清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

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- お 別 れ -

2011年03月27日 | 常住寺 行事 できごと 家族

3月25日。

十条連合を支えてきた女性信徒が亡くなった。

行年94歳。

喪主は80代半ばの実妹。さみしさを隠しきれない。

姉は若いころ、宇都宮常照寺の信徒であった。

上京して常住寺の信徒となって、宇都宮時代と同様に、

恩師・権大僧正日泰上人にお仕えしつつ、信行に励んだ(信心歴)52年間だった。

葬儀は至って質素に営まれた。

連合内のご信者が、お清めの食べ供養を持参して、参拝者に振る舞われた。

葬儀社・信興会も、おそらく商売になってないと思われるが、精一杯つとめてくれた。衷心より、深謝するばかりだ。

お布施もほとんどない。でも、寺内の僧侶全員で勤めさせていただいた。

回向の意義が失われたかのような時代にあって、常住寺は、いや本門佛立宗は、その本質を見失うことは、決してない。

二人分の年金で、やっとのことで暮らしてきたのが更に半減する。余裕は、ないだろう。一人暮らしのさみしさも、これから実感することになるのではないか?

80半ばのお宅をちょこちょこ訪ねて、時間をかけて笑顔を取り戻してもらえるように、接していきたいと思う。

半世紀もの間、ご信心一筋でやってきた姉の、御題目がしみついている御宝前で、共に追善回向のお看経をおあげする日々を過ごすとしよう。