経済軸
ご隠居さん「今回は、「経済軸」で川柳を説明しよう。
社長などは、何を見ても、何を聞いても、すべてお金と結びつける癖がついているということもある。
そのように、人の行動を経済軸で見てしまうと、折角の努力もたいしたことないということになってしまう。」
熊さん 「八っアンなんか、飲みに行って、勘定を払う段になるとトイレへ行ってしまうからね。」
ご隠居さん「まあまあ、長屋の花見ではないのだから、やはり飲んだら、きちんと払わなければいけないなあ。」
熊さん 「ところで、われわれにもわかる、面白い句はあるのかい。」
ご隠居さん「ああ、面白い句ばかりだよ。
たとえば、
餌代と釣果秤にかける妻
という句があったとする。
これは、亭主(旦那さん)が釣りに行って、キスが沢山つれて、自慢げに帰ってきたところである。
ところが、お上さんは、お店でキスを買ってきたほうがよほど安くつくよといっているのである。
キスなら、私がしてあげるといったかどうかは知らないけれどね。」
八っアン 「本当だよ、この間もパチンコに行って、チョコレートを沢山取ってきたけれど、「もう、バレンタインは終わったよ」、だって。」
ご隠居さん「あれ、パチンコなんか、この時代にあったっけ。ああ、それは言いこなしだったね。では、穴埋め問題に行くよ。」