美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「誹風柳多留

2024-01-31 08:06:41 | 解説
生娘をくといてごうをさらすなり
生娘とはまだ男性と接触の無い女性(広辞苑)のこと。いきなり口説いては、驚かせるだけである。とんでもないしっぺ返しを食わされたのだろう。この句は業を晒すとオーバーに表現することで、面白がっているだけである。
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「私の好きな句」

2024-01-31 08:04:20 | 川柳マガジン
軽い
竹光の軽さを見せぬ芸の巾
この軽い辞令一つに未知の夢
床上げて箸軽やかな今朝の膳
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「私の好きな句」

2024-01-30 08:17:45 | 川柳マガジン
奏でる
運命という曲を奏でる神の笛
廃校のオルガン月が弾いている
日中で和音奏でる日が待たれ
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「誹風柳多留

2024-01-29 08:14:56 | 解説
祇王祇女田舎娘におつへされ
祇王は平家物語の中の女性。京の白拍子。近江の国祇王村の人という。平清盛の寵を受けたが、推参した白拍子の仏の見参を取りなし、それに寵が移って出された後、尼となり、嵯峨の往生院に隠れた。時に歳二十一.祇女は祇王の妹で姉とともに嵯峨に赴き尼となる(広辞苑)。仏御前は清盛に寵愛された白拍子であるが、彼女も祇王・祇女を追って嵯峨を訪ね、その後は三人で念仏三昧の日々を送ったという。川柳子は祇女を田舎娘と言ってのけた。
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「私の好きな句」

2024-01-29 08:11:04 | 川柳マガジン

肩の荷をおろせば老いが加速する
肩が凝る話まだまだ終わらない
肩の荷も生きる力になっている
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「私の好きな句」

2024-01-28 08:22:24 | 川柳マガジン

駄菓子屋へ昭和の風を吸いに行く
悲し気に回る水子の風車
追い風がジャンプに見せる運不運
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「私の好きな句」

2024-01-27 08:19:39 | 川柳マガジン

終電車足かせひとつずつ外す
倫理観変われば枷もゆるくなる
一蓮托生心に枷が嵌められる

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「誹風柳多留

2024-01-26 08:17:46 | 解説
ろうがいの娘行年十九なり
労咳は今でいう結核であるが、当時は年ごろの娘たちのうつ病や恋煩いなどもひっくるめて労咳と称したが、この娘の場合は本当の結核だったのだろう。十九歳は女の厄年である。亡くなった娘も哀れであるが、親としてもそう思って自らを慰めるしかない。
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「私の好きな句」

2024-01-26 08:15:18 | 川柳マガジン
解放
名月と草を枕に山頭火
解放のチャペルへ重い荷を置きに
冤罪が晴れて本当の空を見る

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「私の好きな句」

2024-01-25 08:30:35 | 川柳マガジン
演技
褒め殺しされたり知らん振りしたり
一村を泣かす演技の旅回り
名人の箸や煙管になる扇子
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