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「日米戦争を策謀したのは誰だ!」/林千勝さん著(2)

2021-08-04 | 読んだ本

先ほど読んだのは「日米戦争を策謀したのは誰だ!」/林千勝さん著 の続き。

難しい言葉や人名がいろいろ出てくるので、なかなか進まない。でもそろそろ返さないとならないので、面白そうな所をピックアップして読むことにする。でもやはり進まない。この先を読みたくない。何故なら国内に裏切り者がいっぱいいて、腹立たしいやら悲しいやら・・・。

中でも一番の裏切り者が、第23代総理大臣近衛文麿。。。この方はあの藤原家の末裔なのだ。平安時代に頂点に立ったあの藤原一族の末裔・・・近衛文麿は「もう一度藤原家の天下にしたい」と言う野望を持っていた。
「それにはソ連のように革命を起こし、日本を社会主義にして、昭和天皇に責任を取って退いていただき、自分がTOPに君臨する・・・」そのような夢を描いていたそうなのだ。(未だに信じられないですが)

そして近くにいる友人達も、社会主義・共産主義の友人が多かった。その中にはあのソ連へ情報を差し出すスパイの友人も取り巻きの中に入っている。それから、仲良しだったのが「朝日新聞」関係者。この仲間達で「日本転覆→社会主義国家へ」を目指す。
周りの政治家や軍の上層部は、戦争はしたくない。シナ事変後も蒋介石とうまくやり直そうとしたり、さまざまな平和外交を展開するも、「近衛文麿とその仲間達」が妨害して撹乱させていく。
それも彼らは「日本に革命を起こし社会主義にすること」を目指していくのだ。

改めて書いていて悲しくなってくる。
こんな人達の身勝手さに、日本国民全員が巻き込まれていくとは。
悲しいことに、この近衛文麿さんは、国民人気がすごかった。(朝日新聞を味方にしていたからだろうか?)
それは「扇子の要」のような存在だったと、林さんは書いている。だから周囲も結局は無碍にできなかった。
しかも、戦争直前には、うまいように自分はTOPの座を退き、あの東条英機さんに責任を押し付け、自分は平和主義者で戦争を反対しているようなアリバイ作りをしていたのだそうだ。

この人が、真剣に日本のことを国民のことを考えていたら、どんなに状況は変わっていただろうか。林さん曰く、日本が南ではなく(真珠湾なんてとんでもないこと)、ドイツと組んで北(ソ連)に向ったら展開はまったく変わったものになっていて、陸軍やまともな人はそれを勧めていたのに、話がまとまりそうになると、この「近衛文麿とその仲間達」がぶっ潰したように書かれている。

しかも真珠湾なんて、名前すら出てなかった場所に、いきなり向っていったのが、もう1人の裏切り軍人だった。もう本当にありえない。

これがさきの戦争の始まりだったとは。。。
そうそう、肝心なことを書き忘れた。その「近衛文麿とその仲間達」の裏にはソ連(スターリン)があり、更にその向うにはあの国際金融資本家が居たという。それは日本と中国をダラダラ争わせ、やがて隙をみつけてアメリカを参戦をさせるため。。。
彼らにとっては近衛文麿も操縦されたようなものだったのかもしれない。

あれから70年以上が過ぎた。
今の日本はどうなのだろう?
現代にも近衛文麿みたいなポジションの人はいるのだろうか。。。。



8 コメント

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これも一つの説ですよね。 (marurobo36)
2021-08-05 09:55:01
ここら辺は、正直言って 色んな説が入り乱れていて
何がホントかは、わからないです。
蒋介石は、ソ連(ロシア)で、学んだ人間だという事を聞いた事も有ります。
そうすれば、ある意味 ソ連と繋がっている。
蒋介石とやり直そう というのも無理でしょうし・・・
あまり詳しくないので 何とも言えませんが、色々説が有りますし、
複雑過ぎて 何が原因か??という特定も難しそうに思います。
>maruさん (sake)
2021-08-05 11:16:39
そうなんです、いろんな説があるから、よく分からないですよね。
この林さんは、とにかく参考文献の数が多くて、最後に何ページもわたって書かれています。それも一次資料ばかりで、中にはボロボロになってページをめくるとボロボロ落ちてしまいそうな資料もあったのだとか。(動画より)

私も鵜呑みにするのは良くないと思うのですが、この方の説はかなり正しい方向なのではないかな・・と今は思っています。

蒋介石さんもたぶんソ連とつながっていたのでしょう。本来だったら日本と和解できるはずが、応じなかったそうですね。たぶんそちらにもバックがあったと思います。
でも最後には肩透かしを食わされて・・・なのでしょうか。・・分かりません。確かに歴史も表に出ていることが必ずしも真実とは限りませんからね。。。
難しいですね。。。
近衛さんの弟は指揮者 (ベッラ)
2021-08-05 11:39:41
近衛さんの弟の近衛秀麿氏は父親の後妻の子供で母親は違うのですが(先妻と後妻、共に本妻になります)
近衛秀麿氏は多くの指揮者を育てましたが、彼の海外での活躍は素晴らしいものでした。

>ベルリン・フィルを初めて指揮した日本人の真実
ナチス政権下のドイツ、そしてヨーロッパ各地で、タクトを振り続けた日本人指揮者・近衛秀麿。実は、彼はその音楽活動の陰で、ひそかにユダヤ人の保護・救出を行っていた――。発掘された新資料をもとに、マエストロ・秀麿の「知られざる営為」をひも解くノンフィクション。BS1スペシャル『戦火のマエストロ・近衛秀麿―ユダヤ人の命を救った音楽家―』の出版化。
>ベッラさん (sake)
2021-08-05 13:02:21
弟さんの秀麿さんは名指揮者だったのですね。ちょっとwikiを読んできました。
お兄さんと異なり、芸術の道を選ばれたのですね。
オーケストラのことは全くよく分からないのですが、ベルリンフィルって有名なオーケストラなのでしょうか。すごいですね。
wikiによると女性にももてた方のようです。華やかな人生だったのですね。
オリンピックの君が代 (ベッラ)
2021-08-06 01:03:56
オリンピックなどの行事の「君が代」も、近衛秀麿氏のオーケストラによる編曲です。
これが今もなお「君が代」の定番になっています。
弟子の指揮者、岩城宏之氏の著作によれば「トノサマ」と呼ばれており、当時の国鉄の列車の大ファンでひそかに汽車のプレートを(買ったのではない)拝借???してコレクションにしていたそうです。

ベルリンフィルは世界最高のオーケストラで、フルトヴェングラー、カラヤンらが常任指揮者として活躍。日本では徹夜してチケットをやっと購入した友人が自慢タラタラでした。
ユダヤ人を救出したのは彼がユダヤ人たちの名前を彼らの安全上、決して明かさずやっと最近になって明らかになったということです。
また近衛氏はドイツナチのゲッペルスを騙してポーランドで慈善演奏会を開き、ナチスにほとんど崩壊されていたポーランドの人たちを勇気づけるなど、
あとでゲッペルスにバレて、ドイツでは仕事も不利になったようです。これから考えるとおわかりのように、ナチスと日本はきちっと線引きをしていたようです。しかし旧ソ連のスターリンは「カチンの森」での虐殺をナチスのせいにしていましたが、実際はスターリンのもとでソ連がやったことがバレて
、ソ連はさらに自国の民も殺したなど、ちょうどチャイナとのオソロシイ共通点がありますね。
あ、このsakeさまのエッセイとずれてしまって、申し訳ありません。
>ベッラ様 (sake)
2021-08-06 11:23:19
コメント、ありがとうございます。
いつも流れる「君が代」は近衛秀麿さんの編曲だったのですね。音楽以外でも、ユダヤ人を救済したり、ポーランドで慈善演奏会を開いたり、人道的にも活躍しておられた方でしたか。

林千勝さんの書かれた説も嘘だとは思えないし、当時はお兄さんも人気がとても高かったとのこと。日本を社会主義にしようという思いは、みんな平等で平和な国にしたいという願いもあったのでしょう。きっと心から悪い方ではなかったのですよね。
結果的には、日本は戦争の道を進んでアメリカから攻撃されることになってしまい、今から思えばどうしてそんなことを・・と思いますが、当時はこの先どうなるかなんて分からなかったのですから。。。

馬渕大使の話によると、旧ソ連はクーデターで成立した政権という話でした。ベッラさんが言われるように恐ろしい感じだったのでしょうね。まさに今の・・・・のように。
でもそれも結局はDSがバックにいたということでしょうか。
私はあまりソ連やスターリンのことはあまりよく知らないんです。勉強不足です。
スターリンも最後にはDSに見切られたというのもどこかで読んだような気がしますが、どうだろう?

「ハートランドを征する者が世界を征する」という言葉があるように、ロシアもあちこちから戦争をやりあって大変な国ですよね。
馬渕さんは「ロシア人と日本人は共通点がある」と言われているけれど、どうなんだろう?ロシア人の方がしたたかなイメージがあるんですが、スターリンのイメージだからでしょうか・・・?
馬淵さんはお人柄はいいのですが (ベッラ)
2021-08-06 12:45:35
なぜかロシア寄りが気になります。
ロシアオタクではないかと言うお方もいらっしゃいました。私はスターリンやその他の当時のやりかたをショスタコーヴィチの交響曲第5番はスターリン賛歌としてもてはやされたのですが、実はビゼーのオペラ「カルメン」の中の<気を付けて>というフレーズを絶えず流しており、本当は文学だったら検閲でシベリア送りでしょうけれど、隠された(わかる人にはわかる)音符で批判していたのです。ショスタコーヴィチの親友のチェリスト、ロストロポーヴィチやリヒテル、作家のソルジェニツインなどがひそかに批判をしており、ノーベル文学賞のソルジェニツインは「収容所群島」を書いてロストロ歩^ヴィチにかくまわれ、それでかくまったロストロポーヴィチ一家は犬一匹をつれて「人民の敵」として国外追放されたのです。・・・馬淵さんはお優しい方ですが、聴くほうで少しプラスして判断しなければと講演を聴いて思いました(東京で)
近衛さんがゲッペルスを騙してポーランドで慈善演奏会を開いたとかユダヤ系を数多く逃したなど、自分の手柄など一切言わず、逃した相手の無事の為に隠し通したのはさすがだと思いました。

スターリンはソ連国内のユダヤ人の村を全滅させようとし、そこから脱出して生き延びたヴァイオリニストのアイザック・スターンなど、おかげで気骨ある芸術家の多くをソ連は失いましたね。

私は近衛の兄のことのほうがあまり知らないのですよ。すみません・・・。あの頃の日本はアメリカの力を知っている人がいたのですが、言えない雰囲気だったのでしょう。賢明な軍人さえ、アメリカの手に乗せられるのを止めることができなかったのですから。石原莞爾は「チャイナよりソ連を警戒せよ」というのもさすが天才と思いました。
石原莞爾は父がよく話してくれたので少し知識があるのです。父はレイテ戦でのわずかな生き残りでした。
>ベッラ様 (sake)
2021-08-06 15:20:00
ベッラさん、コメントありがとうございます。
馬渕さん、やはりロシアにちょっと寄られていますか。ネットでもそのように言われている方もいますよね。

実は馬渕さんの「ひとりがたり」6月あたりから、視聴数がずいぶん落ちているんです。私は林千勝さんの影響もあるのかな?なんて想像していますが。。。

林千勝さんと馬渕さんの歴史認識は共通して重なる話が多いのですが、安倍元総理に対しての評価が180度違うんですね。
馬渕さんは安倍元総理をトランプ・プーチンに続く世界の救世主になるのでは、という位置づけですが、林さんは「DSの手下」という評価です。

私もずっと安倍元総理を信頼していたのですが、最近ベッラさんのブログにお邪魔したり、林さんの動画を見ているうちに、やっぱりそうだよなぁって思うようになりました。
そう思うと、馬渕大使の話もそういう部分は疑問な所があるかもしれません。視聴数がこの2カ月でかなり減っているのも、同じように思うようになった方が増えたのかもしれませんね。
でも、きっと日本のことを考えておられるのは変わりないと思うのですが。。。

ベッラさんのお父様も戦争に行って戻られた方だったんですね。
私の祖父もそちらの方に出て帰らぬ者となったそうです。でも場所もよく知りません。母も祖母もそのような話は思い出したくもない感じでしたから。。。

石原莞爾・・・名前はよくお見掛けしますが、何をされた方かよく知りません。いろいろ知りたいですね。

近衛の兄様の方は、東京裁判前に自殺されたそうです。またそれが悲劇の総理のようなイメージになって戦後も人気が衰えず。
昭和の終わりごろに世に出た「昭和天皇独白録」で昭和天皇が、近衛兄に対して評価が悪かったことが初めて分かって世間の評価も下がったそうです。
(と八幡和郎さんの「総理大臣の通信簿」に書いてありました。)

八幡和郎さんも、ちょっと不思議なんですよね。
その「総理大臣の通信簿」の本の安倍元総理の評価はあまりよくなかったのに、安倍さんの二次内閣の後からはすごいほめているんですよね。

もう誰を信じていいのかよく分かりません。(^^;

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