土地購入

義両親が土地を買った。
我が家から車で20分の場所に。


元々ジョセフママはオレゴンが好き。
一番ガーデニングがやり易いんだそうだ。
私達がユージーンに引っ越してから、徐々にオレゴン移住計画を立てていた。
現に去年の夏に来たときはジョセフパパと一緒に不動産の雑誌を片っ端から見て、良さそうな物件までドライブというのが趣味になっていたくらい。


今回購入した土地はジョセフママが3月の終わりにインターネットで見つけた物件。

「この土地良さそうじゃない？
ちょっと見てきて」

から始まって、前回お世話になった不動産屋さん(＝シャーちゃんの友達のママ)と一緒に土地を見に行って写真をいっぱい撮るジョセフ君。
その写真をジョセフママに送って義両親が揃って

「いいねぇ」

と気に入ったので数日後には早速取引開始、とかなり速いスピードで事が進んでいった。


事の始まりは速かったんだけど、この土地いろいろ問題があってねぇ。
いや、土地自体はいいんだけど人為的な方に問題が．．．。
井戸付きとして売っているのに井戸のポンプが盗まれているとか、建物(中はかなり荒らされている)の建築許可が実は下りてなかったとか、よくよく調べてみるとドライブウェイが100年以上前から誰も所有していないとか(誰も所有していないとなると普通は売れない)。
前の持ち主はまず旦那さんが亡くなって次に奥さんが亡くなったらしいんだけど(高齢で)、奥さんの死亡証明書が出てないとか、30年以上前に隣人ともめて隣人の家が半分こっちの土地に建っているとか、ゴミ収集手続きが面倒になったらしく納屋に全てゴミが溜めてあるとか、もうとにかくねぇ!!
横で聞いててイライラしたわぁ。
隣人は3件あるんだけど、3件揃って

「あそこの人は絶対麻薬やってた」

って言うしさぁ。
今回の売人はカリフォルニア在住の親戚なんだけど、その人が唯一まともでこういう手続きが可能な人物だったらしい。
．．．大丈夫??


途中かなりの波乱万丈な日々があったけど、先週無事に購入手続きが済んで晴れて義両親がユージーン郊外に土地を持つことになった。
土地の広さは７エーカー。
購入取引開始時から義両親が土地の使い方希望図をジョセフ君にどんどん送って来てねぇ。
見るのは楽しかったわぁ。
義母の希望はフルーツ＆花盛り沢山の土地にすること、義父の希望はミニ電車を走らせること。
ジョセフ君、義両親の使いの者と化していろんな使命を果たしております。
購入手続きの途中で義母の命によりブルーベリー22株、バラ15株、紅葉の苗２つ買ったでしょ。
義父からはショベルカーを購入するように命じられたし(中古を見つけたのは義父。払うのも義父)、隣人3件＋RVパークのオーナーに会っていい関係を築いてくるようにとも言われていた。


土地購入が終了したその日には我が家の芝刈り機を持っていって早速１エーカーほどの芝を買ってブルーベリーを植え始めた。
翌日にはバラとその日に購入したつつじ＆しゃくなげを植えていた。
ちなみに1年以上放置されていた７エーカーの芝の成長具合は半端ない。
大体７エーカーの土地を普通の家庭用芝刈り機で刈る自体ちょっと無謀。
一応、近いうちに乗るタイプの芝刈り機を買うらしい。
５月中旬には義母が注文した果物の木が配達されてくる。
りんご、なし、柿、いちょうが追加されます。
来年はいちご、ぶどう、キウイも植えます、ジョセフ君が。


義両親が土地を買ったからと言って、すぐにこっちに引っ越してくるわけではない。
義父はあと５年BYUHで働いて、定年してからハワイの家を売り、家が売れてからこっちに来る予定。
無事に５～６年後引っ越して来てから、新居を建て、ゲストハウスを建て、ようやく落ち着くらしい。
それまであの土地の世話はジョセフ君の仕事。
一応ジョセフ君も土地の所有者なのでねぇ。
今年の夏には義両親がやってくるので、そのときは隣人３件を呼んでBBQをしたいらしい(義父が)。
隣人さんたちの話では

「まともな隣人が出来るなんて嬉しいねぇ」

だそうだ。
それほど前の住民はすごかったんだね。


義両親が引っ越してくる頃にはこの荒れ果てた７エーカーもきれいになっていることでしょう。
果物がいっぱいなるといいなぁ。