ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

岸和田PAのスミレ⑥ 今年も桜の下に

2012-04-13 22:39:59 | 野路・里山のスミレ
 岸和田といえば、だんじりで有名です。 昨年の秋から今年の3月にかけては、

NHKの朝ドラのカーネーションでさらに知られるようになりました。


 大阪から和歌山への高速道路のSAの一つに岸和田SAがあります。





 岸和田SAの桜は、散り始めています。

昨年この桜の木の下で、スミレが咲いていたので、今年も探してみました。


今年も見つけた!

 


 別の場所でも



和音が書いたシロの文字がロゼに?

2012-04-13 21:07:36 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
 和音が書いた『シロ』の文字の手順です。





 和音が書いた文字を、後から見ていると確かに『シロ』と書いたように見えますね?


和音は、④のシロと書いた紙を逆さまにして箱に入れたのです。


マジシャンソムリエの狩野が、紙を箱から取り出して見た文字は『ロゼ』に見えたのです。



 

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 87ページ目 マジシャンソムリエとの対決  

2012-04-13 20:28:24 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【87ページ】


「和音さんが紙に書いた答えは、カタカナでシロです! 違いますか?」

「そうですが、どうして判りました?」

「マジシャンの道具は、私の体の一部のようなものです。和音さんが答えの紙をマジックに

使った箱に入れた瞬間にシロの文字が浮かびました!」


狩野は、和音に勝ったのを確信した。そしてワインを覆っている紙を取り払った。


「赤ワイン?」


高木社長が不思議そうな顔をして言った。


「いえ、ロゼワインです。」

「赤ワインにしては、色が薄いと思った!白でもなく、赤でもなく、ロゼワインだ!

この勝負は、和さんの負けですか?」


高木が、和音に念押しをした。


「そのようですね。」と和音が答える。

「今回のテイスティング対決は、一勝一敗ということでよろしいですか?」

「ええ、今日のワイン会とテイスティング対決は、狩野さんの一人舞台でしたね。」


 高木社長が和音に挑んだテイスティング対決は引き分けた。

高木は、和音を玄関まで見送って部屋に戻ってきた。

その時、狩野は和音の答えの紙を見ながら、涙ぐんでいるようであった。


「和さんとの勝負に勝って、感激の涙ですか?」

「いいえ、マジシャンがマジックで負けた悔しさの涙です。」


 狩野がそう言って、和音の答えの紙を高木に手渡した。