2011年3月11日、私たち日本人だけでなく、世界の人々にとって忘れられない1日となった、東北での地震と津波。<o:p></o:p>
お手紙でも書きましたが、昨年のその日は、ちょうど卒園式の前日でした。<o:p></o:p>
子どもたちを送り出し、卒園式の準備を始めようとしていた頃、大きな揺れを感じ、それでも、まさかこんなに大きな、大変なことになるとはその時は考えもしませんでした。<o:p></o:p>
ニュース等で徐々にその様子が明らかになり、自然の驚異を目の当たりにするうちに、恐怖に震え、今後に対する不安が押し寄せて来ました。<o:p></o:p>
私たちは卒園式を行うことが出来、卒園生全員を小学校へ送り出すことが出来ました。<o:p></o:p>
でも、現地では、たくさんの子どもたちが犠牲になり、たくさんの涙が流れ、今でもその悲しみは続いています。<o:p></o:p>
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1年後のこの日、世界中のあちこちで追悼式が行われ、私たちも何か出来ないだろうか?と、「幸福の鐘」セレモニーに参加することとなりました。<o:p></o:p>
おうちの方々の協力で、予想以上のたくさんの鶴が集まりました。
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<o:p>「うわぁ~! いっぱい集まったね♪」</o:p>
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固い紙で、折るのが大変だったと思いますが、「がんばってね。」「まけないで!」と、羽に子どもたちが書いたメッセージがあったり、「家で折っていたものです。」と、何百羽もの寄付や、「今日も持ってきたよ!」と、毎日まいにち何十羽かずつ持ってきてくれたり・・・・。
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<o:p>「お~い、つるさん、起きて~!」 羽を広げる年少さん。</o:p>
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だんだんいっぱいになる箱を見ながら、子どもたちをはじめ、ご家族の『思いやりの心』を感じていました。<o:p></o:p>
どの鶴にも、『思い』がちゃ~んと詰まっていて、自分で折れない小さな子も、お母さんが折っている姿を見ながら、「何か」を感じていたことと思います。<o:p></o:p>
集まったいっぱいいっぱいの鶴を、園長先生がつなげてくださって、千羽(以上)鶴が出来上がりました。<o:p></o:p>
たまたま、それが載った新聞を見たと、当日は近くの方々もたくさん駆けつけてくださり、「当日、参加できないけど、家で祈らせてもらいます。」と、言ってくださった方もいて、寒い中でしたが暖かく優しいセレモニーとなりました。<o:p></o:p>
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<o:p>この後、鶴は福島・いわき市の幼稚園に送ります。 </o:p>
2時45分。<o:p></o:p>
鐘が鳴り始め、みんなで黙祷。<o:p></o:p>
鐘が止んで、黙祷が終わり開いた目に飛び込んできたのは、雲の陰から顔を出したお日さまでした。明るく皆を照らしているのを見て「あぁ、みんなの思いはちゃ~んと届いたんだなぁ♪」と。<o:p></o:p>
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<o:p>大きく鳴り響いた鐘の音、海の向こうに届いたかな?</o:p>
「日本は大丈夫か?」<o:p></o:p>
「東北はどうなの?」<o:p></o:p>
外国でも、みんなが心配してくれています。<o:p></o:p>
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これで終わりではなく、これからもず~っと、3月11日が来るたびに、あの日のことを思い出し、その時々に自分が出来ることをしていけたらいいですね。<o:p></o:p>
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寒い中、参加してくださった皆さま、そして、鶴に協力してくださった皆さま、本当にほんとうにありがとうございました!
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