川柳 席題（嵐）

４点　妻の角嵐呼んでる無言劇
９点　気紛れな嵐をはらむ倦怠期

川柳 宿題（すんなり） 三才

人　いつの世もこれが決めての袖の下
地　喉元を過ぎて忘れた給付金
天　同居してすんなり朝のパンに慣れ

川柳 市民文芸

長寿の国

現役の貨車が傾く長寿国
定年の船出に広い海がある
戦争を忘れた島に群れる蟻
予定した傘が破れる年金者
健康をリュックに詰めて山歩き

川柳 宿題（すんなり） 五客

客　常日頃素直に妻の愚痴を聞く
客　夫より長生きすると疑わず
客　心配の種を飛ばして子は育つ
客　甘い罠すんなりはまる人の欲
客　揉め事をすんなり解す聞き上手

穴埋め川柳

ありえないこと

手のひらの○が解けない片思い　　　
献血の帰りに出会う○○○　　　
○○の音は聞けない聴診器　　　
半額のシール□□□に貼られそう　　　
水槽の金魚○○など聞かず　　　
○○○そのまま天へ昇りそう　　　

＊ □はひらがな、

川柳 席題（鳩）

４点　エサまけば人相問わず鳩が寄る
４点　七五三鳩のガイドで宮参り
６点　伝書鳩のように妻から躾けられ
６点　新婚を優しく起こす鳩時計

長屋の川柳論

ありえないこと

熊さん　　「川柳は、まず自分のことから詠み始めるとよいと言われるけれど、毎日なんの変化もない生活をしていると、川柳の種がつきてしまうんだけど、何かよい方法はないのかい？」
ご隠居さん「そうだなあ。そういうときには、とんでもないことを詠むんだよ。
世の中に、そんなことありえないだとか、そんなバカなと言うようなことを句にするんだよ。」
八っアン　「地球が消えてなくなったとか、人類が滅亡したとか。」
ご隠居さん「そこまで、極端でなくてもいいんだよ。
例えば、氷を手のひらに乗せたら解けてしまうだろう、それを解けないというように詠むんだよ。
また、竹とんぼを持っていても、空へ飛んでいったりしないだろう。まあ、そんなことをうまく句に詠むんだな。」
もう一つよくわからないなあ。」
ご隠居さん「具体的な例で言えば、
カエル仰向け△△△○○したらしい
△はカタカナまたは記号、○は漢字
わかるかな。答えは、
カエル仰向けカード破産したらしい
カエルがカード破産するわけないだろう。
じゃあ、この後に、穴埋め問題を出すから、解いてみるとよくわかるよ。」

川柳 宿題（途中） 三才

人　イチローにとって記録は通過点
地　立ち寄った町でグルメが待っていた
天　コンビニが急に賑わうにわか雨

同じ句

以前、私も関係しているある柳誌で、川柳辞典とまったく同じ句を見つけたことが有る。
川柳辞典に載っている句なら、当然選者は知っているはずだと思っていた。
ところが、今度は、新家完司さんが選者で、同じ句を選び、しかもコメントまで入れてある。
新家完司さんといえば、川柳本まで出している大家である。
以下に、その句を紹介する。

神主のかしわ手プロの音で鳴り　　　川柳辞典

神主の拍手プロの音がする　　　ある柳誌
（評）凛々と響く拍手。何事においても、年期を重ねたプロの技は瞠目すべきものがある。

一字一句同じではないが、これは同じ句とみなして良いと思う。

蝋梅

今日は、少し暖かいというので、近くの蝋梅を見てきた。
黄色い花はまだ少し早いようであったが、十分きれいな花を見ることができた。
我が家から、３，４分のところにあり、いつでも見に行けるのだけれど、なかなかこの寒さと体調ではそこまでも行く気にならない。
今日は良く晴れていて、蝋梅をきれいに見ることができた。
幹の太さは、１５センチ？位の木が一本あり、時々見に行っているけれど、実がなることは知らなかった。
胡桃の殻を少し細長くしたような、黒っぽい実がたくさんなっていた。
誰も取らなかったために、枯れて、殻だけになったもののようだ。
殻を壊したら、小豆を少し長くしたような実が５，６個入っていた。

蝋梅が寒さにめげず咲き誇り

　お粗末！