美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「川柳歳亊記

2024-08-27 07:10:54 | 川柳マガジン
糠喜び
好きな人いると縁談パアにする
当確に乾杯が泣く一票差
栄転のうわさビールの泡と消え
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「誹風柳多留」

2024-08-26 07:20:57 | 解説
四つ手駕淋しくかける定直段
遊所へ向かう町駕籠は、決まった料金のほかにチップをはずむ。そうなると担ぐ方にも気合いが入り、掛け声も大きく足も速くなる。この句の駕籠はそんな浮かれたものではなく、必要に迫られた用向きであるらしい。駕籠賃も決まった額しか払わない。したがって掛け声も淋しくなる。しかし考えてみれば、用向きで出かけた駕籠がやたらに元気がいいと、乗ってる方も落ち着かないし、迎える方も怪訝に思うだろう。
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「川柳歳亊記

2024-08-26 07:19:09 | 川柳マガジン

黄泉に向かう駱駝の荷がずれる
原発という荷が重い選挙戦
お荷物は全部捨てます1行詩

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「川柳

2024-08-25 07:26:09 | 川柳マガジン
ナイフ
原発の諸刃の剣ぼろぼろに
肥後の守一本父の竹トンボ
必勝の鉛筆削る肥後守

*原文のまま
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「川柳歳亊記

2024-08-24 07:19:04 | 川柳マガジン

昇天は諦めました白い飯
天昇る命を抱いて添い寝する
登り坂先が見えるかかたつむり

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「川柳歳亊記

2024-08-23 07:19:55 | 川柳マガジン
手当て
延命の手当ては辞退すると書き
傷ついた葦が互いを温め合う
熟練の手当ておもちゃが生きかえる
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「川柳歳亊記

2024-08-22 07:26:40 | 川柳マガジン

歳月はマジシャン薄れゆく痛み
背で語る父の痛みをじっと聴く
母の掌に痛み委ねて子の寝息

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「誹風柳多留」

2024-08-21 07:24:55 | 解説
雪隠の道で吉原めしをたき
雪隠はトイレのことだが、吉原では客用のものは二階にあるが、ここは小専用である。その不衛生ぶりを言っているのではなく、不便さの愚痴であろうか。今でもそうだが水周りの施設はどうしてもまとまっていたほうが、いろいろな面で便利であったからである。ところがこの句の前句は「心よひ事心よひ事」である。句意が掴みにくいところがある。
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「川柳歳亊記

2024-08-21 07:23:22 | 川柳マガジン

朝市の活気地べたに春野菜
絵地図いま子らへのロマン語り出し
まず土地に惚れよう明日の夢ひらく

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「川柳歳亊記

2024-08-20 07:25:14 | 川柳マガジン

両の手をあずけ被災地立ち上がる
立つ位置を変えれば愛が見えてくる
聞き耳を立てても聞けぬ天の声

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