不条理漫画が描く冒険心

【不条理漫画】というジャンルがあります。
シュールな世界観というか
なんだかムズムズした読後感がある作品によく使われる評価です。

いろんな方向性がありますし
解釈も人それぞれですが、僕の好きな『ムーたち』もそんな一つです。

かの怪作『えの素』を読んだときに「天才だな」と思ったのですが
この『ムーたち』ではえの素での笑いが全く違う方向に同等量の力を帯びているというか
空気感と絵柄があいまって呼吸困難を起こしそうになります。

基本的に脳みそを揉むような感じですが
すっきり読める作品としては『冒険者たち』という作品の中で
フグを食べた仲間たちがどんどん死んでいき、
それを見てもなお食べようと試み、
最後に美味しく食べることにたどり着くエピソードは
なんか・・・「こういう場面、あったかも(笑)」と思ってしまいます。

理解しようとしても理解できなかったり
もしかしたらそもそも意味など無かったり
あるいは意味のないことも含めて遠因な表現であるのかもと考えてしまったり。

ちょっと人生の時間軸をずらしたいときに一読してみるのもいいと思います。


「ごめん、何言ってるのか分からない」と言われましたら
「ごめん、俺も何言ってるかよく分からない、ただこの作品を表現する言葉が見つからないんだ」と答えますので
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