雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

原発・残余のリスクとハインリッヒの法則 ②

2018-05-16 08:03:29 | 風の行方・原発

原発・残余のリスクとハインリッヒの法則 
 ②潜在的危険・ハインリッヒの法則
 「重要なベースロード電源」である原発は、再稼働の反対を押し切って
 現在8基が稼働している。
 稼働していない原発はどうか。
 例えば新潟県柏崎刈羽原発の場合。(朝日新聞科学者接担当・村山知博記者の記事引用)
  ひろい構内を車が行きかい、放射線管理区域のゲートを作業員らが出入りする。
  原子炉の周りやタービン建屋など、あちこちにひとの姿がある。
  原発が動いていなくても6千人が働いている。 
 
 取材に訪れた村山記者は、
 長いこと稼働していない原発に携わっていて、作業員の士気の低下につながらないか。
 単純な質問だが東電社員から帰ってきた答えは重い。
 「士気は大丈夫ですが、長期にわたる運転停止はリスクです」

 
 士気の低下は、施設内の訓練や研修等により維持できるが、
 マンネリは大きなミスを併発する原因となる。
 訓練や研修を続けても所詮は「本物ではない」物への試みだ。
 
 錆びによる腐食やネジやバルブのゆるみなど思わぬことが事故に繋がっていく。
 記者が、「士気は大丈夫」かとした裏には次のような小さな事故があったからだ。
   2018.3 九州電力玄海原発3号機 蒸気漏れトラブル
                 7年3カ月 ぶりの再稼働から1週間後の事故だった。
                 九電は「機械を長く止めているのはリスクが大きく、
                 緊張感を持っ再稼働に臨む」としていたが、
                 トラブルを防ぐ瀬ことはできなかった、と記事は報告する。
   2015.8 九州電力川内原発1号機 2次冷却系に海水が混入。細管5本に穴が開いていた。
                 再稼働9日後のトラブル
   2016.2 関西電力高浜原発4号機 変圧器周辺の設定ミスで緊急停止。
                 再稼働3日後のトラブル
   そして、最も新しい再稼働におけるトラブル
   2018.5 関西電力大飯原発4号機 蒸気発生器の水位の低下を知らせる警報が鳴る。
                 再稼働2日目のトラブル。(問題のないことが確認できれば予定通り
                 11日夕から発電・送電を始める。14日現在予定通り再稼働された)
  ハインリッヒの法則
     一つの重大事故の背後には29件の軽微な事故と300件の異常がある、という説。

   事故と言えないようなトラブルだが、
   侮(あなど)るなかれ再稼働に携わる人々よ、
   心して気を引き締めて欲しい。
   この法則が決して実証されてはならないのだから。
           (2018.5.14記)    (風の行方№40)
         
読者の皆さんにお詫び

      ①と②を間違えてアップしてしまいました。
    
  ①(残余のリスク)は後日アップします。


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