美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「誹風柳多留」

2024-10-02 07:07:14 | 解説
三ツふとん親父ハかわぬ様子なり
「三布団」は妓楼に於ける三枚重ねの蒲団のこと。花魁が、馴染みの大尽から贈られた(実は無心した)ものであった(川柳大辞典)。馴染みの花魁へのサービスであるが、けちな親父はそんな豪華な遊びはしない。いつも一分女郎あたりが相手である。一分と言っても四分の一両である。最下級と言うことではない。そこそこの散財である。しかし息子の目からはそう見えたとしても不思議ではない。気楽な独身貴族であるから。

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