けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

目印

2007-04-30 18:33:49 | football
先週半ばに個人的にわりと重みのあったプレゼンを終えたら気が抜けたのか、しっかり風邪を引き込んで朦朧とした連休を過ごしています。げっほげほです。他にもやらないといけないことが山積みなんですが。


06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 32
Athletic Bilbao 1-4 Real Madrid C.F.

マドリーの得点:セルヒオ・ラモス(14)、ファン・ニステルローイ(34、49)、グティ(83)

言い訳:朦朧としながら見ていたのであまり細かくは書きません。

ベッカムが右サイドで先発。カンナバーロとセルヒオ・ラモスがCBでピボーテはディアッラとエメルソンです。前にはロビーニョ、ラウル、ニステルローイ。それから右SBに9月末以来のシシーニョ。遂に復帰です。
降格圏が迫っていて、かつサン・マメス。だからなのか、ビルバオは試合開始からすごい勢いで押してきました。何度もエリアに入られ、チャンスを作られ、シュートを打たれ…それでもゴール前での落ち着きの差なのか、ビルバオはゴールが入らない。悪くはないがどちらかというと押されていたマドリーですが、FKを取ると、

ただいま現地からの画像と音声が乱れております。

先制しました。ベッカムのFKからセルヒオ・ラモスの頭へ。2試合連続ゴールです。ベッカムとイグアインの差なのか、悪くはないんですがパスがあまりうまく回らなくて攻撃にもたつくマドリー。それでもセットプレーでなんとかなってしまうのは、ある意味強みです。2点目は、シシーニョとエメルソンがワンツーでボールをつないで、シシーニョからクロスが入り、それをフリーになっていたファン・ニステルローイが頭で押し込む。3点目は確かコーナーのこぼれ球を、やはりフリーになっていたファン・ニステルローイがどかんと蹴りいれる。4点目は試合終盤でビルバオが前がかりになっている場面で、マドリー(エメルソンかな?)がカットしたボールをラウルがすぐに前線に送り、飛び出していったグティが落ち着いてループ。グティのゴールは久しぶりです。今シーズンは出場機会があるわりには(打たないから)まったくゴールになっていなかったグティですが、ようやく決まりました。

ここへ来てマドリーの調子が良い理由、いろいろあるとは思うのですが、個人的にはようやくエメルソンとカンナバーロがフィットしてきたからなんでは、と思っております。カンナバーロは相変わらず紙は多いですが、落ち着いて対処できるようになっている気がします。今日も置いていかれかけて足を引っ掛けたシーンはあったけど。エメルソンも馴染めてきたのか、守備ももちろん攻撃面で良いアクセントになりつつあります。
苦手のサン・マメスで大勝で、シシーニョも復活。ということで良いこと尽くめでありました。ちなみにベッカムのプラチナブロンド、良いですね。かなり似合ってませんが、俯瞰の映像だとどこにいるかわかりやすくなりました。特にグティが先発ではなかったので。


バルサ、セビージャともに勝利したため、上位の順位は変わらず。サラゴサがオサスナと引き分けたため、バレンシアは単独4位です。ヘタフェくらいまではUEFA圏内の可能性は十分にあり。降格圏の争いも熾烈ですね。個人的にはレバンテにはがんばって残って欲しい。けっこう良い選手がいるんです。それを言い出したらどこも同じかもしれませんが。
32節終了時

ホアキンホアキン

2007-04-29 07:35:45 | football
06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 32
Valencia C.F. 2-0 Recreativo de Huelva

バレンシアの得点:ホアキン・サンチェス・ロドリゲス(60,63)

某W様がアトレチコvsベティスの0-0の試合をどうしても放送したかったようなので、今日はラジオのみです(最後10分ほど映像も見れましたが)。前半にもチャンスは何回かあったようですが、試合が活気付いたのは後半からでした。後半15分、その3分後と立て続けに

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオル・デ・ホアキーーーーン!!!

やー、たまりませんね。まだまだリーガは終わりませんし、バレンシアは諦めません。交代でガビランも出場、大きな拍手を受けていました。試合にも入っていけたようで何よりです。


ビジャ
ホアキン シルバ

気になるのは負傷者。まず、モリエンテスが先発からもベンチからもはずれました。公式には「筋肉に問題」「筋肉に鋭い痛み」だそうで、おそらく試合前のウォーミングアップのときか、やってしまったようです。今の時点では負傷の程度はわかりません。違和感程度で済んでいれば良いのですが。カニサレスも結局出場しませんでした。試合中にはアルビオルが負傷交代になりました。頬骨を強打したようですが、これも負傷の程度は不明。
もうひとつ気になるのは累積警告。いつもの通りのアルベルダはこれで次節出場停止、ほかにもアルビオル、シルバ、ウーゴ・ヴィアナがもらいました。シルバもわりと多目ですね。残りの試合にできるだけ影響しないように気をつけて…と言って気をつけられるものならもっとカード減ってますよね。
チームは月曜日からトレーニングを再開、次節は土曜日、リアソールにてデポルと対戦します。

ビデオ
MARCA:ビデオマルカドール
マルカで見られない方にはこちらを。

追加
キケの試合後のコメントです。MARCAel mundoより。

「困難で厳しい試合だった。しかし目的は達せられた。チームは実際良かった。
最も重要なのはチームが強いことだ。チームにある不足を組織で補った。先週準備している間、私たちはフットボールプレイヤーの精神がこういった試合に役立つと考えていた。
今シーズンのカーサの試合は非常に良い。しかしカーサでの改善点も多くある。
(ホアキンについて)長い間ホアキンはこのレベルに既に達していた。そしてこうして彼の力を公に示すことができた。」

またカニサレス、アルビオル、モリエンテスの負傷については、次節コルーニャでの試合への出場を妨げるものではないだろう、とのことです。

CLとUEFAを賭けて

2007-04-28 16:06:33 | football
FOOT!で順位表が4位になっていたことに元気付けられて、バレンシア。第32節はレクレアティーボ・ウエルバをメスタージャに迎えます。まずは予想スタメンをまるまるel mundoから。



今週中は何度か膝の内側靭帯に問題があってトレーニングをセーブしていたカニサレス。召集には入りましたが、スタメンはビュテルの可能性が高そうです。前節のマドリー戦でいつものようにカードをもらっていたアルベルダ…と思っていたらカードはアルビオルに出ていたようです。ということでピボーテはアルベルダ&マルチェナ、セントラルにアルビオルを使うことができます。左SBはモレッティ。
やはり特筆すべきはガビランの復帰でしょう。10月28日のラシン戦で右膝前十字靭帯を損傷し、あれから6ヶ月。当初は7ヶ月とも言われていましたから、よくがんばってリハビリし復帰にこぎつけたと思います。ベンチからの予定ですが、状況によっては復帰試合になるかもしれません。

31節終了時の順位表

以前でしたら下位クラブ、2枚目クラブ(順位表が)と捉えられていたレクレは、現在7位。国王杯のファイナルにバルサとセビージャが出る可能性が高くなっていることを考えると、7位までUEFA杯の出場権がありそうですから、レクレも勝ち点は落としたくない一戦となります。
バレンシアも勝ち点をもう落とせないのはもちろんです。気を抜けばUEFA杯出場権までも手にできない可能性すらある厳しい状況です。FOOT!の幸谷さんの感触では、まだ上も諦めなくても良さそうな感じもありますが。

そんなヨーロッパの出場権を賭けた、どちらも負けられないこの一戦。試合は本日4月28日22時キックオフです。4シーズンも放映権を取ってぐだぐだ放送していながら、未だに重要な試合カードを見極めることなんかできないらしい某W様では放送がありません。

リザラズの悲しみ

2007-04-26 20:48:41 | football
下のサビオラ関係で20minutosを見ていたときにみつけた記事。スペインフットボールが関わる、バスクが抱える暗い部分の被害を受けたリザの話です。


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バスク生まれのフランスの元サッカー選手、ビセンテ・リザラズが火曜日、彼の自伝を発表した。その中で、アスレチック・ビルバオでプレイしたこと(1996-1997)が「僕の人生を悪い方向に変えた」ことが記されている。その時点から、ETAテロリストによる嫌がらせが始まった。

「僕たちは落ち着くことができず、敵の州のカラーが守られてきたことに激しい怒りを感じている。人々は、バスクやバスクの街から奪われた金で(作られた?)州の迫害者のシャツを着るために支払わされてきた。敵からの報酬を受け取るということを考慮すると、ETAもその人たちも一緒だということだ。回答がないということが、その答えだ」

2000年12月にHendayaのリザラズの家で、彼の両親はETAの手紙を受け取った。そこにはその犯罪組織がリザラズに革命税を要求する旨が書かれていた。そこに書かれていたことによると、彼がフランス代表として得た金はパイス・バスコから奪われた金だ、ということだ。
リザラズはこのことについて「忌むべき手段」であり「純粋に単純な恐喝」であり、「ETAのレトリックはナンセンスで一貫性を欠く」と記している。

「金額は要求されていない。この状況は不合理だと思っている。悲しくて、失望して、嫌悪感を覚えている。僕の知名度が、匿名で安全なところにいる人間の手で、自分が元ではない理由なのに広告に使われて操作されているのだという印象を持っている。僕は罠にはめられた。」

「パイス・バスコでは、毎朝僕の車をその下まで調べている。空港では、州知事が使うような知られていない入り口を使う」
「ドイツでは、バイエルンのトレーニングに行くときは、手の届くところに武器を置いてあるのをカモフラージュした装甲式リムジンを使っていた。ジェームス・ボンドのアストン・マーティンをイメージした。007の世界にいるのではと思ってしまうようなこの錯綜した状態のおかげで、この厳粛な日常の儀式から重苦しさが取り払われ、僕を支えてくれた」

リザラズは96-97シーズンの1年間アスレチック・ビルバオに所属した。そこで彼は、お披露目の前に言われたアラーテ会長のスローガンに驚いたことを覚えている。「外国人ではないように会話するんだ。君はバスク人なのだから」と。
「劇場にいるようで嫌だった。僕のバスクらしさに問題はなかったし、その正当性が判断される必要性もなかった」。

シーズンの終わりにクラブを去ることを決めると、アラーテ会長が「僕を脅し、僕にとって事態は悪くなるだろうと罵った。彼は、僕を国の裏切り者に仕立てようとした。皮肉なことだ」。

ルイ・フェルナンデスについても、リザラズは非常に腹を立てている。
監督がリザラズについて「1年間で扉を後にするなら、リザがパイス・バスクへの愛着を主張することには価値がない」と言ったことを「長い間、僕は彼を許さなかった」。

またリザラズは、ある国際試合への召集に関する前フランス代表監督の態度を思い出している。
「君を連れて行かない。わかってほしい、君を招集することに疑問を持っている。君の周囲で起こっていること、ETAの手紙の脅迫、君を招集してチームにネガティブな空気が持ち込まれることを私は恐れている。チームはすべてに優先される。君よりも優先される」

現在、フランスのカナル・プリュスでコメンテーターを務めるリザラズは、自伝の中で次のように警告をする。
「僕はパイス・バスコを深く愛している。でも決して、私の政治的な立場の潔白さを証明する必要性を感じたことはない。もしパイス・バスコが独立しても、その存在がより良くなろうとは思えない」
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リザラズがETAの脅迫を受けている話は以前から聞いていました。それを自伝できちんと語るリザの勇気を感じると共に、やはり公にしない方が安全のためには良いのではという、決して不安をぬぐえない現状が悲しいです。

前例はあるけれど

2007-04-26 17:43:19 | football
公式発表があるまでは触らぬ方が良いに決まっているこの時期の移籍情報。しかしこれはさすがに強く興味を惹かれましたので、取り上げます。MARCAから。まだ遠慮がちにしか載ってませんけど、サビオラの名前とレアル・マドリーの名前が併記されています。

この6月30日でバルセロナとの契約が切れるハビエル・サビオラと彼の代理人は、既に7月1日からマドリディスタの組織と口頭で合意に達した。

チキ・ベギリスタインとの関係が良くないとか、代理人にも問題があるとか、そんな報道もあるサビオラ。一貫してバルサへの忠誠を示してきたのに、モナコへ出されたり、セビージャへ出されたりしていました。今シーズンは起用される可能性がほとんどなかったにも関わらずバルサに残留。当初はほとんど出られませんでしたが、必要があって起用されればきちんと結果を出してきました。ですが、今シーズンいっぱいで契約が切れるにもかかわらずバルサ側から契約延長のオファーは明確にされず、さすがにサビオラ側もここへ来てバルサを去る可能性を探り始めていました(マジョルカやエスパニョールの名前が出ていました)。

そこへなんとマドリーが登場。しかもどこから出た情報かわかりませんが「口頭で合意」とのこと。どこまで本当の話なのか…。
仮に実現したら大変なことになるでしょうね。バルサというクラブからは良い扱いを受けていないサビオラですが、バルセロニスタには愛されています。マドリーなんぞにやってなるものかという意見が出てくるでしょうし、実現したら…フィーゴに続く間にクッションなしのバルサ→マドリーの選手になると。さて、どうなることか。


20 minutosよりものすごく気の早いモンタージュ。背景はどうみたってルイII(ASモナコのスタジアム)。



後からおまけ
最近は妙に雰囲気が良いらしいマドリー。今日のトレーニング映像では、チームメイトたちからベッカムが追い掛け回され遊ばれていました。ベッカムがすっぽりかぶったニットキャップを奪ってやろうと、ロビーニョやディアラが飛び掛っております。時々「カニェテ」という声が聞こえます。何かと思ったら、



確かにカニェテ。みごとなプラチナブロンドに変身しておりました。マルカやASでもニュースになっています。さすがベッカム。
選手たちの間でも、カニサレスがプラチナブロンドの代名詞のようになってるのがちょっと面白いです。

朝起きると

2007-04-23 23:13:58 | football
今朝目が覚めたら、ビジャレアルがバルサに勝っていました。バルサ好きな方、おいででしたらちょっとごめんなさい…………うへへ。
セビージャはビルバオに勝ちましたので、バルサ59、セビージャ58、マドリー57という並びでございます。これは最後までわからなそうですね。バレンシアには、サラゴサがセルタに快勝という切ないニュースが届きました。勝ち点は並んでいますが5位に後退。でも前半戦バレンシアはサラゴサに勝っています。リーガは勝ち点が並んだ場合には直接対決の結果で順位をつけるはずで、だとすると今のところバレンシアの方が上なのでは…ま、最後に4位以上になれれば良いです。よろしくお願いします。

先週あれだけレフェリーのことが話題に上っていましたから、レフェリーの方も少しは注意して笛を吹くのかと思いきや、今節もあちこちで問題があったようです。試合が見られないのでわかりませんが、アトレチコやレバンテ(正当に見えるゴールを取り消された)、ベティス(終了間際のペナルティ判定、立て続けにコントレーラス、ミゲル・アンヘル、エドゥと3人が退場)が涙を飲むことに。ベティスはGKのコントレーラスが退場になってしまったので、最後のペナルティはファニートがゴールを守りました…タムードが決めちゃいましたが。

Liga BBUVAことセグンダではまだ8節残っているのに昇格チームが既に1つ決まりました。お帰りなさい、バジャドリ。セグンダは、例年昇格争いがギリギリまで盛り上がっていたように思うのですが、今シーズンは残りの2チームもほぼ決定でしょうね。






昨日はテニスのモンテカルロオープンのファイナルでした。クレーコートにはめっぽう強いラファ・ナダルが、モンテカルロオープンでフェデラーを下し3連覇。しかしいつも表彰式にいるアルベール公がいない……アルベール公はいま、日本に来ているのでした。
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安倍首相(右)とアルベール2世公。両国は昨年12月に外交関係を開設したばかり。首相は来年の国連安保理の非常任理事国選挙で日本への支持を要請。アルベール公は「喜んで支持する」と答えた

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「支持するからモナコの試合はぜんぶ放送するように」とか圧力かけてくれないかなあ、大公さん…。
アルベールさん、この後、か前かは知りませんが、日本橋高島屋で開催されているグレース・ケリー展に出席されたようです。お疲れ様です。


後からおまけ
マドリーとの試合前に、la sextaで放送されたらしいモリエンテスのインタビューその他です。その他の方の冒頭、カンポちゃん、モリエンテス、エルゲラ、サルガド、サンチスのシーンがおかしいです。何をしてるんだろう。

明暗

2007-04-22 06:59:08 | football
06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 31
Real Madrid C.F. 2-1 Valencia C.F.

マドリーの得点:ファン・ニステルロイ(17)、セルヒオ・ラモス(72)
バレンシアの得点:フェルナンド・モリエンテス(50)

疲れた…
見ていて先日のバレンシア-チェルシー戦よりも疲れたような気がする試合でした。どっちも好きなので複雑だなあ…。
ともあれバレンシアは残りの試合でとにかくCL圏内を目指すこと、できればストレートインを。負けてしまいましたがマドリーまでは4ポイント差ですから、まだなんとかなる、かもしれない。すぐ後ろにサラゴサがいるのがすごく嫌な感じですが。
一方のマドリーは暫定ながら2位でバルサまで2ポイント差。ここへ来て勢いのようなものはありますから、最後まで諦めずに。次は大聖堂ですが…。


あまりじっくり振り返る元気がないのですが、試合。立ち上がりはやはりマドリーが優勢でした。ダイレクトにパスがつながり、前へ向かう姿勢を強く出していました。特に、得点にはならなかったけれど終始良かったのがラウル。攻撃にも守備にもよく動き、ラインの裏を狙い、アジャラさんやモレッティと競り合う。気持ちの強さがプレイに出ていたなあと思います。バレンシアはマドリーの守備が効いているため、うまくカウンターができず良いパスがつながらない。15分過ぎくらいからは少しずつバレンシアも動きが良くなってきましたが、そこでファン・ニステルローイのゴラッソ・ボレーが決まります。パスがいくつもつながり、ミゲル・トーレスからのクロスをずどん、と。すごい…。
ところがその後はバレンシアがやや優勢になります。抑え気味だったミゲルやデル・オルノ、アルベルダが攻撃に参加するようになり、チャンスも増えてくる。決められませんでしたけど。1-0のまま前半が終了。

後半立ち上がり。マドリーは様子見か何かわかりませんが変に落ち着いてしまう、リードしているときの今シーズンの悪い癖が出てしまいました。中途半端なプレイをしているうちにスコアが同点になります。右サイドをごりごりドリブルしてミゲル・トーレスを振り切ったホアキンがクロスを上げ、ゴール前にフリーで入ったモリエンテスが右脚でゲット。決めちゃった、モリエンテス。もうね、本当にさすがとしか言いようがないです。大好きなベルナベウで、マドリーを相手にまたゴールを決めてしまいました。


が、バレンシア的に良かったなあと言うのはここまで。後はもう物量的に負けた気がします。マドリーは交代でグティ、ベッカム、レジェスが出てくる。バレンシアは「代えようがない」としか言いようがない中で、後半20分という比較的早い時間帯でホアキンをホルヘ・ロペスに交代しました。攻撃としてはホアキン右サイド→中が一番可能性があったので代えるはずがないポジション。戦術上の交代だとしたらキケ何やってんだ、ですが、前半からホアキンが時々走るところでぎこちない様子を見せたり、パスを出した後の歩き方がおかしいというか、そんなところが気になっていました。オフィシャルの速報でもフィジカル上の問題と出ていましたので、どこか無理があったのかもしれません。ついでにホルヘ・ロペスの名誉のために言っておきますと、今日はそんなに悪いとは思いませんでした。
後から追加:ホアキンはハムストリングに問題があり、交代となったそうです)

マドリーの決勝点は、負傷から戻ってきたばかり、久しぶりのベッカムから。右サイド、ベッカムのFKにセルヒオラモスがモレッティを引きずりながら頭で合わせました。これが後半30分より少し前。良い時間帯に取りましたね。動きようがないバレンシアにとって、一番疲労がきつくなるであろう時間帯に打撃を与える。この試合はあまり動きが良くなかったロビーニョも、この時間帯に元気になる。
バレンシアは、なぜか最前線でシュートを2本も打っていたデル・オルノをウーゴ・ヴィアナに代える手を打ちましたが、大勢はそう変わらず。そのまま試合終了となりました。

やれやれ…

プレ・マドリーvsバレンシア

2007-04-20 19:06:50 | football
ビジャ、トレーニングを離脱:日本時間4月20日19時、現地時間4月20日12時
胃腸炎が治ってトレーニングに復帰したビジャですが、右脚ハムストリングを痛めてトレーニングを離脱したとのこと……。
(いまのとこマルカだけなので、正確な情報ではないのかもしれません。大事無いと良いんですが。)


バレンシアの召集リスト:現地時間20日12時半過ぎ
Porteros: Cañizares y Butelle.
Defensas: Miguel, Curro Torres, Ayala, Albiol, Del Horno y Moretti.
Centro del campo: Albelda, Pallardó, Nacho Insa, Jorge López, Joaquín y Hugo Viana.
Delanteros: Guerra, Silva, Villa y Morientes.

ビジャ、大丈夫みたいです。召集メンバーに入りました。MARCAはなんだったんだ…。
アングロがやはり間に合わなかったようです。相変わらず苦しい台所事情です。


マドリーの召集リスト
PORTEROS: Casillas y Diego López
DEFENSAS: Ramos, Cicinho, Cannavaro, Pavón, Marcelo, Salgado y Torres
CENTROCAMPISTAS: Guti, Gago, Diarra, Robinho, Raúl, Reyes y Beckham
DELANTEROS: Higuaín, Cassano y Van Nistelrooy

充実のメンバー選びができました。ミゲル・トーレス、そして遂にベッカムが復帰です。体調の良くないエメルソン、回復したばかりのラウル・ブラボ、ロベルトカルロスは外れました。メヒアとエルゲラはサスペンションです。


イケルの敵
ちょっと面白い記事、Terraからです。バレンシアの選手の半分はレアル・マドリーからのゴールの挙げ方を知っている、というタイトル。要するにマドリーからゴールをあげたことのいる選手が、モリエンテス、ビジャ、アングロ、ホアキン、ホルヘ・ロペス、バラハ、レゲイロ、アジャラ、アルビオル、デル・オルノ、とこれだけいるのだそうです。アングロ、バラハ、レゲイロは出られませんが。ちなみに一番入れているのが、なんとデル・オルノで4ゴール。そういえばフリーキックでやられた記憶があるなあ…。


予想スタメン
elmundoから予想スタメンです。外れることがままあるエルムンドですが、今回は両チームともこの通りではないかと思います。特にバレンシア、これ以上どうしようもないですからね…。



両指揮官:横着して、にほんごMARCAへのリンクだけです。
カペッロのコメント
キケ・サンチェス・フローレスのコメント

懐古

2007-04-20 17:40:16 | football
MARCAにマドリーvsバレンシア戦の特集ページ、Reportajeができていました。そこで見つけた、ちょっと心の琴線に触れるコラムです。

Bienvenido Mr. Morientes:おかえり、Mr. モリエンテス
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マドリーファン最愛の選手の1人がベルナベウに帰ってくる。背中に9番をつけていた彼は、同様に既に去ったブラジル人クラックに、その場所を明け渡して移籍していった。また彼は、4シーズン前のモナコとのチャンピオンズの試合で2ゴールを決めてマドリーを敗退させ、フロレンティーノ・ペレスによってなされた不当な処置に罰を与えた。

フェルナンド・モリエンテスが、8シーズンを過ごした彼の家にバレンシアのユニフォームを身にまとって帰ってくる。マドリーの敵への野次やブーイングは、近年最高のスペイン人フォワードの1人である彼を例外とするだろう。31歳になったばかり、レアル・マドリーの元選手は戦いのベテランだ。彼は所属したどのクラブでもゴールを決めてきた。その経験は今シーズンのチャンピオンズリーグでも知られていることだろう。

マーケティングよりもフットボールが優先されスペイン人フォワードが最重要とされていた頃、モリエンテスはサンティジャーナやブトラゲーニョに続いて、そのキャリアのすべてをカスティージャ(マドリーを指す)で成長させた。マドリーのカンテラに所属していなかったにもかかわらず、その時期、彼の移籍は成功であることを証明していた。最初の試合はエルマンティコ(サラマンカのスタジアム)、モリエンテスは2ゴールをあげてチームを勝利に導いた。この2ゴールがそのシーズンに挙げた12ゴールのスタートとなり、別に挙げた4ゴールが「7つ目」への道(97/98のチャンピオンズリーグ優勝)を描いた。

そして、モリエンテスはお守りになる何かを持っている。チャンピオンズのファイナルには5回(リバプールでは放送席からだったが)、優勝を獲得できなかったのは唯一モナコの時だけだ。レアル・マドリーのユニフォームを着てモリエンテスは3回トロフィーを手にしている。2回目の時にはバレンシアを相手にゴールも決めた。

トゥーリアの街(バレンシアのこと)では、モリエンテスはパリのファイナルでのヘディングゴールについての許しを求めていた。ベルナベウでは、レアル・マドリーのユニフォームを着て決めた100ゴール(リーガ72ゴール、国王杯8ゴール、チャンピオンズ19ゴール、インターコンチネンタル1ゴール)の後だ。いつでも彼は許されることだろう。

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バレンシアのユニを着た今となっては、もう優しく迎えてもらえなくても仕方がないと思っていたのですが…昔を懐かしみ1人の選手を大切に思ってくれる文章が心に染みます。マドリディスタたちの胸に良い思い出を残したモリエンテスの帰還。楽しみです。


敵は内にあり

2007-04-19 20:53:06 | football
しかもそれは体内に…。ビジャ、胃腸炎で本日のトレーニングをお休み。ま、土曜日の試合までには治るだろうとは思いますが。

それを抜きにしても相変わらずバレンシアの医療リストの長いこと。長期治療中の選手に加え、気になるのはアングロ、アルベルダの状態。右脚内転筋を痛めているアングロは、今日も物理療法とプールでリハビリ、ピッチでのトレーニング。土曜日の試合は少し厳しいかもしれません。
アルベルダは、物理療法はまだ受けていますが、今日から全体練習に合流。通常通りのトレーニングがこなせたようです。カピタンの回復が間に合わなければドブレピボーテはアルビオル&ウーゴ・ヴィアナになっていた可能性が高い様子。ぎりぎりまでわからないとは思いますが、アルベルダが土曜日に間に合うか間に合わないかが、バレンシアのできを大きく左右しそうな気がします。なにしろ1人で3人、ですから。


そしてマドリー。なんと本日、今シーズン初めてかもしれない医療リストなしになりました。今週前半は、ベッカム、ロベルト・カルロス、イグアイン、エメルソン、ラウル・ブラボ、ディエゴ・ロペスなどは別グループでトレーニングをしていたり、ファン・ニステルローイやラウルも一時別メだったりしたのですが、遂にトップチーム26人が揃ったようです。良いタイミング。
審判問題や来シーズンの補強問題等で(相変わらず)周囲がごたついているマドリーですが、グダグダなりにこの順位にいるせいか、トレーニングの雰囲気は連日かなり良い感じです。といってもたいていロビーニョやカッサーノ、レジェスがおどけて、他の選手に突っ込まれているとかそんな感じですが…。


追加
マドリー戦が近いためか、またもやモリエンテスにインタビュー当番が回ってきました。(にほんごMARCAへのリンク

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レフェリー問題
この試合がいつもどおりの落ち着いたものになるよう願っている。知ってのとおり、今週はスポーツ以外の話題で持ちきりだった。レフェリーについてだよ。論理的なのは、チャンピオンズリーグの出場権に大きな望みをかけている2つのビッグクラブが戦うこの試合について話すことだろう。どちらのチームにとっても特別な試合だ。勝ち点3が、チームのモチベーションを高め相手を置き去りにする、とても重要なものになると考えている。

僕たちが(審判問題の)ツケを払うようなことにならないよう願っているよ。僕はマドリーで長い間プレイしていたけれど、そういった問題には直面したことがなかったのは確かだ。あれこれレフェリーについて話されたことが気になっているけれど、試合が近づけばそんなことは過ぎたことになる。すべてもう話し尽くされたことだよ。難しいスタジアムに行くんだということを僕は理解している。レフェリーのことをあれこれはなす必要はない。今はそれが話題になるほど重要なものだとは感じられないから。試合が終わったときには、レフェリーの話題が減っているよう願っているよ。

今シーズンのバレンシアの目標
勝利することがバレンシアにとって重要なことだろう。勝ち点を加えることがすべてだし、首位にもっと近づくことを僕たち皆が望んでいるからね。僕たちの目標はチャンピオンズ出場圏内に入ること、そして最後の数試合でできれば何か重要なこと、リーガのタイトルを取れるよう望んでいる。

ベルナベウでゴールできたら
スペシャルなことだろうね。ベルナベウはとても好きなスタジアムだ。別の白いユニフォームを着てたくさんのゴールを決めた場所だから。今回はもちろんバレンシアのユニフォームを着て同じことをしたいね。試合は厳しいものになるだろう。マドリーは偉大なチームだし、僕たちは直接のライバルだ。勝利がどちらかを上位争いの外に押し出すことになる。

肩と足
今週中は肩よりも足のほうがはるかに気になっていた。肩に関しては痛みはないよ。もちろん思いがけないプレイの結果、ぶり返すリスクは理解しているけれど。でも今週中トレーニングしている間は、問題なく心配事もなかった。足に関してはまだ違和感がある。でも試合が始まれば集中してしまうから気にならなくなるよ。

セビージャに勝った事で
チャンピオンズでのとても残念な敗退の後での勝利で、僕たちはモチベーションと望みを手にした。僕たちは彼らの長所を出させなかったし、最後の段階により良い状態で立ち向かうための何か特別なものを手にできた。

レアル・マドリーについて
たぶんベルナベウで多くのポイントを落としていること、ボールポゼッションがあがらないことで非難されてしまっているんだろう。こういうことはマドリーにとって普通のことではないからね。これが僕たちに有利に働くと思う。試合の主導権を握って僕たちが最初からボールを持てれば良いだろう。ファンたちのプレッシャーが彼らにかかるだろうからね。リーガを取ること、上位4チームの中でのこと、この試合だけのこと、それを考えたらマドリーはまさにライバルだ。僕たちは彼らのカーサで彼らのファンと共にあるチームを相手に戦うことになる。最悪なことは、前節彼らがラシンに敗れていることだ。彼らはその敗戦をマドリーvsバレンシアの試合で拭い去ってやろうとウズウズしているだろうから。チャンピオンズの試合と同じようなつもりでくるだろう。

マドリーの恐怖
ベルナベウのファンは常にあれこれ要求してくるし、常に高いレベルを求められる。ファンが求めるサッカーができないと、非難が選手に向かう。選手たちにはプレッシャーがかかっているんだ。でもそれがプロフェッショナルなんだよ。

バレンシアはリーガタイトルを獲れる
不可能なことは何もない。僕たちが戦うつもりがないなんて僕は言ったことはなかった。でもリーガを獲得するには、地に足を付けて一歩一歩進むことが必要だ。セビージャに勝った事で前に進む道が開けた。いま僕たちはベルナベウで3ポイントを取ること、その後ではっきりそういう話をするよ。

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おまけ&ブックマークを兼ねて
MARCAから、メッシゴールへのリンク。実況おじさんの「ゴラッソ・デ・メッシ!!!」の言い方が、そのゴラッソっぷりを表していると思います。すげー。

三つ巴?

2007-04-18 03:52:14 | football


今週末のリーガはマドリーvsバレンシアの3位4位対決。いろいろな面で厳しい試合になることが予想されるわけですが、両チームに加えて間違いなく注目を浴びるのがレフェリー問題であろうと予想されます。

29節のビルバオ戦で、吹かれるべき(と考えられる)ホイッスルが吹かれずペナルティが見逃され、敗戦を喫したバレンシア。試合後はキケがメフト・ゴンサレスをボロボロに批難しまして、審判協会がスペインサッカー協会の競技委員会にキケを訴えるという騒ぎになりました。懲罰になればキケが何試合かベンチに入れなくなるか罰金が予想されるわけですが、当の試合前にエチェベリアに向かって「君らは残留するから安心しなさい」とかなんとか言っちゃったメフト・ゴンサレスの映像が見つかったりもして……。この件がどうカタがついたのか、もしくはついてないのかわかりませんが、バレンシアとレフェリーの関係は非常に微妙な状態だといえます。

一方のマドリー。こちらは先日の土曜日のラシン戦。マドリーはペナルティを2つ取られて敗れたわけですが、どちらも微妙な判定ではありました。確かにディアラはボールにいったのにスカちゃんが豪快に倒れ、カンナバーロはいつも通り身体をゴリゴリ当てていたらジギッチがはんなり倒れ…ロハも2枚出ました。シーズン前半くらいでしたら嫌味コメントくらいで済んだかもしれませんが、今は「ファイナルストレート」。残り試合が十指に収まるデリケートな時期です。カペッロミヤトビッチも怒りのコメントをぶちまけました。その後はラシン戦を担当したトゥリエンソ主審と家族が何者かから脅迫を受けるという事態に。そして審判協会はミヤトビッチの件をサッカー協会の競技委員会にまわしました。キケと同罪、こちらも微妙な事態です。

審判に言いたいことが山ほどあるのはどちらも一緒。しかしこれ以上、不利益なジャッジは受けたくない。審判協会がキケの件を訴えたことがわかった後、バレンシアは公式サイトでいわゆる「遺憾の意」的コメントを発表しました。

「バレンシアCFは審判協会がスペインサッカー協会に対して求めた、我々の監督キケ・サンチェス・フローレスが先のリーグ戦でのメフト・ゴンサレス氏のレフェリングに対して呈した意見についての、残念な公式発表に対して決然たる反対の意を表明したいと願っております。この件についてバレンシアCFは、最大限の正義と公平性の保障についての責任を負う専門的知識がリーグのこの数節で、(当クラブはそうなるであろうと確信するわけですが)、そう公に申し上げることを許していただけるならば、我々のトップチームが当リーグ戦において獲得することができた(あるいはできない)スポーツ上の目標を減じさせていることに、深く遺憾の意を感じております。その一方でバレンシアCFは、常にどんな時でもレフェリーの皆様が負っている偉大で責任ある困難な仕事により常に受けるに値する、かつ今後も受け続けていくであろう敬意を思い出したいと願っております」

ひじょーに持って回った言い方で面倒くさい。
ではマドリーの方はどうか。こちらのほうもオフィシャルで立て続けに事態を穏便に済ませる方向へのコメントを出しました。レフェリーとその家族への脅迫という冗談では済まされない事態になってしまいましたし、やはりクラブの心象をこれ以上悪くしたくないというのもあるかもしれません。

公式コメント:「レアル・マドリーはクラブをあげて審判に敬意を抱いております」
カルデロン会長のコメント:当クラブは常に審判のお仕事をサポートしております。弁護士だって医者だってミスくらいします」
ミヤトビッチのコメント:「黒い手」の存在も「陰謀」も本当に思って言ったんじゃないんです。ただ試合中に起きたことがおかしいと思っただけです」

03/04だったか04/05には、ラウルがとっても微妙なペナルティを取ってもらってマドリーが勝ったりしたこともあったこの対戦。因縁もあり、ただでさえ激しい試合になるだろうと予想されるのに、それにレフェリー問題まで加わって…。土曜日はどんな展開になるんでしょうか。

つづき
火曜日のうちに、スペインサッカー協会の協議委員会はキケとミヤトビッチに対する調査をスタートしたことを発表。まずはこれから5日間、両者共に審判を批判した発言の真意を申し立てすることが許される、というわけです。


おまけ

モリエンテスは、まだ肩のプロテクターを外すことができないようです。かなりきっちり締められているようで、確かにこれは苦しそう。先の公式インタビューはlas provinciasに一問一答形式で載っていましたが、肩の脱臼に関してはシーズン終了後に手術する可能性もあり、だとすると回復に2,3ヶ月はかかる可能性があるとのこと。

混沌再び

2007-04-16 15:03:17 | football
06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 30
Valencia C.F. 2-0 Sevilla F.C.

バレンシアの得点:ダビド・ビジャ(26, 50=PK)


バレンシアはCLで敗退した後であり、フィジカル的にもメンタル的にもかなりきつい時期であったと思われます。しかも対戦相手は、前半期サンチェス・ピスファンでは3-0で大敗したセビージャ。しかもセビージャは、木曜日にロンドンでスパーズを相手に引き分け、UEFA杯セミファイナル出場を決めたばかりでメンタル面は良い状態でしょう。ただ、GKパロップ、FWのチェバとカヌーテが負傷で非召集だったりポウルセンを休ませたり、こちらも厳しい日程の中で負傷者も多い状態であります。

バレンシアは予期せぬカピタン・アルベルダの欠場。ピボーテはマルチェナ&ウーゴ・ヴィアナでスタートしました。
前半立ち上がりからしばらくは、なかなか中盤でボールが落ち着かない。火曜日の敗戦を引きずっているのか、どこかふわふわした危うい感じがありました。ただ、ビジャとホアキンがかなり元気なこと、CBに戻ったアルビオル&アジャラで守備はある程度安心できる状態になったこと、時間がたつに連れてマルチェナが真ん中で落ち着いてきたこと。どちらに転ぶ試合かわかりませんでしたが、それでも先制点を手に入れました。中盤からのマルチェナのスルーパスをビジャが流し込みゴール。CLの試合では疲労と苛立ちが目立っていたビジャでしたが、この試合ではよさが戻ってきた。いつも以上に動き回り、生き生きしていました。

先制ゴールからおよそ5分後。カウンター攻撃を受け背走する途中でアジャラが足を滑らせ、慌ててゴール前のカバーに入ったミゲルがヘスス・ナバスを倒してしまい、ペナルティ。しかしこれはカニサレスがコースを読み、見事にセーブしました。パントキックは相変わらず下手なことこの上ないカニサレスですが、いざというときの反応はさすが。


後半立ち上がり、相変わらずキレキレでゴール前に入り込むビジャをセビージャは捕まえられず、無理に身体を当てに行ったヒンケルがビジャを倒し一発ロハ。今度はバレンシアがペナルティを獲得です。ビジャがこれを右隅に決めて2-0。

その後は久しぶりに落ち着いた感のある試合展開となりました。とにかく良かったのはビジャのほかにホアキン。突破の仕方に思い切りの良さ、ホアキンらしさが出ているのが良いです。ひとりアンダルシア・ダービー。逆に「うーん…」というのがウーゴ・ヴィアナ。ボールを持つと持ちすぎ、出しどころがなくなり、なぜか自陣に向かってドリブルし、さらに出しどころがなくなり、苦し紛れに蹴るボールが相手に取られ…といういつもの悪い展開。良い時もあるのになんでこうなるんだろう。次節はマルチェナがサスペンションになってしまいましたので、ウーゴ・ヴィアナの出番もあると思うのですが、これでは…。
ともあれ無事に勝ち点3をゲット。ポルティ・ゴール!でナスティックがサラゴサに勝ってくださったため、バレンシアは単独4位であります。3位のマドリーまで勝ち点差1、2位のセビージャまで勝ち点差2。

気になるアルベルダの状態ですが、las provinciasによると、試合の数時間前に膝に違和感を訴えメンバーを外れたとのこと。膝に炎症があり水が溜まっている状態で、とりあえずドクターは水を抜く処置をしたそうです。おそらく今日のうちに放射線検査を受ける予定で、それにより負傷の程度が決するとのこと。
次節は某W様がしつこく宣伝しているとおりマドリーとの対戦になります。某S藤氏によると、バレンシアのキーはアルベルダで、ひとりでラウルとエメルソンとディアラを押さえパスを散らしまくることができるとのこと。そんなことしたらアルベルダが過労死するよと思いますが、とにかく重要な選手であることは間違いありません。マルチェナが出られないことも決まっているわけですし。なんとか今週中に回復できる程度であればいいと思います。

痛い敗戦

2007-04-15 16:01:19 | football


この負けは痛い。
と思うのは、今シーズン初めてかもしれません。今までの負け試合は、たいてい惨憺たる内容で負けるべくして負けた、という感じだったので悔いる気も起きなかったのですが、今朝の試合は悪くなかったので…。

06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 30
Racing Santander 2-1 Real Madrid C.F.

ラシンの得点:ガライ(72=PK, 89=PK)
マドリーの得点:ラウル(32)


負傷でロベルトカルロス、ミゲル・トーレス等がはずれた一方でグティとガゴが復帰。試合前の各紙の予想ではグティやガゴを先発に戻す布陣も出ていましたが、カペッロは前節とほとんど先発を替えませんでした。左SBにマルセロが入ったくらいです。
実際それで悪くはなかった。前節同様、高い位置にいられるラウルには以前のような弾む動きが戻ってきていたし、右サイドに出ているイグアインから入るクロスも相変わらず質が良い。加えてこの試合のイグアインはシュートを打つことも前節よりできていました。先制点はこの2人。最終ラインでもたもたボールを持つラシンDFにイグアインやラウルが詰めてガライのパスミスを誘発、イグアインから出たボールをラウルがGKの脇の下を抜いてゴール!
前節と少し違うのはロビーニョに半端なプレイが時々目立ったこと。マルセロとのコンビにあまり慣れていなかったからかもしれません。エメルソンとディアラも悪くなくて前線に絡めばチャンスになっていただけに、少し抑え気味にいっていたのが良くなかったかもしれない。追加点が取れていれば違っていたのでは、と思えるからです。
ラシンは中盤からガンガンプレスをかけてきて、ボールを奪うとパスをどんどんつないで前線へ。サイドからのクロスを中にいるジギッチがキープし、もしくはジギッチがおとりになり、周囲の選手がシュートする。ジギッチに十分な姿勢でボールを持たせないことと、すばやく動く周囲の選手のケアが必要で、守備はだいぶ苦労していましたが、よく持ちこたえていたと思います。
結局、追加点が取れないで時間がたつうちに、疲労で動きが落ち、ファウルを取られ、ペナルティを取られ、リズムを崩し、さらにファウル、退場、ペナルティ…ま、自滅といえば自滅かもしれません。納得いかないペナルティをとられる前に、試合を決めるゴールが決められていたら。
エルゲラの2枚目は少し厳しい気もしました。確かに警告が出ても仕方ないプレイなんですが、頭のあるところに足を上げたのではなくて、エルゲラが足を上げたところにムニティスが頭から突っ込んできたと言ったほうが正しい感じでしたから。レフェリーの態度を見ていると、1枚先に出したのを忘れていたような感じでしたね。2枚目にあたるプレイだと気づいていたら、カードは出さなかったのではと思います。地元に戻って親友のムニティスと対戦、そしてこの結果はエルゲラには少しかわいそうでした。
それから好調が続いていたイグアインの負傷の程度が気になります。酷くなければ良いのですが。


残るはリーガ

2007-04-13 01:08:10 | football
そろそろ当番が回ってくるような気がしていました。バレンシア公式より、モリエンテスの会見の様子。

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フェルナンド・モリエンテスはプレスカンファレンスの席に姿を現した。そしてバレンシアCFに残された9試合をどのように戦っていくかについて、非常にポジティブな見方を示した。その一方でモリエンテスは、チャンピオンズリーグで敗退した後のロッカールームがどのような雰囲気であったか、そしてこの日の午前中に練習前のパテルナを訪問したファン・バウティスタ・ソレール会長が全選手に向けた言葉の重要さについても語った。

「(会長の発言は)とても重要な時期になされたものだ。勇気を与える言葉は常に良いものに響く。それがクラブから、会長から発せられたものなら尚更だ。チャンピオンズで敗れた直後の難しい時に、僕たちに落ち着きを与えるものだから。会長がここに来てくれたことがさらに結束を高める。感謝の気持ちに満ちた発言であったし、僕たちは皆、彼と共にある。僕たちは一体となって、このチームの価値に見合った結果をリーガで得られるように進んでいく」

すべてはチームと共に
「今日、ピリピリした緊張がないことに気づいた。トレーニングを多くの人が見に来ているからだ。これはとても重要なことだよ。選手たちにとってもバレンシアニズモ全般にとっても、昨日と今日はハードなものだった。チャンピオンズにかけていた大きな夢があったのに、ああいう結果になってしまったから。だから顔を上げ、次の目標をまっすぐに見つめる必要がある。リーガだよ。チャンピオンズでは、僕たちはできる限りのすべてを尽くしたと信じているし、チームは最高の準備ができたんだと思っている」

リーガを一歩ずつ
「リーガの目標に向けて一歩一歩を考えなければならない。熊を狩る前にその皮を売ることはできないだろう。5位である今、リーガを獲る話をすることはできない。チームにとって良いことではないから。まずはセビージャのことを考え、そして勝ち点を得てマドリーにいくことを考えることになるだろう。僕たちの大きな目標は来シーズンもチャンピオンズリーグに出場すること。これが基本となる目標だ。そして何にしてもリーガ優勝に食らいついていくこと、そうでなければ2位を。3位より良いよ。僕たちすべてが求めるものはチャンピオンズリーグに出場しているバレンシアCFだ。バレンシアのポテンシャルにも、クラブにも、ファンにもそれが相応しい。この目標に向かって、一歩一歩進む必要がある」

審判問題について
「審判協会の問題がチームに影響を与えないように願っている。毒にも薬にもならないからだ。最後に取ってもらったペナルティは覚えていないよ。笛が吹かれるべきなのに取ってもらえなかったペナルティがたくさんあったからね」

チェルシー戦での交代について
「僕自身が15分間で交代が必要だと考え、休憩のときにそれをミステルに伝えた。だから交代があったんだ。1週間トレーニングできないでいたし、肩のプロテクターをつけているとうまく呼吸ができずにかなり疲労を感じていた。ゴールは決めていたけど、アングロのような選手と代わった方が良いと思った。強烈さはないが、彼はピッチの中でチームに安定をもたらした。監督は良い判断をしたんだ」

リザーブとチーム
「チームの調子が少し狂っているのは確かだけれど、それはリザーブの問題ではない。僕たちのように試合に長時間出場する選手がいるし、後半になると僕たちよりもリザーブの選手たちのほうがフィジカル的に優れていることが示されてきた。それがチェルシーが3強の一角であることでわかる。彼らのベンチは層が厚いし、失っている選手もほとんどいない。それが試合では重要な影響をもたらした。僕たちは守り、大変な働きをしなければならなかった。彼らのゴールが決まった後は僕たちは前に向かうことができずに、後半のすべてをほとんど自分たちのエリアで過ごすことになった。それが最後の彼らのゴールにつながったのかもしれない。僕たちは延長かペナルティまで持ち込もうと全力を傾けてトライしていたけれど、でもかなわなかった」

UEFA杯でのセビージャ
「バレンシアにとってみれば、セビージャが延長まで行ってできるだけ疲れきった状態でメスタージャに来てくれると良いと思う。個人的には、彼らにはこのラウンドを通過して欲しい。利己的なことを言えば僕のチームのためでもあるし、それとは別にどんな時でもスペインのチームが勝ち抜けるのが嬉しいんだ」

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交代は自分から申し出たものだったようです。「15分」が何をさすのかちょっとわかりづらいのですが、開始15分間で「もたないだろう」と思うような状況だったのか…つい万全な状態であったら、と思わずにいられません。
それでも切り替えて、チームのために4位以上を確保、死守して欲しいと思います。

セビージャに対しては、優しいのか鬼なのかよくわかりません…。

冒険の終わり

2007-04-11 05:49:14 | football

06/07 UEFA Champions League Quarter Final 2nd leg
Valencia C.F. 1-2 Chelsea (agg. 2-3)



前半は良かった。得点もあげることができたし、守備も一体感があった。後半に入り、失点した後は各選手に蓄積されていた疲労感が一気に出てしまった感じ。シルバが目立たずホアキンも元気がない。パスが思ったようにつなげられず、攻撃もままならず。アジャラさんの気迫の守備、カニサレスのパラドン、と水際で持ちこたえていたものの最後は力負け。

がっくりしていますが、仕方がない。怪我、サスペンションで次々と選手がいなくなり、ほとんど選手が代えようがない中でよくがんばってきました。あとはリーガに集中して、4位以上の確保を。


いいゴールでしたね。今シーズンは6点でストップになりました。


追加:選手のコメントを各所から
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アシエル・デル・オルノ
この敗北は非常に大きな打撃だ。でも顔を上げなければ。チームはどんな時でも試合をしてきた。
チェルシーは非常に強いチームだ。彼らには失ったボールをすべて回収する中盤があり、僕たちを押し込み危険な状況を作り出した。彼らは勝ち抜くに値するチームだった。このQFはいくつかの細かい部分で勝敗が決した。偉大なチームに僕らは敗れたんだ。
このチーム、バレンシアは相手に立ち向かっていた。このまま続けていく望みを持っていたけれど、非常に強いチームの前に敗れることになってしまった。
今はフィジカル面、メンタル面を強くすることが必要だ。それが来シーズンもヨーロッパの舞台に立つためのモチベーションになる。

ダビド・アルベルダ
何であれ起こったことが正しい。チェルシーには優れた選手が所属し、何度も危険な場面を作り出した。彼らがフィジカル面で非常に強靭だったからだ。僕たちが持っていた夢や皆の素晴らしいサポートに対して、辛いことになってしまった。

ホアキン・サンチェス
チームは戦い、すべてを出し尽くしていた。勝利を手に掴みかけたけれど、後半になってチェルシーが僕たちをあらゆる面で上回った。彼らはフィジカル面で非常に優れており、僕たちは押し込まれてしまった。

フェルナンド・モリエンテス
1試合をフルに戦うだけの力が僕には足りなかった。交代される前にそれに気づいたんだ。
チェルシーが勝ち抜けたのは、後半により粘り強い戦いをしたからだ。僕たちには、前半のうちに2-0にするチャンスがあった。もしそうできていたら別の展開になっていただろう。でも後半になって、僕たちはチェルシーができていたような試合ができなくなってしまった。
今はリーグのことを考える以外にもう何もない。残りの試合を最大限の力で戦うよ。リーグだけが唯一僕たちに残されたものだ。忘れてはいけないのは、国内リーグの次の試合ではホームですべてを出しつくすということだ。

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元気そうに復帰し見事なゴールも決めたモリエンテスでしたが、やはりフィジカルが万全だったわけではなかったようです。90分間行けるほどに回復していたら。最初のポストに当てたシュートがもし入っていたら。たらればは空しいですしどうなるものでもないですが、悔しいし残念です。

12日になってさらに追加
UEFA.comの日本語記事から、モリエンテスのコメント