ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

日高のスミレ2-1

2012-04-15 20:51:36 | 野路・里山のスミレ
 金曜日に、仕事で和歌山県の日高方面に行きました。

日高はくえ料理で有名なところで、大阪から見ると白浜や田辺より少し手前の場所です。



 仕事先に行く途中、運悪く工事のため通行止めになっていて、目的地まで遠回りしました。

仕事を終えての帰り、通行止めで遠回りの道を避け、行きとは別の山道を通って帰ることに

しました。



 山道を通っていると、スミレを発見!

車を止めて、撮影しました。


 淡い色のスミレですね?





 山道の横の崖のところにもスミレが咲いています。

日高のスミレの葉は、丸い葉のタイプのようです。





 スミレ愛好家のマナーは、このような野生のスミレを土堀りして持ち帰ってはいけない

そうです。

野生のスミレを入手したい愛好家は、咲いていた場所を覚えておき、

花の咲かない閉鎖花の種を採取するとのことです。

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 89ページ目 知れば知るほど迷路に  

2012-04-15 07:27:37 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【89ページ】     知れば知るほど迷路に


 田辺良子は、フレンチレストランマリーナヴィレッジでの仕事を終え、オオカミグッズ&

ワインバー坂場に向かった。

しかし田辺の表情には、いつもの元気さが消えていて、疲れているのか、何か悩みを持って

いるようであった。


 良子は、店の前に立った。 

しかし店の中に入るのを躊躇していた。

ワインのテイスティングの勉強熱心な良子がこんな気持ちになったのは初めてであった。

和音さんが店に来ていたら、相談してみようと思ってドアを開けた。


 良子は店内に入ると、いつもは奥のワインバーに直行するのだが、今夜はゆっくり

オオカミグッズを眺めていた。

オオオカミの写真集やオオカミの生態記録のDVD等の命がけで撮影したものもある。


 お客の入店を知らせるライトが光り、マスターの妹の美紀が良子が来たのに気付いて

いたが、なかなか奥の店に来ないので出迎えに行った。


「良子さん、いらっしゃい!」 

「美紀さん、こんばんわ!」

「興味のあるオオカミグッズあった?」

「いつもは、オオカミグッズを見ないで奥の店に行くのだけど、こうして眺めてみると

興味深いものが沢山あるわ!」

「これらは、商売というよりもマスターの趣味みたいものよ!」

美紀は、笑いながら言って、良子を店内に導いた。