「老いて新鮮」 （松ひさし）

賀寿年齢備忘録
長寿を祝う言葉なんて知らないでいた
年配者の仲間のうちのコトバくらいに思っていた
古めかしく覚える気にもならなかったのに　親しみがわいてきた
老いてきた今ごろ　煩悩な凡脳が覚えたがっている

「映像川柳」

悪友が偵察に来る病み上がり
　　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳歳時記

肌
寒風に曝した母の深いしわ
やあやあどうもどうもの肌ざわり
曼殊沙華燃えて人肌恋しがる

「映像川柳」

移り香が相合傘を物語り
　　　　　　　　　　　美和山吹

投句期限

もうそろそろ、WEB句会に投稿しようと思って、ネットを繋いだら、投稿期限は２７日で、すでに終わっていた。
しかし、よく見ると、「２７日ごろ」となっていたので、急いで、最近詠んだ中から３句を選んで投稿しておいた。
こんなことは初めてである。
年末とはいえ、のどが痛くて、特に年末掃除もしていなかったのに、うっかり期限になっても、気づかなかったのである。
まあ、どうせ大した句でもないのだから、いいか。

「川柳歳時記

刃
刃研いでますどこを削ぎましょう
刃こぼれのままに十二月を走る
切れ味を競い合ってる嫁姑

「映像川柳」

賜杯かけ鬼の形相綱の意地
　　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳歳時記

鍋
久しぶり妻に所望の鍋料理
鍋囲み一家団欒美味に酔う
家族愛賑わい見せた鍋奉行

「柳誌」雑詠

見るものが次第に減っていくテレビ
「川柳さいたま」１２月号

「川柳歳時記

どうぞ
雪の降る里へどうぞをぶら下げる
どうぞとは空のようです水のよう
さあどうぞこんな両手でよかったら