ブログの継続

３年前に、川柳会の、ホームページとしてスタートしましたが、今年３月に川柳会が解散してしまいました。
そのため、このホームページも中止しようかと思いましたが、個人のブログとして、再出発することにしました。
そのため、あまり掲載するものもなく、最近ではただ川柳を何句か載せるだけに終わっています。
それでも、このブログへの訪問者がある限り、もう少し続けてみようと思っています。
来年もよろしくお願いします。

自選句(テーマ別)

鱗
(４句中４句)

触れないで全部鱗を落とすまで
二，三枚鱗飛んでも鯛は鯛
目に鱗付けて貴方しか見えず
一枚ずつ鱗のはげる指ざんげ

　　　　　　　「全日本柳人写真名鑑」

自選句(テーマ別)

涙
(６句中６句)

涙は四苦を洗う神からのおくりもの
涙見て焼けぼっくいに火がついた
　　　　　　　　「全日本柳人写真名鑑」

自選句(テーマ別)

涙
(６句中４句)

行間に百万言の涙跡
諭された孫の涙は美しい
灰になるまで大事に抱いている涙
涙もろい男だったな風景画

　　　　　　　　「全日本柳人写真名鑑」

「川柳さいたま」 雑詠

レトルトのカレーと息が合う独り
届くかもしれぬ試練へ跳んでみる
　　　　　　　　　「川柳さいたま」　　１２月号

自選句(テーマ別)

森
(９句中９句)

人間の森で鶯今日も鳴く
木から樹へ森へと尽きぬ苗の夢
森から森へ旅して人間になった
母と子の絆絵本の森にある
森は母あまたの命抱きしめて

　　　　　　　「全日本柳人写真名鑑」

「川柳マガジン」WEB句会

鳥肌が立ったお世辞のうそ寒さ　　　寒い
　　　　　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳さいたま」 雑詠

忘れ物年に罪着せ澄まし顔
満月が笑う小さな悩み事

　　　　　　　「川柳さいたま」　　１２月号

自選句(テーマ別)

森
(９句中４句)

切り捨てた端数を飲んだ深い森
一人遊びが好きで童話の森にいる
鼓笛隊　森を童話にしてしまう
忘却という幸せの森に住む


　　　　　　　「全日本柳人写真名鑑」

「川柳さいたま」 雑詠

鶴を折りながら人間老いてゆく
胸の奥これでいいかと繰り返す
神様の油断で賞と巡り合い

　　　　　　　　「川柳さいたま」　　１２月号