3月25日。
十条連合を支えてきた女性信徒が亡くなった。
行年94歳。
喪主は80代半ばの実妹。さみしさを隠しきれない。
姉は若いころ、宇都宮常照寺の信徒であった。
上京して常住寺の信徒となって、宇都宮時代と同様に、
恩師・権大僧正日泰上人にお仕えしつつ、信行に励んだ(信心歴)52年間だった。
葬儀は至って質素に営まれた。
連合内のご信者が、お清めの食べ供養を持参して、参拝者に振る舞われた。
葬儀社・信興会も、おそらく商売になってないと思われるが、精一杯つとめてくれた。衷心より、深謝するばかりだ。
お布施もほとんどない。でも、寺内の僧侶全員で勤めさせていただいた。
回向の意義が失われたかのような時代にあって、常住寺は、いや本門佛立宗は、その本質を見失うことは、決してない。
二人分の年金で、やっとのことで暮らしてきたのが更に半減する。余裕は、ないだろう。一人暮らしのさみしさも、これから実感することになるのではないか?
80半ばのお宅をちょこちょこ訪ねて、時間をかけて笑顔を取り戻してもらえるように、接していきたいと思う。
半世紀もの間、ご信心一筋でやってきた姉の、御題目がしみついている御宝前で、共に追善回向のお看経をおあげする日々を過ごすとしよう。