美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

川柳鑑賞

2014-09-22 09:09:41 | 川柳鑑賞
慌てると秋があっさり冬となる
昨年は秋が短く夏から一気に冬が来てしまった感じでした。秋にゆっくりいてもらいたいですね。

*今年の夏は冷夏と予想されていたけれど、結構猛暑が続いた。
もうすぐ秋分の日だけれど、果たして今年の秋は長いのだろうか、短いのだろうか。
歳取ってくると寒さに弱い。
そのため、だんだんと秋を短く感じるようになるのではないだろうか。
また、秋の行楽にあちらへ旅したり、こちらへ遊びに行ったりして、思い出が多ければ、秋も長く感じるのだけれど、どこへもいかず、知らないうちに秋が終わっているとなると、やはり秋を短く感じてしまうのではないだろうか。
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川柳鑑賞

2014-09-15 09:39:06 | 川柳鑑賞
車間距離たっぷりとったお付き合い
車間距離を大きく開ければ、邪魔をされることもないし、歳とともに人との付き合い方も変わってきますね。

親しき中にも礼儀ありといわれるように、人と人の関係はむつかしい。
なかなかつかず離れずとは行かないものである。
川柳ではそれを表わす適当な言葉がない。
それを誰が言いだしたか知らないけれど、「車間距離」という言葉を使いだした。
確かに言いえて妙である。

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川柳鑑賞

2014-09-13 09:02:27 | 川柳鑑賞
いけるくち持って人より一寸得
私も結構いける口でそれによって得したかどうか判然としませんが、プラス思考で旨いお酒にしましょう。

*「いける」というと、なぜお酒が飲めることをさすのかわからないけれど、私もいける口であった。
そして、若い頃にはいくつかの失敗もした。
しかし、最近は飲めなくなった。
そのため、父の日に娘がくれた大吟醸などを少したしなむ程度となっている。
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川柳鑑賞

2014-09-04 08:50:17 | 川柳鑑賞
磨り減った男の靴が歌ってる
やや平凡な出だしですが、靴が歌っているといって、苦労した経験をいい思い出にしている風情が見えます。

*確かに、サラリーマン生活や人生をすり減った靴で象徴することは川柳ではよくある。
しかし、歌っているとすることによって、川柳としての新しさがあるようだ。
さて、どんな歌を歌っているのだろうか。
いずれにしても、川柳を詠むテクニックとして覚えておこう。
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川柳鑑賞

2014-09-01 08:23:27 | 川柳鑑賞
どん底の免疫力で乗り越える

どんなことがあっても負けないぞと、言っております。「どん底の免疫力」には力強さを感じます。

*どん底の免疫力でも乗り越えられれば立派。
私などは、免疫力が下がってくると、すぐ熱を出したりする。
そこで、今免疫力がどの辺かを、いつも確かめている。
どん底になったらもうおしまいである。
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川柳鑑賞

2014-06-17 09:46:30 | 川柳鑑賞
直線がときどき疲れたと洩らす

生き方にもいろいろありますが、あまりにも真っ正直すぎますと、人との付き合いもぎすぎすしてまいりますので、心にゆとりを持ってまるく生きろと教えています。

*川柳を詠む時、字数が限られているため、詠みたいことを十分詠めないということがあります。
しかし、この句では、たった5文字の「直線が」で、「直線的な生き方が」という12文字をわずか5文字で表現しています。
見習いたいものですね。
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川柳鑑賞

2014-05-30 09:55:46 | 川柳鑑賞
完璧は追わぬ夫婦の安堵感

夫婦とも短所認めて舟は凪

チンすれば束の間愛が温まる

「どちらかが一方的に秀でていると釣り合いが取れなくて夫婦善哉とはいかないものだ。つまらないことで毎日喧嘩ばかりしている夫婦でも、お互い同じ目線に安心しているのだ。チンをして束の間の愛を温めている。」

*唯一の例外と思えるのが、タレントというか芸人の夫婦である。
売れている嫁さんだと夫の10倍も稼いでいるというのに、時には夫婦が仲良くやっているのもいる。
私には理解できないが…。
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川柳鑑賞

2014-05-26 10:35:14 | 川柳鑑賞
一駅を歩き景色の裏表

一駅を歩くが健康のための散歩ではない。いつも電車に乗ってすぐに通過する距離を歩いてみると、景色が一変する。景色にたとえて人間の裏表が見えてくる。世の中を知るには、じっくりと見ることを教えてくれた。

*いつも行く散歩道を反対からたどったら、道に迷ったことがある。

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川柳鑑賞

2014-05-19 09:48:58 | 川柳鑑賞
雨しきり心にできた水たまり

雨が降っている。ところどころに水たまりができる。水たまりが心にできる。その水たまりは何だろう。いろいろ想像はできるが作者と読者が一致していなくても、人それぞれでいいと思う。

*妻に先立たれると、心にぽっかりと空洞ができるというような表現をすることがある。
では「水たまり」とは何だろうと思って辞書を引くと「水の溜まっているところ」、と書いてある。
多分、昔の舗装されていない道路にできた水溜りで、それが行く手を阻むというようなことであろう。
では、水たまりができた原因は雨がしきりに降って居るからなのだろうか。
本来なら、・・・。

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川柳鑑賞

2014-05-13 10:25:49 | 川柳鑑賞
物差しを変えてしっかり握手する
物差しとは物にあてがって長短を図る用具だが、この物差しは違う。人間関係をしっかり測る物差しらしい。
自分の物差しに相手を合わせるのではなく、相手にピタリと合わせる物差しを何本も持っている。心の広さを感じる。

*物差しが何本もあったら物差しの役目をしないのではないか。
これは屁理屈だろうか。
物差しは1本でいい。
ただ、その測ったものを、解釈する、あるいは利用する何かがいくつもあるのではないだろうか。それは多分、主観的なものであろう。

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