@「個性」。外国人から見ると日本人の多くは「個性が無い」と言う。入学・入社時期に多く見られるのが事前に示し合わせたかのようにだれもが同じ服装、同じ髪型、全く区別がつかないほど「個性が無い」=皆と一緒が安心、が社会現象となっている。学校・大学の勉強、それに会社でもそうだが日本には「対話・討論」が少なく思ったことをとことん議論する場がない。個性が無く、個性が育たない環境にあると言うのは言い過ぎだろうか。日本人はどの世界感から見ても「平等・公平」を重んじる国民だと思っているが、「争いを避ける習性があるから」につながるのだろうか。諸外国では宗教等で人間のあるべき姿・行動・慈悲・助け合い・寄付など一連を教会等で学ぶことができるが日本人の多くがそういった機会がなく、欠乏してきているのかも知れない。「出る杭は打たれる」で人から憎まれ、避難、制裁されることを避けてきたがこれからは「出すぎた杭は打たれない」的な思考で、個性を伸ばさなければ生き延びていけない時代になるかもしれない、少なくとも海外では。 旅に出て、世界を知り、日本を知る、企業を興こして、世界に羽ばたく、次世代の夢は「個性を生かす」からかもしれない。
『人生学・ことはじめ』河合隼雄
- 臨床心理学者の人生に悩む人に贈る、心を癒す時のヒント
- 「人生学」=生きること、なぜ生きるのか、人生の意味とは何か
- 「家族=人生の『味わい』は我が家から」
- 自立した魂を育てるのは家族
- 失敗を経験して子供は社会的な人間に成長する
- 痛み、苦しみといったマイナス体験を味あわせていない
- 良い子に育てようとする親はそれを摘み取ってはいけない
- 親は長時間子供と接しているのか、子供の私生活を視る
- 父親に求められるのは「頑固親父的存在」でいいのです
- 「個」が確立された親子関係を築く
- 「本分を尽くす=あるべきよう」対話がそこにある
- 「人間関係=『付かず離れず』の妙を知る」
- 相手を尊重する・自分の考えを適切に伝えること
- 綺麗事だけでは理解できない
- なにもしないで見つめることも必要、「する」から「いる」へ
- 「なぜ」、「どうして」という問いをなげかける
- ルールを作り、守る=できる対価を支払う心がけ
- 「学校・教育=過去よりも今・今よりも未来の為に」
- 人間性教育で教師にお任せするならば真剣に対価を考慮する
- 子供教育で親の忙しさを理由に学校教育・教師に不信を持つ
- 親の家庭教育へのエネルギーと工夫が必須「子供の心の問題」
- 個性を伸ばす教育と個人尊重の違い(精神教育=道徳)
- 受験地獄と選別競争社会は親が望み、組み込んでいる
- それは子供の無限の可能性を摘み取っていることに繋がる
- 日本の子供の能力は劣ってはいないが創造性に見劣る
- 「入学が難しく、卒業は簡単」構造を変更すべき
- 子供たちの可能性は数値では計れない
- 経験は「経験の繰り返し」を期待してはいけない
- 感情を体験できるようにすること(お話をすること)
- ニュースは事実を、お話は真実を伝えること
- 「仕事・自立・人生=泣いても笑っても人生は一回限り」
- 個性を伸ばすには他人とぶつかり、話し合うこと
- 日本のスポーツは「精神修行=精神力の弱さが本番にでる」
- 欧米諸国は「楽しく」が中心VS日本「しごき」に映る
- 大切な事は、安心感を与え、感情を共にする人が傍にいる事
- 「やすらぎ」を求める人が多い
- 「仕事を取ったら何も残らない人間」を避ける
- 「自立」とは心からの気持ち「ありがとう」が言えること
- 物的、金銭的、別居ではなく欧米では感情を持つこと
- 目的に向かう志「強い心」があること
- 「枠」からはみ出す勇気を持つ事
- 「恋愛・結婚=恋は終わってからが正念場」
- お互いを認め合う事・結婚して幸福になる安易な期待
- 結婚はゴールではなくスタートだという認識を持つ
- 「宗教・死=『死すべきもの』それが人間」
- 心の隙間が不安を引きずり込ませる
- 「〜すれば必ず〜になる」はテクノロジー理論、宗教ではない
- 心の支えをどこに求めるか=自分の信じる神・仏=精神力
- 「心・自我・幸福=もう一度立ち止まって考えよう」
- 「自己実現」=経験した事のない苦痛を体験すること
- 「自分探し」心の奥底に沈殿している意識を呼び起こす
- マイナスを幸福のネタにすること
- 矛盾を抱えながら生きるのが人間
- 「正しいVS悪い」を決めつけない(2項対立の考え)
- 「児童の目」は子供の澄んだ目で見ていることだ
- 目に見えない真実を察知する心を持つ
- 苦しみを経たところに、心の癒しがある
- ボランティア学・組織学の必要性