「それがどうした」
八っアン 「他人の詠んだ句を鑑賞していると、ああこれはいい句だなと分かるのだけれど、自分の句は良い句か悪い句かがわからないのだけれど、どうしたらいいのかね。」
ご隠居さん「そうだなあ。言葉遊びではないかとか、品がない句ではないかとか、いくつかチェックすることはあるけれど、それをやるのはやはり大変だな。」
八っアン 「もっと簡単に、分かる方法はないのかい。」
ご隠居さん「一番簡単な方法は、自分の詠んだ句のあとに、「それがどうした」と続けてみるんだよ。
そして、自分で、何だこれはつまらないことを詠んでるなと思ったら、やはりそれはつまらない句だろうな。」
熊さん 「もう少し、具体的に教えてもらえないかな。」
ご隠居さん「例えば、ここに、
新年はパソコン相手に将棋する
と言う句があったとする。
この句は中8だから、あまり感心しないな。
それから、新年はパソコン相手に将棋する、それがどうした
と読んでみると、なぜ新年なのか、なぜパソコン相手なのかがよく分からない、
新しく将棋を習おうというのか、もう友達も居なくなってしまったからパソコンを相手にしようというのかもよく分からない、・・・のように考えてみて、もし自分で、納得できたらいいんじゃないかな。」
八っアン 「これは面白い、
女房が新年臭いおならした、それがどうした
やっぱり、これは悪い句だ。」