映像川柳

現金で欲しいお供の宇宙旅　
美和山吹

「川柳歳事記

水
苦も楽も水に流せば身が軽い
どうしても水に流せぬ事もある
一杯の水で流したわだかまり

「川柳歳事記

前
前任の色少しずつ変えて行き
転ばない歩幅で試歩の一歩二歩
津波前太平洋は青かった

「川柳歳事記

放棄
私を捨てたところで咲いている
西の空放棄したもの燃えている
もういいやどうせ出来んし帰ります

「川柳歳事記

へま
だらしない政府外交へまばかり
へまをした夜は孤独を噛みしめる
へましても平然として舞台終え

川柳上達法

３． 小さなことにも見付け
コロナ禍で、買い物に行っても、病院へ行っても、足跡マークが床に記されている。
普通なら、少し離れてここへ立つんだで終わってしまう。
それを、足跡の汚れやかすれなどに注目してみると、新しい視点で句ができる。

スーパーの足跡マーク補強あり

これも時事川柳で特選となった句である。
ややぎこちない感じがしないでもないが、それ以上に視点が優れているということである。

「川柳歳事記

復活
港から復活はずむセリの声
オぺ終り生への復活心意気
敗者復活誰にもきっと来るチャンス

「川柳歳事記

光る
愛しさでダイヤに負けぬ子の瞳
二日酔い朝が眩しい陽の光り
はやぶさだ光る探査機無事帰還

Web句会 １１月

Web句会　１１月
ユーモア
現金で欲しいお供の宇宙旅　　　　　佳作
美和山吹

「川柳歳事記

剥ぐ
スランプの壁を剥がした師の苦言
ロボットに社員バッジを剥がされる
札束の媚びへ信念剥がされる