4月25日、ケコアが突然けいれんを起こして救急車でERに連れて行った。
怖かったのなんのって!!
前夜から熱があったんだけど、そんなに高熱じゃなかったし結構元気そうにしていたからあまり心配はしていなかった。
25日はJ家のIちゃんと一緒に子供たちを連れてLone Pine Farmsに行っていた。
二日前にシーズンオープンしたばかりで、天気も良かったし子供たちを遊ばせてお安い果物&野菜を買いたかったのよ。
子供達が公園で遊んでいる間、ケコアはママ達と木陰で休息。
ちょっとだるそうに見えたけど、熱が少しあるし仕方ないか、と思っていた。
子供達が遊び終わったらお店に移動して買い物をしていた。
ケコアはティアに抱っこされて店内をうろうろ。
母はオレンジやブロッコリーをかごに入れていた。
りんごを選んでいたときにいきなりIちゃんがケコアを抱っこして走ってきた。
「ケコアが何か変だよ!!」
と言われて見てみると、体全体をピクつかせて視点が全然合わないケコアがいた。
呼びかけに反応するわけもない。
ケコアは6人目ですけどね、けいれんを起こした子は初めてなんですよ。
そもそもケコアがけいれんを起こしているというのに気付くまでに時間がかかった。
最初は何が起こってるのか分からないんだよね。
ちょうどりんご売り場でりんごを並べていた若い店員さんが
「あ、けいれんですね。
僕もなったことがあるから分かるんですよ」
と言って冷静にキッチンから濡れタオルを持ってきて、更に地面に自分のジャケットを敷いてケコアを横向きに寝かせてくれた。
その場にいたおばさんが
「救急車呼ぶわねっ!」
と言ってケータイで911に連絡してくれた。
救急車がこっちに向かっている間、オペレーターがどう対処すればいいのかを電話で指示。
ケコアのけいれんはオペレーターと話している間に止まってくれたんだけど、実際に意識が戻ってくるまでには更に数分かかった。
Farmsのオーナーは救急車が到着するまでお店の入り口に立って、救急隊員をケコアまで誘導してくれた。
救急隊員さん達はてきぱきとケコアの対処をしてくれて、母はいろいろ問われる質問に答えようとしたんだけど脳が回らなくてね。
「けいれんは何分くらい続きましたか?」
なんて聞かれても全然分からないわけよ。
そこにりんご売り場の店員さんがこれまた冷静に
「7~8分くらいですね。ちょっと普通より長かったです」
と答えてくれた。
このりんご売り場のお兄ちゃんがいてくれて本当に良かったと心底思った。
すごく頼りがいがあるというか、なんというか。
ケコアは病院に運ばれることになったので、他の子供たちはIちゃんにお任せ。
Iちゃんは救急隊員が作業している間にジョセフ君にも連絡をしてくれた。
Iちゃんがいてくれて本当に良かったわ。
救急車に乗って隣町の病院まで行く間、ケコアは泣き続けた。
母と隊員さんでいろいろ手を尽くしてみたけど、泣き止む様子なし。
普段は母が抱っこすればすぐに泣き止むんだけどなぁ。
隊員さんは
「ぬいぐるみで泣き止むかな?」
と言ってケコアにかわいいテディベアをくれたけど効果なし。
20分泣きとおしてMcKenzie Willamete病院に到着。
救急の入り口にはジョセフ君が待っていた。
本当はこの日、ミーティングが2時から4時まである予定だったジョセフ君。
なのになぜかこの日に限ってミーティングが30分ほどで終わったらしい。
珍しいな、と思いながら帰り支度をしていると電話がなってケコアがERに連れて行かれた、と連絡が入ったらしい。
ERに行けるようにミーティングが異例の早さで終わったんだ、と確信したとか。
ERについて処置をいろいろしてもらったんだけど、とにかく泣き続けてねぇ。
熱はあるし、心拍数は200を超えるし。
まずは熱を下げるための薬を2種類飲ませてもらった。
あまりにも泣くので母は
「あの…おっぱいあげてもいいですか?」
と一応確認。
ここまで泣いたらこの方法以外では泣き止まないと思うのよね。
案の定、おっぱいをあげるとやっと泣き止んでくれた。
そして泣き疲れていたのですぐに寝た。
その後も採血やら点滴やらいろいろされたんだけど、ケコアはずっとおっぱいにくっついていた。
針がささると泣くけどすぐにLatch Onして泣き止んでまた寝る。
ジョセフ君と
「おっぱいの力は偉大だね…」
と感心してしまった。
母の右腕は寝ているケコアを1時間以上も支え続けたので限界に近かったんだけど、ケコアのためです、がんばりました。
ちなみに点滴の針を入れる作業は大変だった。
ケコアはむちむちベビーなのでね、腕も足もまんまるなの。
つまり血管が簡単には見つからない。
臨床の看護師さんが2人がかりでがんばってたんだけど、3回くらいやり直したね。
看護師さん2人は口を揃えて
「ママの血管はすっごく針を刺しやすそうよね。
目の前に理想の血管があるんだもん、何度もそっちの血管にしようかな、って誘惑されちゃったわ」
とShantiaの血管を褒めてくれた(?!)。
いろんな検査結果が戻ってきて、何も異常がなかったのでケコアは家に帰れることになった。
看護婦さん&ドクターが
「いやぁ、がんばったねぇ。
おかあさんもよくずっと一緒に処置に付き添ったね。すごいすごい!
ほとんどのお母さん達は"見るのが辛い"って言って処置中は部屋を出るんだよ」
だって。
いや、部屋を出て子供が泣き叫ぶのを聞くほうが辛くない??
一緒にいればすぐにLatch Onさせてあげれるからあまり泣かないし。
ジョセフ君と
「人それぞれってことかねぇ」
と意見を述べ合ってみた。
その後ケコアは何事もなかったかのように元気になった。
父と母は水分をしっかり取らせることに重点を置くようにした。
そしてケコアは救急車から持ってきてしまったテディベアが新しいお友達になった。
翌日、お礼の手紙をもってジョセフ君とケコアと一緒にLone Pine Farmsに行って来た。
今シーズンのオープン2日目を救急車騒動にしてしまって
「これで今シーズンにのろいをかけてしまったらどうしよう…」
とちょっと異次元な考えを持ってしまったんだけどね。
Farmsに行ったらレジのおばちゃんが
「あらっ、この子は昨日の赤ちゃんかしら?
今、オーナーを呼んでくるわね」
とご親切にオーナーを呼んできてくれた。
オーナーのおじちゃんは
「心配してたんだよー。
すっごく気になったんだけど連絡先が分からないし。
救急チームに電話して聞こうかとも思ったんだけどねぇ。
いやぁ、無事だったみたいでよかったね!!」
とケコアの無事を喜んでくれた。
「ところで、果物は手元に届いたかい?」
と聞いてきたおじちゃん。
実は買うつもりでかごに入れていた野菜&果物を袋に入れてIちゃんに
「これ、あの家族に持って行ってあげて」
と無料で提供してくれていたの。
この日はそのお礼もかねてしっかりお買い物。
もうこの件以来、Lone Pineひいきは確定した。
おまけ。
この写真、薬が効いて、点滴のおかげで随分調子が戻ってきたときの図なんだけど。
手が"Loser"になっていてちょっとかわいい。
怖かったのなんのって!!
前夜から熱があったんだけど、そんなに高熱じゃなかったし結構元気そうにしていたからあまり心配はしていなかった。
25日はJ家のIちゃんと一緒に子供たちを連れてLone Pine Farmsに行っていた。
二日前にシーズンオープンしたばかりで、天気も良かったし子供たちを遊ばせてお安い果物&野菜を買いたかったのよ。
子供達が公園で遊んでいる間、ケコアはママ達と木陰で休息。
ちょっとだるそうに見えたけど、熱が少しあるし仕方ないか、と思っていた。
子供達が遊び終わったらお店に移動して買い物をしていた。
ケコアはティアに抱っこされて店内をうろうろ。
母はオレンジやブロッコリーをかごに入れていた。
りんごを選んでいたときにいきなりIちゃんがケコアを抱っこして走ってきた。
「ケコアが何か変だよ!!」
と言われて見てみると、体全体をピクつかせて視点が全然合わないケコアがいた。
呼びかけに反応するわけもない。
ケコアは6人目ですけどね、けいれんを起こした子は初めてなんですよ。
そもそもケコアがけいれんを起こしているというのに気付くまでに時間がかかった。
最初は何が起こってるのか分からないんだよね。
ちょうどりんご売り場でりんごを並べていた若い店員さんが
「あ、けいれんですね。
僕もなったことがあるから分かるんですよ」
と言って冷静にキッチンから濡れタオルを持ってきて、更に地面に自分のジャケットを敷いてケコアを横向きに寝かせてくれた。
その場にいたおばさんが
「救急車呼ぶわねっ!」
と言ってケータイで911に連絡してくれた。
救急車がこっちに向かっている間、オペレーターがどう対処すればいいのかを電話で指示。
ケコアのけいれんはオペレーターと話している間に止まってくれたんだけど、実際に意識が戻ってくるまでには更に数分かかった。
Farmsのオーナーは救急車が到着するまでお店の入り口に立って、救急隊員をケコアまで誘導してくれた。
救急隊員さん達はてきぱきとケコアの対処をしてくれて、母はいろいろ問われる質問に答えようとしたんだけど脳が回らなくてね。
「けいれんは何分くらい続きましたか?」
なんて聞かれても全然分からないわけよ。
そこにりんご売り場の店員さんがこれまた冷静に
「7~8分くらいですね。ちょっと普通より長かったです」
と答えてくれた。
このりんご売り場のお兄ちゃんがいてくれて本当に良かったと心底思った。
すごく頼りがいがあるというか、なんというか。
ケコアは病院に運ばれることになったので、他の子供たちはIちゃんにお任せ。
Iちゃんは救急隊員が作業している間にジョセフ君にも連絡をしてくれた。
Iちゃんがいてくれて本当に良かったわ。
救急車に乗って隣町の病院まで行く間、ケコアは泣き続けた。
母と隊員さんでいろいろ手を尽くしてみたけど、泣き止む様子なし。
普段は母が抱っこすればすぐに泣き止むんだけどなぁ。
隊員さんは
「ぬいぐるみで泣き止むかな?」
と言ってケコアにかわいいテディベアをくれたけど効果なし。
20分泣きとおしてMcKenzie Willamete病院に到着。
救急の入り口にはジョセフ君が待っていた。
本当はこの日、ミーティングが2時から4時まである予定だったジョセフ君。
なのになぜかこの日に限ってミーティングが30分ほどで終わったらしい。
珍しいな、と思いながら帰り支度をしていると電話がなってケコアがERに連れて行かれた、と連絡が入ったらしい。
ERに行けるようにミーティングが異例の早さで終わったんだ、と確信したとか。
ERについて処置をいろいろしてもらったんだけど、とにかく泣き続けてねぇ。
熱はあるし、心拍数は200を超えるし。
まずは熱を下げるための薬を2種類飲ませてもらった。
あまりにも泣くので母は
「あの…おっぱいあげてもいいですか?」
と一応確認。
ここまで泣いたらこの方法以外では泣き止まないと思うのよね。
案の定、おっぱいをあげるとやっと泣き止んでくれた。
そして泣き疲れていたのですぐに寝た。
その後も採血やら点滴やらいろいろされたんだけど、ケコアはずっとおっぱいにくっついていた。
針がささると泣くけどすぐにLatch Onして泣き止んでまた寝る。
ジョセフ君と
「おっぱいの力は偉大だね…」
と感心してしまった。
母の右腕は寝ているケコアを1時間以上も支え続けたので限界に近かったんだけど、ケコアのためです、がんばりました。
ちなみに点滴の針を入れる作業は大変だった。
ケコアはむちむちベビーなのでね、腕も足もまんまるなの。
つまり血管が簡単には見つからない。
臨床の看護師さんが2人がかりでがんばってたんだけど、3回くらいやり直したね。
看護師さん2人は口を揃えて
「ママの血管はすっごく針を刺しやすそうよね。
目の前に理想の血管があるんだもん、何度もそっちの血管にしようかな、って誘惑されちゃったわ」
とShantiaの血管を褒めてくれた(?!)。
いろんな検査結果が戻ってきて、何も異常がなかったのでケコアは家に帰れることになった。
看護婦さん&ドクターが
「いやぁ、がんばったねぇ。
おかあさんもよくずっと一緒に処置に付き添ったね。すごいすごい!
ほとんどのお母さん達は"見るのが辛い"って言って処置中は部屋を出るんだよ」
だって。
いや、部屋を出て子供が泣き叫ぶのを聞くほうが辛くない??
一緒にいればすぐにLatch Onさせてあげれるからあまり泣かないし。
ジョセフ君と
「人それぞれってことかねぇ」
と意見を述べ合ってみた。
その後ケコアは何事もなかったかのように元気になった。
父と母は水分をしっかり取らせることに重点を置くようにした。
そしてケコアは救急車から持ってきてしまったテディベアが新しいお友達になった。
翌日、お礼の手紙をもってジョセフ君とケコアと一緒にLone Pine Farmsに行って来た。
今シーズンのオープン2日目を救急車騒動にしてしまって
「これで今シーズンにのろいをかけてしまったらどうしよう…」
とちょっと異次元な考えを持ってしまったんだけどね。
Farmsに行ったらレジのおばちゃんが
「あらっ、この子は昨日の赤ちゃんかしら?
今、オーナーを呼んでくるわね」
とご親切にオーナーを呼んできてくれた。
オーナーのおじちゃんは
「心配してたんだよー。
すっごく気になったんだけど連絡先が分からないし。
救急チームに電話して聞こうかとも思ったんだけどねぇ。
いやぁ、無事だったみたいでよかったね!!」
とケコアの無事を喜んでくれた。
「ところで、果物は手元に届いたかい?」
と聞いてきたおじちゃん。
実は買うつもりでかごに入れていた野菜&果物を袋に入れてIちゃんに
「これ、あの家族に持って行ってあげて」
と無料で提供してくれていたの。
この日はそのお礼もかねてしっかりお買い物。
もうこの件以来、Lone Pineひいきは確定した。
おまけ。
この写真、薬が効いて、点滴のおかげで随分調子が戻ってきたときの図なんだけど。
手が"Loser"になっていてちょっとかわいい。
もう何年になったのかな?
ハワイにまだいらっしゃるころからだから…
何でもなくて良かったです。
また楽しいお話、聞かせてくださいね。
子どもたちの成長もとっても楽しみです。