映像川柳

四季の海うみが詩人にしてくれる
　　　　　　　　　　美和山吹
　　　　　　　　　　「川柳マガジンweb句会」投稿句

「柳誌」

極楽を遠く押しやる股のぞき
　　　　　　　　　　　美和山吹
　　　　　　　　　　「川柳さいたま」１２月号

「柳誌」

消すものがあって書き足すものがない
　　　　　　　　　　美和山吹

　　　　　　　　　　　「川柳さいたま」１２月号

時事川柳

男気に赤く燃えてるカープ女子　　　　　特選
　　　　　　　　　　　美和山吹
（「川柳マガジン」web句会　１０月投稿句

）
「川柳マガジン」を購読するのを機会として、時事川柳を読んで、web句会へ投稿した。
その後、「川柳マガジン」の投稿するものには、時事川柳がなかったので、すっかり忘れていた。
そして、「川柳マガジン」新年号が到着して読んでいたら、時事川柳にわたしの句が特選に選ばれていた。
通常なら、投句したら、翌月の半ばにチェックするところである。
さて、今後時事川柳をどうするか、思案中である。

自選句(テーマ別)

向く(１６句中１６)

日向ぼこがらくた二人仲が良い
始末書を幾度書いたか向う傷
燃えに燃え的に向かって矢を放つ
まぶしさに慣れればただの向こう岸
「全日本柳人写真名鑑」

「川柳web句会

AIの進化に名人追い抜かれ　　　　佳作
美和山吹
平成２８年１２月

自選句(テーマ別)

向く(１６句中１２)

形は振り向かず夕焼け小焼け
頬杖の向こうで揺れている野心
振り向くと影がやさしくなるのです
間柄問われ日向と影という

「全日本柳人写真名鑑」

「柳誌」

忍従を母に学んだど根性
　　　　　　　　　　美和山吹
　　　　　　　　　　「川柳さいたま」１２月号

「柳誌」雑詠

老化する心も折れる自尊心

　　　　　　　　　　「川柳さいたま」１２月号

自選句（テーマ別）

向く(１６句中８句)
生き甲斐を抱いて生涯向い風
ひまわりのチョットすねてる花の向き
振り向けば敵七人も老いている
他人事のようで死とまだ向き合えず

「全日本柳人写真名鑑」