川柳 席題（しわす） 折句

６点　心配でわが子見守るすべり台
11点　幸せをわかっていないすねかじり

川柳 宿題（遠い） 三才

人　湯屋の壁はるか向こうに富士を見せ
地　どちらさまああマンションの両隣
天　齢そろり遠くを盗む眼鏡越し

長屋の川柳論

人名を入れる

ご隠居さん「歌の一部を詠み込むということは、当然それらの歌を歌っている歌手も詠みこまれることになる。
また、前に書いた本の題名が詠み込まれることから、それらの作家の名前が詠み込まれることにもなってくるということじゃ。」
八っアン　「有名なところで言えば、やはり美空ひばりだね。」
ご隠居さん「さすがだね、美空ひばりを詠み込んだ句も当然あるよ。
さびしくて美空ひばりの歌うたう
♪山のさびしい湖に・・♪というところかな。」
八っアン　「それはひばりの歌ではないだろう。」
ご隠居さん「どうも、最近もうろくしてきたのでなー。」
熊さん　　「自分の知っているのは、大河内伝次郎、市川歌右衛門だけれど、ダメかい。」
ご隠居さん「ダメダメ、そんな長い名前じゃ、17字の半分以上使ってしまうよ。だから、だめともいえないけれどね。
それより、また穴埋め問題を出すから、よく味わってね。」

川柳 宿題（遠い） 五客

客　遠距離の恋にメールがキューピット
客　はやぶさのチリが宇宙を語りだす
客　そう言えばあんなことがト流行語
客　様々な思いで運ぶ飛行雲
客　リハビリの足にトイレが遠すぎる

団十郎さんの辞世の句

団十郎さんの辞世の句がパソコンから見つかったということで、海老蔵さんがテレビの会見で披露していた。
しかしながら、意味がよく分からなかった。
そのときは、次のように読まれていた。
色（いろ）は空（そら）　空（そら）は色（いろ）との　時なき世へ

そこで、意味が分からないので、ネットで調べたところ、「愛・感謝」というブログに、その解釈が書かれていた。
それには、まず読み方が間違っているという。
色（しき）は空（くう）　空（くう）は色（しき）との　時なき世へ

これなら、色即是空という言葉もあり、なんとなく分かるような気がする。
一応、ブログから、少し抜粋させていただく。

『色は空に異ならず、空は色に異ならず
色は即ち是空、空は即ち是色
で、「色」というのは、形のあるものをいい、
「空」というのは、形のない無心の心を言う訳で、
形あるものは、何もないものとは、違うんだ。
形ないものは、形ある物とは、又、違う。

そう解釈するのではなく、形ある物、形なきものとの区別はないのだ。
また、形がなくても、形があるもになる、形あるものと考えよ！！
というようなことを教えている訳た。（以下省略）』
この解釈を読んで、さらに判ったような気がした。
それにしても、誰か、読み方くらい教えてくれるものがいなかったのだろうか。
海老蔵は一世一代の恥をテレビでかいたような気がする。

川柳 席題（感謝）

５点　譲られて下ろした席の温かさ
６点　金婚と云う天からの感謝状
９点　ありがとう聞いて続けるボランティア

川柳 宿題（米） 三才

人　鍋物にご飯を入れて宴を閉め
地　金色の稔りほおばる握り飯
点　玄米を百回噛んで覗く喜寿

穴埋め川柳

歌の題名または歌詞の一部

ひとつとせー今老春の○□唄　　　　　
結んで○□□これがリハビリだとしても　　　　
無言電話は定刻○□□お月さん　　　　　
○踏んじゃったバレンタインのチョコ　　　
置き去りにされたピアノで△△ポッポ　　　

川柳 宿題（米） 五客

客　母さんが頬の飯粒食べてやる
客　お袋の味噛みしめる五目めし
客　ピザパスタ若者攫う米離れ
客　美女と酒これも自慢の米所
客　雑炊がグルメになった世に生きる

川柳 席題（晴れ）

４点　退院を小春日和が祝ってる
５点　やり遂げて芝生にごろり青い空
５点　怪我癒えて杖の山頂澄みわたる
５点　秋祭り雲を蹴散らす晴れ男