段は勝っても他のクラブを貶めるような発言は極力しないようにしておりますが、ほんの少々お許しください。

ローゼンボリ、ざまぁみさらせぇ。

えー、失礼。

何があったかといいますと、数日前からスペイン各紙でちょこちょこ取り上げられていたのですが、ローゼンボリが公式サイトに、バレンシアの選手たちをバカにするビデオを載せていたのです。全部で7本にも渡るビデオのうち5本までが公開されたところで騒ぎになったのですが、内容は「スペインに関するレッスン」てな感じで、ローゼンボリ所属のウルグアイ人選手が何やらセリフを読んでいるものです。曰く、

「バレンシアの選手は氷点下の寒さに対処できないお子ちゃまどもである」
「バレンシアのFWなどオカマ野郎(maricon)である」

と、こんな感じ。「ユーモアでーす、わかってねー」と断ってはいたようですが、ちょっとユーモアって問題じゃないなー。
私がこれまでリーガやスペインサッカーを見てきた中では、オカマ=「マリコン」という単語は、選手に投げかけるに当たってはHijo de P***に準ずるくらいの侮蔑用語に当たる、という理解です。どのくらいかというと、アトレチコファンがカニサレスに対して使うとか、言われたグティがブチ切れるとか、そのくらいのレベルです(わかりづらいか)。

ま、そんなこんなで大騒ぎになり、1日か2日たって、ローゼンボリは公式サイトで「すいません誤解です、言葉の使い方間違えたんです」と謝罪はしました。といっても、
「本当はcobardicas(卑怯者)とかenclenques(あわれな弱虫)って意味で言いたかったんです」
……って、それだって十分ひどいと思うんですが。

ということで、ここはぜひともサッカーでボコボコにしてやって頂戴、と思っていたわけです。実現できてよかった。あー、すっきり。


その他リーガ
パリ・サンジェルマン 2-2 ラシン・サンタンデール
デポルティーボ・ラ・コルーニャ 3-0 フェイエノールト
セビージャ=お休み

ラシンはフエラで、しかもPSG相手によく同点まで持って行きましたね。デポルは3-0ってすごいなー。フェイエのマカーイは久しぶりのご帰還。

エインセ3週間

2008-11-27 06:56:51 | football
とりあえず皆無事に試合を終えたと思っていたのに、やはりダメでした。試合終了間際にずいぶん痛そうだったから・・・。
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火曜日のBATEボリソフとの試合で強いタックルを受けたガブリエル・エインセについてMRI検査を行った結果、左脚の深部筋膜の負傷で、下腿三頭筋、深指屈筋に大きな血腫があると見られている。全治にはおよそ3週間を要する見込み。
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3週間って、ヘタしたら年内終了じゃないですか。最終ラインは、カンナバーロが元気かどうかしだいのところはありつつも、比較的数は足りている方ですが……。
BATE戦の前に、MARCAに「マドリーで今シーズン怪我をしていない選手は7人」という記事があり、エインセはその中に入っていたのですが、ここでやられてしまいました。


突破
アトレチコもおめでとう。リーガは4チームすべて決勝トーナメント行きを決めました。

本日、モリエンテス特集

2008-11-26 22:05:37 | football
数日前にlevante-emvに載ったモリエンテスのQ&Aインタビュー。少し前の公式プレスカンファレンスの後くらいでしょうか。真面目に現実を見つめたり、ちょっと言葉を濁してみたり、よき家庭人をアピールしてみたり。非常に長いですが、適宜お楽しみください。ちなみにごく一部に18禁的な内容がありますのでご注意ください(ってたいしたことないんですが)。

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彼の名前はゴールと同じ意味を持つ。フェルナンド・モリエンテスは、チームでの彼の新しい役割を「自然に」受け入れている。彼は、それは「役に立つ」と感じると言う。チームでもっとも多くの賞を勝ち得て、バレンシアでの最後のシーズンを過ごす。ただし、15ゴールを決めることで、自動的にその契約は延長されるようだ。

Q:フットボールではゴールが求められ、時間単位で換算すれば、あなたはバレンシアで最も採算の良い選手なのでは?
M:そうは思わないな、リーガでは失敗しているんだから。でも、そうだね、3つの大会で僕はチームを助けることができている。率直に言って、毎日毎日、僕は満足しているよ。

Q:先発であることと役に立つこと、どちらがより重要ですか?
M:役に立つことだと思う。先発であると感じることはできないけれど、そう、役立つと感じることはできる。なぜなら、僕はプレイしたり、ベンチから貢献することもあるからだ。

Q:この新しい役割を担うのに負担はありましたか?
M:最初はね。でもそれから、現実と周囲の状態から自然(とそうなること)について考えた。僕はその点には重要性を置いていない。望むことは、チームの誰かが負傷したからという理由ではなく、僕の特長によってプレイしたいということなんだ。

Q:ベテランとして、あるいは経験を積んだ人間として? (Veterano o experimentado、と聞いている。どちらもほぼ同義だと思うのですが、スペイン語としては細かい違いがある?)
M:経験を積んだ、という方がいいな。でもフットボールの選ばれた人間たちの世界で15年間キャリアを過ごしてきたことによって、僕がベテランとして考えられているのもわかる。実際は、年齢を重ねたことが僕に与えてくれた経験は、誰もが望むもの、ということだ。

Q:フォワードの価値を評価するのは、おそらく絶対的にそのゴール数でしょう。ずっとそういう評価を受けてきて、窒息しそうではありませんでしたか?
M:今はノーだね。でも以前はイエスだった。最近まで、現在や将来が僕の挙げるゴールに依存すると思っていた。でも今は違う。それは僕の年齢や経験、あるいは僕のわからない何かのために存在するんだろう。でも今は僕は他のことでチームに貢献し、そして満足している。

Q:フットボール選手にはどの試合でも最高のものが求められますが、それは自動的なことなのでしょうか?
M:状態が良いと何か当然のことのように思われるけど、そうでなければ批判の雨が降ってくる。これは今起こっていることで、大きな特徴がある。シーズン当初は、勝利を得ることが評価されなかった。なぜなら、非常に難しい1シーズンと、クラブの社会的な側面で大変なプレシーズンを過ごした後では、勝利して当たり前だと考えられていたから。今、ネガティブな結果の後では、シーズン当初に良いスタートを切ったことが評価されている。ここから僕たちがしなければいけないのは、できる限り規則性を保っていこうとすることだ。

Q:今シーズンの初めに、今シーズンがバレンシアでの最後のシーズンだということを明言しました。そして今、もし契約にあるシーズン15ゴールで自動契約という内容をなしえたら、プレイを続けたいと考えているようですね。考えを変えさせたものは何でしょうか?
M:毎日状況は異なっているように思える。数ヶ月が過ぎて、結果的に僕の契約更新は機密の問題になっていて、ゴール次第ではなく、多くが他のことに影響を受けるようになるだろうと考えている。それが今の僕の考えで、最後までそういう考えでいくだろう。

Q:あなたの経験からいって、白いものがこうも早く黒くなってしまうのは驚きではありませんか?
M:洗練された話ではないけど、ここだけの話ではなく、どんなチームにもあることだ。驚くよね。数日の間に頂点からどん底にまで落ちる、だから良い時期を楽しむことが重要になる。今、例えば、トレーニングでは僕たちはとても楽しくやっているけど、それは集中を欠いているという意味ではない。なぜなら、このプロフェッショナルのレベルでは、1週間でヒーローから悪人になってしまうことを知っているからだ。

Q:エメリについてはどう考えていますか?
M:僕は後から評価をする方が好きなんだ。評価するのに十分な時間が持てるからね。監督が仕事をしているときには、ロッカールームで深刻な問題が起きない限りは、その監督を悪く言う人は誰もいない。監督が去ったときになって、悪い役割や意見が始まる。エメリを評価するのは、僕と彼との旅が終わったときにしたいな。今現在で言えば、彼はとてもオープンに話し合いをするタイプだと見ることができる。エリートの監督に求められる経験を手にしようという、多くの野望を持っている。そして多くの時間を監督業に捧げている。なぜならこれが、最終的に、彼がそう生きたいということだから。彼は僕が出会った中でも最も若い監督の1人で、サラゴサで同時期を過ごしたビクトル・フェルナンデスを思い出させるよ。

Q:後から評価するのが良いのですね。ではクーマンを評価してください。
M:彼は、言われているほど悪くはなかったよ。でも結果がね。不幸なことに、彼はやることすべてがうまくいかなかったし、それは僕たちも同じだった。チームはいま精神的に変化している。(その頃)僕たちは悲観論的な空気の中にいた。それはクーマンが一緒でなくても、他の監督でも同じだ。ロッカールームは常にネガティブで、僕たちが必要としていたのは、ちょっとばかり心理学者的な監督だったんだ。

Q:エメリは、このカテゴリで監督をするのがほとんど素人だということを自慢にしているようだけれど、彼の経験については、どう見ている?
M:わからないな。彼はフットボール選手でもあったから、両側面を知っているんだ。彼は好きだよ。僕に将来についてのアドバイスをくれた。

Q:エルゲラが不自由な状態にあることは理解していますか?
M:難しい状況にあるね。彼はエリートレベルからやってきた選手なのに、プレイもできず召集もされない状態にある。誰にとっても最悪なことだ。この問題を彼は重要な事態と見ているだろうと思う。でも、このテーマについて、エルゲラ自身も監督も、他の誰もいないところで話すのは好きじゃない。この種の問題はしばしば起こることで、内部で処理されるべきことだ。なぜなら、最終的には悪い状態のままになるのは選手で、状況が好ましくなくなるからだ。エルゲラは確実に保証できる人間だよ。

Q:ロッカールームで起きうることで、一番深刻なことは何?
M:僕が見てきた中では、チームメイト同士のケンカだ。最後にはどちらかにつかないといけなくなるからね。

Q:振り返ってみてください。モリエンテス少年はどんな子でしたか?
M:今と同じ。すごく落ち着いていて、良い子で…

Q:(質問がわからなかった。嘘でしょう?みたいなニュアンスだろうか)
M:子供の頃に知り合いだった人たちは、良い子だったよって思い出させてくれるんだ。小さな生徒で、両親に言わせれば問題は何もなかったって。

Q:どんなことについて誇りを感じていますか?
M:フットボールをやり、このプロフェッショナルの世界で過ごし、選ばれた世界で生きる、そういう自分の夢を達成できたこと。

Q:プロフェッショナルであることはあらゆるものに優先するのですか?
M:いや、今はプロフェッショナルのことよりも個人のことがより重要だ。ただ、プロフェッショナルであることは、個人的な安定感をもたらしてくれる。

Q:それは何かを変えましたか?
M:いや、僕はとてもノーマルだよ。

Q:いろいろ異なる個性のひとたちがいる大きなグループの中で、モリエンテスが貢献するものは何でしょうか?
M:できることは、その時々に応じる。全力を尽くすような状況では落ち着きを与えるようにとか、それ以外の場合では、楽しむこととかね。

Q:成長していくために、排除することは何ですか?
M:僕の性格についてはなにもないよ。どんな政治的なつながりも作らないということかな。

Q:将来について、経済面の計画は?
M:フットボール選手は、非常に特権的な地位にある。何を持っているかとか、その選手から何かを得るのを喜びとするような人たちに取り巻かれているとか、そういうことを知らなければならない。金を稼げることというのはその選手を選ばれた人間にする。普通の人なら、15回や20回人生を送れるような金額だ。悲しいことに、浪費に明け暮れて何も得ない選手というのもいる。そうだね、その日暮らしを好きな人たちもいる。最後には、誰もが死ぬんだからってね。でも僕は、将来についていろいろ考える。

Q:最近旅行したときのことを思い出してください。
M:最近って、チームとだよ。

Q:では家族とは?
M:休暇の時には、僕は飛行機に乗らないようにしているんだ。時々そうもいかなくなるけど。クリスマスには、どこか見にいくなら、リバプールに行くよ。

【以下、18禁】
Q:カッサーノは、600人か700人の女と過ごしたと認めていますが、信じますか?それともほら話だと思いますか?
M:僕は本当だと思う。

Q:数えたんですか?
M:もちろん違うよ。でも可能なことでもあるから、まったくのほら話とは見れないんだよ。

Q:あなたの仲間が言っていました、コンセントレーション(試合前夜等にチーム単位で集合し宿泊すること)では、セックスと食べ物が完璧な夜を作り出すと。
M:残念なことに、コンセントレーションでは僕はセックスしたことはないよ。でももしその人がそう言うなら…。コンセントレーションの唯一の良い点は、結婚して子供がいるような人たちにとって、休養になること。誰も何も言わないと思うけど、それ以上のことはないんだ。
【ここまで、18禁】

Q:この世界には大きな深淵があると?
M:人々が思っているより小さな物だよ。ごくわずかなことしかないのに、皆はプロフェッショナルのことをあまりよく思わないんだ。

Q:グアルディオラ監督は、バルサがカーサでプレイするとき、チームの集合時間を試合の2時間前にしています。これをどう考えますか?
M:完璧だね。コンセントレーションの時間は、退屈しかもたらさない。試合と同じ日にコンセントレーションをするほうが好きだよ。

Q:監督としての、グアルディオラのプロフィールは好きですか?
M:すごくね。僕は元選手から監督になるという流れを支持している。ロッカールームで過ごしたことがあるような人は、選手がどう考えるかとか、どんな状況であるとか、そういうことをいつでもわかっている。

Q:元のチームメイトがいるようなところでチームを指揮するとしたら、あなたは困惑しますか?
M:そう思うよ。僕の性格では、なにか決定を下したりはできないだろうね。

Q:家庭でのモリエンテスはどんなふうですか?
M:できるかぎりいつでも、落ち着いて休養しようと努力している。でも4人子供がいたらほとんど不可能だね。子供たちと遊ぶのは大好きなんだけど、結局ほとんどは毎日サッカーをすることになるんだ。

Q:うまく扱えている?
M:ダメ。幸運なことに、義理の父がいて、家の中の問題があると助けてくれる。彼がすべて解決してくれているよ。

Q:料理はできますか?
M:うん、作るのは好きだよ。でも元に戻せないんだ。妻がいない時には、あれこれ散らかして、赤ちゃんたちのために夕食や何か食事を作ってやるのは好きだよ。

Q:子供たちの宿題を助けてあげたりしますか?
M:やるよ。問題は日々それが難しくなっていくことだね。固い頭でできるだけ手伝うんだけど、だから子供たちは、僕が彼らを助けてあげるのは、それを知ってるからだとわかっているんだ。
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あまりにも長いので感想をあれこれ書く気も失せてしまうのですが、突発的なこんな地元紙インタビューも面白いですね。チームメイト同士がケンカしたらどっちについたらいいか困るとか、元チームメイトがいたら監督なんて無理無理とか、もう本当にモリエンテスらしい。ウナイ・エメリに関しては、ちょっとモゴモゴした感じですが、今の扱われ方では仕方がないか。それが自分の役目と理解してはいても、満足のできる使われ方ではないですからね。だからといって何か問題があるわけではないと思いますが。
あと、ちゃんと片付けてください。


ハンガー
昨日、バレンシアでは公式スーツのお披露目が行われました。このスーツを手がけたのは、あのロエベ(LOEWE)。スーツやシャツの仕様についてはいろいろ細かい描写もありましたが、専門外なので詳しいことはさっぱり。関連記事曰く「グレーのスーツ上下、パンツは細身、シャツの襟に特徴あり、黒と白のストライプのネクタイ、黒のレインコート、黒と茶色のリバーシブルのベルト、黒のシルクスカーフ、全天候型(マルチ?)バッグ、黒のショルダーバッグのセット」で、12月5日のバルセロナ遠征から着用予定。

スペインでも最高レベルのブランドのひとつが、初めてフットボールクラブのオフィシャルスーツに携わったということ、いつも地元ブランドだったのが背伸びをしてみたバレンシア、とお披露目式はそこそこにぎわったようです。で、モデルとして駆り出されたのが、エドゥ、モリエンテス、マルチェナ、レナン。モデルならアルビオルにやらしとけと思わないでもありませんが、スーツの似合いそうな人という人選だったんでしょうか。エドゥはいつもおしゃれだし相応しいなと思いますが、モリエンテスはなんで駆り出されたのかな。levante-emvの記事内では「4人の選手たちにとって快適なものではなかっただろう。時にモデルのように振舞わなければならなかった。あるいはハンガーか」と書かれてました。ハンガー代わりか……。


ハンガー4つ。

突破

2008-11-26 07:17:01 | football

ゴールが決まった瞬間、最終ラインにいたセルヒオ・ラモスがガッツポーズ。
……次の瞬間、ゴールを祝福する輪にちゃんとペペ共々参加。最終ラインからダッシュ。


08/09 UEFA Champions League Group H Matchday-5
BATE Borisov 0-1 Real Madrid C.F.

マドリーのゴール:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(7)

GK:イケル
DF:ミゲル・トーレス、セルヒオ・ラモス、ペペ、エインセ
MF:ガゴ、スナイデル、ドレンテ、グティ(78、ファンデルファールト)
FW:ラウル(85、ハビガルシア)、サビオラ(88、ブエノ)

勝った!突破した!
何はなくとも、ひとまずおめでとう。寒い中で、怪我人だらけの中で、いろいろ厳しいところもあったとは思いますが、最低限達成しなければならないところをクリアできたのは何よりです。最終節までもつれていたら、やはりどうなっていたかわからないし、ここで決められて良かった。

相手との力関係もあるとは思いますが、中盤が比較的高い位置にいられたことと、前線から守備をする意識が高いことが、完封できた原因の1つだろうと思います。イグアインも、サビオラくらい前から守備することを覚えて実行してくれたら、もう少しリーガでも失点が落ち着くのではないかと思われます。

ドレンテが相変わらず元気なままで、ラウルのゴールをアシストしたのもこのドレンテ。試合を通じて精度が揃わないのはいつものことですが、重要な仕事をしました。最後まで走る力が落ちないのも、この試合では重要でした。

あとは、ガゴが印象に残った。ガゴがいなかったらマドリーはどうなってしまうんだろう。中盤を突破される前にBATEの攻撃を食い止め、サイドが甘くなればフォローに回り、チャンスには上がると。この試合ではサイドが、特に右のミゲル・トーレスが守備の意識が高くて、危険な場面をほとんど作り出させなかったことで、ガゴの負担は少しは減っていたでしょうか。エインセがボールをクリアしようとして実に見事な空振りを見せた瞬間に、ガゴが「ダメだー」という感じで天を仰いでいたのが面白かった。諦めが早い。

負傷が心配されていたスナイデルは結局フルに使われてしまいました。特にどこかに違和感がある様子を見せていたわけでもなく、むしろ時間いっぱい走り回っていたので、大丈夫だとは思いますが。その代わりといってはなんですが、グティ、セルヒオ・ラモスと続けて流血。エインセも終了近くにだいぶ痛がっていましたが、それ以外は、見た目ではどこかを痛めたような人はいなかったと思います。皆元気で帰ってきてくれないと、誰かがターンオーバーで休んでいたわけではないので、ほぼこのままの面子で週末のヘタフェ戦に向かわないといけないのです(もっとも、イグアインがヘタフェ戦に間に合いそうな間に合わなさそうな、やっぱり間に合いそうな…という記事はありましたが)。


そして、ラウル!! 1点が必要な試合で、きちんと決めてきたところが嬉しいです。チャンスばかり、というわけにはいかなかったかもしれませんが、狙える場面ではシュートも打ち、必要とあれば下がって守備をし、攻撃につなげる、いつもどおり必死で動いているのが良い。できればそろそろ休ませてやって欲しいなー。

ピッチ上で寒かった皆さんも、ベンチで寒かった皆さんも、とにかくお疲れ様。


ビジャレアル
エル・マドリガルでManUと引き分けたビジャレアルも、無事にグループリーグ突破を決めました。おめでとう。あとはアトレチコだけかな。がんばれー。

ミンスク

2008-11-25 06:28:41 | football
極寒画像集

ミンスクの空港到着。ドレンテは普段の見た目が温かそうなぶん、寒そうに見える


雪かきに動員されたのは軍隊さんたち


重装備マルセロ。右の目と鼻だけの人はガゴではないかと思われる


寒がりのくせに機嫌良さそうなグティ


年寄りベテランほど軽装な気がする


戦力
土曜日にレクレ戦を戦って、日曜日は、先発組は室内でリカバリートレーニング、非先発組はピッチ上でのトレーニング。月曜日夜、ディナモ・スタジアムでの公式前日練習で、やっと全員が一緒になっての練習ができたことになります。
筋肉に問題を抱えながらも召集されたスナイデルは、公式の記事によれば、通常通りのトレーニングができたとのこと。プレスカンファレンスでシュスターは、スナイデルを先発から使うことを示唆しています。曰く
「何かを取っておく余裕は我々にはない、私もプレイしなければならないかも。」
「我々に贅沢は許されない。彼の状態は良いようだ。事態がうまくいって、彼はプレイできるだろうという感覚が私にはある。」

うーん…スナイデルは確かに必要だし出て欲しいとは思いますが、極度に気温が低い場所で、筋肉に問題を抱えている選手に無理をさせるのは、ものすごくハイリスクだと思います。ウォーミングアップをしっかりさせても、普段と筋肉の動きも違うだろうし、ピッチの状態も普段とは違う。雪が降るという予報も出てますから、ピッチが濡れだしたら……。もちろん先発の選手は直前までわかりませんが、いろいろなリスクを考えると、非常に怖い決断です。他に選手の組み合わせ方がないわけではないんだから、怪我のリスクを犯す、なんてことしないで欲しいのですが……シュスターのこれまでを考えると、スナイデル使ってしまうんだろうな。

ちなみにプレスカンファレンス担当の選手は、ミゲル・トーレスでした


バレンシア
日曜日は休養、月曜日からトレーニングを再開したバレンシア。セビージャ戦で途中交代したモレッティは、まだ負傷の程度が発表されていませんが、理学療法士と共に過ごし、通常のトレーニングはできませんでした。これでは左ラテラルがいなくなる……という絶妙のタイミングで、デル・オルノが通常通りのトレーニングに復帰。他の選手たちと共にメニューを完遂できたそうで、このまま特に問題がなければミッドウィークのUEFA杯でラテラルに困ることはなさそうです。デルオルノ、弱いからちょっと心配ですが。他の負傷者はアングロとビセンテ。室内で理学療法士と共にそれぞれのメニューをこなしたとのこと。
先週からこの週末にかけて、クラブの許可をもらいドイツに帰国していたというヒルデブラントも、月曜日からトレーニングに合流。整骨の主治医を訪ねていた、と公式にはありました。

ところで、マドリーの旅行先、ミンスクを取り上げて寒い寒いと言ってきましたが、今週バレンシアが戦うUEFA杯の対戦相手はローゼンボリです。フエラです。ノルウェイです。

では、BBC Weather@トロンハイム。


ミンスクよりは少しマシ…というか、いい勝負ってところでしょうか。やっぱり寒そう…。


2008-11-24 07:35:12 | football
ベラルーシ行き
CLのBATEボリゾフ戦は火曜日で、しかもフエラでもあり、日曜日にはミンスクに行く選手たちが発表されました。月曜日10時15分にバルデベバスに集合し、11時にはバラハス空港からミンスクへ向けて旅立つとのことです。

GK:イケル、デュデク、コディナ
DF:ミゲル・トーレス、マルセロ、エインセ、サルガド、ペペ、メツェルダー、セルヒオ・ラモス
MF:ガゴ、グティ、スナイデル、ドレンテ、ハビ・ガルシア、ファンデルファールト
FW:ラウル、サビオラ、ブエノ

GK3名を含めて19名、いっぱいいっぱいのリストです。
スナイデルは召集されました。実際に使える状態なのか、短時間ならいけるのか、その辺はわかりません。仮にスナイデルがダメだとすると、カンテラからブエノのほかにもう1人上げてこないと人数が揃わなかったわけで、本当にギリギリです。
イグアインについては、その後特に詳しい診断結果が追加されることもなく、「強い捻挫」のままです。全治期間もわからない。

ところで、マドリー公式の召集選手の記事を読んでいて、非常に寒~い箇所を見つけてしまいました。

a la hora del comienzo del partido el termómetro estará situado entre los cinco y diez bajo cero.
「試合開始時の気温は、氷点下5度~10度になるようです」


ひー。寒い。寒い寒い寒い。
BBCYahooなど各種天気予報のページを見てきました。火曜日夜の予想気温は-2℃~-7℃、お天気は「曇、ちょいと雪」だそうです。皆、あったかい格好して行くんだよ。ベンチには毛布を置いておくんだよ(選手たちがくるまるためです。普段から動かない人だから、シュスターにも毛布が必要かも)。
でも、勝たないと後が苦しくなるので、なにがなんでも勝ってきてください。
 
左:BBC、右:Yahoo



08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 12
Sevilla 0-0 Valencia C.F.


GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、アレクシス、モレッティ(78、マドゥロ)
MF:マルチェナ、マヌエル・フェルナンデス(75、エドゥ)、バラハ、ホアキン(88、パブロ)、マタ
FW:ビジャ

ここしばらく勝った記憶のない、というか、負けた記憶しかないセビージャ相手に、しかもサンチェス・ピスファンで引き分けてきました。連続得点記憶は止まってしまいましたが、まあそれはどっちでもいいでしょう。ここしばらくふわついていた守備をきっちり締めてエンパテ・ア・セロに持ち込めた。ただ、攻撃力が犠牲になってしまいましたが。
マルチェナ、バラハ、マヌエル・フェルナンデスのトリボーテにホアキンとマタの両サイド、ビジャの1トップ。
前節でも書いたように、1トップのビジャは背の高いDFたちに張り付かれて苦労し、思うように前線でボールを受けられない。下がってくればボールに触れるけど、今度はチャンスメイクをする側になったり、可能性の高いエリアから離れてしまう。イライラしている様子でしたが、昔ほどキレなくなったのは成長したなと思う。えらい。
ビジャが苦労している分、マタにチャンスがいくつか。サイドに拘わらずに、いろいろな場所に顔をだすのはマタの良いところだなと思います。

ただ、やっぱりパスを供給する側も苦労していて、うまくサイドを使えなかったり、思ったようにパスを出せなかったり。中盤からビジャにボールを入れたり、サイドから中へクロスを折り返しても、がっちり付いているセビージャ守備陣に取られてしまう。エリア内に入らせないようにセビージャがきっちり守っていたということなんだろうなー。さすがリーガ最小失点。

ただ、バレンシアとしても、この試合は完封できたのです。バレンシアにも、セビージャをペナルティエリア内に入らせないようにしよう、という意識があるように感じました(ま、危ない場面はいくつかありましたけど)。CBの前にマルチェナがいるせいか、ラテラルが上がったあとのケアもできたし、中盤でボールをディレイさせることができた。あとレナン、個人的にはこの試合バレンシアのMVPを差し上げたい。
後半になるに従ってだんだん荒れてきて、ちょっと昔のセビージャを思い出しました。ま、バレンシアも十分荒かったんですが。マルチェナの、普段のアルベルダの分も合わせたかのようなタックルとか。
あと、途中交代したモレッティは、どこか痛めたようです。何か深刻なものというのではなく、用心のためという程度のようですが、詳細はいまのところ不明。

最初から引き分け狙いだったのか、とつい思ってしまうのですが、狙い通りにプランを実行できたこと自体が、褒められるべきことかもしれません。


新・オフィシャル
数日前からバレンシアの公式サイトが新装開店いたしまして、少しずつ探索を続けています。たとえば、一番最初のページ:http://www.valenciacf.com/ から、選手を選んでから言語を選んでトップページに入ると、上のバナーがその選手シリーズで固定されるようだとか(一応9番のMさんを選んでみた。でも時々他の選手も表示されるので、ルールがよくわからない)、Fotografias(画像)の表示はFlashだけど、ファイルアイコンを選ぶとjpgで表示されるとか(以前より大きめになった)、選手個人データが少し詳しくなっているとか(でもモリエンテスのトータルゴール数が4点にされていた…)。
全体的にアイコンや画像が多く、ごちゃごちゃしていてニュースが見づらいのが難点。テキストだけでリスト表示してくれないだろうか。私が見つけられていないだけかもしれませんが。


最初のページ。アドレスも変わった。



トップページ。スペイン語選択。


ここまで大々的に変わると、あのバレンシア公式名物、ハイテンションのテキスト実況が新しいサイトでどんな扱いを受けるのかが気になります。土曜の試合はチェックし忘れてしまいました。どんなだったかご存知の方、いらっしゃいますか。

セロ

2008-11-23 10:51:20 | football

スナイデルを祝福するマドリーの選手たちを見て、坊主頭をぐりぐりしたくなるのは万国共通なのかもしれないと思いました。我々の遺伝子には、坊主頭を見るとぐりぐりしたくなる欲求が刷り込まれているのかもしれません。

08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 12
Real Madrid C.F. 1-0 Recreativo Huelva

マドリーの得点:ウェスレイ・スナイデル(39)

GK:イケル
DF:ミゲル・トーレス、セルヒオ・ラモス、ペペ、マルセロ
MF:ガゴ、グティ、スナイデル(65、ファンデルファールト)、ドレンテ
FW:イグアイン(79、サビオラ)、ラウル(85、ブエノ)

タイトルの「セロ」は「0」。ゼロですよ。完封です。最後の無失点試合っていつだっただろう?と思わずカレンダリオを探してしまいました。

○リーガで最後に完封したの=第3節(9月21日)ラシン・サンタンデール戦
○CLで最後に完封したの=第1節(9月17日)BATEボリゾフ戦
○国王杯=言わずもがな。

2ヶ月完封してなかったんだ……。

カンナバーロが代表から負傷気味で帰ってきて、エインセがサスペンション。いつの間にか負傷が治ってポルトガル代表にも行っていたペペとCBのコンビを組んだのは、久しぶりのセルヒオ・ラモス。メツェルダー、ベンチにいるのに…。右ラテラルには、こちらも久しぶりのミゲル・トーレスが入りました。
こんな急造DFではありましたが、完封。セルヒオ・ラモス、右サイドにいるときより元気だった気がします。今のマドリーの右サイドはストレスなのかもしれない。マルセロは、相変わらず1対1になった時の守備が軽い、怖い。ミゲル・トーレスは久しぶりであったわりには、よくやっていたと思います。守備に関しては特に何があったとは思いません。ですが、攻撃には少々不満。

先発したドレンテは、前半は主に左サイドにいる唯一のクロス供給源になっていました。一方で右サイドはなかなかイベントが起きない地帯。ミゲル・トーレスがほとんど上がってこないし、右サイドを積極的に使おうというチームとしての動きは感じられませんでした。もっともマルセロも、いつもほど積極的に上がってくるという感じはなかったので、試合開始当初は両ラテラル共に守備に意識がいっていたのかもしれません。
これではまずいと選手が判断したのか監督から指令が出たのかわかりませんが、前半途中からスナイデルが左のサイドを使うような動きをし、ドレンテが右に回ることも増えました。これでちょっと良くなったと思う。ミゲル・トーレスは、後半からは上がってくるようになったので、HTに監督か他の選手から要求があったのかな、なんて思いました。

今日は中盤の攻撃的な選手たちの動きがそれぞれ良かった。前節は半端なプレイが目立ったグティでしたが、ボールを捌いたり左右サイドを使ったり、良い動きでした。良くも悪くも目立つことの多い気がするドレンテは、精度に関しては問われる部分もまだあると思いますが、繰り返し入れられるクロスの質は良くなっている、成長過程だと思われます。そしてスナイデルのゴール! グティがはたいたボールを受けて、軽く落ちるループシュート。ゴラッソ。よく動いていたし、有効な動きが多かった。

先発のデランテーロ2名には「決めるところで決めておけ~」と幾度かジタバタする思いをさせられました。イグアイン、14分頃のあのシュート、最終的にラインを割ったことにされてしまったあの一連の攻撃(ゴールシーンだけに特化されたような言われ方をしていますが、どのラインであっても、ボールが完全にラインを割らないと外に出たことにはならなかったはず)。最初の段階であれを決めていればもう少し試合はラクになったかもしれないし、ラウルもはずして頭を抱えてしまったあれが決まっていれば、もう少し早く休ませてもらえたかもしれない。
ゴールが決まらなかった点は不満ですが、イグアインはやはりチャンスに良いところに入ってくる、ポジションを取る才能はあると思いますし、ラウルに関しては、常に前からプレッシャーをかけていく相変わらず献身的な働きでした。
ブエノとサビオラ、もう少し長く見たかった。


負傷、2名
ゴンサロ・イグアイン

一番心配されているのが、足首を痛めて担架で運び出されていったイグアイン。最初の段階での診断は「左足の強い捻挫」。軽い捻挫であれば、1週間で復帰…なんてこともありますが、わざわざ「fuerte=強い」と形容詞が付いているのが心配。ずいぶん痛がっていましたし、2~3週間くらいかかってしまうでしょうか(私の勝手な推測で、根拠はありません)。少なくともミッドウィークのCL、BATEボリゾフ戦は無理だろうと思います。

ウェスレイ・スナイデル
試合中にピッチ横でメディコに脚の具合を見てもらい、その後すぐ交代になったスナイデル。右脚下腿三頭筋の過負荷、という診断名が出ています。sobrecargaは過負荷と訳しますが、筋肉にハリがある状態とか、そういうことなんでしょうか。損傷などに比べたら軽度ですが、どのくらい時間が必要なのかはわかりません。CLは微妙なところかもしれない……。


リーガ・エスパニョーラ、プリメーラ・ディビシオンのデビューを果たしたアルベルト・ブエノの喜びの声
皆が僕にとても良くしてくれた。このスタジアムでどのように迎えられたかについて、本当に感謝している。リーガで僕のデビューがとても良いものになって嬉しい。コパ・デル・レイでデビューしたときは、ゴールしたのに敗退するという嬉しくも悲しいことがあって、ほろ苦いものだったからね。フットボールプレイヤーがプレイできる中で最高の場所に戻ってきたいと、いつも強く願ってきた。今は、僕が望むのはチームを助けること。忘れてはいけないのは、僕はカスティージャの選手で物事を良い方に運ぼうと強く望んでいるんだ。ロッカールームはとても素晴らしくて、何度でも皆に感謝をしたいと思っている。今夜の試合は重要だった。1-0という結果は僕たちに翼を与える。チームは団結しているし、僕たちはさらにポイントを重ね続けていきたいと思っている。



※バレンシアの試合は…見てからにします。見ようと思っていたのですが、あまりにも眠かったので…。

大前進

2008-11-21 07:18:56 | football
シルバの触ったよ

バレンシア公式では、シルバがボールに触った!のお知らせ。本人のコメントにもあったように、本当に回復は順調みたいです。年内に試合に戻れるかな…と焦ってはダメですが、1日1日、復帰が近づいているのが楽しみです。

バレンシアでは代表選手たちが一部、パテルナに戻ってきました。前日の試合が遅かったミゲルと、相変わらず飛行機の乗り継ぎには苦労しているらしいジギッチが間に合いませんでしたが。他の選手たち…ってスペイン代表の4人は元気なようです。マタのデビューはお預けでした、また今度。
一方でビセンテの脚が少し微妙な様子。ハムストリング付近? 木曜は病院で検査を受けたようです。


ボールを追って暴れださないように、シルバはひもでつないであります。



モリエンテス、追加
Q&Aは見つかりませんでしたが、las provinciasの追加記事。といっても、当然同じインタビューから書かれた記事なので、だいぶ内容はかぶりますが。

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「15ゴール決めることが契約延長になるのか、それをバレンシアが決めるのか、僕にはわからない。もしゴールを決めることが自動的に契約延長につながるのなら、僕は残ると思う。個人としてもプロフェッショナル的にも、僕は(バレンシアに)魅せられているから。でももしゴールを決めて、そしてクラブが僕がチームにいることを好まないのであれば、話し合い、ここを出て行く方法を見つけることに不都合はない。」
「クラブは大きく変わってきたし、現実を見る必要がある。僕は32歳で、今年の夏にはチームを離れる寸前まで行った。なぜならバレンシアにとって非常に良いオファーがあったからだ。だから、現在のことを見つめて、その後で紳士として座り話し合うのが良いだろう。」
「僕にとって、過ごしてきた年月、キャリアの中で、後戻りはない。すべてが前進なんだ。僕は1日1日に集中している。将来は、何が起きても、それが良いことになるだろう。」

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下でohyanさんがコメントしてくださったように、どこか達観してしまったようにも思えますが、「何が起きてもそれは良いことになるはず」とは、ある意味究極のポジティブシンキングとも言えそうです。何が起きても、には、どこへ移籍することになろうと、選手ではない新しい道を見つけたとしても…といろいろなことが含まれるんだろうと思いますが。
絶対バレンシアに残りたい、なんてアピールする手もあるかもしれませんが、一生懸命新しいFW探しに余念がないバレンシアフロントや、ウナイ・エメリの扱いを見ていると、仮に15ゴールの契約延長条項が達成されたとしても、すんなり契約延長とはいかないんじゃないかなー、という推測が働きます。そうでなければ、今よりも出場時間が減るとか。それもあって、今は余計なことは言いませんが、その時が来たら話しましょう、とちょっと距離を置いているのかな、と思います。
年が明けると、今シーズンいっぱいで契約が切れる選手は他クラブとの交渉を行うことができます。夏の終わりのドタバタから一息ついたばかりのような気がしますが、すぐにまた気を揉まされることになるかもしれまえん。しかも次が決まるまでその手の話題が何ヶ月も続くかもしれない。ファンの立場としては、今から少々気が重いながら、できるだけ良い方向にその先が続いてくれればいいなあと思っています。

ところで、MARCAに載ったモリエンテスのインタビュー記事についている読者のコメンタリには、「マドリーはモリエンテスを取ればいいのにー」という意見がちらほら。それはね、私も考えました。考えて、今シーズンのバレンシアの試合を見直して、諦めました。もうリーガで5試合以上出てますからね。時間で測ってくれれば(たとえば90分×5試合で450分以上とか)可能性あった…かも。でもクレスポクレスポというなら、モリエンテスでも良さそうな気がしませんか。


揃いそうで揃わない
マドリーは、この「クライシス」の時なのに、11人も代表に取られていました。皆無事に帰ってこられたようですが、木曜のトレーニングでピッチ上に出てきたのは、イケルとマルセロのみ。


おかえりー
ルートがアメリカから帰国しました。ここからが長いし、今のマドリーを見ていたらいろいろ歯がゆくて、メンタル的にも大変かもしれませんが、ただ自分の負傷箇所が治ること、リハビリして戻ってくることだけを最優先して、戻ってきて欲しいと思います。Animo!

今を生きる

2008-11-20 04:54:48 | football
インターナショナルウィークに当番制プレスカンファレンスに登場するのが定番になってきているような気がする、モリエンテスのインタビューです。時間がたってからQ&Aで出る方が詳しいことが多いので、そちらを待ちたい気もしますが、もしかしたらQ&Aの記事ないかもしれないし。とりあえず現時点で出ている、各紙まったく同じ記事を。

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フェルナンド・モリエンテスは現在、今シーズン終了時に契約を延長するのかどうかについては心配していないと断言し、今はただ現在のことを考えていたいのだと説明した。モリエンテスは、マスメディアによって、今シーズン15ゴールを上げれば1シーズン契約が自動的に延長されるという付帯条項を知らされた、ということを確認した。そしてその契約を検討していないことを示した。

「僕は毎日のことに集中している。この問題については多くのことが話されているが、今現在を見る方がはるかに良い。何が起こるか、何が良いことになるのか、僕たちが期待するのは、ここからシーズンの終わりまで可能な限りベストを尽くすこと、それで何が起こるかわかるだろう。」
「15ゴール上げれば僕が残るという話があるとしても、今現在を生きる方が良いと思っている。自分の将来に不安を抱いていた過去のシーズンの場合と同じように、今は、何か起こることが良いことになるだろうということを、僕はわかっている。もし僕がそれだけのゴールを上げて、でもクラブが延長を望まないのなら、僕たちは紳士として座り、この問題について話し合うだろう。」

既に今シーズン5ゴールを上げているモリエンテスは、自分が32歳であることを意識していること、そしてこの夏にはまさにクラブを離れる寸前であったということを認めたが、今シーズンを楽しんでいて、与えられた時間での自身のパフォーマンスについては「焦っている」のではなく「満足している」とはっきり答えた。
またこの先の数週間でバレンシアが直面しなければならないスケジュールについては、「おそらく、理論的には難しい事態が始まるだろう」としている。

「僕たち皆が、シーズン最初の時期の試合、比較的下位だと考えられる対戦でどうするのかを理解していた。そして僕たちは、今シーズンの「僕たちの」リーガで戦っていくことになるライバルたちと対戦する前に、良い勝ち点の余裕を手にしなければならなかった。僕たちはセビージャとの対戦でスタートする。カーサで敗れた後ではなおさらだが、今シーズン良いスタートを切ったというこの波を継続していけるように、何かポジティブなものを手にできたら良いと思う。」

メスタージャでのリーガの試合に2試合続けて敗れているという問題について、モリエンテスは、シーズンの途中で典型的に生じる、理論的なミスであると考えている。そして現在は、バルセロナのみが無事だと見ている。
「(メスタージャでの2敗は)生じうるミスだと考えている、僕たちに影響を与えるどのチームにも。ただ、バルセロナだけはその問題からは開放されているようだけど。フエラでは僕たちは十分な信頼性を見せている。そしてセビージャのようなチームと対戦した場合を見ていくこと、どんなプレイができるかやボールのうまい取り扱いを好むことで、僕たちのチャンスを掴み、3ポイントを求めることができるだろう。」

モリエンテスはバルセロナについてはこのように見ている。
「ここまで見てきて、他のチームより1歩か2歩進んでいる。彼らにはスペクタクルなスタートを見せたが、それをシーズン通じて続けるのは非常に難しいことだろう。重要なことは、彼らの後ろで引き離されないことだ。」
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これまでのキャリアでは、その時々で将来のことを思い悩んだりしたこともあったと思います。というかおそらく平均的な選手よりは、先のことに悩まされる機会は多かったかと思います。でも、結局はなるようにしかならない。マドリーからモナコに放り出されたと思ったら、行った先には良い監督がいて良いチームメイトがいてCLファイナルまで行ってしまった…とか、結果は良い方にいくかもしれないし、その時になってみないとわからない。というようなことに気づいたんではないかと思います。目の前にある試合1つ1つを、監督から声がかかったら最大限の力でこなす、その後に起こることはその後で…というのは、何か新境地のような気もするし、焦らずに自然体にいるところはモリエンテスらしい気もする。そんな感想のインタビューでした。

散漫とした

2008-11-19 06:28:47 | football

謎のバルーン登場


シルバのこと
今日、テレビゲームのイベントに出た時のものらしい、シルバのインタビューが掲載されていました。

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バレンシアのMFダビド・シルバは、今日、2~3週間のうちに他のチームメイトと一緒のトレーニングに復帰できると信じていると認めた。回復の最終段階に来ているということである。シルバは9月の中旬に左足首の手術を受け、復帰まで3ヶ月と診断されていた。

「ボールに触り始めたし、ランニングの負荷を上げている。毎日良くなっているよ。いつとはわからないけれど、でも2~3週間のうちには、チーム全体と一緒にトレーニングできるようにと望んでいる。落ち着いてやっていこうと思う。こんな負傷の後ではリスクを犯すつもりはないからね。僕が望むのは、良い状態で復帰することなんだ。」
「現時点ですべてがとてもうまくいっているし、僕が計算より少しやりすぎた場合でも、怪我をした場所が炎症を起こしたりはしないだろう(この文章、まったく意味が違うかも)。」

シルバは、メスタージャでのここ2試合の失敗について、チームが非常に良いシーズンスタートを切ったこと、すぐに試合に勝利することと正しいやり方をすることを切望することに原因があると説明した。

「たぶん僕たちはとてもうまくやってきた。それで攻撃に非常に多くのことを求め、すぐに試合で問題を解決することを求めてきた。セビージャ戦でミスが修正されるように願うよ。」

バレンシアの問題になっている難しいスケジュールについてだが、それが復帰を早めることにはならないとシルバは考えている。

「スケジュールは『難しくなる』とされている。なぜなら、僕たちはラシンやスポルティング・ヒホンとの試合で負けるとは、その前に思っていなかったし、いまセビージャやビジャレアルが来ても同じこと。簡単な試合なんかない。こういったチームの力はどれも同じくらいで、どの試合も多くのことを運んでくるからね。」

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映像はこちら(うまく飛べるかわかりませんが)なのですが……シルバ、ゲームしながらインタビューに答えてるのか。上の空で答えているように見えるので、ちゃんとインタビュアーの方を向いていただきたいところです。


デラレのこと
いくつかの新聞サイトで、カルデロン会長がデラレについて「心臓に問題がある」と発言したことが載っていました。月曜か火曜日、カデナ・セル(ラジオ)に対してしゃべったものであるということ。で、その発言の内容。

「(医師たちは)どんな異変も見つけてはいない。これまで行われたあらゆる検査は、どんな異変も見つけ出してはいない」
「完全な状態が危険にさらされていないという確実性がないのであれば、(ピッチに戻ってこられないだろう)」

マルカはたぶん取り上げていない内容、ASは一時記事があるのを見かけたけれどその後見えるところから記事はなくなっている…という微妙な情報です。
「心臓に問題」というのがどこで出てきたのかわかりませんが、ここまで医学的検査の結果がなにもわかっていない状態なのに、何を持って心臓の問題と発言してるんでしょうか。
確かに、一番最初に血圧の低下と報道もあったことから、心臓の問題が疑われたのはわかります。ただ、医療措置を受けているいち個人としてのデラレのプライバシーを守る、という公式発表をしている中で、実際医師たちが沈黙を守っている中で、ペラペラと会長が現状や経過をしゃべってるというのは……。この人の口がすべりまくりなのは、既知のことではあるのですが。


触ったよ
2日間のお休みを満喫…できる気分だったかどうかは微妙ですが、マドリーの皆さんはトレーニングを再開しました。もっとも公開時間が限られていたようで、公式でもせいぜいランニングしている様子くらいしか移っていません。代表と怪我人とで選手が削られ、通常メニューを行ったのは、ラウル、グティ、ハビ・ガルシア、イグアイン、サルガド、サビオラ、デュデク。のみ。前日、月曜日に行われたロナウドとジダンのお友達試合に出場したミゲル・トーレスとコディナはそれぞれ別メニューで調整でした。
グッドニュースは、ロッベンがボールに触り始めたこと。復帰まではまだかかると思いますが、今のところ、順調。


大量離脱中
相変わらず勝てないオサスナ。先日国王杯で、ようやくシーズン初勝利を果たしましたが、リーガでは相変わらず勝てないオサスナ。先日のビルバオ戦では、またもプラシルが召集からも漏れていて、どうなってるんだと思っていたら…怪我でした。今回のチェコ代表も回避する羽目に。
そんなプラシルも入れて、現在オサスナは怪我が10人。厳しい……。


フィジカルには自信あり
リーガ・エスパニョーラの審判たちの体力測定が行われたようで、それに関連してこんな記事がMARCAに。アラゴンのダウデン・イバニェス主審が、筋肉を痛めてフィジカルテストを通過できなかった、という記事です。負傷が治り次第追試を受けるようですが、回復から追試まで多少タイムラグもあるだろうし、しばらくはリーガの試合には出てこられないかも。
で、他のプリメーラ担当の主審たちは3種類のテストを無事に通過したそうです。

そうかそうか、通過しちゃったか。

性格検査とか、職業適性検査とか、併せてやってほしいです。審判能力って何で測れば良いのかなー。

落ち着け

2008-11-18 06:42:15 | football
ミヤトビッチ
17日、「19時から会見をしますよ」と宣言しまして、会見したミヤトビッチ。内容は…長いので、どこかでまともな日本語が出るのを待ちたいと思います。かいつまんでいくと、

○ファンの皆さん落ち着いてください。
○我々はシュスター監督に信頼を置いているのです。
○確かに監督候補は他にいるのかもしれませんが、そうしませんでした。
○ま、この先5試合負けたら考えるかもしれませんが。
○クリスチアーノ・ロナウドを取れなかった言い訳をさせて。
○誰もファン・ニステルローイが8ヶ月もいなくなるなんて思わなかったでしょ。
○誰もデラレの身にあんなことが起こるなんて考えなかったでしょ。
○でもそんな状況ですから、冬のマーケットでがんばってきます
○センターFWか、セカンドトップか、ウィングの選手か…マーケットに出るかわからないけど。
○シュスターとの仲?最高ですよ。
○ラウルにだってなんの問題もありません。

こんなところで。だいぶ長い会見の、MARCAに載った部分を、さらに拾ったので多少偏りがあったり、書かれるべき言葉が書かれてなかったりするかもしれませんが、大筋はそんな感じです。
要するに、バジャドリ敗戦後に「さあシュスター解任だ」となった空気をなだめる、シュスター続投宣言。とはいえ、きっと裏ではあの人この人に次の監督打診をしているんだろうとは思いますが。決まらないからこその、続投宣言なのかもしれません。

MARCAのアンケートでは、ファンの多くが今回のクライシス(久しぶりですねこの単語使うの)の責任を、フロントに求めています。実はシュスターは批判対象の3番手(現時点で、フロント:選手:シュスターの責任比率は64:22:14)。監督をどうしようかと考えるのと同時に、危うくなってきた自分たちの立場もどうにかしないといけないミヤトビッチ(&カルデロン)です。

ということで続投です。監督を代えて劇的に建て直せるのかというと、よっぽどのことがない限りそんなうまいこといくわけがないので、安易に監督を代えるても仕方がないと思う。だけど、現状を打開するには、シュスターが劇的に建て直さないといけないんですけどね…ここまでのところ、それができるとはちょっと思えないし。さしあたってクリスマス休暇までなんとか持たせるのか、次の1試合で運命が決まるのか…さて、どっち。

12月入るとマドリーだってあれですよ、山脈。山岳ステージ。



シュスターが監督でいるうちに


なぜかシュスターにインタビューしているラウル少年。これは何年くらい前だろう。アトレチコの選手時代だから1990~93年だけど、ラウルがインタビューしているということは、ラウルがまだアトレチコ所属だったころですよね。ラウルがマドリーに移ってきたのは…いつだっけ。15歳くらい? てことは90年か91年くらいか。

ちなみにアトレチコ時代のラウルの動画で好きなのがこちら。今は亡きヒルちゃんの、得意げな様子が良い。

前にも貼ったかな。

日程変えてくれない?
12月4日(木) UEFA杯 バレンシア vs クラブ・ブルージュ
12月6日(土) リーガJ14 バルセロナ vs バレンシア
12月9日(火) CL バルセロナ vs シャクタール

バレンシア、ブルージュと対戦した48時間後には、カンプ・ノウでバルサとの試合になってしまいます。だからといってリーガの試合を日曜にやると、今度はバルサが中1日になってしまう。バルサどうせ勝ちぬけ決まってんだし、カーサなんだし、譲れよ~、と思わないでもありませんが、さてどうなることか。一応UEFAの方に、ブルージュ戦を3日にできないか打診するようですが。


地元
水曜日、チレとの親善試合を行うスペイン代表は、いまビジャレアルにおります。今回はエル・マドリガルで試合なんですね。Tvviのニュースでは、やたらリラックスした感じのカソルラやセナとか、ビジャの車に乗せてきてもらったらしいフル代表初召集のマタとか、そんな映像が流れていました。


憂鬱な週末

2008-11-16 08:06:39 | football


08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 11
Real Valladorid 1-0 Real Madrid C.F.

バジャドリの得点:カノッビオ(48)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、エインセ、マルセロ(70、ドレンテ)
MF:ガゴ、ハビガルシア、グティ
FW:ファンデルファールト(63、スナイデル)、イグアイン(82、サビオラ)、ラウル

試合は時間通りに見てしまい、某W様のディレイ放送「ON AIR!」は見ず録画もしなかったので、詳細にここがああでこうで、と書くことはしませんが、雑感。

誰がどうこう、と個人のプレイをいちいち取り上げる以前に、チームのメンタル面がひどい。「何とかしなければ」「失敗はできない」この2つに気持ちが集中し、何よりも、ここのところ繰り返している失点を減らすことに意識がいっている印象でした。ピボーテにガゴとハビガルシアを置いて、バックラインも怪我人が多い中でなんとかベストに近い4人を組んだ。のかもしれませんが、ボール回しが慎重すぎるというか及び腰というか…。バックラインにボールを持たせては危険といわんばかりに、たいして意図もなく前へ蹴りだす。つなぐこともできず、無理に前線にボールを入れては取られる。最終的にはボールポゼッションはほぼイーブンでしたが、前半途中では負けていた。フエラとはいえ、ボールを持てずカウンター狙いでいるなんて……。
ハビガルシア、無難なパスを狙っている上にパスが弱く相手に取られる。個の力頼みになってしまいますが、グティがもう少し効いてくれれば何とかなったかもしれません。何本かパスを通していたと思いますが、キレてる場面くらいしか記憶に残っていない。いらだつのはわかるけれど、1点負けている終了間際にファウルと抗議でカードを2枚立て続けにもらっていなくなるエインセも、メンタルが負けたとしか言えない。

かくして、チームがチームとして成り立っていない、崩壊状態となりました。ユニが例に寄って真っ青なこともあって、しかも眠いこともあって、「いったいこれはどこのチームだろう…」と意識が薄れる、そんな試合。


シュスターの解任が叫ばれているのは、この状況を打開できるような可能性がみえないから、なんでしょう。前線に3人を置くやり方がフィットしていないのはずっとわかっていることで、でもそのやり方が変えられず、そこに選手を当てはめていくだけ。ピボーテにハビガルシアを先発させたけど、扱いはディアラと同じで、守備について何か新しい約束事が作られた気配もない。失点の仕方も変わらない。
確かにファン・ニステルローイもロッベンもいない。中盤にも最終ラインにも怪我人がいて手薄。シーズン最初から必要な戦力が取ってもらえていなかった。シュスターに同情する部分も多々ありますが、ここを打開できる監督でなければ、マドリーには残れないのだろうと思います。そんな人、めったにいないんですが。デルボスケかカペッロくらいしか。




08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 11
Valencia C.F. 2-3 Sporting Gijon

バレンシアの得点:ビジャ(68=PK)、マタ(90)
ヒホンの得点:モラン(20)、バラル(50)、ディエゴ・カストロ(80)

GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、マルチェナ、モレッティ
MF:アルベルダ(74、エドゥ)、マヌエルフェルナンデス(58)、ホアキン、ビセンテ(46、モリエンテス)、マタ
FW:ビジャ

パエリアを載せてしまったので、結果はもうお察しのことだろうと思います。

ディフェンスがカウンターに弱すぎる。ミゲルもモレッティも上がるのはいつも通りで、当然カウンターをされれば非常に危険なわけですが、この試合では危険な場面がきっちりゴールにつなげられてしまった。ぎりぎりの場面で守らなければいけないDFは、それまでいい仕事をしていても、失点すれば失点しただけ責められてしまうのですが…うーん、でもなんとかならなかったですか。
1点目は立てパス1本で最終ラインが抜かれてしまった。オフサイドを取ろうとしていたのかもしれませんが、ラインがわずかに揃わずに抜け出られてしまい、レナンも前方に出てきてブロックしようとしましたが、横を抜かれて失点。2失点目のバラルがうまかった。モレッティが付ききれず、角度のあまりないところからのシュート。レナン止めてくれよとちょこっと思いましたが、シュートスピードも速かった。3失点目は、アルビオルが競り負け。

エリア内のヒホン守備のハンドでビジャがPKを決め、バラハのアシストでマタがゴール。攻撃は2点取りました。が、問題なしとはいえない。
ウナイ・エメリは1トップが好きなのか、それとも2トップにするだけのFWがいないと思っているのか、この試合では両翼にホアキン、ビセンテを置き、ビジャの後ろにマタ。ですが。ビジャが中で1人だと、シュートチャンスに持っていく前に、ポストでつぶされてしまい、結果的にチャンスが減る。中盤から前の選手は、誰もがシュート力があるのでやや遠目からでも打ってしまいますし、実際それでチャンスにもなるけど、ビジャの良さが生かせているとはいいがたい。後半頭からモリエンテスが出て、ビセンテが下がってマタが左寄りになり、形ができたようでした。ビジャが左へ行きたがるときは、モリエンテスとマタが中へ飛び込んでいったり。この試合、モリエンテスはちょっと惜しかったのです。わずかにゴール横にはずれたカベッサが1つと、好きなプレイのひとつなのですが、エリアに少し入った辺りでボールを持って大きく切り返し、ディフェンスを交わしてグラウンダーで巻くようにシュートを打つのとか。
マヌエル・フェルナンデス。今シーズン入って好調だったのが響き、ヒホンの徹底マークの対象になってしまいました。いつもほど良いパスを配球できず、苛立っていた。そこで焦れてプレイが荒れ気味になってしまうのは、まだ若いというか仕方ないのかもしれません。でも早めに代えざるを得ず、もったいなかった。

ヒホン下部組織で育ったビジャにとっては、待ちに待った試合で、しかもビジャはこの試合にリーガ100ゴールがかかっていました。結果、100ゴールは決められたものの、勝利では飾れず。試合後には、昔馴染みのスタッフや選手たちと手短に挨拶を交わし、引き上げ…ようとするところをラ・セクスタ(放映していた)のリポーターに捕まっていました。

次節より、セビージャ戦から始まる変則山岳ステージ。アルベルダの有給休暇が決まっています。

全治6~9ヶ月、今シーズン絶望

2008-11-13 21:31:24 | football
ルート・ファン・ニステルローイの右膝の負傷に関する、詳細な診断結果が出ました。マドリー公式

内視鏡検査などの結果、右膝の半月板部分損傷、2000年に手術した前十字靭帯の滑膜炎を伴った結節腫、外大腿骨の関節を連結する軟骨の損傷。これらの負傷により、メディカルチームおよびステッドマン医師は、外科的処置による治療を決定。
完治には6~9ヶ月を要する。


あとはこういう治療をする、ということが簡単に書いてありますが、単語が難しすぎて訳しきれないので割愛。


こんな結果になると思わなかった。年内休んで年明けから出てくるとか、それくらいで済むと思っていたのに。ルートの右膝は、甘い想像をはるかに超えるほどボロボロでした。今回最初から報道されていた半月板の損傷に加えて、前十字靭帯、膝の軟骨の損傷と、複合している。年内どころか、シーズン絶望。
長い間の疲労や無理が積み重なっていたんでしょうか。現在32歳のルートが、再び膝の問題で長期離脱しなければならない。再び戻ってきて、残りのキャリアをトップコンディションで過ごすために、どうしても必要な措置なんだと思うしかない。辛いです。