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「ルーズベルトに与うる書」

2021-07-26 | 読んだ本

昨日のお友達からのコメントで知った「ルーズベルトに与うる書」。

今日はこちらを紹介したいと思いました。
これは硫黄島の戦いで次は戦死する覚悟で2人の将校がこちらの手紙をお腹に巻いて出陣したそうです。その手紙はアメリカ軍の手に渡りました。

本当はお友達のリンク先で読まれるのが一番良いと思うのですが、お断りもしていないので、同じ動画をアップします。


動画よりも文章で読みたい方はこちらをお勧めします。(「ねずさんの学ぼう日本」より)
https://nezu3344.com/blog-entry-1416.html


戦前の当時、インドやフィリッピン、アジアのほとんどを欧米の国が植民地にしていました。教養も与えず奴隷のように使っていたそうです。日本は国際連盟で「人種差別はなくす決まりを作ろう」と言い出しましたが、却下されました。それどころか今度は日本を生意気だとばかりに戦争で叩こうとしたのです。あの手この手の挑発と意地悪で、日本はついに一撃を加えてしまうのが、真珠湾攻撃でした。(これには日本側にもスパイがいて、最悪なパターンに向わせた模様。)

終戦の半年前に厳しい戦いの中で市丸中将が戦死する直前に書いた最後の手紙「ルーズベルトに与うる書」はそれを踏まえて書かれています。


私の脚色も加わってしまいますが、ざっくり簡単に書いてみようと思います。

「私達日本人は色んな階級があってさまざまな職業につきながら、天皇のもとで平和な世を作るお手伝いをみんなでしています。あなた方のように豊富なお金やたくさんの爆弾は持ってないけど、精神的には明るく充実してるんです。あなたやチャーチル殿にはそれが分からないと思うので、一言申しあげたいのです。」

「あなた達白人はすでに充分な繁栄を遂げているではありませんか。なぜ東洋のことを東洋に任すことができないのですか。あなたはどうして、そうも貪欲で狭量なのでしょうか。」

「あなた方は世界制覇を前にして得意になってるでしょう。でもあなたの先輩のウィルソン大統領は絶頂の時に失脚したんですよ。(力で制覇すれば、また誰かに力で制覇されるのを繰り返すだけですという意味。)」

ここまで鋭い指摘をしながら、それでも手紙の一番最後には
「願わくば、私の言外の意を汲んでいただき、その轍を踏むことがないようにしていただきたいと願います。(これ以上もう殺し合いをやめてください。)」とお願いで締められているのです。


言葉は丁寧で相手を尊重しながらも、言いたいことは例え相手が大統領でもはっきり言う。それは自分達は間違っていない!と言う自負があるからなのでしょう。
(今の政治家さんとはずいぶん違うような気がします。)

この手紙はアメリカの様々なメディアで放送され、感動を起こしたとのことです。
私は昨日初めて知りました。
こういう話こそ、教科書に載せたり、メディアで流したらいかがでしょうか。


ここから先は私の空想ですが、日本にはもともと「切腹」と言うものがあったり、「何よりも命が大切」と言うよりも「命を捨てても正義(道理)を貫く」と言う文化があるような気がします。
それを思うと、「残した家族のためお国のために自分の命を捨てても戦う」と言う方向に行くのも不思議でないし、それはひとつの考え方のように思います。

方やあちらさんから見れば、自分達は実験の延長で他国に原爆を落としてみたり、その後も調査観察をしてるような感じでそもそも植民地としてアジアで君臨しているのを当然としていた人達。その人達から見たら、家族のためお国のために命を捨てると分かって乗り込んでくる特攻兵には「敵わない」と言う気持ちにもなるんじゃなかろうか。
だからこそ、「飛び込んでくる兵隊はクレイジーでありえない」「命は何より大切なもの」と戦後日本人を洗脳していったとも言えるのでは・・?

ましてや戦争に引っ張り出したのは自分達だと分かっているのでしょうから、「戦前の日本人が悪くて戦争になった」とことさら洗脳したのかもしれません。口が裂けても「自分達が戦争を仕向けた」とは認められないでしょうね。。。

でも本当に誰かが世界を制覇しても、またその中で違う争いが始まるだけ。
戦後70年経っても、相変わらずそういう覇権争いが続いているんだなぁ~この世界は。。。



3 コメント

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こんばんは♪ (みみ)
2021-07-27 20:34:34
今日 やっと「坂の上の雲」全8巻を読み終えました。
10数年前にも読んだのですが やはり再読すると判る事が多いですね。
さて硫黄島でしたためたこの手紙。
ちょっと泣きそうになりました。
開国から100年くらいの日本人は崇高な精神の人が多かったんですね。
そして気になったのが「硫黄島」。
「いおうじま」という言い方は違うと思います。
見た事のない叔父が戦死したのが硫黄島。
その時は「いおうとう」と言ってたんです。
映画「硫黄島からの手紙」も「いおうじま」
いいんですけど・・・私が神経質になっているだけ。

坂の上の雲を読んだ後だけに日露戦争がもたらした精神力とか神風が陸軍を狂わせたのかも知れません。
でもこういう立派な人たちが今の世を見たら嘆かれるでしょうね。
とりとめのない文で申し訳ないです。
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>みみさん (sake)
2021-07-28 04:25:48
私もこの動画を見て涙が出そうになりました。多くの軍人の方が同じ思いでいたのでしょうね。
みみさんが言われるように当時の日本人って、心を動かす逸話がたくさんありますね。この手紙で分かるのは、日本人は貧しくてもみんな平和で仲良く暮らすことを誇りに思って暮らしていたのではないかと思います。戦後だんだん物欲主義になっていき、今はその行き着く先に来ているような気もします。

今読んでいる林千勝さんの本によると、陸軍が暴走して戦争に突入したというのはウソで、陸軍は割りと冷静で現実的だったようです。政権内部にスパイもいて、国家転覆を狙った人間が方向を誤らせていたような書き方になっているんですよ。

どの道、戦前で亡くなられた方々が、戦後の日本を見たらどう思うのでしょうね。
私も「いおうじま」だと思っていました。正確には「いおうとう」なのかな?
私も祖父が南の方の島で戦死したそうです。名前もちゃんと聞いておけば良かったです。
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こんばんは~ (アリス)
2021-07-28 21:19:03
日本人では「いおうとう」が正解ですが
米国が占領後に「いおうじま」と命名しました。
その後、日本は「いおうじま」と変更した様です。
進駐軍には逆らえなかったんでしょうね?

韓国が勝手に「独島」と名前を変えたのと同じ事です。日本人は「竹島」ですね。
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