美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

長屋の川柳論の一段落に際して

2013-10-04 08:54:31 | 長屋の川柳論
先日、「川柳の理論と実践」(新家完司)という本を買ってきた。
まだ途中までしか読んでいないけれど、長屋の川柳論と同じような項目で書かれた頃もある。
ということは、1、川柳の発想を得るとき 2、川柳をどのように仕立てるかを考えるときに、長屋の川柳論の各項目を考えながら、川柳を詠んだらある程度良い句ができるということではないか(我田引水のような気がする)。
ということで、長屋の川柳論は、いったんここで一段落とするけれど、川柳を詠む時に利用していただければと思っている。
長屋の川柳論で載せた川柳も大いに参考になるものと思います。
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長屋の川柳論

2013-09-25 09:37:24 | 長屋の川柳論
対比の妙

ご隠居さん「前に比較について書いたことがあるけれど、今度はあれと違って、まったく想像できないようなものを対比した面白さに着目したのである。」
熊さん  「分かった、ウサギとカメ、オスとメス、妻と夫というような判り切ったものではないんだね。」
ご隠居さん「その通り。さすが熊さんはわかりが早いね。」
八っアン 「私だってそれくらいわかるよ。
酒と人生、妻と吉永小百合などだろう。」
熊さん  「酒と人生なんて演歌調だね。また、八っアンのおかみさんと吉永小百合じゃ月とスッポンだけれど、同じ女性という点では、あまり良い対比は言えないな。」
ご隠居さん「まあ、それは言いっこなしで、面白い句を穴埋め問題として紹介しよう。
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長屋の川柳論

2013-09-21 10:49:34 | 長屋の川柳論
経験したことがない(あるいは少ない)

ご隠居さん「川柳だからと言って、経験したことばかりを詠むとは限らない。
体験したことがないとゆうことを詠んでも構わない。」
八っアン 「それなら簡単だよ。吉永小百合とキスしたことない、地球の外へ出たことない、女房の頭をたたいたことないなど、いくらでもあるよ。」
熊さん  「八っアンは昨日けんかしていたけれど、おかみさんを叩かなかったかい。」
八っアン 「うん、ちょっと殴ったけれどね。」
熊さん  「それじゃあ、おんなじだろう。反省しなさい。」
ご隠居さん「まあ、願望があっても、経験できないようなことでないと、叩いただのなぐっただのでは川柳にならないよ。では、どのような句があるか、穴埋め問題にしよう。」
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長屋の川柳論

2013-09-16 10:24:02 | 長屋の川柳論

病名入り(それに類するもの)

ご隠居さん「すでに病気になっている人がその病気について詠んでいるだけでは面白くない。
まだ病気になる前に病気を心配したり、また他人が病気のように見えたりするというところを詠んでいると面白い川柳となる。
病気で苦しんでいるところを面白いと言ってはいけないかな。」
熊さん  「私も、病気なら沢山持ってるよ。
二日酔いから女房恐怖症、金欠病まで、数えたら両手の指だけで足りないよ。」
八っアン 「そういえば、先日、突発性難聴だと騒いでいたら、耳垢が詰まっていたということがあったね。」
熊さん  「それを言われると恥ずかしいよ。穴があったら入りたいよ。」
八っアン 「なんだい、お前さんは耳垢かい。」
ご隠居さん「一病息災と言うから、一つぐらいは病気を持って居ても構わないけれど、それ以上はどうもね。では穴埋め問題にいくよ。」

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長屋の川柳論

2013-09-08 10:38:45 | 長屋の川柳論
動物

ご隠居さん「今度は、同じように動物についてみてみよう。
犬といえば忠犬ハチ公のように忠実に人間に使えるものという印象がある、また、猿というと、人間に仕草が似ているというところで、人間にも人気がある。」
八っアン 「また、動物はいろんな面で、人間の役に立っている。それだけ、人間とかかわりが深い分、川柳にも良く詠まれているということだね。」
熊さん  「おや、八っアンもいい事を言うじゃないか。夜の蝶が好きなんだろう。」
ご隠居さん「では、実際に動物についてどのようの詠まれているか、穴埋め問題として見てみよう。」
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長屋の川柳論

2013-09-01 12:01:20 | 長屋の川柳論
植物の本来の性質(特徴)

ご隠居さん「川柳には、植物を詠んだ句も結構多い。
特に花の名前だとか、花の性質などを人間の行動と対比したりする場合がある。」
熊さん  「朝顔は朝早く咲くとか、ヒマワリの花はどこか陽気に見えるとかだね。」
八っアン 「そうそう、椿の花は花ごとボトリと落ちるので縁起が悪いとか、薔薇には棘があるとか。」
熊さん  「薔薇のようにきれいな人なら、おれも刺されてみたい。」
ご隠居さん「熊さんを刺すなら、スズメバチだろうけれど、ここでは植物の話だから、それはなしよ。どういう句があるかは、穴埋め川柳として紹介するよ。」」

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長屋の川柳論

2013-08-28 11:06:32 | 長屋の川柳論
文房具(パソコンを含む)を詠み込む

ご隠居さん「これも、マジックと同じで、文房具を本来の使い方とは違う使い方をしているように詠んだものをあつめてみた。
例えば、パソコンのリセットボタンを押しても、人生はリセットされない。しかし、そのようなリセットボタンがあったらいいなというような句をつい詠みたくなるということだよ。」
八っアン 「そういえば、熊さんファックスで、一万円札を娘に贈っていたよね。」
熊さん  「ああ、娘が気持ちだけでうれしいと言っていたよ。」
八っアン 「そういえば、あの時に1万円札、まだ返してもらってないよ。」
ご隠居さん「なんだい、ファックスで送る1万円札まで、八っアンに借りているのかい。
パチンコなんかやるから、お金がなくなるんだよ。
では、穴埋め問題としよう。」 

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長屋の川柳論

2013-08-23 10:01:19 | 長屋の川柳論

マジック仕立て

ご隠居さん「マジック仕立てといったらいいかどうかはわからないけれど、マジックのように○○した、というようなことを川柳に詠む場合がある。」
熊さん  「まあ、マジックには種も仕掛けもあるんだけれど、技術が優れていると、種があるように見えないからね。」
八っアン 「でも、最近は、種明かしをしてしまって、それをいつもやっているところに笑いを誘うという芸もあるからね。」
熊さん  「それっていつの話だい。」
八っアン 「ほんと、最近の話だよ。俺の財布からも、すぐに諭吉さんが消えてなくなるよ。マジックのように。」
熊さん  「無理しなくていいよ。先日お賽銭の5円玉もないって言ってたじゃないか。」
ご隠居さん「まあ、マジックなら諭吉さんを消すだけじゃなくて、財布に入れてくれればいいのにね。さて、穴埋め問題とするか。」


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長屋の川柳論

2013-08-18 14:22:18 | 長屋の川柳論
最新技術

ご隠居さん「川柳人というのは、新しい技術について、すぐ取り入れたがる傾向がある。
小さいものはスマホから、大きいものでは東日本大震災とそれに伴う大津波によって起きた原発事故のようなものといったところだ。」
八っアン 「そういえば、スカイツリーなんかさっそく詠まれているね。」
熊さん  「クローンや男女の産み分け間でまで詠みだすからね。」
ご隠居さん「もう、それは神の領域で、人間がどうこうするというのは恐れ多い事なんだけれど、それを笑い飛ばしてしまったりするからすごいよ。
ただし、最新の技術に飛びつくのはいいけれど、だれでも飛びつくために、類想句となってしまうので気を付けないといけないよ。では、穴埋め問題にいくよ。」
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長屋の川柳論

2013-08-15 15:11:18 | 長屋の川柳論
(地位の)逆転

ご隠居さん「世の中、権力を持っているものがいつまでもその権力を維持し続けるということはむつかしい。
また、逆に、弱虫だからと言って、いつまでもいじめられているわけじゃない。
それが、世の中の面白いところであり、それを詠んだ川柳もまた面白いものとなる。」
熊さん  「その通り、色の道は隠居さんより、私の方が詳しいからね。
良かったら、今夜にでも、吉原に連れてってやろうか。」
八っアン 「何とか言いながら、吉原へは行きたいけれど、そのお金がないんだろう。」
熊さん  「ずばり、当てられちゃったなあ。」
ご隠居さん「もうこの歳だから、吉原へは行きたくないけれど、暑いから、滝修行にでもつれて行ってやろうか。」
熊さん  「いや、それは結構だから、穴埋め問題にいきましょう。」
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