ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 107ページ目 ペトリュスのなぞ? 

2012-05-13 06:19:09 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
 ペリーは、長尾社長とのペトリュスのテイスティング対決とその後の業務提携の締結

の為、来日した。

宿泊ホテルは、帝国ホテル大阪のスイートルームである。

そして、テイスティング対決の場所は、彼のスイートルームでPM5:00と指定した。

長尾社長と和音は、彼のスイートルームを指定日のPM4:55に訪れた。


「今日のテイスティング対決は楽しみだ!長尾社長の代役和音さんのうわさはアメリカの

ソムリエ仲間から聞きましたよ。テイスティングにかけては、トップソムリエも敵わない

そうだね?」

「そうです!」


長尾社長は、断言した。


「ペリーさんのペトリュス通は、私の知人のソムリエ達も知っていて、テイスティング対決

を依頼したのですが、すべて断られました。」

「それで和音さんに?」

「そうですが、最初和音さんにも断られました。」

「うん、うん。」


ペリーはうなずいた。


「私のペトリュス通を恐れたのかな?」

「いいえ、人の代役としてのテイスティング対決は今までやったことがなく、一度依頼を

受けると次から断るのが難しくなるからです。ペリーさんと闘える人は、和音さんしか

いないと床に頭をつけるほど頼みこみ、OKをもらったのです。」