美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「私の好きな句」

2023-11-30 07:43:39 | 川柳マガジン
余裕
肩書が消えて心のゆとり出る
ハンドルを握る心に持つ余裕
ゆとりある心に宿る福の神
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「誹風柳多留

2023-11-29 07:36:19 | 解説
らん丸ハおつうが尻をつめる也
蘭丸は織田信長の小姓だった森蘭丸である。おつうは小野正秀の娘で、浄瑠璃の創始者と言われる小野於通である。はじめ織田信長の侍女であった。その頃蘭丸も彼女に気が合って、お尻をつねったかもしれないと想像句である。川柳子とは想像力の逞しい人が多かったようである。
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「私の好きな句」

2023-11-29 07:34:15 | 川柳マガジン
都市
年寄りが置き去りになる都市砂漠
人情を置いてけぼりにする都市化
群衆がただ踏んでいく一円玉

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「私の好きな句」

2023-11-28 07:33:09 | 川柳マガジン
相談
相談はしない独りで決めるから
相談があるの言葉に身構える
究極の相談やはり酒が要る
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「誹風柳多留

2023-11-27 07:31:57 | 解説
遊ぶ日もこわい顔みる年季者
年季者の休日は年2回の藪入りしかない。しかもその日は各地にある閻魔堂も賽日となり、年季者と言われる少年たちで賑わう。怖い顔とは閻魔大王の顔である。それでも毎日顔を合わせている、番頭さんや親方よりは怖くないのかもしれない。
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「私の好きな句」

2023-11-27 07:29:59 | 川柳マガジン
こだわる
家柄にこだわり婚期逃げていく
こだわるといつか頑固な石になる
こだわりを捨ててみんなの輪に入る
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「私の好きな句」

2023-11-26 08:11:04 | 川柳マガジン

父ちゃんを親父と呼んだ子の自立
大輪を咲かせて欲しい親心
暗い部屋母のタンスに通信簿

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「私の好きな句」

2023-11-25 07:30:32 | 川柳マガジン
薄い
角がとれ意地が薄れる八十路坂
薄れゆく弾まぬ毬の沙汰もなく
掌に受ける雪ひとひらに問ういのち
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「誹風柳多留

2023-11-24 07:25:41 | 解説
すでの事柳百本に成る所
柳は柳沢吉保の略称。綱吉の寵愛を受け、さらに、百万石の太守たらんとして策を弄したが他の重臣に阻止されたという。その俗説を詠んだもの。「すでの事」もう少しで、と言うほどの意味で惜しかったなあと言うからかい気分で遊んでいる。
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「私の好きな句」

2023-11-24 07:23:07 | 川柳マガジン
あやふや
割り算もかけ算もある人の道
金銭になると点滅する記憶
灰色を赦せず遠くなるポスト
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