各所でご存知のとおり、カペッロが解任されました。MARCAは特集ページを組んでいます。
タイトルを獲った直後から会長がモゴモゴしてましたから、カペッロ続投は半ば諦めてはいましたが…やっぱりだめでしたか。シーズン中盤までのぱっとしないチーム状態、CLでの早期敗退もあって、おそらくタイトルを獲る前から続投なしということで方向性は決まっていたのではないかと思います。そもそもカペッロを連れてきた時点で、とにかく即結果だけは出せ、ということで継続性を考えていなかったのではないでしょうか。カンナバーロやエメルソンという、比較的年齢が行っているけれどカペッロに馴染みやすい選手を補強した点からも、とにかくシーズン内にタイトルだけは何かとってもらい、チーム作りの体制は別、と考えていたのだと思います。
ただ意外なことにというとカペッロに失礼かもしれませんが、最後に出来上がっていたチームは将来も見込めるなかなか良いものだったように思うのです。十分な補強をしてもらえたこともありますが、ミゲル・トーレスの発掘だったり、いい感じに光りそうなイグアインだったり、若手の希望もある。その一方でラウルやグティなどベテラン選手も繰り返しカペッロの続投を希望する発言をしていました。チームに規律を取り戻し、一体感を作り出し、(ミラクル続きだったとはいえ)タイトルを獲得した。個人的には、以前から書いているとおりマドリーに足りないのは継続性だと思っていますので、このまま続けていれば面白かったと思うんですけどね…。
ちなみに現地のアンケートでは、今回のマドリーのやり方に賛成が約3割、反対が約6割。その前の、マドリーの監督は誰が良いか?というアンケートでもカペッロはトップでした。気に食わないところもあるけれど、結果を出せば評価はされる。でもフロントはそうしませんでした。
ファンの気持ちに反する決断をしたマドリーフロント、信頼を取り戻すためには既に出遅れてしまった移籍マーケットでの的確なお買い物と、当然ながら新シーズンの結果です。
では解任を知らされたカペッロの公式コメントを。
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レアル・マドリーC.F.の役員会において、私がこのクラブでトップチームの監督を継続しないという決定が公式になされたことを知らされた今、私をこのような偉大なクラブで監督に就任し、リーガタイトルに到達するよう貢献させてくれた―1996/97シーズンと同様に-レアル・マドリーC.F.に、私は公式に感謝したい。同様に、スタッフ、コーチたち、テクニカルスタッフ、メディカルスタッフ、用具係、そして常にサポートをしてくれたフランコ・バルディーニに感謝したい。スペインの、そしてそれ以外の国における、間違いなく最高のクラブのファンたちのことを忘れたくない。どんな時でも彼らがしてくれたサポートに私は繰り返し感謝する。
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予想はしていたのでしょうが、紳士ですねカペッロは。
リーガタイトルを獲得して辞めるのは10年前と同じです。その翌シーズンはハインケスが就任、CLを獲りました。次はシュスターの就任が濃厚だそうです。さて、来シーズンのCLは?
LFPかフランス国家か
もうひとり、今気になっている監督はフランスにおります。いったん勇退するも華麗に現場に復帰したランスのギィ・ルー爺ちゃん。なんと監督の年齢制限(65歳。ギィ爺ちゃんは68歳)を上回っているというLFPの規定により、ランスとの契約が無効にされそうなのであります。日本語の記事にもなっていましたので、こちらを参照ください。
記事にもあるとおり、ランスとギィ爺ちゃんはこの年齢制限が法に反するということで提訴するつもりでいます。確かになんで年齢制限があるんだろう?
そんなギィ爺ちゃんには強力(そう)な支援がつきました。
フランス経済財政産業省貿易担当大臣クリスティーヌ・ラガルド
心を動かされました。こんなバカげたことがあるでしょうか。素晴らしい能力のある人間に向かって「あなたは歳をとりすぎてますから働けません」と言うなんて。このような年齢制限、致命的な制限は取り払われなければなりません。ギィ・ルーが素晴らしい人物であるなら、そして私は彼が非常に偉大な監督であると思っていますが、彼は監督ができるようにする必要があります。
フランス大統領ニコラス・サルコジ
(スポークスマンを通じて)遺憾である。ギィ・ルーは偉大な監督だ。
Football365では、ギィ爺ちゃんは監督をするには高齢すぎるか?というアンケートを実施。結果、25%が「ウィ」で75%が「ノン」となりました。
タイトルを獲った直後から会長がモゴモゴしてましたから、カペッロ続投は半ば諦めてはいましたが…やっぱりだめでしたか。シーズン中盤までのぱっとしないチーム状態、CLでの早期敗退もあって、おそらくタイトルを獲る前から続投なしということで方向性は決まっていたのではないかと思います。そもそもカペッロを連れてきた時点で、とにかく即結果だけは出せ、ということで継続性を考えていなかったのではないでしょうか。カンナバーロやエメルソンという、比較的年齢が行っているけれどカペッロに馴染みやすい選手を補強した点からも、とにかくシーズン内にタイトルだけは何かとってもらい、チーム作りの体制は別、と考えていたのだと思います。
ただ意外なことにというとカペッロに失礼かもしれませんが、最後に出来上がっていたチームは将来も見込めるなかなか良いものだったように思うのです。十分な補強をしてもらえたこともありますが、ミゲル・トーレスの発掘だったり、いい感じに光りそうなイグアインだったり、若手の希望もある。その一方でラウルやグティなどベテラン選手も繰り返しカペッロの続投を希望する発言をしていました。チームに規律を取り戻し、一体感を作り出し、(ミラクル続きだったとはいえ)タイトルを獲得した。個人的には、以前から書いているとおりマドリーに足りないのは継続性だと思っていますので、このまま続けていれば面白かったと思うんですけどね…。
ちなみに現地のアンケートでは、今回のマドリーのやり方に賛成が約3割、反対が約6割。その前の、マドリーの監督は誰が良いか?というアンケートでもカペッロはトップでした。気に食わないところもあるけれど、結果を出せば評価はされる。でもフロントはそうしませんでした。
ファンの気持ちに反する決断をしたマドリーフロント、信頼を取り戻すためには既に出遅れてしまった移籍マーケットでの的確なお買い物と、当然ながら新シーズンの結果です。
では解任を知らされたカペッロの公式コメントを。
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レアル・マドリーC.F.の役員会において、私がこのクラブでトップチームの監督を継続しないという決定が公式になされたことを知らされた今、私をこのような偉大なクラブで監督に就任し、リーガタイトルに到達するよう貢献させてくれた―1996/97シーズンと同様に-レアル・マドリーC.F.に、私は公式に感謝したい。同様に、スタッフ、コーチたち、テクニカルスタッフ、メディカルスタッフ、用具係、そして常にサポートをしてくれたフランコ・バルディーニに感謝したい。スペインの、そしてそれ以外の国における、間違いなく最高のクラブのファンたちのことを忘れたくない。どんな時でも彼らがしてくれたサポートに私は繰り返し感謝する。
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予想はしていたのでしょうが、紳士ですねカペッロは。
リーガタイトルを獲得して辞めるのは10年前と同じです。その翌シーズンはハインケスが就任、CLを獲りました。次はシュスターの就任が濃厚だそうです。さて、来シーズンのCLは?
LFPかフランス国家か
もうひとり、今気になっている監督はフランスにおります。いったん勇退するも華麗に現場に復帰したランスのギィ・ルー爺ちゃん。なんと監督の年齢制限(65歳。ギィ爺ちゃんは68歳)を上回っているというLFPの規定により、ランスとの契約が無効にされそうなのであります。日本語の記事にもなっていましたので、こちらを参照ください。
記事にもあるとおり、ランスとギィ爺ちゃんはこの年齢制限が法に反するということで提訴するつもりでいます。確かになんで年齢制限があるんだろう?
そんなギィ爺ちゃんには強力(そう)な支援がつきました。
フランス経済財政産業省貿易担当大臣クリスティーヌ・ラガルド
心を動かされました。こんなバカげたことがあるでしょうか。素晴らしい能力のある人間に向かって「あなたは歳をとりすぎてますから働けません」と言うなんて。このような年齢制限、致命的な制限は取り払われなければなりません。ギィ・ルーが素晴らしい人物であるなら、そして私は彼が非常に偉大な監督であると思っていますが、彼は監督ができるようにする必要があります。
フランス大統領ニコラス・サルコジ
(スポークスマンを通じて)遺憾である。ギィ・ルーは偉大な監督だ。
Football365では、ギィ爺ちゃんは監督をするには高齢すぎるか?というアンケートを実施。結果、25%が「ウィ」で75%が「ノン」となりました。
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