3・11。

大地震の数日後、横浜の伊勢佐木町にいたホームレスが青白い顔でよろよろになりながらこの様につぶやいていました。
「横浜で津波が来ればよかったのに」・・・。

苦しんだのは東北だけではありません。

三年前の五月から十一月までの半年間、仙台の災害復旧支援に行きました。

そこでは全国から優秀なリーダーたちが集まっていました。

北は北海道から南は鹿児島まで、その中でも鹿児島の人達は群を抜いて優秀だった記憶が残っています。

２０代、３０代、４０代、５０代、みな不眠不休で働きましたが、悪環境での労働ではみんな頭がおかしくなって人相が悪くなり短期間で止めてしまう人達の連続でした。

残った人たちはと言うと、止めたくても止められない責任者と帰る所も無ければお金も無い労働者です。人手不足でぎりぎりの労働条件はかなり危険が隣り合わせでした。

その中で残った人たちとは無二の親友です。今では良い思い出であり、自らの自信に繋がり、良い経験をさせてもらいました。

仙台に行く前には、かなりの人達に反対されましたが、地震から四年が経ち、行って本当に良かったと感じます。

現在も東北の人達は過酷な日々が続いているかもしれませんが、人情味たっぷりな東北の人達ですから、この試練を乗り越えられると信じております。